今回は、雄英体育祭の選手宣誓と第一種目の始まりです。
勘違いは…微妙かな?
あと活動報告で色々募集しています。
遠慮無く書き込んで下さい。
それでは、どうぞ。ごゆっくり!
雄英体育祭当日の朝。
冷気宅
左腕を失くした銀髪の美しい女性が冷気のカバンの中身を確認していた。
「ジャージもあるしお弁当も水筒も完璧。念のため発信機も入れて置いてっと…よし!これで完璧!」
「レイく~ん?そろそろ起きる時間よ~!起きなさ~い」
女性が声を上げると奥の部屋から冷気が眠そうに出て来た。
「うん…おはよう…母さん」
「おはようレイ君。今日の朝ご飯は牛乳とシリアルにホットケーキよ!」
「俺の好物…ありがとう母さん」
「ううん、いいのよ。それよりも今日はしっかりやりなさい!父さんのように全て出し切って優勝するのよ!」
「…わかった!」
冷気は自分の母にそう返事をしてから席に着き朝食を食べ始める。
(あの人みたいに後悔のない人生を送りなさい…零。応援してるわよ)
~20分後~
「じゃあ母さん…行ってきます」
「頑張ってね!テレビの前で応援してるわよ!きっとお父さんも応援してくれるはずよ!」
「うん…そうだね。父さんのように全力でやるよ」
冷気はそのまま駅へと向かった。
◆
(なんて大見え切ったけど…正直やばいなぁ)
A組控室の席に座りゲンドウポーズをしながら心の中で呟く。
もし体育祭が原作通りならまず選手宣誓で入試主席…つまり俺が喋る事になる。
ここからキツイ。
自分はあまり人前で喋る事は得意としていない。
かなり苦手な分野である。
第一コンビニの店員さんに「お弁当温めて下さい」すら言えないレベルだ。そのせいでコンビニのお弁当はいつも冷めた物しか食べた事が無い。
選手宣誓なんて無理に決まっている。
緊張が一周した場合は別だ。
緊張が一周すると自分でも驚くくらいペラペラ喋れる。
最悪『氷獄の王』の力を使って演説するように力強くやらなくてはいけない…
(というか
「はぁ…」
(例えそれを突破したとしても、その後の障害物競走で人混みに揉まれる可能性があるしトップ42に入った場合は騎馬戦で誰か組まなければならないし…)
「辛いねぇ…」
思わず呟いてしまった。
「みんな!準備は出来てるか?もうじき入場だ!」
扉を勢いよく開けて入って来た飯田の言葉に自分も立ち上がり腕を伸ばし固まった筋肉を解す。
「ふぅ…」
「冷気」
入場前の準備をしていると轟に話し掛けられた。
「…なに?」
何か言われる覚えないけど何故か真剣な目と声をしていた。
「客観的に見てもお前は俺より強い。お前は俺の目指す遥か高みにいる」
「そうだな…」
「否定しないか…だが今回の体育祭で俺はお前に挑みその上でトップを取る。だからお前も俺と全力で戦え」
「全力…」
その言葉を聞いて少し考え込む。
俺の全力と言えば地球にもう一度氷河期を再来させることが出来るほどの力だ…全力でやったら確実に大惨事確定。
だけど対人戦の全力…未来火との特訓で使う程度の全力であれば何とか…
「……いいよ」
数秒の思考を終わらせ了承した。
「おぉー?クラスのNo.2がNo.1に宣戦布告?」
「しかも了承したぞ!」
「こりゃ荒れるだろうな…」
クラスメイト数人の声が聞こえたが全力で無視する事にした。
「おい氷野郎」
「ん?」
そろそろドアに向かおうと考えてた時に爆豪にも話しかけられた。
「俺がてめぇをぶっ潰して完膚無きまでの1位を取ってやる!てめぇも全力で戦いやがれ!」
「…分かった」
爆豪にも似たような事を言われ轟とだけ全力で戦うのはいけないと思い爆豪とも全力で戦う約束をした。
あと轟が緑谷にも宣戦布告していた。
(あの胸熱シーンを見るチャンスだったのに見逃してしまった!)
