我々の待ち望んだ時が来たのだ!!赤城改二実装から約一年、艦これが始まってからは7年、私が艦これを始めてから1年…実に長かった、長かったのだ。
素晴らしい時代にきっとなる。ああ、早くアップデート終われよ。早く私は加賀改二の絵が見たいのだ、それを見て床に入りたいのだ!!
追記 設計図が足りませんでした。
アメリカのワシントンにあるホワイトハウスと呼ばれる建物、その一室に男達は集まっていた。
「副大統領殿がおられませんが、どちらに?」
「JapanのYokosukaにシークレットサービスと特殊部隊を連れて遊びに行ったよ、国防省長官」
「おかげでこの艦艇が著しく不足している時期に中規模艦隊を組まねばならなくなった海軍のことを考えてくださいよ」
「そういうな、提督。CIAもFBIも予算を削られてるが我慢しているんだ」
「諸君、そろそろ話を始めようではないか」
一人の男のその声で雰囲気はガラッと変わり、話の内容も愚痴や宥めるものから真剣なものに変わっていった。
—―
「今日という日を、我々合衆国政府は歴史に残すべき大切な日として記憶しよう。何故なら合衆国と横七の関係が赤の他人から良き友人に変わったのだから」
公園のステージの上で話すスーツを着た白人は、合衆国政府のNo2である副大統領であった。そのような人物が公園のステージというあまりにもちっぽけな場所で話していたことは、スピーチの締めにあったように歴史に残る出来事であった。
『極東の防波堤』
それは昭和20年頃から言われている日本のアメリカから見た立場である。
かつて存在したソビエト連邦はその影響力を増すため、様々な国や地域に革命を先導する機関をこれでもかと創った。そしてその機関の活動の成果とも呼べる労働者や搾取されてきた者達の武力闘争が勃発し、特に清が治めていた中華一帯は一秒に一人誰かが殺されていると言われるほどに酷い状況になっていた。
当然のことながらその矛先は日本にも来ており、治安維持法などで抑えつけられながらも地下組織として静かに、だが着実に活動していた。
そして訪れたのは1941年頃の日米貿易摩擦、『金か戦争か』という方向だった大きな問題は、地下組織のアカを喜ばせた。
これで開戦すれば物量差で何れ日本は敗れる、そして再建のとき、同志を大量に送り込んで内側から支配するのだと考え、交渉で乗り切ろうとする政府を弱腰と非難し開戦を訴えた。
しかし努力は実らず、開戦せずに問題は解決され今に至る。
そう、日本国は。
新興国の比較的多いアジア・アフリカは残党勢力となった共産主義者が独立派や改革派と団結して行動し社会情勢の不安定化を引き起こしていた。
アジアで度々問題になるのは中東、中央アジア、東アジアである。『赤色帯』と揶揄されるほどに国連の支援を受けた政府軍と世界に潜む闇商人に政府転覆を狙う反政府組織、それらを結びつけるアカが常に緊張状態にある地域は勿論のことながら世界の悩みの種である。
南米からの移民などで経済格差が広がっているアメリカにとっても、これは無視できるものではなかった。
その結果が赤色帯の東西南北から中央に向って技術を伝え、自立と発展を促していくマーショルプランへと繋がるのだが…。西はイスラム過激派、南は宗教対立、北はソ連解体に伴って発生した武器の流出によるテロリストの脅威拡大、東は中国共産党が勢力を保つことが出来ていたため失敗し、結局はマーショルプランで隣接或いは一番近い国が様々な問題の防波堤となっていた。*1
そして時間は進み現在に至る。
副大統領であるアーノルドは横七の全てから、これが赤色帯問題を解決させる手段であると考え、何故か嫌われて断絶されている国交を樹立できるよう何度も呼びかけていた。
そんな中、横七に招待を受けたのは正に天啓であった。
「そろそろ午後3時ですねアーノルド副大統領、こちらはフォージ少佐です」
「初めまして副大統領。先の戦争の功績で特進し少佐となりました。横須賀海兵隊隊長のフォージです。あなたの護衛と案内をします」
「よろしく頼む、フォージ少佐」
ステージ上から次々と降りていく。ロイも一度裏側に回った為、誰もいなくなった。
