出来れば『勘違い 7』から読み直して下さい。
その方が絶対に良いです。
今回は、氷獄の王vs.脳無です!
どうぞごゆっくり。
本人視点(精神世界)
ラッシュの結果、腕がぶっ壊れ修復を行っていると突如として変な所に居たことに気づいた
(あれ?ここは…どこだ?)
周りを見渡すとそこが真っ白い世界だという事に気づく。
「どうしてこんなところに?」
疑問に思っていると出来るだけ聞きたくない声が聞こえて来た。
【よう冷気…久しぶりだな】
「まさか」と思いながら振り向くと案の定…奴が居た。
「…なんの用だ…
そこに居たのは、軽く50mは、超すであろう氷の巨人。
青白い肌に吊り上がった目をした芸術としか思えない顔立ちに蟀谷辺りから上に向かう角の生えた、俺のヒーローコスチュームのような軍服を無造作に脱ぎ捨てワイシャツ姿にネクタイを結びズボンを履いたまだ若さが残る男が座っていた。
「何の用で俺をここに呼んだんだ?言ってみろ!」
【おいおい、久しぶりの再会なのに随分とひでぇじゃねえかよ。】
「黙れ!こっちは、一秒たりともお前と話していたくねえんだよ!」
【クハハハ!相変わらずだなお前は!俺の何が気に食わねえんだ?ええ?言ってみろ!】
「…お前の存在自体だよ!俺の力だから仕方がないと自分に言い聞かせていた。だがな…お前のせいで俺がどれ程の迷惑を被ったか分かってんのか!?」
「今まで俺がお前のせいでなんど勘違いされたか分かってんのか!?このクソ野郎!」
【クハハハハハ!よく言うぜ!お前がコミュ障で無表情なだけだろうが!そんなことまで俺のせいにされても困るってもんよ!】
「とぼけるな!コミュ障は、仕方ないとして無表情は、どう考えてもお前のせいだろうが!」
【はあ?どうしてそう言い切れるんだ?証拠でもあんのか?】
「証拠では、ないが…実体験だ!お前が俺にあのロリ女神からの転生特典として取り憑いたとき俺の表情筋が凍り付きまともに動かせなくなった!そして喋る時なぜか緊張するとなぜか口調が威圧的になった!さらに言うとお前が俺に取り憑いた4歳のとき俺の頭の中から俺の持っていたほぼ全ての原作知識が一気に消えた!どう考えてもお前のせいだろうが!(暴論)」
【クハハハ!なんという暴論だ!久しぶりに聞いたぞ。だが、確かにあってるな…俺がお前にあのロリ女神の転生特典として取り憑いたときにお前の原作知識をほぼ全て凍らせた。だが、それを返してやることも出来るぞ?】
「なに…?」
氷獄の王の突然の提案に一瞬、間の抜けた声が出た。
「…条件は、なんだ?」
【は?】
「取引の条件は、なんだと聞いてるんだ!」
何かしら要求してくるだろう。
【条件か…そうだな…】
「まさかとは、思うが…ないのか?」
【特になにか要求するつもりは、無かったからなんも考えてなかったが…強いて言うなら…】
「なんだ?言ってみろ。可能な限り叶えてやるつもりでいる…俺にとって原作知識は、それほどの価値があるからな。」
【なら…今すぐにでもお前の体を貸してくれ…あの
「それだけか?」
【なに?】
「他にもっとないのか?と聞いているんだよ。」
【そうだな…なら、たまにでいいから俺も戦闘に参加させてくれ。お前の中にいると体が鈍っちまうからな。】
「分かった…善処しよう」
【善処って…お前叶える気あんのか?】
「変なときじゃなけりゃお前に任せるつもりだ。」
【そうか?わかった…じゃあ、最後に一つだけ】
「なんだ?」
【交換条件では、無く質問なんだが…何分くらい戦わせてくれるんだ?】
「何分くらい闘いたい?」
【5分で良い】
「長すぎる。2分だ!」
【はあ!?ふざけんなよ!短すぎるだろ!せめて4分にしろよ!】
「長すぎる!2分だ!」
【ふざけるな!4分にしろ!】
「2分だ!」
【4分だ!】
「2分!」
【4分!】
「2!」
【4!】
「ぐぐぐ…」
【ぬぬぬ…】
《間を取って3分で》(作者)
「【………誰だ今の!?】」
「三分でいいな?」
【いいだろう!】
「俺が合図を出す!その瞬間に出ろ!」
【任せろ!】
待機中
「……」
【…まだか?】
「もう少し待て…」
【そういえば合図は、なんにする気なんだ?】
「俺が口角を上げたとき…その瞬間に飛び出せ。そして…好き放題暴れろ!」
【…了解!】( ̄ー ̄)ニヤリ
精神世界の外で
『フ…』
少しだけ口角を上げた。
「今だ!出ろ!」
【よっしゃ来た!】
【あ?】
氷獄の王が飛び出した瞬間…脳無のパンチを顔面に食らった。
「あ…やべ…」
ただの事故である。
◆
第三者視点
「さあ…第二ラウンドだ!」
彼がそう言って脳無に向かって走り出すと脳無も走りだした.
