そして今年最後の投稿です。
勝手に凍結にしてすみません。
特に言い訳は、ありません。本当に申し訳ございません。<(_ _)>
あとお気に入り登録者数がいつの間にか1400を突破していました。本当に…本当にありがとうございます!
今回は、タイトル通り尋問(?)です。
未熟な作者ゆえ勘違いさせることを優先してしまいました。
楽しんでくれたら幸いです。では、どうぞ!
敵連合がUSJを襲撃した次の日
何故か校長室に呼び出されていた。
(原作にこんなシーンあったかな?正直なかった気がする…)
襲撃が終わって家に帰ってから氷獄の王に原作知識を少しだけ返してもらった。
氷獄の王が言うには、「取り敢えず原作知識は、体育祭編直後、ステイン編が始まるくらいまで返すとしよう。原作知識を一気に返すとお前の脳が処理しきれずにオーバーヒートして死んでしまう可能性があるからな。お前と言う器が亡くなると俺の存在する場所も消えちまうから少ーしずつ返していくことにするぜ!お前の原作知識は、せいぜい…死穢八斎會編が終わって文化祭が始ま
るか始まらないか辺りで終わってるからすぐに全部戻せるさ。安心して待ってろ!クハハハ!」らしい…
(正直言って全然、安心できない…)
いつか返されるであろう原作知識の心配をしながら校長室に向か…「校長室どこだ?」
10分後
「疲れた…」
(肉体的にじゃなくて精神的に疲れた…)
水色髪の先輩に校長室までの行き方を聞こうとしたら逆に質問攻めにあった…
(なんで無表情なの?とか、どうして髪が白いの?どうして今日臨時休校なのに校長室に呼び出されてるの?教えて教えて!とか…もう少し距離感ってものを覚えて欲しいなあの先輩には…)
(結局最後は、なんかめっちゃネガティブな先輩とつぶらな瞳をした先輩に助けられたけど…早く帰って家でゴロゴロしたい…)
などと考えながら校長室に向かって歩いていく。
数分後
校長室の前に着いた。
(着いた…雄英広すぎだろ…2、3回くらい道に迷いかけたよ。ああ…早く家に帰りたい。家に帰ってゴロゴロしたい…)
ピロン♪
「メール?」
突然届いたメールを確認しようとするとなぜか嫌な予感がしたが、すでに開けてしまっていた。
『レイレイ今日の用事が終わったら午後から一緒に買い物行こ!
拒否権なんてないよ!
ついでにみんなをレイレイ主催のお茶会として呼んでおいたから欠席しちゃ駄目だよ!
もちろん来るよね?(欠席したら殺す)
by.未来火』
「俺の休日…」(´;ω;`)
【あーその、なんだ…ドンマイ】
休日が勝手に潰されたことを悲しんでいると氷獄の王が慰めてきた。
「もう、いいや…切り替えて行くか」グスッ…
(切り替えないとやってられない…うん、やってられるか!)
コンコン
「入っていいヨ!」
ドアをノックすると返事が聞こえてきたのでドアを開ける。
「失礼しま…す?」
ドアを開けるとなぜか校長室に校長先生を筆頭にオールマイト先生、エクトプラズム先生、プレゼントマイク先生、ミッドナイト先生、スナイプ先生、パワーローダー先生、ブラッドキング先生、セメントス先生などの雄英の教師陣に加えプロヒーローのベストジーニストが勢揃いだった。
「…」
バタン
なのでゆっくりと扉を閉めた。
「ふう…」
(なんだ今の!?)
(プロヒーローが勢揃い!敵からすれば地獄絵図!俺からしても地獄絵図!俺これからなにされんの!?拷問でもされんの!?なにあれ!やばいじゃん!めっちゃやばいじゃん!)
