氷の男『アイスマン』のヒーローアカデミア   作:揚げ物・鉄火

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今回は、勘違いの元凶が登場します。
最初から最後まで深夜テンションで作りました。

では、どうぞごゆっくり。

10月14日7話からのがっつり編集が終了しました。
大変ご迷惑をお掛けします。


勘違い 7 氷獄の王

本人視点

 

今日のヒーロー基礎学は、救助訓練らしい。

(原作なんて正直ほとんど覚えていないけど…(ヴィラン)連合が攻め込んで来たってことは、覚えてる…やばいなどうしよう?)

 

いつものコスチュームに着替えながら心の中でそう呟きバスに向かう。

 

バスに到着しみんなでバスに乗り込み会場へ向かう。

 

 

 

 

バスの中では、蛙みたいな個性を持った蛙水さんが緑谷の個性がオールマイトに似ていると指摘したら緑谷がめちゃくちゃ焦りだした。

なんでだろうか?

 

だがフォローするように切島が自分の個性が地味だと自虐ぎみに言ったが、緑谷のプロでも通用するという発言で少し嬉しそうにした。

(緑谷って、やっぱり結構いいやつだな。友達になりたいな…)

 

「……と爆豪、そして冷気だよな。」

上鳴がなんか言ったが聞いてなかった。なので

「…?」

首を傾げる。

 

「そういえば冷気ちゃんは、なんの個性なの?」

 

「!?」(えっ!それ聞く!?)

(個性の事は、出来るだけ聞かないでほしいことなんだよなぁ…あとなんか緑谷がぶつぶつ言いだしたんだけど⁉怖いんですけど!?)

 

(取り敢えず説明しておこう)

「俺の個性は…」

「個性は…?」

(なんだろうか?結構緊張するな…)

「異形型だ…」

(あれー?なんか思ったよりも威圧的になっちゃった!)

 

「えええええ!!!?」

(そんな驚く!?)

「異形型なの!?」

「見た目が完全に人間なのに!?」

「全然見えない!」

(わーお…息ぴったり。)

「そうか!異形型なら自分が個性そのものだから個性によるダメージを受けない!だから身体機能が低下しないのか!」

 

 

「おい、お前ら。そろそろ着くから、準備しろ。」

相澤先生の声を聞こえてきたので考えるのをやめた。

 

 

 

 

 

 

バス降りて皆がいる場所に集合したらドーム状の建物があった。

(わぁ…USJかな…?)

などと現実逃避してると

「略して―――ウソの災害事故ルームUSJです」

(USJだった…いろいろとアウトじゃないのか?)

とか疑問に思ったりもした。

 

(あれ?13号先生と相澤先生がなんか話してる。)

(あっ、呆れたような顔で相澤先生がため息ついた。)

 

「では、始める前にお小言を1つ、2つ、3つ、4つ、5つ…」

 

(どんどん増えて行ってる…)

その後、13号先生が個性飽和社会の現状そして個性の危険性について話した。

(危険な個性…俺やあいつら(・・・・)のことか…)

(ん?)

先生の話が終わったあたりで中央の噴水を見ると黒い靄が生まれていた。

「ッ!」

本能レベルで察した。あれは、『ヤバい(・・・)』と。

 

「じゃ、そろそろ…」

「冷凍ビーム」

相澤先生が喋り終わる前に技を放った。

 

「ッ!なにするんだ、冷気!」

「あれ…。」

「…?」

ゆっくりと靄に向かって指を向ける。

すると靄の中から何十人もの人間が出て来た。

 

(なんだあれ?まさか…)

「全員動くな!あれは、敵だ!」

(マジかー…)(ノ∀`)アチャー

(来ちゃったか…)

 

「おや、おかしいですね?先日いただいたカリキュラムでは、ここにオールマイトがいらっしゃるはずなんですが…」

(先日と言うと…マスコミが侵入してきた日の事か…)

 

「いないんなら呼び出すしかねえな…

 

 

 

生徒(ガキ)を殺したら来るk「冷凍ビーム」ッ冷た!」

 

敵が喋っている最中にもう一度技を撃った。

(悪いが先に終わらせるぞ!)

 

「そうか…さっきのビームは、お前の仕業だったのか…ならばお前は、なぶり殺しにしてやる。」

「…」

(やばい…どうしよう…)

(目がめっちゃ怖いんですけど!?)

