今回もまた『新しい作品』を投稿をしました。
今回は【第五弾】『デート・ア・ライブ』を投稿を
させてもらいました。
『初めて書くジャンルの作品』なので面白く満足
して書けているかなぁ……とドキドキとさせながら
とても崩れやすい豆腐のような脆いメンタルなので
自分としてはとても心配です……(汗)
『他にも作品』がありますので出来れば【意見】や
【感想】そして【評価】や【しおり】更には【投票】
などの応援をしてくだされば今後の作品作りの励みに
なるのでしていただければ本当にありがたいです‼︎
因みに今回の作品は自分なりにはかなり濃厚に書いて
投稿したつもりなので是非とも楽しく読んでもらえる
ととでも嬉しいです。
【注意】
『評価次第』となりますがもしも『評価』があんまり
良くなかった場合、『
かもしれないですし、良かったらこのまま『連載』
という形で『この作品』を続けるかもしれませんので
どうかこれからも暖かい目でよろしくお願いします‼︎
白銀の■■■
──息を
それは、あまり非現実的な光景だった。
消し取られたように破壊された街並み。
隕石でも落ちてきたとしか思えない、
巨大なクレーター。
空を舞う、いくつも人影。
全てが夢か
だけど
見ていなかった。
──そんなものよりも遥かに異常なものが、
士道の目の前あったからだ。
それは少女だった。
が一人、立っていた。
「ぁ──」
他のどんな要素も不純物に成り下がってしまう
くらいに、その少女は
金属のような、布のような、不思議な素材で構成
されたドレスも、確かに目を引いた。
そこから広がった光のスカートも、気を失うほどに
しかし彼女自身の容姿は、それすらも脇役に
肩に腰に絡みつく煙るは、長い
映す双眸。女神さえ嫉妬を覚えさせるであろう貌を
物憂げに歪め、静かに唇を結でいるその様は。
視線を、
注意を、
心をも、
───
それくらい、
あまりにも、
「──君は……」
呆然と。
士道は声を発していた。
思考のうちに入れて。
少女が、ゆっくりてと視線を下ろしてくる。
「……名、か」
しかし。
「──そんなものは、ない」
どこか悲しげに、少女は言った。
「──っ」
そのとき。
二人の目が交わり──
「あー……」
だってそりゃ、起きたとき自分の腹やら胸やら
つけながら、妹が情熱的にサンバのリズムを刻んで
いたら、一部のある
だろう。
四月一○日、月曜日。
五河士道はしょぼしょぼする目をこすりながら、
低くうなるような声を発した。
「あー、
「おお⁉︎」
そこでようやく士道が起きていることに気づいた
のだろう。士道のお
──琴里が、中学校の制服を
顔を向ける。
二つに
丸っこい双眸が士道を捉えた。
ちなみに朝っぱらから人様を踏みつけにしている
わりには「しまった!」とか「ばれた!」みたいな
後ろ暗さは全然見受けられない。どちらかというと、
士道の
ついでに士道の位置からだと見事にパンツ丸見えで
ある。パンチラとかいうレベルではない。
はしたないにもほどがある。
「なんだ⁉︎ 私の可愛いおーにちゃんよ!」
琴里が、足を
念のため言うと士道は可愛いくない。
「いや、下りろよ。重いよ」
士道が言うと、琴里は
飛び降りた。士道の腹にボディブローのような
を残して。
「ぐぶっ!」
「あははは、ぐぶっだって! 陸戦用だー!
あはははは!」
「………」
士道は無言で布団を
「あー! こらー! なんで
琴里が張り上げ、士道をゆっさゆっさと揺すって
くる。
「あと一○分……」
「だーめー!ちゃんと起きるの!」
「に、
「え?」
「……実は俺は『とりあえずあと一○分寝てないと
妹をくすぐり
略してT-ウイルスに感染しているんだ……」
「な、なんだってー!」
琴里が、なんか宇宙人の
知った人のように驚く。
「逃げろ……俺の意識があるうちに……」
「で、でも、おにーちゃんはどうなるんだ⁉︎」
「俺のことはいい……おまえさえ助かって
くれれば……」
「そんな! おにーちゃん!」
「がーっ!」
「ギャ──────っ!」
士道が布団を
「……ったく」
息を
まだ、六時前であることがわかった。
「なんて時間に起こしやがる……」
と、ぼやくように言ってからはたと思い直す。
寝ぼけていた脳が
昨晩の
父と母は仕事の関係で出張に行ってしまっている。
そのためしばらくの間士道が台所に立つことになった
のだが、寝起きの悪い士道は琴里に目覚ましを
したのだった。
「あー……」
少し悪いことをしたかなあと頭をかき、むくりと
身を起こす。
適当に
士道はのたのたと部屋を出た。
と、その際、
目に入る。
最近
向けてきていた。
「………」
視力の低下に
ため息を
「……あ?」
──と、そこには、いつもと
広がっていた。
リビングの真ん中に置かれていた木製のテーブルが
ついでにその後ろに、ツインテールの頭がぷるぷる
震えているのが見えた。
「Tウイルス……怖い……」
琴里がそう呟いていると士道は口元をニヤリと
させてゆっくりと近づいて
そして
「がーっ」
「ギャー! ギャァァァっ!」
士道が肩をつかむと、琴里は
を上げて手足をばたつかせていた。