【スゲー面子だな…No.1ヒーローだけでなくNo.4ヒーローも居たしお前の弱点である音と煙が揃っているな…逃げるのであれば問題ないがお前が戦うとなると地味にキツイぞ…俺が変われば負けは、しないがな!】
(りありー?)
【おそらくだ…】
(わーお!)
【まあ死にはしねぇから安心しろ!】
(安心できねえよ!覚悟決めるか…)
氷獄の王の謎アドバイスのせいで無駄に覚悟を決めもう一度入室する。
「失礼します」
◆
教師陣サイド
校長室には、雄英の教師陣が揃っていた。
さらには、No.4ヒーローのベストジーニストまでいた。
もし緑谷みたいなヒーローオタクがいれば泣いて喜び気絶するような光景だろう。
「すまないね。急に来て貰って」
大した説明もなしに来てくれたベストジーニストに根津が感謝の言葉を告げる。
実際ベストジーニストに届いた連絡は、一件のメールのみ内容は『緊急の要件あり!直ちに来たれり!by雄英高校』だけである。
よくこれで来たものだ。
「いえ、気にしないでください。母校からの緊急の呼び出しとなれば大抵の仕事は、
「うん、実はね…これからたった一人の生徒を尋問するために君やみんなに集まって貰ったんだヨ」
ベストジーニストの質問に根津が本来なら絶対に言わないであろう台詞を言った。
これを聞いたベストジーニストは
「……え?」
少し間を開けてからそんな声を漏らした。
「うん、そうなるのはわかるけどね…一回これを見てもらえるかな?」
根津はそう言いながら机に置いてある端末の映像を見せる。
「こ、これは…!」
根津がベストジーニストに見せたのはUSJ襲撃事件の際に
その映像に残されていたのは、冷気と脳無の戦闘。
「一回目の戦闘は、特に問題ないけど…いや戦闘していること自体が問題なんだけど。一番の問題は、2回目の戦闘の時に言った台詞とその戦闘力…口で説明するよりも実際に見てもらった方が早いネ」
そう言って二戦目も映像を見せる。
『俺は、冷気の個性『氷獄の王』そのものだ』
その言葉から始まった映像に再び驚愕する。
対オールマイト用に作られたと言われている脳無を相手に苦戦することなく瞬殺したからである。
「…なるほど。確かにとてつもない戦闘力ですね…それに先ほどの戦闘と台詞から推測するに全力を出していないと?」
「うん…冷気くんの個性は『絶対零度』で登録されているけど…冷気くんから
「分かりました。では、私は何をすれば?」
「うん、それはだね…
説明中
って感じだね。お願いできるかな?」
「分かりました。任せてください」
「そうかい。じゃあ後は、冷気くんが来るのを待つだけだn「コンコン」来たネ」
根津が『後は待つだけ』と言おうとしたら、ちょうどドアがノックされた。
「…」
「「「「「「「…」」」」」」」コクッ
根津が教師達の方を見て教師が全員頷いたのを確認して
「入っていいヨ!」
入室の許可を出す。
「失礼しま…す?」
冷気がドアを開け部屋を見渡すと
「…」バタン
そのままドアを閉めた。
「…警戒されてるね。」
「この面子を見れば当然のことでしょう」
「大丈夫ですよ。次は、成功させますから」
「もしもの時は、私が相手するから安心したまえ!」
「貴方が出るような事がないといいんですがね…」
先生達が話しているとまたドアが開いた。
ガチャ
「失礼します」
再び入ってきた冷気のその目は、覚悟を決めた男の目だった。(緊張してるだけ)
◆
第三者視点
「やあ冷気くん。臨時休校なのに来てもらって悪かったね。君に幾つか聞いて置きたい事があってね…大丈夫かな?」
「…」コクッ
「では、そこの椅子に座ってネ」
根津の質問に頷き言われた通り部屋の真ん中にポツンと置いてあったパイプ椅子に座ると…
ガチャンッ!
ミッドナイトが目にも止まらない速さで冷気に手錠を嵌めて
キュッ!ピシッ!
