ブルーマーメイド横須賀基地 突入戦演習場
ロイ「なんか・・・すいません」
頭を下げているのは仮面の男、ロイ。
謝っている相手は宗谷真霜。
なぜこのようになっているのかを簡単に説明すると、
特別敵搭乗員殲滅戦隊との模擬戦でロイは素手で制圧したからだった。
真霜「格闘家じゃないわよね?」
ロイ「はい。バリバリのガンマンです」
真霜「それでこれって、多分別の所に送った方が良いわよね・・・」
ロイの戦闘力からどこに配属するかを考えてしまう真霜。
そんな真霜にロイは逆転の発想を送る。
ロイ「なら新しい部隊を作るのはどうです?、単独でいいので」
真霜「ああ・・・。そうね。そうしましょう」
半ば考えるのを辞めた真霜だった。
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同基地 スキッパー係留所
真霜「これがあなたの初めての任務ね」
ロイ「そうですね。では、改めて任務の再通達を」
スキッパーに跨るロイ。近くには真霜。
ロイの新部隊の初任務の見送りである。
真霜「目標は海賊船の制圧。
この海賊は国際ブルーマーメイドの指名手配犯なので生死は問いません。
制圧方法も問いません。ただし船は鹵獲された米軍船のため破壊しないで下さい」
ロイ「了解した。必ずこの任務を成功させる」
真霜「それでは、特別戦隊ナナヨコ、出撃してください」
ロイ「ナナヨコ隊長、ロイ。抜錨します」
ロイの乗ったスキッパーは勢いよく走りだす。
それを見届けた真霜は中に戻っていく。
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海賊船
見張り「・・・10時の方向からスキッパー1。友軍ではありません」
艦長「スキッパーで単騎。余裕だな。このアメリカ製最新鋭艦の
インディペンデンス級には赤子の手をひねるようなもんだ」
相手がスキッパー一機と知り余裕の表情を見せる海賊船艦長。
何しろ海賊船が3日前建造されたばかりの虎の子である。
何があってもスキッパーに負けはしない。
艦長「副砲のみを使用。吹き飛ばせ」
砲術長「了解、副砲使用。目標、10時方向のスキッパー。
誤差修正右13度。発射!!」
当たったら一たまりの無い砲撃。
しかしそれに当たることはなく簡単に避けてしまう。
砲術長「避けたか、全副砲使用。目標同じ。照準は・・・」ニヤッ
そこで砲術長は静かになる。
艦長「どうした?、撃たないのか?」
砲術長「すみません。ついこの新システムを使うとなると・・・」
新システム。と言ってもただ短時間砲撃の速度が上がるだけだが、
主砲や副砲が連続してくるのだから、恐ろしいことこの上ない。
艦長「分かった。試してみたいしな。主砲の使用も許可する。
新システムを使用しスキッパーを撃破せよ」
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ロイ「早くなってる。さっきは5秒間隔だったのに3秒になってる」
早速変化に気付いたロイ。
だが全く当たる気配はない。
ある時は遅くして。ある時は早くして。ある時は止まって、全てを避けている。
そして、スキッパーの速度を一気に上げ、
跳んだ。そして着地したのは海賊船の甲板だった。
スキッパーはお釈迦になっただろうが海賊のをパクれば問題ない。
海賊「動くな!!」
近くには海賊がいた。というか囲まれつつある。
ロイ「・・・」
黙ったまま固まっているロイ。
そして完璧に囲まれた。
するとロイはそれを待っていたかのように動き出す。
海賊「撃て!!」
動き出したロイを狙いサブマシンガンを連射する海賊。
しかしロイは当たる寸前に大きく跳躍した。
発射された弾は向かい側にいる海賊に当たる。
全員が撃ったのだから全員が撃たれ倒れてしまう。
ロイ「そこの艦橋にいる連中。窓から飛び降りてこい。そうしたら命は取らない」
艦長「ふざけんな!、死ねって言いてえのか!!」
ロイ「大丈夫。窓を割って飛び降りても死なない」
ロイの言う通りガラスの破片が刺さり、飛び降りても死なないだろう。 ロイは。
艦長「俺達にはアメリカが付いている。日本になんか負けねえ!!」
ロイ「アメリカ!?、この艦はアメリカから盗んだんじゃあないのか!?」
驚いてしまう。アメリカが盗まれたと叫んでいるのにこの海賊はアメリカを仲間と言っている。
艦長「俺達はアメリカに雇われたんだ。技術試験隊としてな」
ロイ「・・・」
つい黙ってしまう。つまりこの戦闘もアメリカにとっては予定通りなのだろう。
相手がスキッパー単体なこと以外は。
ロイ「テープは回っているのか」
艦長「いいや、回っていない。盗聴器の類も破壊した。
高度何千Mから飛行船で映像を撮ってるぐらいだろう。それがどうした」
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艦橋に行くため走るロイ。艦橋に入ったは良いもののもぬけの殻。
すると
「自爆まで、後、15秒」
自爆までの時間をお伝えするアナウンス。
ロイは急いで走り出しガラスを突き破って海に飛び降りる。
そのまま深く潜ると上の方では爆発音が轟く。
そして浮上する。
ロイ「はあ・・・。回収班を呼ぶか」
アメリカ海軍最新鋭艦インディペンデンス級性能試験報告書
作成者 アルファレッド・ベーズ・ルーウィ大佐
スキッパーによる接近は操縦士の腕によって差はあるものの可能。
スキッパーによる接近を避けるため機関銃の配備を検討。
装甲の有効性 攻撃を受けてないため不明
航速の有効性 スキッパー相手のため不明
砲撃速度高速化モジュール 対艦戦の場合は有効と考える(データはない)
実験艦の処理 試験者らによって自沈
試験者の観察 盗聴器及びカメラが全て破壊され不明
試験者の処理 今後も有用性ありと判断し放置
日本への対応 奪還出来ていないため非難、但しUSAマーメイドが行う
アメリカ海軍最新鋭艦インディペンデンス級性能試験報告書はこれにて終了
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横須賀基地
ロイ「真霜、今回の件で話したいことがある」
真霜「何かしら?、自沈はあなたのせいじゃないと言ったけど・・・」
ロイ「違う」
声だけで分かる、その真剣ぶり
ロイ「自沈させるよう俺が指示した」
真霜「ちょっと、どういうことよ!!」
ロイ「まだある。このことは決して書くなよ」
驚く真霜に報告書に書かないよう釘を刺す。
ロイ「あの海賊はアメリカが雇った技術試験隊だった。
あの任務はアメリカからの要請。艦は破壊してはいけない」
真霜「私達は試験の相手にされた・・・」
ロイ「そうだ。戦争は無いと思うがこの話を頭に入れておいてくれ」
そう言って歩いていくロイ。
彼の実年齢は分からないがかなり熟練した兵士の雰囲気を醸し出しているよう感じた真霜だった。