氷の男『アイスマン』のヒーローアカデミア   作:揚げ物・鉄火

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オリ主のコスチュームとオリ主の友だちの画像を投稿した次の日の朝、お気に入り登録者数を確認したら250から400になっていました…
かわいいの偉大さを感じました。そして今は、450…
本当にありがとうございます!
ヒロインは、後書きに書かせていただきます。
今回は、戦闘訓練の後編です。多少長くなっておりますがお付き合いください。
では、どうぞごゆっくり。


勘違い 4 戦闘訓練 後編

本人視点

 

今俺は、一人でビルの空き部屋に居る。そう…一人で(・・・)

 

(ふざけんじゃねえよ…戦闘訓練でペアになった人と友達になる俺の計画が台無しじゃねえか…しかも、(ヴィラン)役って…一番友達出来ないパターンじゃねえかよ。)

「はあ…」

 

(それにさっき貰った大量殺戮兵器(笑)の設計図って…ただの、冷蔵庫の取り扱い説明書じゃねえかよ…どこまでふざけてんだよこの訓練。)

 

(もういいやめんどくせえ…いい加減作戦でも決めるか。)

(設定上、相手は全員実力者…そして少数精鋭で俺を捕らえにくるらしい。さらに周りをプロヒーローの集団に囲まれているので逃亡は、不可能に近い。だがここに居ても捕まるだけ…だから向かってくるヒーロー達を倒す若しくは、足止めする方法を考えてその上で逃げないといけない…無理じゃね?)

(普通に無理っぽいんだけど!?えっ!?ど、どうしよう?…奥の手でも出すか?いや、あれは、危険すぎる。じゃあどうするか…)

 

「!」

思いついてしまった。

 

「相手をこっちの世界に引きずり込んでしまえばいいじゃないか…」

(そういう技は…あるには、あるけど…『白き世界』とか基本的に蹂躙、制圧用の即死系に分類される技だからな…威力を落としても強くてそれでいて俺が逃げられる技…『氷の領域(アイスフィールド)』と『スノードーム』を連続で使えば完全に俺の世界。これを突破できるヒーローは…プロにいないな。オールマイトとの闘いになったら氷の中を逃げればいいだけだし…エンデヴァーとかが来ても『氷獄の檻(プリズンコキュートス)』でも撃っちゃえばいいだけだし…強すぎやしないか?このコンボを突破できる奴なんて…(レイレーイ!)一人だけいるか…けど今あいつは、関係ない。相手は、あくまでもA組…つまりは、クラスメイト…友達出来なかったらどうしてくれるんだ!?オールマイト!)

作戦も決まり本気を出すため外で準備しているとオールマイトの声が聞こえた。

 

『作戦タイム終了!では、訓練スタート!』

 

(なにが『スタート!』だよ。この筋肉だるま!)

 

氷の領域(アイスフィールド)

 

心の中で文句を言いながらも両手を地面に付けてそう唱えると周りのビルや地面がどんどん凍っていき周りが氷付けになる。

(相変わらずとんでもねえな…じゃあ、次やるか!)

 

「スノードーム」

 

地面に手を付けたまま唱えると氷の壁がどんどん出来上がって行き最終的には、巨大なドーム状になり雪が降り始める。

(じゃあ最後は、(ヴィラン)役らしく…)

 

 

 

「ンンッ!」

「ようこそ…我が世界へ。さあ…俺を楽しませてみせろ!ヒーロー共!