ここまで怒るとは、予想していなかった。

 

「…13号!生徒たちは、任せたぞ!」

相澤先生が目をゴーグルで隠して敵の集団に突っ込んでいった。

 

「相澤先生の戦闘スタイルでは、不利です!」

緑谷が叫ぶが捕縛布を使って次々と敵を倒していく。

「す、すごい!」

 

「緑谷さっさと行くぞ!」

緑谷に誰かが声を掛けたことで動き出してみんなで出口に向かおうとしたが…

「おっと、逃がしませんよ。」

霧状の敵が回り込んで来た。

 

「初めまして我々は、(ヴィラン)連合。僭越ながらこの度ヒーローの巣窟である雄英に入らせていただきましたのは、平和の象徴であるオールマイトに死に息絶えて貰うたため…要するに殺害するためです。」

 

「!?」

(まじか…やばいな…)

その言葉にみんなが動揺し俺と13号先生が個性を使う準備をする。

が…

 

「その前に俺たちに倒される事を予想していなかったのかよ!」

「ダメです二人とも!下がりなさい!」

爆豪と切島が飛び出していた。

BOWN!

 

「おっと、危ない危ない…子供とは言えヒーローの卵ですからね。やはりあなた方は、散らしてからなぶり殺しにしましょう。」

そう言うと黒い靄が広がりみんなを包んで行くが、近くに居た数人をそこから投げ飛ばす。

「なっ!?」

 

(う~ん…見た感じダメージないみたいだな)

(けど…危ないって言ったあたり本体は、あるのかな?)

何てことを吸い込まれながら考えていると

 

「なるほど…またあなたですか…あなたは、後で確実に息の根を止めてやりますよ!」

(なんか切れてるんですけど!?)

「出来るもんなら…やってみろ!」

取り敢えず煽ってみた。(一時的な気の迷い)

そのまま俺は、黒い霧に吸い込まれていった。

 

 

スタッ

「…」

黒い靄から放り出されると周りは、岩だらけで斜面などがあったのでここが山岳地帯だと理解できた。

辺りを見渡していると少し遠くの方から誰かが近づいている音が聞こえた。

 

「…」パキパキ

なので両手に氷を纏わせながらアイアンマンポーズで待ち構えた。

 

「ワーッ!ちょっと待て!俺だよ俺!上鳴だよ!」

「上鳴か…紛らわしい…」

現れたのは、黄色い髪に稲妻のような黒い模様の髪をした男子生徒、上鳴 電気だった。

 

その後ろから八百万と耳郎が現れた。

「冷気さんもこちらに飛ばされていたんですね。」

「にしてもあいつらもバカだよな?こんなところに攻め込んでくるなんてよ!」

「いや…そうとも言えないよ。あいつらがここに攻め込んで来るタイミングが完璧すぎた…まるでかなり前から計画していたように」

八百万さんに心配されて上鳴が能天気に発言して耳郎さんが考察した。

(いろいろとカオスな状況になりそうなメンツだな…)

 

「向こうから誰か来てる!数は、20!」

などと考えていると耳郎さんが警告してきた。

「…俺が行く」

なのでこのメンバーの中で一番殲滅力が高い自分が向かう事にした。

「え?ちょっ!待ってよ!」

後ろで引き留めようとする声が聞こえたが無視しながら少し遠くに居た(ヴィラン)の前に立つ。

 

「なんだよ、男かよ!」

「けどこいつクソイケメンだな。」

「けっ、このクソイケメン野郎ぶっ殺してやる!」

「ぶっ殺して後から来る奴に見せつけてやる」

なんかよく分からないけど好き放題言われた。

おかげで最悪の気分になった。

 

「冷凍保存してやる…」

無の極致(パーフェクト・ゼロ)

技を放つとき腕が一気に氷に包まれた。

 

その瞬間、山岳地帯の温度が一気に下がり周囲の敵が一気に凍り付いた。

「俺を殺そうとした罰だ…甘んじて受け入れろ。」

「だが…安心しろ殺していない。氷を溶かせば元に戻れる…かもしれない」

 

 

 

 

「寒っ!」

「どうして急に温度が下がったの!?」

「冷気さんが個性を発動させたのでしょう!」

 

