ハイスクール・フリート   若き人魚と転生者   作:ロイ1世

26 / 75
スペードの頭は不要物

軽空母「お前が例えヲ級と組んでも、私はお前を殺す」

ロイ「ウォイルは自分なりに生きようとしている。

 だがお前はどうだ?、昔と変わらず生きているぞ」

軽空母「どの口がそれを言うか。

 ならばこれが私という者、私自身が求めているの」

ロイ「かあぁぁぁ」

 

面倒な相手、

軽空母を倒すことは可能だろうし、弾薬も問題ないだろう。

だがしかし、時間が許すとは限らない。

英朗が再度晴風に突入する可能性や、爆撃隊の再発進、増援もあり得る。

そう言った面で、かなり面倒なのだ。

 

軽空母「来ないなら・・・こちらから行く!」

ロイ「!!、あっさりと終わらせてもらおう」

 

軽空母は面倒な敵だ。

尤も、銃があればの話だが。

 

今の軽空母には武装が無い所謂丸腰状態。

そんな相手に苦戦するロイではない。

 

突撃してきた軽空母を掴み投げ飛ばす。

しかしあまりダメージを与えれていない。

 

そこで追撃を掛けるため、義手のエンジンを入れ、殴り続ける。

気絶するまで、ナンドデモ、ナンドデモ。

意識がなくなったなら、晴風に向けて投げる。

明乃はきっと無視はしない。いいや、できない。

 

――――

スペード

 

木を生やせば島に擬態できる程の巨大な空母、スペード。

自慢の重爆撃機隊は殲滅され、兵器は無に等しくなっていた。

 

アナウンス「敵が接近中、敵が接近中、直ちに迎撃部隊は出撃されたし、直ちに出撃されたし、

 艦内での戦闘に備え、二八式分配令が発令、本艦乗員は規定に沿って武装されたし」

 

ロイを討ち取るため、全ての命を賭ける、とても不利な賭け。

 

太平洋棲姫「大変だねえ、義明君」

英朗「貴様・・・この儂を愚弄しに来たか」

太平洋棲姫「はっはっはっ、勿論。だけどお土産もあるよ」

英朗「これは・・・ナイフ?」

太平洋棲姫「そう、でもただのナイフじゃないよ。深海棲艦に刺せば、体が崩壊していくの」

英朗「これを儂に渡すとは・・・自害しろと言うのか」

太平洋棲姫「もう・・・少し考えてみてよ。じゃあ、バイバーイ」

 

――

ロイ「取り敢えずスペードに入れたな」

兵士「いたぞ!、そこにいる」

ロイ「碌なことにならんぞ」

 

扉や角から出てくる兵士を、着実に殺しているものの、進めてはいない状況だった。

仕方が無いので殲滅を諦め、英朗のみを目標とし、

艦橋への奇襲を掛けるべく窓から海へと落下した。

 

そして甲板に上がるべく、

少し長めの投げナイフを船体外部に縦に直線状になるよういくつも投げる。

それをロイは足場として上がっていく。

 

ロイ「凄いな、たこ焼きがこんなにも沢山・・・」

 

甲板に着いたロイは、たこ焼きの多さに驚く。

勿論のことだが、食べ物ではなく艦載機である。

 

ロイ「防空駆逐艦が何隻居れば防ぎきれるのか。恐ろしいものだ」

兵士「ここにいるぞ、ロイはここにいる」

 

驚いてもいられないものである。

少しの時間で直ぐに発見されるのだから。

 

ロイは射撃の的になるのを防ぐため、艦橋に強行突入する。

異常な跳躍力は、一回目でスペードの艦橋を超えた。

そして落下時、窓ガラスを割って突入したのだった。

 

ロイ「義明、その命奪って殺る」

英朗「その殺意、恐れ入ったものだ、だが晴風の時のようにはいかん」

 

英朗はナイフを右手に持ち、左手で改造されたであろうベレッタを構える。

ロイは両手でジョンを構え、脚に力を込める。

 

英朗「くたばれえ!!」

ロイ「DRYAAA!!」

 

ベレッタから放たれた銃弾は、かすりもせずに艦橋の外に行く。

そしてジョンの刃が、英朗の腹をしっかりと捉え、切断する。

 

英朗「アアア、この餓鬼めえ!」

ロイ「晴風の時の様に逃がしはしない」

 

這いながらそとへ向かおうとする英明に、ジョンが火を噴く。

 

英明の体、取分け左胸に大穴が空く。

 

ロイ「沈め、この張りぼてと共に」

 

ロイが窓から外に出るとき、一本のナイフが投げられ、そして命中した。

 

ロイ「!、やりやがったな、あのクソ爺!!」

 

目線の先には、笑顔のまま死んでいく義明がいた。

 

――

深海某所

 

太平洋棲姫「いやー、あの人間がまさかあんな風に役に立つとは」

北米棲姫「まさか、最期の最期で漸く気付くとは、ホンッと無能だねえ」

アフリカ棲姫「これで暫くは戦闘不能だな」

 

彼女らの持つ書類にはあの男のことが書かれていた。

 

『義明 英朗 (よしあき ひでろう)

 

春作戦陽動部隊長 及び 超巨大空母スペード艦長

 

最終階級 少将

 

元横須賀第7鎮守府提督 ロイによって逮捕、リスタァ刑務所に投獄

その後脱獄し、潜伏していた深海エージェントに誘拐される

そこでスペード艦長として横七攻撃の総司令官となる

傭兵部隊やスペードの指揮適性が無く殲滅される

 

本戦争における功績

 

最初期の中東奇襲作戦におけるタンカーの撃沈

ロイ率いる晴風隊の一時的な行動阻害

対ロイ兵器の実験                       』

 

太平洋棲姫「そういえばアベル閣下はどうした?」

大西洋棲姫「ああ、ついさっき艦隊を纏めて抜錨したわよ」

太平洋棲姫「そんな・・・横須賀奇襲作戦の総指揮は私だと」

欧州棲姫「お前が出掛けてる合間に決定した、閣下自ら指揮を執るのだ」

太平洋棲姫「そ、それは規定を破ることに」

地中海棲姫「我々ならばな、だが閣下は別だ」

太平洋棲姫「わ、私はどうなるんですか」

アフリカ棲姫「このままいけば解雇か前線だね」

北米棲姫「いや、実験艦の可能性が」

南米棲姫「標的艦や練習艦はどうかな?」

 

誤って方向に進む会議から、太平洋棲姫は出ていく。

 

アベル閣下がロイを殺す前に、私が殺さないと私が殺される

 

そんな思いを持って、ロイに攻撃を仕掛ける。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。