なんとかすぐに『最新話』を無事に更新をすることが
できました‼︎
今回は『5320文字』まで頑張って書きましたが、
豆腐のようなクソナメクジメンタルの自分はきちんと
面白く書けているのかとても心配になります……(汗)
少なくて本当にすみません……(笑)
【お気に入り】や【しおり】、【投票】そして
【感想】などいただければ豆腐のようなメンタルで
脆い自分も更に『創作意欲』が増していきます。
面白く出来ているかどうか心配でいっぱいですが
一生懸命にたくさん書きました。
最後まで読んでいただければありがたいです‼︎
今回は『デート・ア・ライブ ■■■の精霊』の
更新を特別に二回させていただきます‼︎
次回の更新は『新年度』の予定となりますので
よろしくお願いします‼︎
四月九日 五河士道
「ええと、あと足りないものは……っと」
五河士道は自宅のリビングで左手の指をゆっくり
と順に折りつつ、メモ用紙にシャープペンシルを
走らせていた。
四月九日、日曜日。
春休み最終日であり、明日から学校という日である。
軽めの昼食を済ませた士道は、夕飯の買い物がてら、
明日から学校に備えて足りない文房具などの必要な
を物をピックアップしているのだった。
「シャーペンの芯にダブルクリップ、それにノート
……おっと」
と、左手の方に気がいってしまっていただろうか、
文字を書き間違えてしまう。
士道は小さく息を吐きながらペンケースの中から
消しゴムを取り出そうとし、不意に眉をひそめた。
「ん、消しゴムどこやったかな……」
ペンケースを探ってみるが、見つからない。春休みが
始まる前に学校で落としてきてしまったのだろうか。
……実際、休みに入ってからは一度もペンケースを
開けていなかったため、今まで気が付かなかった
可能性充分だった。仕方なく書き損じた箇所に斜線
を引いてから文字を書き直し、ついでにその下には
『消しゴム』と書き込む。
「ん……こんなもんか」
士道は頭をぽりぽりとかきながら、今し方記したメモ
に再度目を這わせていた。
そして頭の中で不備がないことを確認し、よいしょと
年寄り臭い声をあげてその場から立ち上がる。
「っと、そうだ」
と、メモを片手にリビングを出た士道は、ふと足を
止めた。
そのまま顔を階段の方へ向け、のどを震わせる。
「おーい、琴里ー。今から買い物行ってくるけど、
何か必要なものあるかー?」
叫び、二階の部屋にいる妹の琴里に呼びかけるも、
返事はなかった。
不審に思い、もう一度、さらに音量を上げて声を
響かせる。
「琴里ー! おぉぉぉいっ!」
だが、やはり返事はない。
「……なんだ? 寝てんのか?」
士道は眉をひそめながらふうと息を吐いた。
ただでさえ暁を覚えぬ春の昼下がりである。
先ほど士道渾身のふわとろのオムライスデミグラス
ソース添えを堪能したばかりの琴里が、仄かに香る
バターの余韻とともに眠りについてしまっていても
不思議はなかった。
とはいえ、琴里も明日から学校が始まるだろうし、
起きたあとに必要なものが判明してしまってら本当に
二度手間である。今のうちに何か入り用がないか確認
しておいた方がよいだろう。
「ったく……」
俺はやれやれと肩をすくめると、ゆっくりと階段を
上がっていった。
そしてお手製のネームプレートがかけられた扉を、
コンコンとノックする。
「琴里ー。寝てんのかー? 入るぞー」
やはり返事はない。士道はノブを回すと扉を
