遅かった割に内容はいつもと同じ、もしくは少し下です。
晴風
「・・・」
沈黙。
それが、深海棲艦とロイとの戦いを目にした者達の反応である。
イオンモール四国沖での戦いは、夜で暗いことと回避運動に集中していたことで、
ロイの戦闘を見れなかったが、今回は違う。
ヨーゼフの案内で、警戒しなくても済む道で行ったが為に、
発生した余裕がロイの戦いを見るという行動を起こしてしまった。
芽依「艦長は無事で良かったし、それは教官も同じなんだけどね」
志摩「・・・うぃ」
芽依「なんだかちょっと、悩んじゃうんだよね」
志摩「うぃ・・・」
砲術長水雷長コンビの、呟くような会話は、
静かな艦橋に、とても響いた。
真白「取り敢えず、警戒を続けて」
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晴風に上がった二人。
だがその雰囲気は、説教の最中を露呈していた。
ロイ「どうしてあの海に飛び出した」
明乃「だって・・・モカちゃんが、モカちゃんが・・・」
ロイ「モカがどうした」
泣きそうな声で、訴える。
明乃「だってモカちゃんが、艦橋にいたんだもん!!」
唯一無二の親友。そう言っても変では無い関係。
それが、あの深海棲艦まみれの海の武蔵にいた。
それを見つけれたのは、皮肉にもロイの渡した双眼鏡があったからだった。
ロイ「モカがいたから?、それでお前が死んだらどうするんだ!!」
明乃「・・・」
ロイ「これからも似たようなことが起こるだろう。
もしかしたら、俺も死ぬかもしれない。晴風の誰かが死ぬかもしれない」
明乃「・・・」
ロイ「それでも、お前は艦長としての義務を果たさなければならない。
どんな障害が現れても、誰が死のうとも」
明乃「・・・うぅ」
ロイ「それが例え武蔵であっても、それが例えモカであっても」
明乃「うぅ・・・」
ロイ「それが例え深海棲艦であっても、それが例え俺であっても!!」
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ロイ「俺は一回横須賀まで行く。海上安全整備局から呼び出しが掛かったから」
明乃「うん・・・」
真白「分かりました。晴風の指揮を執ります」
ロイ「深海棲艦には気を付けろよ」
スピリットオブファイア
ジェームズ「ヨーゼフ、収容完了しました」
フォージ「海兵隊を晴風に付けました。戦艦クラス位なら、なんとかなります」
ロイ「よし。ワームホール展開、目的地は横須賀、高度30000フィート」
ジェームズ「了解、横須賀、30000フィート、ワームホール展開」
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横須賀
航空統制基地
無駄に高くて高性能な対空レーダー。
それがありえもしない高度に何かがあることを示す。
航空官「高度30000フィートより、降下してくる物体在り、数一」
航空司令「30000?、そんな高度を飛行船が?」
航空官「・・・天文台より、空に戦艦が見える、との報告在り」
航空官「海上安全整備局がそれを案内しろと、言ってます」
航空司令「分かった。誘導灯を点ける」
地上軍横須賀司令部
地上軍司令「海上安全整備局からの要請だ。
歩兵一個大隊、狙撃部隊、砲兵隊を横須賀で展開」
横須賀ベイタワー
豪華なホテル。
それがここ、横須賀ベイタワーの印象である。
しかしそこには大勢の兵士が立ち厳戒態勢で警備している。
その理由は、アスンシオン島近海の戦いで、空中戦艦が登場したことだった。
局長「揃ったな。我々の要件を纏めた。読みたまえ」
ロイ「・・・、武装解除後、投降。全関係組織の解散、軍の編入」
局長「そうだ。それが我々の要求だ。早速実行したまえ。
出来なければ我々はそれを宣戦布告とみなす」
無茶苦茶な要求
後に横七白書原案と呼ばれるこれは、完璧にロイ達を見下した内容だった。
だからこそ、横七を相手に開戦という考えが出たのだろう。
このときの海上安全整備局はロイ達横七の総戦力を、
SoFのみと考えていた。
尤もこの考え方でもこの案はダメだと思い直すことになるのだが。
ロイ「失礼。場所を変えさせていただきたい」
幹部「変える?、何処に」
ロイ「私が乗ってきた艦です。あそこならこのホテルよりも警備がいい」
局長「それは困る。君には今すぐこれに調印してもらわなければ」
ロイ「意見の相違とならばしかたあるまい」
そう言うと、何も無い空間から二人のスパルタンが現れた。
ロイ「御同行願おう。スパルタン、連れていけ」
スパルタン「了解。付いてこい」
ロイ「お前たちは屋上から行け。俺は正面から出る」
正面玄関
大隊長「投降しろ。命は保証する」
中隊長「武器を捨てろ!!」
中隊長「人質を解放しろ」
ベイタワーを囲むように歩兵大隊が整列している。
もっと言えば内部にもいたのだが、気の毒なことに、排除された。
ロイ「・・・」
中隊長「囲め!!」
兵士「急げ」
囲まれ、360度全てから銃口が向けられた。
しかしロイは、それに物怖じしない。
ロイ「・・・」ニヤッ
寧ろ楽しんでいる。
その両手を前に突き出した瞬間、何処に隠していたのかアサルトライフルを構える。
中隊長「撃て、撃て、撃てぇー!!」
だがロイの射撃よりも先に、歩兵大隊の銃弾が放たれた。
それは何にも邪魔されず、ロイの元に届く。
銃弾がロイに触れたその時、弾かれた。
そしてロイの体には謎の光の壁が出てた。
ロイ「わぁお強い。ただ楽しみが減るのが問題だな」
兵士「ひぃっ」
ロイ「さらばだ。兵士諸君、見送り御苦労」
そう言い残し、下ろされたロープを掴む。
大隊の一斉掃射を躱しながら、ロイは空に帰っていった。
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スピリットオブファイア
ロイ「さあ仕切り直しといきましょう」
局長「ふざけるな!」
ロイ「彼らスパルタンが艦内では護衛します」
スパルタン「荷物をお持ちします」
ロイ「こっちへ。展望デッキに行きましょう」
――――
ロイ「ああそうそう。スパルタンの戦闘能力の高さは折り紙つきでね。
人間に擬態している深海棲艦も判別できるんですよ」
局長「な、何だというのだ」
スパルタンが整備局の幹部二人と局長の前に立つ。
スパルタン「深海棲艦反応検知、対象を射殺します」
局長「やめろ!!」
ロイ「撃て」
「GIGASYAAAA!!」
幹部「これは!!」
撃たれたのは、幹部たちでは無い。
幹部「局長?」
局長だけだった。
ロイ「・・・前に一度、局長に会ったことがある。その時は人間だった」
フォージ「大佐、海兵隊はいつでも出撃出来ます」
ロイ「軍曹、SoFの全海兵隊の指揮権を与える。
地上にいる部隊と協力し、局長を保護しろ」
整備局の局長の保護を命じる。
それとほぼ同じ時に、それは起こる。
ジェームス「レーダーに感あり。凡そ70」
ロイ「対空、対艦戦闘用意。シールドジェネレーター起動」
ジェームス「全システムオンライン。目標索敵中」
幹部「何だ!?、何が起こっているんだ」
ロイ「丁度良い機会です。是非ともSoFの戦闘力を、その目に焼き付けてもらいたい」
観測員「敵艦載機の発艦を確認」
観測員「敵砲艦の発砲を確認」
ロイ「懐かしの地で眠りこけていた連中が戦えるのかな」