ハイスクール・フリート   若き人魚と転生者   作:ロイ1世

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配信開始ぃ!!

ロイ「作戦開始、スパルタン、突入せよ!!」

 

その声を待っていたかのように壁や天井からスパルタンが15人現れる。

 

ジェローム「動かないでください!!」

総理「な、なんだ!?」

ロイ「落ち着いてください皆様、彼らは横七の誇る精鋭、スパルタンチームです。

   この中に深海棲艦がいる可能性が高いので検査をさせるため呼びました」

「深海棲艦!?、君の所の二人ではなくてか?」

ロイ「はい。この部屋の中ですら数十体はいます」

 

席から立ち上がり中央にいく。

スパルタンは丸腰であることを考えてか背中にある予備武器のジ・アンサーを渡す。

フォージ軍曹にはオースウォーンが渡されていた。

生中継は止められたのだろうか、そんなことを考えてあげる良心はロイにはない。

 

党首「警備の者はどうしたのです、防衛隊が増援に来ている筈ですよね!!」

ロイ「スパルタン、説明してやれ」

ジェローム「はっ、警備員にも反応があったため全員を気絶させ検査。

      深海棲艦は全てその場で射殺しました」

党首「待ってください!!、この場にいる者を殺すのですか!?」

ロイ「そうだ。この場にいる新深海棲艦は全て抹殺する。

   立ち上がるんじゃないぞ、怪しく思った行動をした奴は問答無用で殺していくから」

 

全員が席に着く。

するとスパルタンはバトルライフルの照準を議員達に合わせる。

それを見たロイは右手を挙げる。

 

ロイ「やれ」

 

振り下ろされる手と共に銃声が響く。

スパルタンは一斉に議員達の頭に向けて発射し寸分の狂いなく命中させる。

「訓練の的当てよりも楽だぜ」そう呟くスパルタンもいる。

 

総理「ま、まだ検査をしていないだろ、何故撃ったんだ!?」

ロイ「…実を言うと突入前に既に終わっています。軍曹がやってくれました。

   今この場で生き残っている議員方は全員人間です、御安心を」

 

生き残った者達は安堵の表情を浮かべる。

何せ今だ生きており自分は人間であることが突然であるが証明されたのだ。

 

そんな人達をロイは見ていたが、ある人物が生き残っているのを見て喋り出す。

 

ロイ「へぇー、あんた生き残ってたんだ、てっきり深海棲艦だと思ってたのに」

 

見ているのは民政党の党首だ。

敬語などは一切使用しない。失礼であることは百も承知だ。

しかし一切反論の声は上がらない。それはなぜか。

 

つい数分前とは形勢が大きく変化してしまったことだ。

数分前なら自分と同じ党で同じ志を持ち、気に入らない発言をすればヤジを飛ばしてくれる。

そんな議員達――に扮した深海棲艦――は既に死んでいる。

それに加えスパルタンがこの建物を占拠している。

なにか気に障ることを言えば殺されてしまうと恐れ、なにも言えない。

 

ロイ「にしても恐ろしいねえ、こんな連中が国家の未来を担う者達なんて」

 

それを皮切りにロイは不満を吐き散らかし、今の日本国の現状を嘆いた。

軽い演説になってしまい、長くなってしまうのでここでは割愛するが、

若者に訴えかけるものであった。

それだけは伝えさせていただこう。

 

別段、この機に乗じて日本を乗っ取るつもりなどない。

今の彼は日本人でもドイツ人でもない、18年前に声だけを聞いた女王陛下に仕える下僕である。

その仕え先が行方不明で知らぬ間に方針転換した可能性もある。

それでも彼はアベルを殺す為に全力を尽くす。18年前の様に、あの日の海戦のように。

――

フォージ「大佐、近くにペリカ…D77-TC降下艇が待機しています」

ロイ「分かった、スパルタンは先に横須賀に帰還しろ、軍曹、表から行くぞ」

フォージ「了解しました」

 

なぜ

疑問がフォージの頭の中を駆ける。

近くに待機させているのだから屋上や窓の近くに呼び寄せて飛び乗ればいい。

だが大佐は態々表に降下させ、横須賀に戻るつもりだ。

スパルタンには先に行け、つまり飛び乗って帰れと命令したのに。

 

そんなことを思いながら入り口の扉を開けると、群衆が出待ちしていたかの集まっていた。

警備員は全て気絶させたので散らす仕事をするひとがいないのも拍車を掛けているだろう。

 

「○○社の者です、よろしいでしょうか!?」

「××社の――です。取材をしてもいいですか!?」

「□□社の~~です。この後時間はございますか!?」

 

フォージは理解した。

考えればそりゃそうだと思えるがその場にいたので理解できなかった。

大佐は一応選挙で選ばれた国会議員――に化けた深海棲艦――をLIVEで殺したのだ。

おまけに演説のような愚痴をして、マスコミが放っておくはずがない。

しかし大佐はマスコミに一切の反応を示さずペリカンに向かう。

すると今度はスマホを持った青年がやってきた。

 

「どうもー、カインTVのカインです。少し質問していいですか?」

 

如何やら民間人のようだ。通りで取材機器がスマホだけという、

マスコミなら予算削減の究極体なわけだ。

名乗りから単独でやっているように感じる。

きっとこいつは噂のTouYuberなんだろう。

だが、大佐は気にせずに進むだろう。一人でよく待った。

 

そんなことを思いながら歩こうとしたフォージはロイが立ち止まったのに驚いた。

 

フォージ「大佐?、どうされましたか」

ロイ「カイン…といったか」

「はっ、はい!!、カインTVのカインです!!」

ロイ「6月の中旬に横須賀のカフェで会おう。詳細は追って知らせる」

「ありがとうございます!!、それと、今生配信してるんですけど、なにか一言お願いします」

ロイ「んっ?じゃー、そーだねー…早くご飯が食べたい、じゃあね」

 

あまりのコメントにカインはおろかフォージも驚いた。

国会に着いたのは朝、出てきたのは日没後。

約12時間食べてないがそれはあまり関係ない。

 

フォージが驚いたのは対応したことだ。

大佐の事だからこいつもスルーだと思っていたらまさかの素の対応である。

頭が戦闘に特化したフォージはあまり分からないが、取り敢えず副指令が怒っていることは予想できた。

――

ジョニー「岬明乃艦長から連絡です。赤道祭が明日から始まるので来てください、と」

ロイ「了解、ワームホールを、目的地は本島」

「了解、ワームホール展開、目的地横七本島」

ロイ「…変なことにならなきゃいいんだが」

 

ワームホールに入った際に呟いた言葉は、騒音に飲まれて消えていった。




こんな配信したら即垢BANやろうなと
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