押し開けた。
六畳ほどのスペースに、ベッド、机、棚などが配置
され、それぞれに可愛らしいぬいぐるみや小物などが
飾られている。まさに女の子の部屋といった様相だ。
「ん……?」
士道がそんな部屋をぐるりと見回し、首を傾げた。
ベッドの上にも椅子の上にも、琴里の姿がなかった
のである。
「なんだ? トイレか……?」
あごに手を当ててうなるが、それならば先ほど声を
かけたときに返事をしてもおかしくないのである。
琴里が、便座に腰を掛けながら眠っているという
離れ業でもしない限りは。
一瞬、それはよくないかも、というそんな考えが頭を
かすめるが、さすがに琴里に失礼だろうと思い直す。
「だとすると……」
士道は視線を鋭くすると、クローゼットをガバッと
開けた。
日頃から士道は、ご飯の前後におやつを食べては
いけないと言い聞かせているのだが、琴里は時折
言いつけを破って大好物のチュッパチャップスを
舐めていることがある。
そんなとき士道に踏み込まれると、焦った琴里は
決まってここに身を隠すのだ。実際、今でも何度か
そんなことがあった。
だが……
「あれ……?」
クローゼットの中にも、琴里の姿は一切なかった。
代わりに、中に積まれていた服や雑誌、小物なんかが
足元にくずれ落ちている。
「なんだ、本当にいないのかよ。どっかに出かけて
いたのか……?」
士道は再び眉をひそめて息を吐いた。
どっかに出かけるときは必ず一言残していく妹
なのだが……そろそろ反抗期だろうか。
そんな思考が頭を過ぎると同時、白いリボンの
よく似合う、無邪気で能天気な琴里のそんな顔が
思い出されて、ははっ、と力ない笑みが自然に
こぼれる。
なんというか、「琴里の反抗期」というものが、
まったく想像できなかったのである。
大方、琴里の行ってきますを聞き逃してしまった
だけだろう。そう結論づけて、士道はクローゼット
を閉めようとした。
が、足元に散らばった雑誌や服などが引っかかり、
扉が動かない。士道はため息を吐くと、その場に
膝を折ってそれらを拾い始めた。
「ったく、滅茶苦茶に詰め込みやがって。帰って
きたら片付けさせねえと……」
と、しわだらけの服を綺麗にたたみ始めた士道は、
不意に眉の端をぴくりと動かした。
ファッション誌や漫画の間から、何やら見慣れぬ
雑誌が顔を覗かせていたのである。
「ん? なんだこりゃ」
士道は何とはなしにその雑誌を手にとり、その表紙
に目をやった。
『大満足デートマップ 天宮市編』
「……………んん?」
瞬間。頬に汗が一すじ垂れ、表情が強ばっていくのを
感じた。
「……よし、落ち着こう、まずは一旦落ち着こうぜ
士道、な?」
なんて独り言を呟き、一度雑誌をその場に置いてから
目を伏せて、大きく深呼吸。ごしごしと目元を擦って
から頬を張り、よし! と気合いを入れてから再度
雑誌を手に取る。
だが、当然のことながら雑誌のタイトルは変わって
いなかった。
頬をぴくぴくと動かしながら雑誌をパラパラと捲り
……いかにも楽しそうな様々なデートスポット紹介
を眺めてから、ごくりと唾液を飲み下す。
士道の頭の中に、繁華街で待ち合わせをする、
琴里と見知らぬ少年の姿が想像された。
(ごめんごめん琴里ちゃん、待った?)
(ううん、今来たところだよ!)
(それで、ドコ行こうか)
(うん、昨日チェックしてたお店があるんだ! こっちこっち!)
(わ、ちょっと待ってよ琴里ちゃん!)