ベストジーニストの個性で制服の繊維を操られ一気に拘束され
ガチャガチャンッ!
パワーローダーが持ってきた手枷と足枷を付けられて
ギュン!ガシッ!
ブラドキングが出した血液に腕と胸部を覆われ
ガシガシッ!
セメントスが操ったセメントで首から下を全て拘束され
カチャッ!
スナイプ先生に銃口を頭に向けられて
「ハァーッ!」
エレクトプラズムが出した分身体が冷気を囲む。
「冷気少年。動かない方がいいぞ?」
そして最後にオールマイトが拳を構えていた。
これぞ、根津が考え出した『冷気零捕獲用作戦』だ。
「冷気くん質問を開始していいかな?」
「…はい。分かりました」
一方の冷気は、眉一つ動かさなかった。
(やべーよ。完全に殺す気じゃん!どうしようどうしよう!ねぇどうしよう?!)
【知るか!?俺に聞くな!!】
だが内心めっちゃパニックになっていた。
(こんだけの拘束をされても動じないとは…途轍もなく肝が据わっているネ。いや、そもそもこの状況から逃げる方法があるから動じる必要がないのかな?)
根津は、冷気の個性と現在の表情などを見てとてつもなく的外れな考察をする。
「では、1つ目の質問は…冷気くん君の個性は『絶対零度』で登録されているけど…実際は異形型個性『氷獄の王』だね?」
「……ッ!」
根津の質問に明らかに動揺する。
「…やっぱりそうなんだね?」
「…なぜそれを?」
根津は冷気の個性が『絶対零度』ではない事だけを知っていた。
そして記録された防犯カメラの映像と意識を取り戻した相澤先生が語ったバスの中での冷気の発言から個性が『氷獄の王』なのではないか、と考察した。
だが、確信がなかったので鎌かけをしたのである。
その結果見事に冷気の動揺を誘い個性が『氷獄の王』だと確信出来たのである。
「…完全には、分からなかったサ。けど君のその反応を見てやっと確信出来たのさ」
「…そうですか」
「では、二つ目の質問…なぜ隠していたのかな?」
「…」
「出来れば答えてもらいたいんだけどネ?」
「…」
(どうしよう…『氷獄の王』の存在を隠していた理由が母さんが昔、間違えて登録したのを完全に忘れて中3の終わり辺りでやっと思い出して変更しようとしたけど入試や入学準備でいろいろと、どたばたしていたり、入学までの僅かな間もずっと修行つけられていたせいで忘れてしまったなんて言えるわけがない…そして何よりもこの個性の最大のデメリットがバレたら今後の俺の高校生活が「危険だから…」
「危険?それは、どういう事かな?」
「…」(え?声に出ちゃった?!)
【思いっきり声に出てたぞ。最後の「危険だから…」の部分だけな】
(おう…見事に勘違いされるね)
(なんとか言い訳を考えながらしゃべらないと…俺の今後の学校生活に大きく関わってくるに違いない!)
「…そのままの意味です。察して下さい」(奥義!時間稼ぎ!)
「ちゃんと説明してくれないかい?」
「…」
【しかし効果をなさなかった!】
(やかましい!早く何か言い訳を…そうだ!)
「…個性『氷獄の王』は、生まれついた瞬間からではなく、肉体が多少成長してから発現する個性です」
「そうか…それで?」
(あれ?意外とうまく行きそうだな…このまま乗り切ろう!)
「…成長するごとにこの個性は、強化されて行きある一定まで成長しきると力が完全に成熟されます」
「そうかい…ならなにが危険なんだい?聞いたところ特に危険は、なさそうだけど?」
(あ…ここだけ考えていなかった。どうしよう?)
【俺が出る!】
((´・ω`・)エッ?)
「まだ未完成の個性では、体に完全に定着していません。つまり個性が体から簡単に剥がれる状態になっています」
(そうなの?)
