ワターシ、ニホンゴ、アマリワカラナーイヨ☆
バーン!!(台パン)
艦これのイベントが…忙しかった(震え声)
後ろから扉を壊して突進する音が聞こえる。初めの内は驚いて振り向いてしまったが、今はもう慣れた。
「緊急防衛時用爆薬!!」
先程から幾度となく見てきたこの文字が書かれた天井。
一度通り過ぎて振り返り、自分と爆薬とタイラントの位置を確認する。近ければ逃げ、遠すぎればある程度は近付く。
タイラントが爆薬天井の少し前を通る。自分は爆風に巻き込まれない位置にいる。
「地獄に堕ちろ、ベイビー」
ハンドガンを何度か撃つ。爆薬が誘爆し、瓦礫がタイラントを潰す。
瓦礫が動くのを確認してまた走り出す。
火力が圧倒的に足りない。スパルタンのショットガンでも爆薬でも途中にある使い捨て武器でも倒せない。
「確かスパルタンからメモを貰ったはず」
作戦開始前にスパルタンから地下の概要を書いたメモを貰っていた。
探す物は高火力の武器。それもランチャーやグレネードのような爆発物ではなく、貫通力の高い連射武器。
「あるとすれば…」
研究開発フロア。
タイラントがスパルタンの言う通りロイの体の候補だったなら、専用の武器も同時に作られただろう。身体能力は強いが遠距離攻撃能力を奴は保持していない。きっとあるはず。
階段を上り下りし、目的のフロアに着く。
「生物兵器研究室!!」
奴の生まれ故郷とでも言うべき場所に入る。
中は様々な培養液の入ったカプセルが並んでいて、本能的に気持ち悪さを感じた。
扉を破壊する音が聞こえる。長い距離を走っても奴と距離はあまり開かなかった。
入ってきた扉とは違う方向の窓を割って廊下に出る。部屋名を流し見しつつ目的の部屋を探す。
粉塵治癒、強化義肢、強化脊椎…細胞分解兵器。
「ここだ!!」
中に入ったら直ぐにバリケードを作る。ロッカーを倒しただけだがそれでも無いよりはマシだ。そして機材の電源を入れる為、スイッチを探す。
「…なにも起きない?」
スイッチを三回切り替えるが、機材に変化はない。
「メインジェネレーターが停止しているからか!?」
非常電源をあるか分からないが探す。棚の後ろなども探すが見当たらない。
扉に突進する音が聞こえる。回数が増すごとに扉は歪むが、ロッカーがつっかえ棒のように扉が吹き飛ぶのを防いでいた。
「チッ…やるしかないのか」
この部屋はかなり奥にあり、扉は一つしかない。試し撃ちの為の部屋もあるのでかなり広いのが幸いだが、逃げる手段がない。
ショットガン…栄光の炎に弾を込めながら扉から離れる。
機材のスイッチはいつ電源が復旧してもいいようつけたままだ。
「グオガヴァー!!」
タイラントが叫びながら漸く扉を破壊して部屋に侵入する。
「くらえ!!」
無駄とは分かっているが、それでも撃つのをやめない。血が出るが殺せない。しかしダウンさせることはできる。
「グガア!!」
これ以上はまずいと思ったのか、破壊した扉の残骸を盾のように構え銃弾を防いでいる。見ればあの黒い防弾仕様のコートは焦げて無くなっていた。
コートの下に隠されていたのは人体模型でみる筋肉と腐敗したかのような青白い筋肉だった。
「なんて…醜い…体なんだ」
撃つことで足は止めれているが、傷は即座に治されている。爆発に巻き込まれても無事なのはこの異常な再生能力のおかげだろう。
比較的広い室内で逃げ回っていると、照明が非常灯から普通の明るい物に切り替わったことに気付く。メインジェネレーターが再稼働した、つまり細胞分解兵器が使える。
機材のところに走っていくと、一丁の銃があった。
「これが…細胞分解兵器…」
手に取り、急いで奴に構える。奴は突進の姿勢でまさに第一歩を踏み出そうとしていた。
「くらえ、細胞分解銃…フルチャージだ!!」
放たれたのはDNAのような螺旋状のもので、奴に当たると体が弾け飛ぶ。
「ざまあみろってやつだ」
細胞分解銃…チャージの関係で二度と使うことはないそれを床に投げ、部屋を後にしようとする。その時、なにかが這いずる音が聞こえた。
奴を見ると、体はペースト状になっており、原形を留めていない。それに加え頭にあるコンピュータも破損している。しかし動いていた。ペースト状になっても、着実に俺の方に近付いていた。
「うおおおぉぉぉ!!」
取り込まれる
そう感じた俺は栄光の炎は勿論弾切れを起こしかけていたハンドガンや道中で拾ったグレネード、挙句はサバイバルナイフも奴に向け使用した。
だが、奴は止まるそぶりを見せず、俺を取り込もうと流れを強める。
ガタンッ
通気口から誰かが降りてくる。
「偽物はさっさと消えちまえばいいんだよ!!」
赤く光りながら、ONIと書かれたチェーンガンを奴に撃つ。それでも止まらないと察したのか、チェーンガンを投げ捨て、青く光りながらトンカチを振りかざす。
衝撃波が連鎖的に広がったように感じた。
奴は四方に散り、蒸発していく。
しかし最後の抵抗と言わんばかりにスパルタンを取り囲み、そのアーマーを溶かす。
「神経ユニット損傷!?ならば…」
オレンジの光を放つ独特な形状の手榴弾を真下に投げる。するとそれは爆発し、オレンジ色の照明のようなものを残す。スパルタンはそれに苦しそうに当たり、体の一部を塵にしていく。
「大丈夫か!?」
急いで駆け寄る。タイラントの残骸は塵になったり蒸発したりしてもう残っていないが、アーマーは溶け、一部スパルタンの溶けた体が見えてしまっている。
「ああ、特に問題はない…この程度、直ぐに治る」
ピッピッピッと警告音のようなものが小さくなった後、スパルタンの体が黄色にひかり、無事だった部分のアーマーが修復される。
「スパルタンは治癒能力が高い。確かにダメージは大きいが、まだ戦える」
そう言って立とうとするが、すぐにふらつき、倒れる。
「くそ、神経ユニットがダメになったからか、まともに動かせん」
「落ち着け、俺がお前の代わりに彼女達を守る」
スパルタンは動きを止め、俺の瞳を見てくる。まるで心を見ているようだ。
「…これを」
スパルタンは背負っていた謎の武器を渡してくる。
「スパルタンレーザー…最高のレーザー兵器です。チャージ後発射。どれくらいチャージされているのかはここで見る」
手つきは遅いが、それでもしっかりと教えてくれる。一通り説明し終わったら、今度は栄光の炎やハンドガンの弾をくれた。
「ミサイルが顔を出した。あなたはこのミサイルサイロの近くにある発射指揮塔に行かなければならない」
手を触れられ、握られる。すると不思議なことにこの島の地図と行くべき場所、ルートがまるで家の間取りのように頭に入ってくる。
「ミサイルの発射はロイが決める。急いでくれ…頼む」
そう言うと手を離し、傷の手当てを始めた。
扉の無くなった入口から出て、ワームホール部屋に走る。メインジェネレーターが再稼働したおかげで照明の他にワームホールも使えるようになった。
「目的地、ミサイル発射指揮塔」
ぐわんと視界が歪み、俺は行くべき場所へ跳ぶ。