「オラァ!」
再び脳無と拳をぶつけあい再度パワー比べを行う。
「おいおい…いい加減分かれよ。脳無に打撃技は、効かねえよ!オールマイトの100%にも耐えられるように作られた最高のサンドバッグなんだよ!お前ごときじゃ倒すことなんt「パリンッ!」は?」
死柄木が自慢げに話していると突然なにかが割れたような音がした。
音のした方を見ると彼が拳を振りぬき、脳無の腕が凍り、砕かれ脳無が後ろに倒れていた。
「は?どうして…どうして脳無がパワーで負けてるんだよ!?オールマイトと互角のはずだぞ!」
死柄木は、思い切り取り乱していた。
なぜかと言うとその理由は、シンプルである。
「なぜかって?簡単だ…やっとまともに戦っているからだ!さっきまでの俺は、実力の1割程度しか出していなかった…だが今の俺は、全力の7割まで出せる!つまりどういうことかって?簡単だ!俺が1割しか力を使ってなかったときに殺さなかったお前たちのミスだ!」
「クククク…俺が氷獄の王として真の恐怖を味合わせてやる。覚悟しろ…」
そう言った瞬間、彼の放つオーラが明らかに変わった。
今までは、多少の怒気を孕んでいただけのオーラが一気にどす黒い底なしの闇を思わせるドロドロとしたオーラになった。
パンッ!
「氷獄界!」
彼が両手を一度合わせてから離し、手の平を(ハガレンみたいに)地面に付けると…
USJ全域が一気に氷に包まれた。
「「「「「は?」」」」」
「こっからは、俺の
その場にいた全員が戸惑ったような声を上げ、彼が宣言した。
「クソ…やれ脳無!今度こそあいつを殺せ!」
死柄木がすでに復活した脳無にもう一度、命令を下すと脳無が彼に向かって走るが…滑って転ぶ。
「は?」
死柄木は、突然の脳無の痴態に戸惑いを隠せなかった。
「…脳無!殺しに行け!」
もう一度命令を下し今度は、彼の近くに黒霧がワープゲートを作り出し脳無がそれに飛び込むとすぐ真横に現れた。
「氷槍」
だが焦るそぶりも見せず一言だけ呟くと地面から無数の氷の槍がワープゲートから飛び出してきた脳無を串刺しにした。
「枝分かれ×2」
そう言うと地面から生えた氷の槍から新たに槍が形成され、また形成され最後にもう一度新しい槍が形成され脳無が動きを止める。
「そんなバカな…俺の脳無が…」
「あまり時間が残っていないから一気に終わらせるぞ?」
彼がそう言うと軽く脳無に触れ…一言だけ囁くような声で呟く。
「
その瞬間、脳無の体を氷が覆って行き…完全に物言わぬ氷像となった。
「コレクションに追加だ…」
そして、完全に凍り付いた脳無を吸収してから相手の方を見る。
「さて…どうする?」
「「ッ!!?」」ゾクッ!
氷獄の王の質問に黒霧は、ワープゲートを開き死柄木は、じっと彼を見る。
「なるほど…お前は、危険すぎる。だが…いつの日かお前をこっち側の人間にしてやる…待ってろよ。」
それだけ言うと黒霧のワープゲートは、完全に消えた。
「…勝手にほざいてろ。」
ガクッ!
突如膝を着き
「ん?時間切れか…」
うつ伏せに倒れた。
ドッガ――ン!
「もう大丈夫…私が来た!」
扉を破壊しながら現れたのは、凍り付いた扉を開けるのに思ったよりも時間が掛かったオールマイトだった。
「みんな無事か!?」
オールマイトが緑谷達の所に着いて聞いた。
「ぼ、僕たちは、大丈夫ですけど…冷気くんが!」
「なに!?冷気少年!」
オールマイトが冷気の下に駆け寄ろうと体を動かしたとき。
「…」むくり
普通に起き上がった。
「れ、冷気君…大丈夫なの?」
これには、さすがの緑谷も困惑する。
「…」こくり
なんといつもの無口無表情に戻っていた。
「ケガとかない?」
「…」( ´∀`)bグッ!
「そ、そう…よかった…のかな?」
「冷気少年!」
「…」ビクッ!
「…?」クルリ
「私が来るまで他のみんなを守ってくれただけじゃなく。今回の侵入者たちの主犯格を追い返してくれてありがとう!私に出来ることがあるなら遠慮なく言ってくれ!」
「………」
少し考えてから
「…サインください。」
「…わかった!」
その後オールマイトからサインを貰った冷気が少し嬉しそうにしている姿が目撃された。
皆は、後から来た先生たちに無事救出されて怪我人は、先生達以外にいなかった。
そして、次の日は、臨時休校となった。
この
だがこの事件のせいで冷気 零が
「あ、そうだ。冷気くん、悪いけど明日校長室に来てネ!」
「!?」
そして後日、いろいろと聞かれるかもしれないことも別の話。
すみませんいつもより短いのは、単純に文章力がないからです。
氷獄の王と冷気くんは、喧嘩するほど仲がいいです!
ちょっと失踪してきます。
次回は、尋問回にしようか普通にデート回にするかめっちゃ迷っています。
では、また次回!
勘違い 10(10話)は、どっちを見たいですか?
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普通に尋問回
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オリヒロとのデート回(付き合ってない)