ハイスクール・フリート   若き人魚と転生者   作:ロイ1世

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まーたミスった。


旧き友と新しい海

晴風

 

真白「兄さん、さっきの放送って・・・」

ロイ「なーに。四国沖店でやられたからやり返しただけよ。

 それにこうしておかないと、所属不明艦として戦うことになるからな」

幸子「い、一応今のお気持ちは?」

ロイ「こんなことになっているのは俺達のせいだ。恨まれても仕方ない」

鈴「一応そんな気持ちなんだ・・・」

 

「正面に艦影」

「新艦種」

「艦橋形状から武蔵と思われるものと巨大な飛行船支援母艦が接近」

 

ロイ「おいおい、勘弁してくれよ」

鈴「武蔵!!」

真白「もう既に相手の射程内だぞ」

ロイ「距離は凡そ13マイル。ならあれは武蔵ではなく、比叡だ」

 

何故観測員が武蔵と比叡、余りにもサイズの違う戦艦を見間違えたのか。

それは艦橋が似ているからである。

元々武蔵の艦橋は、比叡の艦橋でテストされたものなので、似ているのは必然だった。

一番の問題は、比叡と共に現れた、巨大な飛行船支援母艦である。

 

「ふふふふ、ははははは!!」

ロイ「ヲ級、至急艦橋まで来てくれ」

「久しぶりだなあ、ロイ」

 

飛行船支援母艦が大音量で流す声。

それはロイが嫌う人物の中の一人である。

 

ロイ「晴風は急ぎ退避せよ。面舵340度」

鈴「面舵340度、ヨーソロー!」

ヲ級「来たわよロイ」

ロイ「こいつを渡しておく。晴風の防空を頼んだ」

 

逃げる晴風を、飛行船支援母艦は追尾する。

艦橋ではヲ級と明乃が現れ、ヲ級に銃のような砲のようなものを渡した。

 

ヲ級「そうそう。もし敵にヲ級が現れたら面倒だから、私の事はウォイルと呼んで」

ロイ「そうだな。ウォイルは艦首に行ってくれ」

ウォイル「了解、ヲ級改型空母、ウォイル。出撃するわ」

 

ウォイルは外に出ていく。

そして暫く経った後、晴風艦橋の窓ガラスが割れた。

 

「はははは、どうだロイ。これが深海の力だ」

 

艦橋の中に立つのは、白い服を着て右手を青く染める男だった。

 

明乃「裕兄!!」

真白「兄さん!!」

鈴「キャアアア!!」

 

艦橋の壁際に背中を預けたのは、頭の無い黒のトレンチコートを着た男だった。

 

真白「お前は、お前は一体何者だ!!」

「俺の名前は、義明英朗」

志摩「ううう」

英朗「そこでくたばっているロイに殺された男だよ」

 

英朗はそういうと、ロイの体に向けて拳銃を連射する。

 

英朗「今度こそは俺の勝ちだ」

 

勝利を確信し、振り返って帰ろうとした時だった。

 

ロイ「一体誰に勝ったのかな」

英朗「なに!!」

 

振り返って再度ロイの体に発砲する。

 

ロイ「何度挑んでも無駄だという事を、理解しろ」

 

ロイの体に、血が帰っていく。

英朗の体に付いていた血も、ロイの体へ帰っていく。

そして首から再度出血したと思ったら、吹き飛ばされた首は元通りになっていた。

 

英朗「どういうことだ!!」

ロイ「失せろ、邪魔だ」

英朗「!!」

 

ロイの両手首が膨らみ、破裂したと思ったら、血液と共に拳銃が出てきた。

英朗も慌てて構え直すが、直ぐにあることに気付く。

 

ロイの体に何度も撃ったのだから、マガジンにはもう弾が入っていない。

それに気づくと窓から撃たれながらも逃げていった。

 

ロイ「逃げられたか」

明乃「だ、大丈夫なの?」

ロイ「問題ない。しかし比叡はどこに行った」

幸子「比叡が先程航路で進んでいるなら・・・三時間後にトラック諸島に着きます」

真白「もし着いたなら、RATtが世界中に広まるぞ」

 

RATt

まあなんと言えばいいのか。

簡単に言えば突然変異した鼠。

こいつがいると機械が動作不全を起こし、生物は凶暴化する。

鏑木美波が発見し抗体を作ることに成功したが、世界に広まればジ・エンドである。

 

芽依「比叡とあの巨大飛行船支援母艦を同時に対処しなきゃいけないのか」

ロイ「一応横七本部に第一主力戦隊の派遣を要請した。

しかし、スペードを沈めるのに手一杯だな」

真白「スペード?」

ロイ「巨大飛行船支援母艦、正確には巨大航空母艦、スペード。そろそろ来るはずだ」

幸子「来るって・・・何です?」

マチコ「空より接近する巨大飛行物体確認。数2000」

 

英朗「どうだ!!。これが本来のスペードだ。

 最大搭載機数30000。それも重戦闘機や重爆撃機でだ!!」

ロイ「そうか。ウォイル、出番だぞ」

 

2000の重爆撃機が晴風に近付こうとした時、一機が爆発した。

 

パイロット「どうした!?」

パイロット「もしや、対空機銃?」

パイロット「だがあの航洋艦にはこの装甲を貫ける機銃は無いはずだ」

パイロット「艦首に誰かいる・・・あれは!!」

 

次々と墜とされていく重爆撃機。

それをやっているのは、一人の深海棲艦だった。

 

ロイ「弾丸の直径10cm、長さは40cm。弾種は炸裂徹甲弾から爆裂徹甲弾に換装。

 その気になれば宇宙ステーションすら破壊できる。

対艦・対空爆裂徹甲弾連射砲ジーン改」

明乃「凄い。空が・・・爆発してる」

ロイ「だがこのままでは比叡がヤバくなる。ミケ、晴風で比叡を行動停止にさせろ」

真白「晴風で比叡を!?無茶です」

ロイ「停めれなくてもトラックに行かせなければ何だっていい。頼むぞ」

 

そう言い残すと、ロイまでも窓から飛び降りていった。

 

――――

 

ロイ「スペードまで後3000。案外速いな」

「止まれ!!」

ロイ「今度はお前とかよ」

軽空母「まだ戦いは終わっていない!!」

 

ウォイルが目覚めて軽空母が目覚めない訳が無い。

多少の時間差はあれど、来るとは思っていた。

だがこのタイミングで来るのは、流石にきつかった。

 

ロイ「今は余裕が無いんだ、後にしてくれ」

軽空母「いいや。ここで終わらせる」

 

争いは避けれなさそうだった。

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