「落ち着け落ち着け。 いつものにーちゃんだ」
「ぎゃー! ぎゃー……あ? お、おにーちゃん?」
「そうそう」
「こ、怖くない?」
「怖くない怖くない。 俺、琴里トモダーチ」
「お、おー」
士道が
緊張が抜けていくまるで心を開いた野生のキツネリスみたいだった。
「悪い悪い。すぐ朝飯の準備するから」
言って琴里の手を取って立ち上がらせてから、
テーブルを元の位置に
足を向けた。
二人揃って大手のエレクトロニックス
いる両親は、たびたび一緒に家を開けることが
あった。
その際の食事当番はいつも士道が担当しているので
もう手慣れたものである。実際、母より調理器具の
と、士道が冷蔵庫から卵を取り出すのと同時に、
背後からテレビの音声が聞こえてくる。
どうやら
らしい。そういえば琴里はは毎朝、星座
血液型占いをハシゴするのが日課だった。
とはいえ大体の占いコーナーは、番組の最後と相場
が決まっている。琴里は一通りチャンネルを変えた
あと、つまらなそうにニュース番組を眺め始めた。
『──今日未明、
「ん?」
いつもはBGMくらいの役割しか果たさないニュース
の内容に、眉を
理由は単純。
聞き慣れた街の名前が発せられたからだ。
「うん? なんだ、こっから結構近いな。
何かあったのか?」
カウンターテーブルに身を乗り出すようにしながら
目を細め、画面に視線を放る。
画面には、
出されていた。
建造物や道路が
まるで
士道は眉をひそめると、息とともに言葉を吐いた。
「ああ……
うんざりと首を振る。
発生原因不明、発生時期不定期、
まるで大
かのような
確認されたのは、およそ三○年前ことである。
ユーラシア大陸のど真ん中──当時のソ連、中国と
モンゴル、を
かのように消失した。
士道達世代になれば、教科書の写真で嫌というほど
目にしている。まるで地上にあるものを
いたのだ。
死者、およそ一億五千万人。人類史上類を見ない
最大最悪の災害である。そしてその後約半年間、
規模は小さいものの、世界各地で似たような現象が
発生した。
士道が覚えている限りでは──およそ五○年例。
地球上の全大陸、北極、海上、更には小さな島々
でも発生が確認された。
無論、日本も例外ではない。
ユーラシア大空災の六か月後、東京都南部から
でもかけたかのように円状に
そう──ちょうど今、士道達が住んでいる地域だ。
「でもいっときは全然起こらなくなっただろ?
なんでまた増え始めたんだろうな」
「どうしてだろうねー」
士道が言うと琴里がテレビに視線をやったまま
首を
そう。その南関東大空災を最後に、空間震は
しばらくの間確認されなくなったのだ。
だが五年ほど前、再開発された天宮市の一角で
空間震が確認されたのを皮切りに、またちらほらと、
その原因不明の現象が確認され始めたのである。
しかもその多くが──日本で。
もちろん人類も、その空白の二五年の間に何も
していなかったわけではない。
再開発が
から、全国の地下シェルター
ことも可能になったし、極めつけとして自衛隊の災害
復興部隊なんてものもある。
ことを目的に組織された部隊なのだが──その仕事
ぶりはまさに
何しろ、滅茶苦茶に破壊された街を、
のうちに、もとあった状態まで復元してしまうのだ。
作業風景はトップシークレットということで公開
されていないが、一晩で崩壊していたビルが復元
されていたのを見たときなど、まるで手品でも見せ
られているかのような
だが、街の修復が早いからといって、
が
「なんか、ここら一辺帯って
去年くらいから特に」
「……んー、そーだねー。ちょっと予定より
早いかなー」
と、琴里がソファの手すりに上体を預けながら
言ってくる。
「早い? 何がだ?」
「んー、あんでもあーい」
士道は首を傾げた。
琴里の言葉の内容というよりは、その声が後半から
少しくぐもったのが気になって。
「…………」
無言でカウンターテーブルを
もたれかかった琴里の
琴里もそれに気づいたのか、士道が近づくのに
合わせて、
「琴里、ちょっとだけこっち向け」
「…………」
「てい」
「ぐきゅっ」
琴里の頭に手を置き、ぐりっと方向を
彼女ののどかな変な声が鳴った。
そして琴里の口元に予想通りのものを見つけて、
士道は「やっぱり」と
朝ご飯前だというのに、琴里は大好物の
チュッパチャプスをくわえていたのだ。
「こら、飯の前にお
だろ」
「んー! んー!」
きゅっとすぼめて
士道が力を入れた方向に顔が
可愛らしい顔立ちがブチャイク極まりないことに
なっている。
「……ったく、ちゃんと飯も食うんだぞ?」
結局は士道が折れた。琴里の頭をぐりぐりやって、
台所に戻っていく。
「おー! 愛しているぞおにーちゃん」
士道は適当に手を振って作業に戻った。
「……と、そういえば今日は中学校も始業式
だよな?」
「そうだよー」
「じゃあ昼時に帰ってくるってことか……琴里、
昼飯にリクエストはあるか?」
琴里は「んー」と思案するように頭を
「デラックスキッズプレート!」
近所のファミレスで出しているお子様ランチだった。
士道は直立の姿勢をとると、そのまま上半身を
四五度前に