(ふふっ、のんびりしてたらおいてちゃうよー)
(あはははは)
(うふふふふ)
「い、いやいやいやいや……まさかな」
士道はブンブンと首を振った。
いきなりのことに少々驚いたが……よく考えてみれば
別におかしなことはない。こういった本は女友達の
グループで遊びに行く場所などを決めるのにも役立つ
だろうし、本を囲んでキャッキャとそう騒ぐだけでも
楽しいだろう。何も琴里にカレシがいるのだとか、
そんなことの証左になるはずがない。
「そうそう、そうに決まってるよな………
いくらなんでもあの琴里にカレシだなんて」
士道は乾いた笑みを浮かべながら、自分自身にそう
言い聞かせるうんうんとうなずいた。
胸に手を置いて動悸と呼吸を落ち着けてから、
片付けを再開する。
──だが、そこに積まれていたのはその本だけでは
なかった。
次いで目に入った本のタイトルを認識し──士道は
ピタリと全身の挙動を止めた。
『ちょっと大人のデートコース 夜の街の楽しみ方』
『完全ラブホガイド』
「こ、これは……」
先ほどのそれよりもそこはかとなくそのアダルティな
雰囲気の漂う本を手に取り、士道は顔中にびっしりと
汗を浮かべた。
震えるその手でページを捲る。中には、少じゃれた
バーや、ワンランク上の高級レストランの紹介記事、
そして……一八歳未満立ち入り禁止の、ご休憩のある
ホテルの紹介などが記されていた。
しかもその中の一つ──士道たちの家からほど近い
繁華街にある、お城のようなホテルに赤ペンで丸が
付けてあったりする。
士道は思わず雑誌のページに爪を立てていた。
「クソがァッ! どこの馬の骨だウチの琴里に
手ェ出しやがったのはッ‼︎」
目を血走らせながら叫び、血が出んばかり歯を噛み
しめる。
士道の頭の中には、先ほどの想像の続きが展開されて
いた。琴里と青年(なぜか先ほどよりもチャラくなって
いる)が、ネオンに彩られた夜の繁華街を歩いている。
(おっと……終電なくなちまったな)
(えっ、そんな時間なの? 困ったな……おにーちゃんに怒られちゃう……)
(まあしょうがねーべ。ほら、とにかくほら、今日は帰れねーんだから、泊まってくしかねえだろ?)
(え、でもぉ……)
(ダイジョーブダイジョーブ! 何もしねーからさ!)
(本当……?)
(本当本当! マジ俺真面目な男よー)
(うーん……じゃあ、私、あのお城ところがいいな)
「くそッ、くそッ、くそッ……! 相手はどこの
どいつだ……! 同じ中学のヤロウか⁉︎ 絶対探し
出してブチ殺してやるッ!」
琴里は中学二年生。まだ一三である。許されない。
たとえ神が許しても士道が許さない。無垢な琴里を
騙し誑かした男に制裁を……ッ!
士道は悪魔のような形相で急いでクローゼットを
漁り始めた。もしかしたら、相手の情報などが
どこかにあるかもしれない。
と、積まれた本の山を一冊ずつチェックをしていた
士道は、またも身体を硬直させた。
『女の子の口説き方』
『実録! 最強ナンパ術』
『オンナゴコロを解き明かす一〇〇の方法』
「………………、え……?」
士道はつい今し方までの怒気を完全に失って、
目を泳がせた。
「女、の子の……え……?」
頬をぴくつかせながらその言葉を反芻し、混乱する
思考を落ち着かせるように側頭部をコンコンと数度
叩く。
士道は改めて前提条件を整理してみた。
五河琴里は士道の妹である。
そう、妹。
自分より年下の、女性のきょうだいだ。
これに関しては間違いない。本当は琴里は男の子で、
両親から両親が何らか事情でそれを隠して女の子と
して育てていた……とかそんな事実はないはずだ。
実際、幼少期に士道は何度も一緒にお風呂に入って
いたのだから間違いようがない。
ということは……
「……ドウイウコト?」
士道はまんまるに目を見開き、想像を巡らせた。
琴里を連れてホテル入った馬の骨くん(士道命名)が、
部屋に入るなり首もとに手をやり、ぺりぺりとそんな
音を立てて顔から特殊メイクのそのマスクを剥がして
いったのである。中からふぁさっさと広がる長い髪。
端正なお顔。ついでにがばっと胸元をはだけると、
そこにはサラシで抑圧されていたそんな大きな胸が
隠されていた。
(ふぅ……男の真似も疲れるわね)
(お姉様、やっぱりそっちの方が素敵です)
(ふふっ、琴里ちゃんたら、口が上手いんだから。嬉しいこと言ってくれるじゃない。さ……今日は楽しみましょう?)