冷気を見送り万が一に備えて準備をしていた上鳴、耳郎、八百万の三人は、急に温度が下がった事に驚きながら寒さに耐えようとしていた。が…

「さ、寒くて…凍り付きそうだ…」(我慢しろ)

「私も結構やばいかも…」(まあ、分かる)

「さ、寒さのあまり…うまく創造できませんわ…」(完全にアウト)

やはり圧倒的に寒くかなりやばい状況だった。

そんな中

 

カッ

 

コッ

 

カッ

 

コッ

 

「無事…?」

殲滅が終わったので帰ってきた。

 

「ああ…冷気、お前…」

「冷気…なんとかして…」

「冷気さん…さ、寒いです…」

 

(やっぱりみんな寒いんだね…)

「そうですか…では」

ドスッ!

上着を貸そうと肩に手を掛けた

 

その瞬間、俺の胸を剣のような武器が貫いた。

(ほえ?)

「はあ…はあ…念のため防寒対策をしておいてよかったぜ…お前のおかげで他の奴らも簡単に殺せる!」

俺の胸を貫いたのは、どうやら隠れていたらしいかなり有能な敵だ。

(物理攻撃があまり効かないとは、言え…やっぱり地味に痛い…)

(けど動揺しちゃダメだ…ちゃんと対応しないと…)

 

「ふむ…不意を突いて死角からの攻撃…悪くない手だ」(あ、やべ)

「なっ!?」

「ただ…俺が相手では、その作戦も意味をなさない…俺に物理攻撃を当てた時点でお前の敗北は、決まった」

(まーた威圧的になっちゃった…いい加減どうにかしないとな…)

何てことを考えながら最後の(ヴィラン)も凍り付かせる

 

バキンッ!

体を無理矢理ひねり自分に刺さっていた剣をへし折って引っ張り出す。

「もったいない…」

コスチュームに空いた穴を確認しながらそう呟く。

 

「大丈夫…じゃない?」

耳郎さん達のところに向かい確認をとる。

 

「さ、寒い…」

「もう…無理…」

「…あの…傷は、大丈夫ですか?」

 

「大丈夫…解除」

パチンッ!

指を鳴らすと周りの氷が消えた。

 

「はい…」

取り敢えず自分の羽織っていたコートを八百万に着せて耳郎さんに自分の上着を着せる。

「あ、暖かい…」

「あ、ありがとう…」

「お、俺の分は…?」

 

「…」ぷいっ!

「お、おい!俺の分は、無いのか!?」

「もうない…」

「ひどい!」

「軍帽ならある…」

「そ、それでいいから貸してくれ。」

「…」無言のまま差し出す。

取り敢えず中央に向かって歩き出す。

(なんか知らんけど俺が先導してる…)

 

「この後どうするの?」

「あのデカブツを倒しに行く…」

「ええ!?し、正気なの!?」

「正気です…」

耳郎の質問に答えた。

 

「れ、冷気さんってそんなに喋れたんですか?」

「意外…?」

「え、えーと…いつも無口で無表情だからかなり意外とは、思う。」

「そうか…」

(意外なんだね…あんまり喋ってる感じは、ないけど…)

 

「…」

黙々と歩いていたら広場が見える位置まで着いた。

 

そこで見たのは、脳みそが丸出しの敵に捕まっているボロボロの相澤先生の姿だった。

「「「…っ!!?」」」

それを見た3人は、絶句した。

「…」

(まじか…名前忘れたけどめっちゃ危険な奴に相澤先生が捕まってる…どうにかしないと…)

(どうしよう…)

 

【クックックック…俺を出せば済むだろうよ…なぜ俺を出さねえんだ?ああ、冷気?】

(黙ってろ…お前を出すくらいなら俺が直接出向く…)

 

 

頭の中に響いて来た声の意見を無視しながら自分が向かうことにした。

【そうかそうか…せいぜい頑張れ、期待せずに待ってるぞ?】

(黙ってろ…氷獄の王(クソ野郎))

 




これは、あくまでも冷気くん本人が氷獄の王の力を引き出して戦っています。
次の話でもっと使う予定です。

次回は、脳無との激戦!
では、また次回!

勘違い 10(10話)は、どっちを見たいですか?

  • 普通に尋問回
  • オリヒロとのデート回(付き合ってない)

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