「当店ではご用意できかねます」
「ええー」
キャンディの棒をぴこぴこさせながら、琴里が不満
そうな声を上げる。
士道はふうと
「……ったく、仕方ないな、せっかくだから昼は
外で食うか」
「おー! 本当かー!」
「おう。んじゃ、学校終わったらいつもの
ファミレスで待ち合わせな」
「絶対だぞ! 約束だぞ!地震が起きても火事が
起きても空間震が起きてもファミレスがテロリスト
に
「いや、占拠されてちゃ飯食えねだろ」
「絶対だぞー!」
「はいはい、わかったわかった」
士道が言うと、琴里は「おー」と元気よく手を
上げた。
我ながら少し甘いかもと思わなくない士道だったが、
まあ、今日は二人とも始業式なのだ。これくらいの
「んー……」
士道は軽く
何かいいことがありそうなくらい、空は
いた。
「──ん、ん……もう、朝か……」
その人物はベッドの上で「ふにゃぁぁぁぁ……」と
まるで猫のような声を出して背伸びしてアホ毛を
ぴこぴこさせながら重い瞼を擦りながら顔を洗って
男性用の制服を袖に通して置いてあった眼鏡を
つけているとピ──‼︎ ピ──‼︎ と新品の炊飯器の
タイマーの機械音がリビングから鳴る音がまるで
アラームのように聞こえた。
「ちょうど良い具合でご飯が炊けたみたいだ」
その人物は炊飯器をカチッと音を立てて炊飯器の
蓋を開けて茶碗に盛って次に鍋に作り置きしていた
ワカメや油あげなどが入った味噌汁を確認した後、
温めている間、卵焼き器を中火でゆっくりと温めた
後、卵を割って中身を別のお椀に入れてよく溶き、
生地に水溶きした片栗粉や浮き粉などを入れて
そしてしっかりと満遍なく混ぜるように溶いて
出来たら卵焼き器にゆっくりと溶いた卵を均等に
流し込んでいく。
「こんなものかな……?」
ひとまず終わったら味噌汁が入った鍋の蓋が
ことことと沸騰して小刻みに音が鳴っていたので
蓋を開けると味噌の風味のいい匂いが部屋中に
漂って食欲がそそられる。
そんなこと考えた後お味噌汁を木製のお椀に
注いで先程盛ったご飯をテーブルの上に乗せて
卵焼きもくるくるとゆっくりと綺麗に巻いていく 。
巻いている中、自分でもよく出来たと思う。
焦げなどは全くなくお店に販売されているような
綺麗な黄色のだし巻きの卵焼きが出来て程よい
大きさに均等にカットしてお皿に盛ったり昨日
作り置きして前もってレンジで温めておいといた
鯖の味噌煮をだし巻き卵の隣に盛ってテーブルの
上に用意した。
「いただきます」
少年は手を合わせながらそう言って白米が入った
茶碗を持って口の中に入れてモグモグと咀嚼して
食べながら更に他の惣菜にも手をつけていく。
「自分で作ったにしてはなかなかだ」
少年はそう言って自分で作った朝食を全部食べた
後、食器を洗って学校の準備が終わった後『
を取り出して
「行ってくるね。『お
少年は写真に写っている女性にそう言うと写真を
懐かしそうに眺めた後、生徒手帳に入れて鞄を
持って部屋を出て行った。
士道が高校に着いたのは、午前八時一五分を
回った
から、これから一年間お世話になる教室に
入っていく。
「二年──四組、か」
あの後、朝食を食べ終え後片付けを終えた俺は自分が
通っている来禅高校へと向かい、廊下に貼られている
表を見て自分がどのクラスなのか確認をしていた。
どうやら俺のクラスは四組のようだが、軽く見た
ところ知り合いの名前は書かれてはいなかった。
まあ、知り合いがいないのなら新しい友達を作れば
いいだけだろう。
そう、気楽に考えると俺はこれから一年間過ごす事
となる教室へと向かった。
そこには、一緒のクラスになれて喜んでいる
グループや一人椅子に座って携帯をいじっている者
など様々な光景を見ることが出来た。だがやはりと
言うか見知った顔は見られない……
一人ぐらいは居てほしかったな……と考えながらも
黒板に書かれた座席表を見ようとして……
「──五河士道」
後ろから不意に、静かで
「ん……?」
聞き覚えのない声である。不思議に思い、振り向く
と、そこには一人の少女がいた。
肩まで振れるか触れないかくらいの
人形のような感情の全く入っていない顔をしている
のだが……一体誰なんだろう?
一度でも見れば忘れられない程綺麗で細身の少女
なんだが、全く見覚えがない。
「えっと、俺に何か用か?」
「……覚えてないの?」
「……う」
「そう」
俺が
「別に構わない」
少女は
窓際の席に向かってしまった。
どうやら、あちらの方は俺の事を知っているみたい
なんだが……もしかして、幼い頃の知り合いか?
……でもあんな特徴的な色の髪を忘れるなんて
あるのか?
俺が頭を抱えて悩んでいた時だった……
「とうッ!」
「げふっ」
と士道が頭を悩ませていると、ぱちーん! と
見事な平手打ちが背中にたたき込まれた。
「ってぇ、何しやがる
こちらの犯人はすぐにわかった。背中をさすり
ながら
「おう、元気そうだなセクシャルビースト五河」
士道の友人・
喜ぶよりも先に、ワックスで逆立てされた髪と筋肉質
の
ながら笑った。
「……セク……なんだって?」
「セクシャルビーストだ、この