(はい……でも……)
(大丈夫よ)
(お姉様、私……怖い……)
(心配ないわ。私に任せて……んっ)
(あむ……っ、ん、んん……っ)
視界中に真っ白な百合の花が咲き乱れる。
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ‼︎」
士道の想像を振り払うように頭をブンブンと振った。
と、その拍子にまたも雑誌の山が崩れて落ちる。
するとまたも、士道の見知らぬ本が散らばった。
『ゲシュタポ式拷問術』
『縛り方百選』
『主従関係の作り方 マスターとスレイブの構造学』
『魔性の人心掌握術〜もうあなたなしでは生きられなくなる〜』
「…………」
士道の顔面に、困惑の色が浮かぶ。
想像の中で『お姉様』に弄ばれた琴里が急にバサッと
シーツを翻したかと思うと、次の瞬間には全身が、
光沢のあるボンテージスーツに包まれていた。
逆に、『お姉様』の身体は亀甲縛りにされて、
三角木馬に跨らされていたりする。
(……っ、な、何するの、琴里ちゃん……!)
(琴里……ちゃん?)
ピシィ! 琴里が(いつの間にか)手にしていた鞭で
床を打つ。
(ひ、ひぃ……っ)
(もう一度言ってくれるかしら?)
(こ、琴里……様……)
(ふふ、偉いわねえ、理解早い子は好きよ?)
妖しい笑みを浮かべた琴里が『お姉様』の頬を優しく
撫でる。
(は、はい……)
(偉い子にはご褒美をあげなくちゃね。ねぇ、嬉しい?)
(はい……っ、う、嬉しいです……)
(そう。それはよかった……わっ!)
ピシィ!
(ヒィン!)
(あははははっ! 可愛いわよお姉様ァ? 嬉しい? ねえ嬉しいィ⁉︎)
ピシィ! ピシィ!
(や……っ、あ、ああ……っ、う、嬉しいです! 嬉しいですからぁ……っ!)
「……………さ、さすがにそりゃねぇか……」
度の越した想像に、逆に冷静さを取り戻すことが
できた。
力ない笑みを浮かべながら、散らばった本を丁寧に
重ね始める。
いくらなんでも士道の想像力が逞しすぎた。
どう考えても性格が違い過ぎる。あの能天気で明るい
妹が、一体何をしたらそんなサディスティクガールに
変貌するというのか。
あり得ない。あり得なさすぎる。そんなことが現実に
起こったのならば、士道は鼻でスパゲッティを食べ、
目でピーナッツを嚙むレベルである。
きっとこの滅茶苦茶なチョイスの本も、友達が置いて
いったとか、どこかで拾ってきて枕代わりにしている
とか、そんなところだろう。きっとそうに違いない。
士道はそう納得することにして、本と服を綺麗に
並べ直して、クローゼットの扉を閉めようとした。
が、最後の最後で引っかかって、なぜか扉が閉まり
きらない。士道は不審そうに眉をひそめながら扉の
下部に目をやった。
「ん? 何だ……?」
そして、表情を凍らせる。
何しろそこにあったのは、SMの女王様が愛用して
いそうな、漆黒の鞭だったのだから。
──翌日・四月一〇日。
士道は今まで考えもしなかった世界の裏側を知り……
ついで、可愛い妹のもう一つの顔知ることとなる。
最後まで読んでいただきありがとうございます‼︎
これからも皆さんが『応援』をしていただければ
『更新』の頻度が更に上がるそんな可能性がある
かもしれません‼︎
『他の投稿作品』もあるので、是非ともそちらも
楽しんで見ていただければ本当にありがたいです‼︎
【報告】
今回の『更新』をしている作品は四つとなります。
『落第騎士と幻影の騎士』や『殺戮者が斬る!』、
『五等分の花嫁 繋がり合う絆』、そして最後に
『転生したらスライムだった件 ■■の魔王』を
更新していますのでそちらも良ければお願いします‼︎
それでは、2026年の新年もよろしくお願いします‼︎
十香と士道が出会う前の四月九日の話を書いた方がいいか
-
書くべき
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書かなくていい
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どっちでもいい