俺の声は、俺が支配している領域…即ち『スノードーム』内の全てに俺の声が響き渡る。

 

A組サイド

 

「俺を楽しませてみせろ!ヒーロー共!」

彼の声が響き渡る。その声は、魂に直接響いてくるような透き通った威厳のある声だった。

 

「俺を楽しませてみせろ。だと?…ふざけてんのか!あの氷野郎!」

爆豪が彼の言葉を聞きぶち切れて今にも一人で飛び出しそうになる。が、それを切島が止める。

「おいおい、一回落ち着けって」

「うるせえ、赤髪!」

「ひど…くはないか?」

「君達いい加減にしないか!先ほど冷気くんが言ったことが本当ならここは、もう彼の世界だぞ!」

飯田が2人を止めようとするが爆豪は、一向に止まる気配がない。

 

そこで轟が声を上げる。

「飯田、さすがにそれはありえないと思う。」

「なんでだい轟くん?」

轟の言葉に飯田が当然の質問をする。

「それは…」

轟が理由を言おうとしたときもう一度彼の声が聞こえた。

 

「白狼」

 

「!?」

次の瞬間、周りの氷から20数匹の白い狼が出てきた。

そして、こちらを見て敵意むき出しに近づいてくる。

 

「白き獣達よ。座しなさい!」

すかさず口田が個性を使うが全く効果がない。

 

「飯田、さっきの話だが忘れてくれ…」

「と言うと…?」

「どうやらここは、すべてあいつの支配下にあるらしい…」

「「「「「!」」」」」

クラスメイト達に衝撃が走る。

「だが、なにかデメリットがあるはずだ…そうでなければこの量の氷が出せることに納得がいかない。」

「たしかにそれもそうだね…でもその前にこの狼たちを倒さないと。」

クラスメイトが各々の個性を使う準備をする。

 

「「「「「ガウッ!」」」」」

狼たちが一斉に飛び掛かり乱戦状態になりながらも40秒弱で倒す。

 

「なんだったんだ…今のは?」

「わかんないけど…もしかして捨て駒?」

「まさか…俺たちの個性を知るための捨て駒だったってのか?」

「ってことは、氷野郎は俺たちの個性を知ることが出来て今対抗策を作っているってことか…」

「「「「!」」」」

爆豪の言葉に皆が気づいた。

自分達は、罠に嵌められたのだと。

 

氷の怪物(アイスモンスター)怪獣王(ゴジラ)

 

「「「「!」」」」

もう一度彼の声が聞こえた。

 

「今度は、何を…」

 

ズウゥゥゥン!

「!な、なんだあ!?」

大地を震わせるほどの振動が起こる。

 

ズウゥゥゥン!

「なんなんだよ!いったい!?あ…」

峰田がパニックになりながら周りを見渡していると、ビルの間から出てきたそれを見つけた。

 

太い両足に巨大な胴体、背中には背びれのような物が二列に並んでいる。その体に不釣り合いな小さな腕を持ち恐竜を思わせる頭に体より長く太い尻尾を持った巨大な氷で出来た怪物。

ハリウッド版ゴジラ(うろ覚え+氷製)がそこに居た。

 

「「「「「…」」」」」

「…」

お互いが動かずにいたが氷の怪物が右足を上げたことでA組の面々が初めて反応する。

「!よ、よけろー!」

ズズウゥゥゥン!!

怪物が足を踏み下ろし振動で回りの氷がいくらか崩れるが再び凍っていく。

 

「なんじゃありゃ…」

「あんな物まで出せるのかよ…」

「勝てるわけねえじゃねえか…」

「はっ!みんな別に倒さなくてもいいんだ!冷気くんを捕らえる事が今回の勝利条件なのだから!」

「「「「「そうか!!!」」」」」

A組に希望が出来る。

 

「作戦は、機動力、高火力、殲滅力に向いた個性を持つ人たちで行く!幸い設定上彼がどこに隠れているのか分かっている。そこに行くぞ!」

「「「「おう!」」」」

飯田の言葉を聞きすぐに分かれる。

 

彼を捕らえに行くメンバーは、爆豪、轟、飯田の3人他のメンバーは、怪物の足止め役である。

「いくぞ!」

「おうよ!」

「…」

「俺に指図するな!」

3人は、彼が潜んでいるであろうビルに向かって走って行く。

 

 

オールマイトサイド

モニター室にて

 