ちょっと見えない間にどうやってあの
仲良くなったんだ、ええ?」
言って、殿町が士道の首に腕を回し、ニヤニヤ
しながら訊いてくる。
「鳶一……? 誰だそれ」
「とぼけんじゃねえよ。今の今まで楽しくお話し
してたじゃねえか」
言いながら、殿町があごをしゃくって窓際の席を
示す。そこには、先ほどの少女が座っていた。
ふと、士道の視線に気づいたのか、少女が目を
書面から外し、こちらに向けてくる。
「……っ」
士道は息を
目を背けた。
反して、殿町が
「…………」
少女は、別段何も反応示さないまま、手元の本に
視線を
「ほら見ろ、あの調子だ。うちの女子の中でも
最高難度、永久
とまで呼ばれてんだぞ。一体どうやって取り入った
んだよ」
「はあ……? な、なんの話だよ」
「いや、おまえホントに知らないのかよ」
「……ん、前のクラスにあんな子いたっけか?」
士道が言うと、殿町はまたも信じられないといった
具合に両手を広げて驚いたような顔を作った。
欧米人のようなリアクションをする奴である。
殿町が士道に鳶一について説明をしようとすると
「鳶一だよ、
らしいよ。聞いたことないの?」
士道と殿町が会話していると背後から声が聞こえて
振り返ってみると
「おお‼︎ お前も同じクラスだったんだな‼︎
『
「ごめんごめん、そんなに怒らないでよ殿町君。
それに、二人の姿が見えたからつい、ね」
殿町が零と呼ばれた人物にそう言うと零は殿町に
両手を合わせて申し訳ないなさそうにしながらも
視線を士道に話を続ける。
「話しを戻すけど彼女の名前は鳶一折紙。ウチの
高校が誇る超天才みたいでね、成績が常に次席で
この前の模試に至っては『全国二位』らしいよ? 」
「はあ? なんでそんな奴が公立校にいるんだよ。
というか、鳶一がそんなに
一体、誰なんだ?」
士道がそう言うと殿町がため息をつきながら
「さぁてね。家の都合じゃねえの? それに五河、
首席は誰だなんて今の話しの流れで分かるだろ?」
殿町が士道にそう言われて士道は零の方に視線を
向けると恥ずかしそうな表情をしていた。
「お、お前、なのか……?」
「まあ、ね……ああ、自己紹介がまだだったね。
さっき殿町君が言っていたから分かると思うけど僕は
零は目を逸らしながら恥ずかしそうに自己紹介を
すると士道の中でとある一つの疑問が生まれる。
『だったら、なんで零は公立校にいるんだ?』
そう、うちの高校が誇る超天才と呼ばれたあの折紙
よりも、さらに天才と呼ばれた彼が何故、こんな
公立校にいるのかそれが疑問だった。次席ではある
が超天才と呼ばれた折紙よりも更に天才と呼ばれた
彼ならこんな公立校よりも更に優秀で有名な高校に
だって行けたはずだ。
「なあ、首席になるぐらい成績優秀だったら零は
どうして有名な高校じゃなくてここ、
したんだ?」
士道がその疑問を零に直接聞いてみると
「まだ、ここでやる事があるから、かな……」
「そ、そうか、すまない……」
士道は戸惑いながら零に謝った。何故なら一瞬の
出来事であんまり見えなかったが零の瞳は何処か
寂しそうでまるで光すら見えない死んだ魚のように
淀んでいるような気がしたからだ。それに恐らく
この話は零にとっては誰にも話したくない内容
だったのだろう……
「良いよ。別に五河君もわざとじゃないんでしょ?」
「あ、ああ…」
「もう‼︎ この話はこれで終わり終わり‼︎
それで良いよね? 五河君?」
「零がそれで良いなら……」
零が笑顔で士道は戸惑いながらも零に返事を
すると隣にいた殿町が
「話しがかなり逸れたが、体育と成績もダントツ、
ついでに美人ときてやがる。『去年の恋人にしたい
女子ランキング・ベスト13』でも3位だぜ?
お前ら見てなかったのか?」
「五河君、知ってた?」
「俺も知らなかったよ……って言うかやっていたこと
すら知らん。っていうかベスト13? 何でそんな
中途半端な数学なんだ?」
「五河君! それ以上は……」
「え? どういう事だ?」
零は殿町の言いたいことそしてその意味を理解を
したのか慌てながらも士道を止めようとするが
士道が訳が分からないと言った表情をしていると
「主催者の女子が13位だったんだだよ」
「……ああ」
士道は力無く苦笑いした。どうしてもランキング
に入りたかったらしい。
「ちなみに『恋人にしたい男子ランキング』は
ベスト358まで発表されたぞ」
「多っ⁉︎ 下位はワーストランキングに近い
じゃねえか。それも主催者決定なのか?」
「ああ。 まったく往生際が悪いよな」
「殿町は何位だったんだ?」
「358位だが」
「主催者おまえかよ!」
「それはあまりにもイタすぎるよ……殿町君……」
士道と零は殿町にそう言うが更に話しを続ける。
「選ばれた理由は、『愛が重そう』『毛深そう』
『足の親指の
「やっぱりワーストランキングだそれ!」
「まあぶっちゃけ、下位ランキングには一票も
入らない奴らばっかだったからな。マイナス
ポイントの少なさで勝負だ」
「どんな苦行だよ!やめりゃあいいだろ
そんなもん!」
「まあまあ、落ちついてよ五河君。それで、
僕と五河君のランキングは一体、何位なのかな?