【適当】
(ひどいな)
「…それは、つまり?」
「他人の個性を奪う個性を持っている
(お前消えんの?)
【大丈夫だ!全盛期のオール・フォー・ワンでさえ
(へー…誰そいつ?)
「そうかい…わかった。では、最後に一つだけ」
「…?」
「この映像を見てくれるかナ?」
根津は、そう言いながらパソコンに保存された映像を見せた。それは、先ほどベストジーニストにも見せたものだった。
『俺は、冷気の個性『氷獄の王』そのものだ』
ピシッ!
その言葉が流れた瞬間、冷気の顔に亀裂が走った。
(怒っているのかな?)根津
(やべー、黒歴史確定じゃん…)冷気
2人は、まったく違う事を考えていた
「………」
(めっちゃ記録されてんじゃねえかよ!)
【あー、結構やばいな。よし!また俺が(させるか!引っ込んでろ!)うわっと!】
冷気は、再び出ようとした『氷獄の王』を無理矢理押さえつけ口を開く。
「冷気くん…この個性『氷獄の王』そのものは、誰か知ってるのかな?」
「(俺の事をさんざん勘違いさせるだけさせといて後は、俺に丸投げする奴の事なんて)知りません」
「そうかい…では、質問は終わりだよ。今日は、臨時休校なのにわざわざありがとう」
根津は、形式的に感謝の言葉を告げる。
「いえ…大丈夫ですよ。まだ集合時間の間に合いますから…」
「誰かと会う約束でもしているのかい?」
「ただのお茶会ですよ…」
(お茶会?会合の隠語かな)
「そう?じゃあ今拘束を外すから少しじっとしててね」
「いえ、お構いなく」
「え?」
「すでに外しておきましたから」
ピシッ…ピシッ!バキン!
そう冷気がそう言うとコンクリが割れすべての拘束を外し無傷の状態で出てくる。
そしてオールマイトの方を向いて一言。
「あと、オールマイト先生。」
「なんだい?」
「貴方じゃ俺は、倒せませんよ?」
「…そうか」
「では、失礼します」(*- -)(*_ _)ペコリ
そう言いながら退室する。
ガチャッ
バタンッ
扉の外で
「…ああああ!死ぬほど緊張した!」
「早く家に帰って着替えてショッピングモールに行かないと…
【頑張れよー。俺は、寝て待ってるからな?力が必要になったら起こせよ】
冷気は肝心な所で残念な人になってしまう。
◆
校長室内で
「いろいろと、恐ろしい生徒でしたね…」
冷気が出て行った扉を見ながらベストジーニストが呟く。
「うん…けど、おかげで冷気くんの力の一端を見る事が出来たね。これは、思わぬ収穫だよ」
「物を凍らせ氷で浸食させその氷を取り込むことですか?」
根津の言葉にミッドナイトが質問する。
「うん、後は…オールマイト」
根津は、すでにトゥルーフォームになったオールマイトに声を掛けた。
「…ええ、冷気少年は、オール・フォー・ワンの事を知っているような口ぶりだった。奴にあった事があるもしくは、どこかで知った可能性がありますね」
「うん…これは、1度冷気くんの過去を調べないといけないね。」
冷気は、雄英の教師陣に盛大に勘違いされたことに気が付かないまま今後も学校生活を送っていく事となる。
「所で校長。誰がこの事をイレイザーに教えに行くんだ?」
「君に任せるよマイク!」
「ホワット!?」
やっぱり最後の最後まで締まらないのである。
はい、と言うわけで尋問(?)でした。
アンケートの結果、尋問回の方が多かったのですがオリヒロとのデート回を望む声も多かったので11話は、オリヒロとのデート回になります。
頑張ります!
皆さま良いお年を!
設定資料集みたいな物ほしいですか?
-
ほしい
-
別にいらない
-
どっちでも