ハイスクール・フリート   若き人魚と転生者   作:ロイ1世

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ドロップしない…何故ドロップしない…。

Fletcherはいい、週5回しかやってないから。
しかしGambiabay、お前一日5回以上だぞ、何故来ん!?

どうかFletcherとGambiabayが来ますように。



えっ?投稿が遅い?


すみません、海外艦がドロップしないのが悪いんです(クズ発言)
これからはきっと月一投稿になるかもしれませんから、今日の所はどうかお引き取りを


そして物語は終わりを迎える

いつまでも落下し続ける中、ふと誰かの顔が見える。

 

スカイダイビングにしては飛行船が見えないし、何なら地面を貫通している。

 

「おい、そこにいる奴」

「んっ?」

「誰だ、さっきから付いてきているが」

「えー、あたしだよロイ。加古だよ、加古!!」

 

その声に驚き、近付く為に宙を掻く。

自分でやってて哀れだなと思いつつも手の届く距離まで行く。

 

手を掴み、しっかりと顔を見る。

 

「おお、なんか恥ずかしいな…」

 

なんか言ってるが気に留めない。

ソロモンでの一件もある、本物かどうか見極める。

 

「ファーストキスを交わした時の様に、もう一度キスをしたい」

「なんかちょっと変わった?まぁ良いけど」

 

少し困惑していたようだが、それはものの数秒、直ぐにこちらに顔を近付けてくる。

 

「ふざけてるのか、違うだろ」

 

もし偽物なのにキス魔だったらヤバいので、牽制の意味を込めて言う。

 

「そっちこそ、あたしはちゃんと覚えているから、安心して」

 

ソロモン海の時と違い再会に感動し過ぎて思考は鈍っていない。

眼を見るが至って普通だ。

 

嫌いなのに命令上やらされてる様な嫌悪感も、覚悟を決めた気迫も感じない。

 

只々嬉しさに溢れている眼だった。

 

私は迫る唇に自分のを重ねる。

 

懐かしい。

 

眠り過ぎて昼頃に執務室に来たときはよくこの額に頭突きをかましてたか…。

 

感傷に耽っていたのに砲撃の音に無意識にも顔が向く。

 

如何やら望んでいた場所に着いたみたいだ。

 

「やれるか?鈍ってないか?」

「大丈夫だって、いけるいける」

 

言葉の意味をしっかりと理解してくれている。

 

「武器は…デリバリーか」

 

加古の背中にジーンが離れまいと近付いてはぶつかりそうになる度に離れる。

 

繋いだ手を離して互いの武器を取る。

 

俺はジャックとジョン。

 

彼女はジーン。

 

今まで幾度となく握った筈の柄が、今までのとは違うように感じた。

 

「これよりアベル率いる艦隊を撃滅する。後に続け」

「了解、加古スペシャルをお見舞いしてやる」

 

機関の熱と心の熱で既に汗が流れそうだ。

 

「詳しい話は後で聞いてやる、覚えとけよ!!」

「いいねぇ、意外と話すこと、あるからね」

 

着水、水飛沫は上がらず波紋は広がらない。

研究したい現象だがそんなことを考える暇はない。

 

落下中に見つけたアベル目指し進み始める。

加古もやはりブランクがあるようで主機の音が時々怪しい。

しかし体使いは完璧なようでふらつかないし音も直ぐに戻った。

 

「少し先に戦艦戦隊が見える、肩慣らしに蹴散らすぞ」

「了解」

 

相手は戦艦棲鬼とル級5の幾ら何でもあんまりだな編成だ。

 

そのおかげか航空攻撃の標的には選ばれておらず後退を始めれている。

いや、逆か。戦艦だからと後回しにされた組が集まっているのか。

 

「突撃する、自由にやれ」

「いいでしょう、いっくよー!!」

 

近付きながら一回撃つ。

幸いなことに戦艦棲鬼の腹に当たり怯んでくれた。

 

加古も同じく発射しル級の顔と体を離れ離れにする。

 

「敵だ!!数は2、急いで撃て」

 

気付かれたがもう遅い。

 