殿町君?」
「ああ、まず五河だが、おまえは
一票入ったから52位だ」
それを聞いた瞬間、なんとも言えない空気になって
いた。更にはそんな苦行とも言えるランキングに
匿名希望とはいえ士道に一票入っているのだから
凄いと思う。
だが、何故だろう……嫌な予感がする……
「ち、ちなみに理由は?」
零は殿町に恐る恐る理由を聞いてみると
「まあ他の理由は『女の子に興味なさそう』
『ぶっちゃけホモぽい』だったか?」
「
殿町が疑問系で答えると士道はホモなどの不名誉な
称号与えられて納得いかなかったのか今にも殿町に
跳びかかりそうな表情と勢いをしていた。
「まあ落ち着けって。『
カップル』では、俺とセットでベスト2位に
ランクインしているぞ」
殿町がそう言うが士道にとってはホモという最悪
過ぎる烙印を押されて更には腐女子達が士道と殿町
の中を見て結果が『ベスト2位だ』相当な屈辱だった
のか俯きながらプルプルと震わせていた。
「そして次に零。お前だが……」
殿町がそう言うと俯いていた顔を上げると目元は
血の涙が滝のようにドバドバと出そうなかつてない
表情をしていた。
「彼氏にしたいランキングで堂々と1位だ。
羨ましいぞ‼︎ このリア充野郎──‼︎」
殿町は凄い勢いで零の両肩をガシッ‼︎ と掴んで
更に顔を近づけてくる。
すると、
「ひ、ひゃ‼︎」
零の悲鳴はまるで小動物みたいな声を出していた。
そんな零を見た殿町は一瞬、胸の辺りがドキッ‼︎
とした。
「お、おい‼︎ へ、変な声を出すなよ‼︎」
殿町は零の驚いた顔を見て顔を真っ赤にしながら
逸らしていた。
「だ、だったら……その手を離してよッ‼︎」
「え……?」
零は顔を真っ赤にしながらそう言うと殿町は
間抜けな声を上げた瞬間、バチン‼︎ と殿町の
右頰にかつてないほどのもの凄い衝撃が走る。
「ぶっ‼︎ ぶべらは──‼︎」
殿町は情けない声を上げてバタリと倒れた。
「えっ‼︎ え、えーと……ご、ごめんね‼︎ で、でも
僕は殿町君達みたいに『男の子同士の特別な関係』
にはき、興味なんてこれっぽっちもないからね‼︎
そ、それに僕たちはまだ高校生なんだから恋愛を
するならまずは友達から初めて健全なお付き合い
をしないと……‼︎」
零はオロオロと慌てた表情しながらも混乱している
のか早口でそう言うと
「お、おい‼︎」
「ん? どうしたの、五河君?」
零は視線を士道に見ると士道の顔は
恐る恐る聞いてきた。
「さっき、零が殿町に言っていた『殿町君達』って
言ってたけど、もしかして……その中には俺も
含まれているのか?」
「え? だって、五河君は生粋のホモだって殿町君
から聞いたんだけど……?」
「ま、まじかよ‼︎ あの野郎、余計な嘘をペラペラ
と言いやがって……で、でも、この話の内容は今の
ところ零と殿町しかまだ知らないはずだ……」
士道は冷や汗を流しながらも確証のない希望に
縋っていた。
だが、残念な事に零の『とある言葉』によって士道
のそんな希望論をあっさりと打ち砕いていく。
「残念だけど……さっき、女の子達が五河君と殿町君
を見て「やっぱりホモカップルだったわー……」とか
「マジ引くわー……」ってコソコソ話して更には
ホモ認定されていたよ?」
零は言いにくそうにそして哀れむような瞳で士道を
見ながら殿町とお似合いの『ホモ認定』のカップル
が成立されていることを言うと士道は顔を俯かせて
肩をプルプルと震わせながらそして我慢の限界
だったのだろう。俯いた顔を上げて
「ぜっんぜん
「ま、まあ、そうだろうね……」
たまらず叫ぶ。零は士道のそんな心の叫びを見て
「あははは……」と複雑だという苦笑いを浮かべた
後、落ち込んでいた士道はなんとか立ち上がった。
そして零と同じ考えだったのか1位のカップルが
少し気になっていた。
しかし殿町は零に叩かれた真っ赤になった右頬を
優しくさすりながらさして気にしていない様子
(というか、もうすでに何かを乗り越えて様子)
で話を戻そう、と言うように腕組みした。
「いたた……まあとにかく、校内一の有名人っつっ
ても過言じゃないわけだ。五河くんと十六夜くんの
無知ぶりにさすがの殿町さんもびっくりです」
「いや、何キャラだよそれ」
「もうキャラがかなり崩壊し過ぎているよ……」
と、士道と零が言ったところで、一年生の頃
聞き慣れた予鈴が鳴った。
「っと、言っている間に予鈴が鳴ったみたいだね。
じゃあ、僕も自分の席に戻るよ。じゃあ、これから
もよろしくね。五河君?」
「あぁ、こちらこそよろしくな。零」
零は笑顔で士道にそう言うと士道が目の前に手を
出してきた。
「五河君……これは一体……?」
「え? 握手だけど……?」
「………」
「零?」
士道は零にそう言って首を傾げた。何故なら先程
から零は俯いて固まっていたからだ。だが、士道に
自分の名前を呼ばれたからだろうか我に返ったのか
少し一瞬だが、困った表情を浮かべながら
「ッ‼︎ あ、うん。こちらこそよろしくね……‼︎」
士道の差し出した握手の手を恥ずかしそうに
握った後、零は自分の席に座った。
士道も自分の席に座ろうとする。
「おっと」
そういえば、まだ自分の席を確認していない。
士道は黒板に書かれた席順に従い、窓側から数えて
二列目の席に
そこで、気づく。
「……あ」
何の因果か、士道の席は、
のである。
鳶一折紙は予鈴鳴り終わる前に本を閉じ、
机にしまい込んだ。
そして視線を
ような美しい姿勢を作る。
「…………」
なぜか少し気まずくなって、士道は折紙と同じように
視線を黒板の方にやった。
それに合わせるようにして、教室の
開けられる。そしてそこから
あたりから、小さなざわめきのようなものが
聞こえてくる。
「タマちゃんだ……」
「ああ、タマちゃんだ」
「マジでやったー」
──おおむね、好意的なもののようだった。
「はい、
一年、皆さんの担任を務めさせていただきます、
間延びしたような声でそう言って、社会科担当の
岡峰珠恵
サイズが合ってないのか、
童顔小柄な
生徒から絶大な人気を誇る先生である。
と、
「……?」
色めきたつ生徒たちの中、士道は表情を強ばらせた。
士道の
に視線を送ってきていたのである。
「……っ」
一体なぜ士道を見て──いや、別に見てはいけない
というわけではないし、もしかしたら士道の先に
あるものを見ている可能性だってあるのだけれど、
とにかく落ち着かない。
「……な、なんなんだ一体………」
誰にも聞こえないくらいの声でぼやき、士道は
頬に汗をひとすじ垂らした。
そんな中、教室の扉辺りの席に座っている零は士道
と折紙のそんなやり取りを遠くから眺めながら
「暇だな……」と無意識に呟いていた。
それから、およそ三時間後。
「五河ー、零ー、どうせ暇なんだろ、飯いかねー?」
始業式を終え、帰り支度を整えた生徒たちが教室
から出て行く中、鞄を肩がけにした殿町と苦笑い
している零が話しかけてきた。
昼前に学校が終わるなんて、テスト期間以外では
そうない。ちらほらと、友人とどこに昼食を食べ
に行くか相談するかを相談している集団が見受け
られる。
士道は一瞬頷きそうになってから、「あ」と
思い出した。
「悪い。今日は先約があるんだ」
「なぬ? 女か」
「あー、まあ……一応」
「なんと‼︎」
殿町が両手をV字に
みたいなリアクションをとってくる。
「一体春休みに何があったっていうんだ!