「じゃあみんな!そろそろ行こうか!」
飯田の声が聞こえ全員出口に向かった。
(やれるだけやるか…)
『いいか零!お前も悔いの残んねぇような人生を送れ!立ち塞がる壁なんぞ真正面からぶち壊せ!安心しろ!お前は俺の息子だ滅多な事では死なねぇよ!』
「ふふっ…」
父の言葉を思い出し小さく微笑んだ。
◆
三人称視点
雄英体育祭一年ステージ
本来なら三年間様々な経験を積み個性もしっかり鍛えられた三年ステージに人が集まるが今年は違った。
今年の一年ステージの観客席は例年と比べ物にならない程満席だった。
それもそのはず何しろ今年はヴィランの襲撃を撥ね退けた期待の一年生やNo.2ヒーロー エンデヴァーの息子が参戦していると言う話で盛り上がっている。
どのチャンネルの視聴率も例年とは比べ物にならない程に上がっていた。
それらの要因が合わさり観客は開始を今か今かと心待ちにしていた。
そして遂にその瞬間が来た。
『エブリーバディー!アーユーレディー??!』
『『『『イェア―――!!!』』』』
プレゼントマイクの声に会場全体が震える程の歓声が一斉に鳴り響く。
『刮目しろオーディエンス!群がれマスメディア!』
『今年もお前らが大好きな青春暴れ馬雄英体育祭!始まりエブリーバディーアーユーレディー!!』
プレゼントマイクが声高々に実況する。
『一年ステージ!生徒の入場だー!!』
その声と共にファンファーレが鳴り響き観客のボルテージと花火が同時に上がる。
『雄英体育祭!ヒーローの卵共が我こそはと鎬を削る年に1度の大バトル!』
『お前らどうせあれだろ?!こいつらだろ!?敵の襲撃を受けたにも関わらず鋼の精神で乗り越え挙句の果てに撃退した奇跡の超新星!ヒーロー科!一年A組だろ!!?』
その声と共にA組に面々が緊張した様子で入場し始めた。
「す、すごい人の数…」
「この人数の前で最高のパフォーマンスを発揮できるか…これもまたヒーローとしての素地を身に付けるられるかの一環なんだ!」
「めっちゃ持ち上げられてんな…なんか緊張すんな!なあ、爆豪?」
「しねぇよ!ただただ上がるわ!」
全員が様々な反応を見せる中、冷気は無表情のままで歩き続けていた。
(ヤバい…胃が死にそう…)
尚、彼の胃は悲鳴を上げていた。
『話題性では遅れを取っちゃいるがこっちも実力派揃いだ!ヒーロー科!一年B組!』
『続いて普通科!C.D.E組!サポート科!F.G.Hも来たぞー!そして経営科!I.J.k!』
A組の紹介を終えたプレゼントマイクは他のクラスを結構あっさりと紹介した。
『これで一年!揃い踏みだー!!』
全ての一年生が入場し終わりそれぞれの科別に分けられ並ばされていた。
「選手宣誓!」
バシーンッ!
檀上の上に立っていたミッドナイト先生が先のばらけた鞭を振るった。
「おお!今年の一年の主審は18禁ヒーローミッドナイトか!」
今年の主審を見たプロヒーロー達は別の意味で歓声を上げた。
「校長は?」
「校長は例年通り三年ステージだよ!」
「ミッドナイト先生なんちゅう格好してんだよ…!」
「18禁ヒーローが高校の教師やってていいのか…?」
「良い!」
一部の男子生徒達がミッドナイト先生の格好に疑問を持つ中、峰田はハッキリと言い切った。
清々しい程のクズである。
「そこ黙りなさい!」
少し騒いでいたA組男子達が注意された。
「選手代表!1-A!冷気 零!」
「…っ!!」
「「「さむっ!!」」」
ミッドナイトが指名するとともに冷気が緊張のあまり周囲一帯の温度を一気に下げてしまった。
「冷気くんが…」
「そう言えばあいつが入試主席だからな」
「凄かったらしいねぇ…」
「うん…凄かったよ…」(遠い目)
A組やB組の生徒達がいろいろ話ている間に冷気が檀上に上り終えていた。
「……」
「冷気くん?選手宣誓よ?」
ミッドナイトの声に反応した冷気フリーズ寸前の脳をフル回転させて『氷獄の王』の力を身に纏い可能な限り緊張を解し一つ深呼吸してから口を開く。
ふぅ…
『宣誓…』
(((((綺麗な声!!?)))))