彼が建物から出てきたあたりで肌と髪がどんどん色を失っていく事に誰かが気づいた。

「うん?透明になってません?」

「本当ですね。まるで入試の時のように…」

「入試と同じ事をする気なのでしょうか?」

「今回は、あの技を使ったら即敗北にすると言っておいたので大丈夫だと思いますが…」

 

氷の領域(アイスフィールド)

 

「…凍りましたね。」

「全部凍りましたね…」

「どこまで規格外なんだ?」

「ていうか…あれって絶対個性違いますよね?」

「たしか、彼の個性は『絶対零度』で登録されてるけど…」

「明らかにそれ以上のなにか…そう言いたいんですか?」

「ええ、そうね…」

「後で、聞けばいいだけさ!」

「でもそれは、強引すぎるんじゃ…?」

 

『スノードーム』

 

「またなんか使った…」

「後で聞けばいいだけさ!」

「そうですね…」もはや諦めた

 

 

 

本人視点

 

(やばい…八つ当たり気味にゴジラ召喚しちゃった。どうしよう…後で謝ろう…)

さきほど自分がやったことを後悔しながら前の兵士とチェスをする。

 

(そして、勢いに任せて変な奴まで召喚しちゃったし…隣の…ええと、たしか…氷河だったか?は、無駄に戦闘力高いし…明らかに過剰戦力なんだよな…)

隣に眉一つ動かさず微動だにしない兵士を横目に見ながら思う。

 

「なにかございましたか?」

俺の視線に気づき聞いて来た。

「…」ブンブン

首を横に振る。

「そうですか…では、なにかございましたら何なりとお申し付け下さい。」

それだけ言って元のポーズに戻った。

「げ、元帥殿。」

「…ん?」

「ひっ!げ、元帥殿の番で御座います…その…どうぞ…」

「…」

カッカッカッ

「…え?」

「…チェックメイト」

「なっ!?…ま、まいりました…」

「さすがですね!」

「…」(何だろうか?全くうれしくない…)

 

 

 

 

「おや?来ましたよ。」

氷河の言葉を聞き建物の階段付近を見ると飯田、爆豪、轟の3人がいた。

(3人…多すぎじゃね?え!なに!?ゴジラ突破されたの!?いや違うか…よかった。あれを突破されていたらさすがにやばかった…一回崩すか…)

 

「氷砕」

 

呟くように声に出すと外で戦っていたゴジラが崩れる。

 

「俺たちへの気遣いのつもりか?」

 

(やべー、轟がなにか聞いて来た!なんも聞いてねえ!なんか適当な台詞を…)

「まあ、そんなところだ。」

(氷河!?何勝手に喋っちゃってんの!?やばいよ!絶対あらぬ誤解を生みだしちゃってるよ!ほらー、なんか睨んできてるし!もうどうしてくれんだよ!?)

「…」( ´∀`)bグッ!

(( ´∀`)bグッ!じゃねえよ!このバカが!本当どうしてくれんだよ!?作戦?んなもんねえよ!時間切れまで待つつもりだったから戦闘の準備なんて全くしてねんだよ!)

 

「てめえは、俺が殺す!」

(なんか爆豪が切れてるんだけど!?やばいやばい、どうしよう!?)

 

「我が主に指一本触れさせぬぞ!」

「じ、自分もこの命に代えてでも元帥殿をお守りいたします!」

(…やべえ…惚れそう…氷河かっこよすぎだろ!バカって言ってごめんなさい…あと名も無き兵士…お前には、後で名前をあげるよ。)

 

(ヴィラン)よ!おとなしく投降して兵器の設計図をこちらに渡すんだ!」

 

(飯田までノリノリだ!俺もこの波に乗らないと…)

「ふん…欲しければ…俺から奪ってみろ!」(テンションMAX)

 

そしてついにヒーローと(ヴィラン)の闘いが始まったのである。(謎のナレーション)

 

 

第三者視点

 

爆豪vs.氷河

 