あの鳶一と仲良くお話しするだけじゃ飽き足らず、
女と昼食の約束だと⁉︎
って
「って、殿町君はこう供述してるけど……
本当なの? 五河君……?」
零は殿町のそんな言葉を聞いた瞬間、首をギギギ
と恐る恐るゆっくりと士道の方に視線を向けて
「えっ? 嘘でしょ……?」と訴えるような表情を
していた。
「い、いや、誓った覚えはないが……ていうか、
女っていっても琴里なんだけどなあ……」
士道が言うと、殿町が
息を吐いた。
「んだよ、
「おまえが勝手に驚いたんだろうが」
「でもま、琴里ちゃんなら問題ねえだろ。
俺も一緒に行っていいか?」
「ん? ああ、別に
と、士道が言った
声をひそめるように言ってくる。
「なあなあ、琴里ちゃんって中二だよな。
もう彼氏とかいんの?」
「は?」
「いや、他意はねえんだが、琴里ちゃん、
三つくらい年上の男ってどうなのかなと」
「……やっぱ
士道は半眼を作り、いやに顔を近づいていた殿町の
「そんな! お
「お義兄様とか呼ぶな気持ち悪い」
「………」
「零……?」
「あ、ああ……な、何かな? 五河君……」
さっきから零の様子がおかしい……
さっきまであんなに明るかったのに……
「大丈夫か……?」
「大丈夫だよ……ありがとうね、五河君……どうやら
殿町君の反応が予想以上に気持ち悪かったのとさっき
のが嘘だってことがわかったからかどうやら安心した
みたい」
零ははっとした表情しながら士道に笑いながら
更に言葉を続ける。
「おーい、俺の扱ってかなり酷くないか?」
「え? だって、いきなり五河君にお兄様!
なんて平然と言い始めるからだよ? それに
普通の人が見たら今みたいな反応するよ。
それよりも五河君に妹さんがいるんだね」
「ああ、世話のかかる妹だがな……でも、俺に
とってはたった一人の大事で最愛な妹だけどな」
「そうなんだ。兄妹か……いいなぁ……
憧れちゃうよ……」
零は笑顔で窓からの景色を眺めながら士道に
そう言うが士道は何故だか分からないが零を
見ているとその姿はたまにだが、ほんの少しだけ
違和感を感じた。
士道は零の話していた『さっきの内容』が
気になっていた。だが、それは本人に聞いて良い
問題なのか分からない。
だが、一つだけ分かった事があった。それは
気のせいだろう思うがその時、見た零の姿は
何処か寂しそうな子供のような瞳で見ている
ように見えた。
「はは。ま、俺も
じゃねえよ。都条例に引っかかんねえ程度に仲良く
してきな」
「おまえはいっつも一言余計だな」
「殿町君……そんな事さえ言わなければ本当に
見た目だけならまともなのに……」
士道は頬をピクつかせながら言って零は苦笑いを
浮かべていると殿町が意外そうな顔を作る。
「だっておめ、琴里ちゃん超可愛いじゃねえか。
あんな子と一つ屋根の下とか最高だろ」
「殿町君……人のましてや友人の妹にそんな感情を
抱くとか、人間としてヤバくない……?」
殿町がそう言うと零は少しドン引きした表情を
浮かべて殿町から一歩、後ずさりして離れていた。
「おいおい‼︎ そこまでされたらポジティブで
仏のように心が広い俺でも傷ついてしまうぞ‼︎
って、言うか俺ってそこまでヤバいのか……?」
殿町は予測していなかったのか不安そうな表情を
しながら聞くと
「ヤバいと言うかもうアウトでしょ? それに世間
では殿町君みたいな人達のことを『ロリコン』とか
『犯罪者予備軍』っていう名の犯罪者になって
しまうんだよ?」
零は殿町をまるで子供を諭す様にゆっくりと冷静に
そう言うと殿町は慌てた表情しながら
「おいおい‼︎ 俺はロリコンじゃ──「などと犯人
はこのように供述しております」」
零は精密な機械のような光なき瞳と表情と声を
しながら冷静に容赦のない回答で殿町に答えると
「うっ、うわああああああああぁぁぁぁぁん‼︎
五河──ッ‼︎ 零が、零が俺を苛めてくる‼︎」
「うわぁ‼︎ や、止めろ‼︎ こっちに寄るな‼︎
お前の鼻水が制服にくっついて汚れてしまう
だろうがぁ‼︎」
殿町は零にそう言われると殿町は涙目で更には
男子高校生がする様な顔ではなくなってしまって
おり、だらしなく鼻水を垂らしながら士道に抱き
ついてとても残念過ぎる光景になっていた。
「ねぇ、あれ見て……」
「本当だ。あり得ないわ……」
「マジ引くわ……」
すると近くにいた女子達が士道と殿町のとても
残念過ぎる男性同士の
話し始める。
「な、なんか、ごめんね……五河君……」
「別にいいよ。もう諦めた……それになんで殿町が
うちの妹の話をしたがるのか全くもって分からない
がな……実際に妹がいれば、その意見は
変わると思うがな」
士道が諦めた表情していると殿町は涙目になり
ながらもガバッと勢いよくなんとか立ち上がって
「あー……それはよく聞くな。妹持ちに妹
はいないとか。やっぱり本当なのか?」
「妹萌えって……殿町君、何で昼飯の話をしていた
のに何で妹や更に妹萌えについての議論になっている
のか全く分からないんだけど……」
「だって妹だぞ‼︎ 更には妹萌え‼︎
今ここで議論しないでいつ議論するんだ‼︎」
殿町は意味の分からない妹萌え論に自分勝手に
熱く議論していた。
「五河君、殿町君の言う妹萌えの意味……分かった?