(((素敵!)))
透き通るような静かな落ち着いたがどこか威厳のある声。
どう考えても学生の物ではない声を聞いた観客は心底驚愕し女性は頬を惚鬱させた。
そんな事を知らない冷気は緊張のあまり勝手に生み出された自分のコスチュームに良く似た氷製の軍服を身に纏いながら言葉を続ける。
『我々はスポーツマンシップに乗っ取り正々堂々と戦う事を誓います…』
そこで一つ区切ってからもう一度口を開く。
『ただし…俺が勝つ。1-A 冷気 零』
そこまで綺麗な声で言い切り氷製の軍服を吸収しながら檀上を降りる。
「れ、冷気…」
「お前…」
「…?」
クラスメイトの所に戻った冷気は瀬呂と上鳴に話しかけられ…
「なんであんなこと言うんだよ!?」
「余計ヘイトが集まっちまったじゃねえか!」
「…!!?」
胸ぐらを掴まれながら前後に振られ首をガックガク振られた。
「さあて!それじゃさっそく始めましょう」
「早速第一種目の発表と行きましょうか!毎年ここで多くの者が
ミッドナイトの言葉にモニターのルーレットが回り始め障害物競争の場所で止まる。
「障害物競争…」
誰かの呟きを無視してそのまま説明を始める。
「計11クラス全員参加のレースよ。コースはこのスタジアムの外周約4キロ!我が校は自由さが売り文句!」
ジュル…
「
鞭を構え説明を終わらせた。
◆
冷気サイド
11クラスの生徒達が全員スタジアムの出口に集まっていた。
(圧巻の光景だな…)
心の中で呟きながら隣に立っている女性を見る。
「圧巻…って顔だね?」
「…」コクッ
何も言ってないのに未来火思っている事を言い当てられた。
「それでどうするの?どうやって障害物競争を乗り越えるつもり?」
スタジアムの出口を指差しながら聞かれた。
「人馬一体…」
「人馬一体…ああ、あれね!」ポン!
俺の呟きに未来火が理解したように手を叩いた。
「けど…これを乗り越える方法は?」
未来火の質問に答えるように未来火の方をジッと見てから小さく呟く。
「フェニックスを使ってくれ…」
「へぇ…いいの?」
俺の言葉に未来火はイタズラを思い付いた子供のような笑みを浮かべた。
「…」コクッ
「ニヒッ…!」
俺が頷くと未来火は嬉しそうに笑った。
ピー…
ピー…
ピー…
「スタート!」
カウントダウンが終わりミッドナイト先生が合図を出すと同時に全生徒が駆け出し
「フェニックス!」
未来火から熱風が吹き荒れが己の体に炎を纏わせ巨大な
「胃が痛い…」
それを見て胃のあたりを抑えながら小さく呟いた。
次回は、第一種目の話になります。出来るだけ勘違いが起きるようにしたいです。
ですがチート二人組が苦戦する様子が全く思い浮かびません。
頑張らせていただきます。
出来れば活動報告の方を覗いて行って下さい。
では、次回!
冷気くんがヴィランになったifルートとか見てみたいですか?
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見てみたい
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別にいらない
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どっちでも
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時間があればで良いよ
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勘違いが起これば良いよ