ハイスクール・フリート   若き人魚と転生者   作:ロイ1世

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2020年10月20日 加古とケッコンカッコカリ

か…かわいい…グハッ(鼻血

やっぱりフルタカエルの妹も天使だったんだなって…思います。

ナノDEATH!!

グェッ(ドカーン


横須賀襲撃戦 —前半―

「機関、もっとやれないのか」

「そんなこと言われてもー、燃料不足で湾内一歩前で停止だよー?」

「構わん。攻撃を失敗に終わらせることが出来れば誰かが曳航してくれる」

「あいよー、皆ぁー、機関再度全速ー」

 

 一日半前から、一度も艦橋を離れずに男は指揮していた。

 

「マッケン君。私達は休憩終わったから、君も休んで」

「私は大丈夫だ、それよりも、急がないと」

 

 男…というよりも少年は、これからのことを考えていた。

 

 

 横須賀をロイが攻撃する。そしてその数分前にロイが姿を現す。多くの命を救うことのできる可能性を秘めた数秒。それを逃がしたくないからこそ、一睡もせずに指揮を執る。

 

「…安心してください、事が終われば休みます。たとえ、どんな結末になろうとも」

「大丈夫、きっとなんとか「右舷の海面、膨れ上がっています!!」「潜水艦!?水測員は何をしていた!!」あっ…」

 

 海面から潜水艦の上部が出る。

 

「総員白兵戦用意!!可能な限り全員火器を持て!!」

「大佐!?落ち着いてください、まだ戦闘になるとは」

「あの船体は観察用なんてもんじゃない、遠距離の攻撃手段を持っている」

「上空で発光!!衝撃波来ます!!」

 

 横須賀上空を覆う閃光。鼓膜を破らんとし、ガラスを揺らす爆音。

 

 報告に次ぐ報告で艦橋だけでも既に軽いパニックに陥っていた。

 

「ぐぅ…岬艦長、宗谷副長、無事か?」

「は、はい…まだ耳鳴りはしますが、一応」

「う…うぅ…気分が…」

「うぁぉぅ、宗谷副長、少し座っていた方が…」

 

 壁に背を預けている真白にマッケンは近づこうとする。しかしその時、窓ガラスに数ミリの穴があく。

 

 同時に、口から血を吐きながら糸の切れた人形の如くマッケンが倒れる。

 

「任務完了…」

 

 閃光の途絶えた暗闇の空に、一人の男が浮かんでいる。

 

 サプレッサーの付いた拳銃を片手に、ひっそりと浮いている。

 

「嘘だ…」

 

 岬明乃はその男を見て零す。

 

「嘘だと言ってよ、冗談だと言って笑ってよ、昔みたいに、昔みたいにさ!!」

 

 涙を流して叫ぶ。その叫びは男への叫び。願い。

 

 無表情で銃を仕舞う、ロイ・ヴィッフェ・ヒドルフという男への。

 

 覚悟はしてきたつもりだった。交渉が決裂した時のことも考えてきた。諦めて隠し持っていた銃で撃つつもりだった。

 

 しかし、現実は交渉すらなく、マッケンも死んだ。

 

「対空電探に感あり、数は3。識別信号…なし、横七の航空機です!!」

「なんだと!?」

 

 横須賀の方を見れば、サーチライトが上空を照らす。時々、チラリと何かの影が映る。

 

「機関、最大戦速!!横須賀に急いで!!」

「…機関オーバーヒート、動けません」

「そんなぁ!?」

 

 悲痛な叫びは、夜の海に響くことはなかった。

 

 それは離れながらも、冷ややかで、家族のような温かい目で見る男にも、届きはしなかった。

—―

「対空電探が飛来する航空機を探知。数は3、横七です!!」

「来たな…サーチライトで照らし出せ!!終結した軍に対空戦闘を。全機撃ち落とせ!!」

 

 横七仮設本部跡地…各国や機関が莫大な額の投資をしてでも欲しがった、横須賀の海の見える広大な土地。景観は良い物の、億や兆程の価値はない。出資者が欲しがったのは、横七の技術である。しかし、ただの更地にそんなものはなく、結果的に二束三文に等しくなった土地を日本政府が横七の存在の記憶と新しい基地施設の為に購入し、現在の横須賀防衛指揮所となった。

 

 そしてそこには100を優に超えるモニターが設置され、常に何処に何個の対空砲やサーチライト、人がいるかを示していた。

 

「航空隊から出撃可能とのことです」

「試製夜間戦闘機…数はいくつある」

「10です。パイロットは睡眠中のも含め30人。十分に回せます」

「よし、出撃せよ。対空砲火にやられるなと伝えとけ」

「味方討ちは勘弁ですからね」

 

 中島、三菱、豊田、奈那橋の4つの飛行機製作所が合同で開発した試製夜間戦闘機「月光」。宗谷さんから横須賀襲撃計画を聞いて試験中の機体を徴発した。これがまだ昼間だったらある程度はましになっていたが、仕方がない。

 

「本日の戦闘が横七を除く全ての組織で初の航空戦である。焦らずに事に当たれ」

「全システム問題無し。月光隊、出撃します」

 

 赤外線カメラで全機が空に舞い上がっていく。

 

「通信機の以上は今の所確認されていません。ノイズも許容範囲です」

「だろうな。通信妨害があっては横七も正確なサポートや究極の連携もできまい」

 

 通信妨害の強さ…今回はノイズの大きさで判断しているが、ここ数日は日に日に小さくなっている。少し前は2300に一気に強くなっていた。

 

 ここ横須賀には大型の常駐の部隊1500。BMやWDの艦艇多数。さらに襲撃の計画を知って緊急配備された高射砲や対空機関銃の防空部隊に航空隊。

 

 横七相手なら少し心許ないが、それでも3機相手なら充分にやれる。

 

「O7型電探とシステムリンクを取れ。それこそが奴らにない我々の大きなアドバンテージだ」

「了解、月光隊とO7型電探とのリンクをします」

「さぁ、ただの置物じゃないことを我々に見せてくれ」




プライベートの関係で投稿頻度が大きく下がる見通しです。

一応隔週でも投稿するよう努力はしますし、年内の完結を目標にやっていきます。




加古タン可愛い(*´Д`)ハァハァ
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