横七本島ロイ自室
「無問題だよな、今のところは」
ベッドの上に寝っ転がりながら呟く少年、ロイ・ヴィッフェ・ヒドルフ。
彼は今日一日を振り返る。
新深海棲艦が日本を目標にしたことは嬉しかった。
妖精を説得する手間が省けて尚且つ特定も完了したといっても過言ではない。
横須賀のフォージ軍曹と話し合ったところ、やはりこの話題が出た。
フォージ「今の横須賀駐屯海兵隊には殲滅できる戦力がありません。
援軍到着前に横須賀は火の海になる確率は100%以上です。
早急に増援や新兵器をお願いしたい」
全く、その通りだよ軍曹。
横須賀にいる海兵隊は元からのが200、SoFで2000の計2200。
基地航空隊は偵察用のワスプ3機、戦闘機のONIワスプ64機のみ。
特別に陸上兵器のゴースト数台のみ。
配備計画の想定は少数のはぐれ艦や偵察艦を撃沈することなので
アベル率いる艦隊は想定外である。
それはSoFの海兵隊が加わっても同じである、無論スパルタンでも。
横八艦隊到着前に横須賀が滅んでも最悪構わないが駐屯地がやられるのは避けたい。
駐屯地の戦力は増強したいが、その報はアベルに伝わるだろう。
ロイ「防御陣地の建設を急がせなければ。それも全国で」
全国で防御陣地を形成させれば誤魔化せるだろう、
増援も大都市だからとの理由で通せば多少はマシである、大阪や呉などもしなければいけないが。
ロイ「ああ、とてもとても大変なことになってきたぞ」
少し興奮気味であるが、それも致し方ない。なにせ18年ぶりに戦うことができるのだ。
深海棲艦に背いた裏切者と、自分の大切な者を多く奪っていった憎き者と。
ふと、扉を叩く音がする。妖精ではない、あいつらは叩かないで入ってくる。
一応の備えとしてナイフを手に取る
ロイ「はーい、今開けるぞ」
鍵を開け、中に招く。
明乃「こんな夜更けにごめんなさい、少し話があって」
如何やら警戒する必要はなさそうだ。
―
横七の地下施設はとても便利
そんなことを思ったのは特別に滞在が許された晴風乗員の代表、艦長の岬明乃である。
カーマンさんが言っていた通り、本当に場所を言ったら来れた。
この部屋だけは来れないと思っていたのだが全ての部屋にワームホールは通じていた。
横七提督の自室にも。
少し緊張して扉を叩く、なにせもう0000を過ぎている。寝ていてもおかしくないし消灯時間だ。
「はーい、今開けるぞ」
起きていたことに一安心する。しかし怒られるのではと思い丁寧になってしまう。
明乃「こんな夜更けにごめんなさい、少し話があって」
ゆっくりと部屋に入る。そして顔を見る。
どうやら怒っていないようで、とても安心する。
だけどまだ本題に入っていない。
明乃「すみません、明日から赤道祭の準備を行ってもよろしいでしょうか」
ロイ「…赤道祭?」
私達と同じような反応をする裕兄。
事の発端はマロンちゃんが今現在の位置を知ったことから始まる。
―回想中―
麻侖「そんじゃ、今この島は赤道を越えてるんだな!!」
妖精「えっぇぇ、そうですが…」
麻侖「赤道祭だあ!!」
明乃「どうしたの、マロンちゃん?」
妖精と話していて楽しそうに騒いでいる機関長の柳原麻侖ちゃんに聞く。
すると如何やら赤道を越えたら赤道祭なる厄払い的なものをやるそうだ。
麻侖「あたしが実行委員をやるからな、気合入れて掛かれよな」
幸子「あ、あの~、赤道祭の実施許可って貰ったんですか?」
麻侖「うぇっ?」
明乃「えっ?」
大きな勘違いをしていたみたい。私はもうマロンちゃんは許可を貰ったと思っていた。
だけど許可は貰っていなかったらしく、恐らく言われなければ貰わずに実施していたかも…。
兎に角、私が裕兄に許可を取りに行く係になった。
理由は晴風の中で一番親しい関係にあるからだそうだ。
それを聞いたとき、私はとても嬉しかった。理由は特にないけれど。
だけど、もう遅い時間なのに今から取りにいかきゃなのには少し怒った。
―回想終了―
ロイ「分かった、赤道祭の開催を許可する」
説明したら簡単に許可してくれた。
1世「これ書いて意味あったのか?」