—―
「スパルタンってあの人かな?すみませーん!!」
「はい、どうしましたか?」
「えーっと、ロイ兄さんからこれを見せろって」
前日に貰っていた紙製の腕時計をスパルタンに見せる。
「!!…分かりました、御案内します。一応大丈夫だと思いますが、離れないでくださいね?引率をしたのは多くても10人位でそれも軍人でしたから」
交代要員を呼んだ後、スパルタンは晴風クラスに加え、武蔵、シュペーなどの乗員全てを連れて仮設の三階建てプレハブ小屋に案内した。その様は、学年行事で行った社会見学のようだったという。
—―
「屋上に連れてきてどうするんですか?」
「三時まで後一分…」
「そういえば、階段を昇っている時に見たんですが、イギリス海軍省のバッジをつけた人がいましたよ」
「それを言えば、我がドイツの海軍大臣もいたしフランスは大統領も来ていたぞ」
僅かしかない残り時間を、先の移動時間で見た有名人に関する話に興じようとする一同であったが、一分は一分。直ぐに終わる。
「この場にお集まりいただいた全ての人へ、今日という日はきっと記憶に残る一日となるでしょう。それはなぜかと聞かれれば、答えるよりも見たほうが速い!!」
ザッブーン
モーゼの如く海を裂いて現れたのは、数隻の軍艦だった。
それらは全て、横七を象徴する双竜の絵が描かれていた。
「…15:00、これより横七水上機動部隊は観艦式を行う。鼓膜を破るやもしれぬ轟音、水飛沫、熱波に注意せよ」
—―
「次は噴進式音速爆撃機『桜花』による爆撃演習です。標的はあちらの64㎝三連装砲を5基搭載した戦艦『スカラベ』です」
潜水可能装甲空母『センチネル』から発艦した桜花は、複横陣を空中で形成し、そのままスカラベに向い腹に抱えた模擬爆弾を落としていった。
問題は模擬爆弾なので当たっても爆発しない為、主砲一斉射やバンシーの編隊飛行に見劣りし、また桜花自体も速過ぎてその飛行をしっかりと見れた人はいなかった。
「次は…」
—―
「提督!!大変です、緊急事態が」
「如何した?まだ観艦式は終わってないぞ」
駐屯地の司令官が大慌てで放送室まで走ってきた。ノックが無かったから、マイクを切っていない。きっとミサ達や客は混乱するかもしれないな。ま、とにかくマイクを切って聞くとするか。
「で?」
「は、はい!!というよりはこれを見てください!!」
さっとテレビのリモコンを取ってチャンネルを回す。時間的にニュース番組が多いが、それらは全て同じものを生中継で流していた。
「…始まったな、フォージ少佐に副大統領をここに連れてくるよう命令。スパルタンや海兵隊も厳戒態勢に移行するよう伝えろ」
「はっ、それと…本土はどう攻略なさるおつもりで?」
「焦るな、アメリカに大規模な輸送船団を護衛できる艦隊は無い。BMやWDもアベルが沈めたから恫喝しても旨味はない。結局のところ奴らにできるのは輸送船団が丸裸なのに強行するか、守りを固めるかだけだ」
そして前者なら好し、後者なら尚のこと好しだ。
「…フォージ少佐から、副大統領をここまで護衛できたとのことです。今は応接室でお休みになられております」
「そうか、これからのことは、彼と話しながら決めるとしよう」
椅子から立ち上がり、応接室に歩いていく。テレビから流れてくる、日本語に吹き替えられたアメリカ大統領の話を聞きながら。
「親愛なるアメリカ国民諸君、我々合衆国は横七と深海棲艦の所謂第二次深海戦争に巻き込まれました。海岸部に住む国民諸君や海運業、海上の治安維持に勤めている方達は常に不安を感じていたでしょう。合衆国政府はこの事態に対し独自の対応を行ってきました。州兵や志願枠の増加、非常予算の開放などです。しかしそれに対しロイ・ヴィッフェ・ヒドルフ率いる横七はワシントンに軍を進ませ、我々を恫喝してきたのです。このような暴挙を、自由の国であるアメリカが許していいわけがありません。よって、ここで私は自由と正義の為に宣言させていただきます。我々アメリカ合衆国は、卑劣で横暴な横七に対し、明日0000に宣戦布告をします。心配することはなかれ、一月で終わらせて見せましょう」