すれ違いざまに左右にいたル級の首を刎ねる。

副砲を向けようとする少し奥にいたのは20.3㎝砲で姿勢が崩されジーンで体を吹き飛ばされる。

 

「艦娘と人間の癖に小癪な…」

 

戦艦棲鬼の横を通る時に囁かれる。

ジョンは生き残りのル級に照準を構えていて使えない。

 

一度通り過ぎ加古と合流する。

振り返れば戦艦棲鬼は立ち上がり砲を旋回させていた。

 

「すまないが…こっちの方が速いんだ」

 

ジャックを懐から出し数発頭に向けて撃つ。

 

眼、眼、脳天

 

100点は貰える射撃で再び膝をついてもらう。

 

「機械が代行するよりやっぱ生身の方が使いやすいわ」

「こっちも良いよ、ジーンの反動の方が20.3㎝砲よりしっくりくる」

「それは結構、次が本番だぞ」

 

アベルを遠くに視認した。

向こうからも見えているのだろうか、にやけていた。

 

「突撃する、支援を頼んだ」

「うん…出来るだけのことはやるから、だから…」

「必ず勝つ、それも相討ちじゃない、生き残ってやる」

――

互いの射程に入っても砲弾は一つも飛んでこない。

それどころか互いに握手できる距離まで近付いていた。

 

「この野郎、生きていたのか」

 

半笑いで問いかけてくるアベルは少し前だったら全然想像できない。

 

「死体確認をし忘れたのは何処の馬鹿だ?」

「二度目だ、死体の確認を忘れたのは…今度はしっかりやる、安心しなさい」

 

武器は以前と違いロングマガジンのハンドガンを二丁だった。

 

詳しい種類は分からないが英語の刻印がされていた。

 

これが終わった後はアメリカに潜む支援者を皆殺しにしなきゃな。

 

「処で、お前の奥さん。大丈夫だったか、トラウマ再発してないか?」

「お陰で、今日で終わりを迎えれそうだよ」

 

拷問の際に何をやったかは興味がない。

だが碌な事ではないのだろう、じゃなきゃ言わない。

 

いや、煽りの可能性もあるか、だが如何でもいい。

 

なにせ、既に銃口を相手に向けたのだから。

 

「くたばれクソアマ」

「地獄に落ちろ、操り人形」

 

互いに引き金を引く。

 

フルバーストなのはお互い様、それも至近距離。

体のあちこちに穴があく。

 

「チッ」

 

マガジンを∞にしていないアベルはリロードの為、距離を置こうとした。

しかしそんなことを許せる程心が広くないので足を重点的に撃ちながら追う。

 

「やめろ…沈んでしまう」

「一度は死んだ身でしょうが、何を今更」

 

主機に命中したのか速度を落とすアベル。

逃走は不可能と考えてか反転してきた。

 

「逃げねえと死ぬぞ」

「退却する方法はもうない、一人でも多くの人間を道ずれにしてやる」

 

本気の声色で言うのだから怖くて仕方ない。

 

「逃げないなら仕方ない、止め!!」

 

首目掛け手刀を振り下ろす。

当たれば気絶ではなく即死するものだ。

 

「そんなので死ねるかぁ!!」

「ぬぐぅ!!」

 

やられた…逆に腕を切り落とされ、挙句は腹に風穴を開けられてしまった。

 

だが、それでいい。被害は大きいが勝った。

 

「今だ、撃て」

 

残った腕で肩目掛け銃を撃ち守りを出来なくさせる。

するとどうだ、奴は腹一杯に穴を開けて沈んでいったぞ。

 

「良い腕だな、加古」

 

無線が無いため聞こえないのだが、言いたくなってしまった。

 

妙な呆気なさを感じていたが、痛くなってきた腕を擦り奴は強かったと確認する。

 

全体の戦いは既に終わっていたようでMSが母艦に戻っていっている。

晴風も武蔵を牽引しつつ横須賀の港に向っている。

 

腕を再生し終わった後、加古と合流して俺も晴風を追った。

――

「久しぶりの横須賀だー」

 