僕には全然分からなかったんだけど……」
「大丈夫だ。俺も分からなかったからな……」
士道と零はお互い溜息をついていると士道は
更に話しを続ける。
「まあ、それにあれは女じゃない。
妹という名の生物だ」
「僕には妹はいないから分からないけど
そこまで言うほどの事なの……?」
「ああ、実際、朝からボディブローをお見舞い
されたんだからな……」
「そ、そうなんだ……」
士道はそう言ってお腹をさすりながらそう言うと
零は「あははは……」となんと言ったらいいのかと
困った表情を浮かべていると更に殿町は
「そういうもんかねえ」
「そういうもんだ。女未満と書いて妹だろうが」
「じゃあ姉は?」
「……
「すげえ、女性専用都市かよ! じゃあ、
零、お前はどうだ? 大丈夫だよな?」
「ごめん……僕もこの後、用事があって
行けない、かな……」
零が申し訳なさそうにそう言うと殿町はこの世に
絶望したような表情を浮かべて更には今にも
を流して泣き出しそうな表情で鼻水を垂らしながら
零に嫉妬した表情で見てくる。
「その用事はもしかして女か? 女なのか⁉︎」
「い、いや、そんなんじゃ……」
「へーんだ‼︎ どうだかな‼︎ この
『付き合いたい男子生徒No.1』でちやほやされて
モテまくって恵まれているカリスマあるリア充君
にはモテない俺たちモテない非リア充達の気持ち
なんて分からんのですよ‼︎ なあ‼︎ 五河‼︎」
「俺を巻き込むな‼︎
そしてお前と同じ同類扱いするな‼︎」
殿町と同類扱いされて嫌だったのか士道が殿町に
そう言うと殿町はしょんぼりした表情をして士道と
ギャーギャーと言い争いを始めた。
「お、落ち着いてよ‼︎ 二人共‼︎」
零は「あわわわ……」と慌てながら士道と殿町を
止める為にそう言おうしようとしていた。
──と、その
ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ────
「…………ッ⁉︎」
教室の窓ガラスをビリビリと
街中に不快なサイレンが
「な……なんだ?」
「これは………」
殿町が窓を開けて外を零は教室の扉を開けて見て
やる。するとサイレンに驚いたのか、カラスが何羽
も空に飛んでいた。
教室に残っていた生徒たちも、
目を丸くしている。
と、サイレンに
ためか、言葉を
『──これは訓練では、ありません。
瞬間、静まり返っていた生徒たちが、
───
皆の予感が、確信に変わる。
「おいおい……マジかよ」
殿町が
だが───士道や殿町を含め、教室の生徒たちは、
顔に緊張と不安こそ滲ませているものの、比較的
落ち着いていた。
少なくとも、恐慌状態に陥ったりする生徒は見受け
られない。この街三◯年前の空気震によって深刻な
被害を受けているため、士道たちは幼稚園の頃から、
しつこいほどに避難訓練を繰り返しさせられていた
のである。加え、ここは高校。全校生徒を収容など
できる規模の地下シェルターが設けられている。
「シェルターはすぐそこだ。落ち着いて避難
すれば問題ない」
「お、おう、そうだな」
「うん、そうだね」
士道の言葉に、零と殿町がうなずいた。走らない
程度に急ぎ、教室から出る。廊下には、もう既に
生徒たちが溢れ、シェルターに向かって列を
作っていた。
「改めて五河君を見てると落ち着いて行動して
いるから本当に凄いって言うか、逞しいよね…」
「あー…確かに俺もそう思っていた」
殿町と零の二人が話していると士道は眉を
ひそめた。
そんな中に一人だけ、列と逆方向──昇降口の方向
に走っている女子生徒がいたからだ。
「鳶一……?」
そう、スカートをはためかせながら廊下を
駆けていたのは、あの鳶一折紙だった。
「おい! 何してんだ!
そっちにはシェルターなんて───」
「大丈夫」
折紙は一瞬足を止め、それだけ言って、
再び駆け出していった。
「大丈夫って……何が」
士道が怪訝そうに首を捻りながらも、殿町とともに
生徒の列に並んだ。折紙のことは気になったが──
もしかしたら忘れ物でもしてきたのかもしれない。
実際、警報が発令されたからといって、すぐさま
空間震警が起こるというわけでもない。すぐ戻って
くれば間に合うだろう。
「お、落ち着いてくださぁーい!
おかしですよ、おーかーしー!