まず最初飛び出したのは、爆豪である。

「死ねやぁ!」

相変わらずの暴言を吐きながら彼に向かって行ったが氷河と呼ばれた兵士が割って入る。

 

「どけ!」

「シッ!」

思いっきり右手の大振りをしながら迫るが氷河は、軽く受け流す。

「ッ!?」

「はあ!」

爆豪が驚いている隙にがら空きの腹部に掌底を食らわせる。

「ガフッ!」

「せりゃあ!」

そして喉に回し蹴りを食らわせ壁まで吹き飛ばし気絶させる。

「グェッ…!」

 

「なかなかの戦闘センスだ…しかし、いかんせん隙が多い。隙を無くせればまだまだ強くなれる。俺みたいにな…しかし今の俺では、我が主に指一本触れる事すら出来ずに敗北するだろう…」(盛大な勘違い)

気絶している爆豪を見ながらそう呟く。

 

決着

勝者,氷河

 

 

飯田vs.名も無き兵士

 

この戦いは、筆舌に尽くしがたいものとなる…訳がない。

大した戦闘力を持たないチェスの相手として呼び出された兵士は、飯田の攻撃を真正面から受けては、破壊されるが『氷の領域(アイスフィールド)』内のため無限に修復されるという無限ループが起きる。

そしていつしか飯田のスタミナが切れ兵士が確保テープを巻くという納得いかない方法で決着がついた。

 

決着

勝者,名も無き兵士

(冷気ですら認めたくない勝利)

 

 

冷気vs.轟

 

「さあ…はじめようか?」

妙にテンションの高い彼が挑発するとともに轟が氷を出し彼を襲わせるが氷が当たる直前で轟の意に反して急に止まる。

「ッ!?」

「どうした?遠慮しなくていいんだぞ?」

「チッ!」

もう一度氷を出すがやはり彼に当たる直前で止まる。

「…どういう事だ?」

「答える気はない」

「そうかよ!」

今度は、自らが近接戦闘に向かう。が…

 

「はっ!」

パキパキ

轟の攻撃を先ほどまで轟が出した氷が止めた。

「なに!?」

「よそ見するな!」

「グッ…」

轟が驚いている隙を付き彼が顎に右ストレートを食らわせる。

「うっ…」

どうやらその攻撃は、轟の脳を揺らすために十分だったらしく轟は、膝を着いた。

(ただの偶然の積み重なりである。)

 

「お前…」

轟が彼を睨むが彼は、いつもの無表情に戻り轟を見下ろしながら手を翳し轟を凍り付かせる(死んでない)。

そこで轟の意識がブラックアウトした。

 

決着

勝者,冷気

 

「…なかなかに楽しかったぞ…」

 

 

『タイムアウト!(ヴィラン)チームWIN!』

オールマイトの声が聞こえた彼は、轟の氷を壊しモニター室に戻る。

 

「…」

だがその表情は、どこか悲しそうだった。

(やべえ…クラスメイト殴っちゃったよ…友達になりたかったのに無理っぽくなった…どうしよう…まあ別にいいか!)

訂正

彼は、結構元気だった。

 

その後モニター室で戦闘訓練の評価を受け彼は、すこし嬉しそうにしながら帰路に就いた。

 




ヒロインは…
同じクラスからは、耳郎、八百万。
B組からは、友達ちゃんが入るかもしれない。
先輩からは、ねじれ先輩がヒロインとして出てくる予定です。
ハーレムしないハーレム(出来ない)としてハーレムさせます。
たくさんのご応募、誠にありがとうございます!これからも氷の男『アイスマン』のヒーローアカデミアをよろしくお願いします。

お知らせ,
体育祭直前か体育祭終了ヒーローネーム決定直前まで一気に書き溜めするのでしばらく失踪(笑)します。
感想や質問等待ってます。
では、また次回!
シュバッ!

設定資料集みたいな物ほしいですか?

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  • 別にいらない
  • どっちでも

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