ハイスクール・フリート   若き人魚と転生者   作:ロイ1世

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メンテで暇なのでパッパララッパッパパーと書きました。

鋼材はねえ、正規空母はねえ、海防艦も足りてねえ。


菱餅ねえ、運もねえ、ボーキは何故か余ってる。


菱餅任務、クリアできましたか、皆様は?


横七本島 夜

明乃「ここが裕兄の鎮守府…」

 

今更何を言う、そう思った方がいるかもしれないので色々と説明しよう。

 

横七、略さず言えば横須賀第七鎮守府。

 

そして世界各地にあるのは横七支部、すなわち横須賀第七鎮守府支部。

 

そして今晴風が改装を受けている場所は横七本島。

これまた略さず言えば横須賀第七鎮守府本島。

 

自分達が一時的とはいえ生活している場所を初めて見たように喋るのは病気だ。

 

しかし今、晴風乗員が目にしているのはある意味真の横七である。

 

「こちらは旧本部を改装、歴史記録館にしました横須賀第七鎮守府です」

 

赤レンガで造られた立派な建物、鎮守府。

前世では人類の希望、深海棲艦を倒す艦娘の拠点となったもの。

 

勿論この世界でもあるが、運用目的も方法も違う。

 

「改めて自己紹介をします、歴史記録館の案内をさせていただきます、ジョニーです」

 

そう言って小さくてかわいらしい妖精はお辞儀して案内を始める。

取り敢えずは建物の説明から入った。

 

ジョニー「この建物は建設当初、本部としての機能を有することを条件としたため

     通信施設や耐爆、耐衝撃、機銃掃射などにも耐える硬さなどが求められました。

     また、館内での戦闘に備え銃火器爆薬が各所にあります。

     実際、工事前なら壁の中に小隊規模なら武装可能な火器があったし、

     遅滞戦術や爆殺のための爆薬はあちこちにありました」

 

説明の中でとある部屋に辿り着く。

扉の上には木に『執務室』と書かれていた。

 

扉に手をかけ、開ける。次の瞬間には聞こえてくる、あの声が。

 

「提督が鎮守府に着任しました、これより艦隊の指揮を行います」

 

現役提督や元提督の諸兄や艦これを少しでも知っている者なら聞いたことがあるだろう。

GAME START の先にある景色、秘書艦が既にいる(というよりもいないのを見たことがない)執務室。

 

まぁ横七の場合、秘書艦が遅刻するので見ることは無かったが…。

 

ジョニー「夕食後の軽い運動を兼ねて本館の見学を行います。

     貴方達とは違う歴史を歩んできた世界を楽しんでください」

 

この場にロイがいたら、楽しめる筈がないと苦言を呈するだろう。

しかし今は横須賀にいるのでオブラートに包んだ酷い言葉も言える。

 

幸子「あの、深海戦争や飛行機のことは聞きました、しかしそれ以外に違いがあるんですか?」

ジョニー「その答えを探すのも目的の一つです」

――

今まで色々な驚く事に出会ってきた。

 

深海棲艦、航空機、第二次深海戦争。

 

それだけのことを体験してきたのだからもう耐性は出来たと思った。

しかし、この記録館には予想以上のことが記録されていた。

 

真白「日本は沈まず、日華事変、ポーランド侵攻、第二次世界大戦、冷戦、スエズ戦争…」

 

兄さんの生きてきた世界は争いが絶えない世界だった。

私達の世界でも利益を求めて争いが起きていた。

しかしそれは小規模、現地のみで済まされてきた。

 

だけど、少し…坂本龍馬が暗殺されただけで世界は争いに飲まれた。

 

争いは現地で起きる。私達の世界ならここで終わる。

 

だが、兄さんの世界だと現地の人が自国政府に助けを求める。

助けを求められた自国政府は可能な限りの援助をし、軍隊を派遣する。

 

それでも解決がつかなければ国連に助けを求める。

そしてそこで…現地住民が幾ら死のうが関係ないような大規模が派兵が決まる。

 

スエズ戦争がその最たる例なのだろう。

 

始まりはスエズ運河付近に存在する大量の資源。

それを巡って初めはエジプトと北アフリカ、西アジアで戦争。

次に資源利権を求めた世界の大国と一獲千金を夢見た中小国が参戦。

アフリカと西アジアの人口は約8割も減った

 

結果としては深海棲艦の参戦が一時停戦になったが。

 

それでも多くの人が死んだ。…続く深海戦争はその倍以上だったが。

 

改めて平和の尊さや素晴らしさ、そして戦争の悲惨さを感じる。

 

きっと艦長はこれ以上の想いなのかもしれない。

人の命を守るためならなりふり構わない艦長なら。

――

ジョニー「えー、記録館の表向きな役割は見れたと思います、

     なので今から本当の役割を見せたいと思います」

 

歴史記録館は悪く言えば教科書の内容を丸写しにしておけばいい。

この世界の人々にとってはそれでも十分な施設だろうが横七の関係者は満足できない。

 

といっても一人だけだが。

 

フワフワと飛んで執務室と書かれた板の裏側を触る。

すると執務室の扉が開いたと思ったらワームホールが現れた。

 

ジョニー「どうぞ」

 

ワームホールの中に入り出る。

出た先はまあまあ大きい部屋。ただ写真が沢山あるだけ。   気持ち悪いほどに

 

ジョニー「ここは提督の前世の記憶を写真として保管しています」

明乃「ホントだ、全部に裕兄が写ってる」

真白「これだけ多くの人の指揮を執っていたのか」

 

端の方にある写真、そこには艦娘の他に憲兵や補給部隊など人間も写ったのがあった。

ただ、その写真は他の写真と違い全員に笑顔がない、なにか覚悟を決めたような感じだ。

 

ジョニー「その写真は『ジェノサイド作戦』発令一時間前に撮られた写真です。   

     深海棲艦に対し最後に発動された作戦つまり…決戦直前の様子です」

芽依「そういやこの中に教官の奥さんいなくない?」

楓「本当ですね、他の写真には必ずといってもいいほど写ってるのにいませんね」

 

教官の奥さん・・・言わずもがな加古の事である。

 

ジョニー「ジェノサイド作戦が立案される前に、

     古鷹型二番艦の加古は行方不明、轟沈と判断されました」

幸子「弔い合戦…ですか」

「いや、それを含んでもまだ他に理由はある」

 

その声に驚いた。ワームホールに入る前は勿論いなかったしこの部屋にもいなかった。

いつから来ていたその人物に驚きを隠せずに名前を叫ぶ。

 

『教官!!』

 

ロイ「おいジョニー、ここの見学は許可してないぞ」

ジョニー「理解を深めるならここを見せるのが良いかと思ったので」

ロイ「…もういい。満足したら戻れよ」

 

諦めた物言いで消えていった。

 

 

その表情は、ケッコン式の時に撮られた写真…満面の笑みとは大違いの暗さで怖さだった。




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