武蔵を曳航しつつ横須賀に着いた私達は、武蔵の皆に肩を貸しながら上陸した。

思い返せば4月に出航してから長いこと経っていた。

入学式後の航海は数週間の筈が一カ月にも延びていた。

 

「ミケちゃん、ロイ教官が帰ってくるよ」

「ホントだ、皆。教官が帰ってきたよ!!」

 

基本的に黒い服の人とセーラー服を着た人が手を振りながら向かってきている。

 

教官が知名裕一であったことはもかちゃんにまだ伝えていない。

伝えようかなと思ったんだけど本人がやった方が良いかなと考えたから…。

 

「お手柄だったな、シロ坊、ミサも」

 

シロちゃんの手を掴んで労いの言葉を掛けたと思ったら、こっちを向いて呼んでくれた。

 

ミサって…ミサって呼んでくれた。

 

「ミサ?ミケちゃん、教官が今ミサって…」

「うん、ミサって、ミサって呼んでくれたよ、もかちゃん!!」

――

「こっちに来る間、考え直したんだ。

 知名裕一からロイ・ヴィッフェ・ヒドルフに代わったんじゃなくて、二つが一つになったんだって」

 

曰く、加古さんに会えて精神的な余裕ができたからそんなことも考えれたそうだ。

もかちゃんは死んだ兄との再会で驚いて泣いていた。

 

「教官改めロイ兄さん。またよろしくお願いします」

「裕兄はもうやめたのか」

「うん、だってその方が今はしっくりくるから」

 

奥の方から校長先生や古庄教官が歩いてこようとした時、地響きがした。

 

「海上フロートってのは地下に怪物でも飼ってるのか!?」

 

軽いジョーク気分でロイ兄さんは面白くないことを言っていたが、顔が急に真剣になる。

 

一人でも多く…一人でも多く

 

ゾクリ、背筋に冷たい物が走る。

 

聞こえた声は今でも繰り返し聞こえてくる。

 

まるで壊れたラジオか山彦のように、永遠と聞こえてくる。

 

「大変です提督!!」

「如何した。仕留め損ねたことに対するクレームでもつけに来たのか?」

「そんなこと言ってる場合じゃありません!!津波が迫ってます!!」

「ああ、あれね」

 

聞き逃し掛けたけど、津波!? 地響きって地震だったの?けど波は荒れてない…

 

 

 

水平線の彼方が盛り上がっている。

 

徐々に大きくなりつつこちらに迫ってきている。

 

「ミサ…晴風を借りるぞ」

「えっ?」

 

ロイ兄さんが走ってきたと思ったら、一言伝えて去って行ってしまった。

 

「加古、お前は右舷で支えになれ」

「分かったよ、けど何すんの?」

「見てれば分かる、面倒事なのは変わらないが」

 

「人間がこんなにも大勢…こっちにおいで、楽しいわよ」

 

体が冷たい物に貫かれるような感じを憶えた。

だけど同時に津波に向って歩きたくなった。隣を見ればもかちゃんがもう歩き出してた。

 

そう、そうよ。こっちにおいで。楽しいわよ。

 

津波の方を見直すと既に10数kmまで迫っていた。

 

黒くて、青い。所々なにかの大きな死骸が目を見開いてこっちを見ていた。

 

「兵装展開、我忠実な陛下の僕。逆賊に裁きの鉄槌を下す力を与えよ」

 

辺り一帯に響く津波の声を掻き消すほどの大声に驚き、目で探す。

声の主は見つけれなかったが異変は見つけれた。

 

「晴風が…槍になってる…」

 

中央に丸い空間のある巨大な槍に晴風がなっていた。

 

それはゆっくりと一回転した後、津波に向って高速で放たれた。

 

ああ…おのれロイ、おのれ横七…私の、私の世界が

 

津波に穴が開き、空中分解していく。

 

構成していた海水も、死骸も、全てが空に昇っていく。

 

気が付けば、私達は虹の架かった空を眺めつつ横須賀の港に立っていた。

 

謎の声がしてからは記憶があやふやだが、妙にスッキリとした気分だった。




この後はやる気があればOVAとか後日談かな~
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