おさない・かけない・しゃれこうべーっ!」
と、そこに、生徒を誘導している珠恵の声が
響いてきた。同時に、生徒たちのクスクスという
笑い声が漏れ聞こえてくる。
「……自分より焦ってる人見るとなぜか
落ち着くよな」
「あー、なんとなくわかる気がする」
「いやいや‼︎ 落ち着き過ぎでしょ⁉︎
それに今、先生がしゃれこうべって言ってたよね⁉︎
それにしゃれこうべはシャレにならないですから
まずは岡峰先生がひとまず落ち着いてください‼︎」
士道が苦笑いしながら殿町にそう言うと殿町も似た
ような表情作って返している中、零は士道と殿町に
ツッコミを入れた後、岡峰先生にも容姿などは一切
なくツッコミを入れると「す、すみません‼︎」と
何度も何度も頭をぺこぺこしてきた。
(やれやれ……どっちが先生なんだか……って言うか
生徒達がいる前で簡単に頭を下げないでほしんです
けど……って言うか周囲からの視線が痛い……)
零は自分を見ている周りの他の生徒達の視線に
あまりの恥ずかしさに顔を真っ赤にしてしまい
耐えられなかったのか「あ、あうううぅぅ……」
と言って俯いていた。
だが、士道達の担任の先生こと岡峰先生こと
(タマちゃん)の教諭の様子に、先生達は不安を
感じるというより、緊張をほぐされているのが誰が
見ても分かる。
と、士道はあることを思い起こし、ポケットを
探って携帯電話を取り出した。
「ん、どうしたんだよ五河」
「いや、ちょっとな」
適当に言葉を濁しながら、着信履歴にから
『五河琴里』の名を選んで電話をかける。が──
繋がらない。何度か試すが、結果は一緒だった。
「……駄目か。
ちゃんと避難しているだろうな、あいつ」
まだ中学校を出ていなければ大丈夫だろう。
問題は、もうすでに学校を出てファミレスに
向かっている場合だった。
いや、あの近くにも公共シェルターはある
はずだし、普通に考えれば問題ないのだが……
どうも、士道は不安が拭いきれなかった。
警告が鳴っても意に介さず、忠犬のごとく士道を
待っている琴里の姿が、なんとなく想像できて
しまったのである。
脳裏に、朝琴里が言っていた「絶対だぞー!」
の言葉がエコーで渦巻く。
「ま、まあ空間震起きても絶対約束とは言ってた
けど……さすがにそこまで馬鹿では……っと、
そうだ、あれがあった」
確か琴里の携帯は、GPS機能を用いた位置確認
サービスに対応していたはずである。携帯を操作
すると、画面に上から見た街の地図と、赤い
アイコンが表示された。
「─────ッ」
それを見て、士道は息を詰まらせた。琴里位置を
示すアイコンは、約束のファミレスの真ん前で
停止していたのだ。
「あんの、馬鹿……ッ」
毒づき、画面を消さないまま携帯を閉じて、
士道は生徒の列から抜け出した。
「お、おいッ、どこにいくんだ五河!」
「五河君‼︎ 今から外に出るのは危ないよ‼︎」
「悪い! 忘れ物だ! 先行っててくれ!」
殿町と零の声を背に受けながら、列を逆走して
乗降口に出る。
そのまま速やかに靴を履き替えると、士道は転び
そうなくらい前のめりになって外へと駆け出して
いった。
校門を抜け、学校前の坂道を転がるように
駆け下りる。
「……っ、こんなんなったら、普通避難する
だろうが……!」
士道は、足を最高速で動かしながら叫び上げた。
士道の視界広がっていたのは、なんとも不気味な
光景だったのである。
車の通らない道路に、人影のない街並み。
街路にも、公園にも、コンビ二にも、誰一人
として残っていない。
つい先ほどまで、誰かがそこにいたことを思わせる
生活感を残したまま、人間の姿だけが街から消えて
いる。まるでホラー映画のよくあるお決まりの
ワンシーンだった。
三○年前の大空災以来、神経質なほど空間震に対して
敏感に再開発されたのがこの天宮という街である。
公共施設の地下はもちろん、一般家庭のシェルター
普及も全国1位という話だ。
それに最近の空間震の頻発も手伝ってか──
避難は迅速だった。
だというのに。
「なんで馬鹿正直に残ってやがんだよ……っ!」
叫んで、走りながら携帯を開く。
琴里示すアイコンは、やはりファミレスの前から
動いていなかった。
士道は琴里をデコピン
しながら、ファミレスを目指して足を高速で動かし
続けた。
ペース配分も何もない。ただひたすらに、全速力
でアスファルトの道を駆ける。足の痛み、手の指先
が痺れる。
のどが張りつき目眩がして、口の中がカラカラに
なる。
だが士道は止まらなかった。危険だとか疲労だとかは
思考の外に放って、琴里のもとへ、ただひたすらに
走る──!
と──
「……っ、──?」
士道は走りながら、顔を上方に向けた。
視界の端に、何か動くものが見えた気がする。
「なんだ……っ、あれ……」
士道は眉をひそめた。数は三つか…四つか。空に、
何やら人影のようなものが浮いている。
だが、すぐにそんなものを気にしては
いられなくなった。
なぜなら───
「うわ……ッ⁉︎」
士道は、思わず目を覆った。
突然進行方向の街並みが、まばゆい光に包まれた
のだ。
次いで、耳をつんざく爆音と、凄まじい衝撃波
が士道を士道を襲う。
「んな……っ」
士道は反射的に腕で顔を覆い、足に力を入れだか
──無駄だった。
大型台風もかくやというほどの風圧に煽られ、
バランスを崩して後方に転げてしまう。
「ってえ……一体なんだってんだ……ッ」
まだ少しカチカチする目をこすりながら、
身を起こす。
「──は──?」
と、士道は、自分の視界に広がる光景を見て、
間の抜けた声を発した。
だって、今の今まで目の前にあった街並みが、
士道が目を瞑った一瞬のうちに──
跡形もなく、『無くなって』いたのだから。
「な、なんだよ、なんだってんだよ、これは……ッ」
呆然と、呟く。
なんの比喩でも冗談でもない。
まるで隕石でも落ちたかのように。
否、どちらかといえば、地面が丸ごと消し去られた
かのように。
街の風景が、浅いすり鉢状に削り取られていた。
そして、クレーターのようになった街の、中心。
そこに、何やら金属の塊のようなものが
聳えていた。
「なんだ……?」
遠目のため細かい形状まで見取れないが───
ロールプレイングゲームなんかで王様が座って
いる、玉座のようなフォルムをしているように
見える。
だが、重要なのはそこではない。
「あの子──なんであんなところに」
朧気にしか見えないが、長い黒髪と、不思議な輝き
を放つスカートだけは見て取ることができた。
女の子であることは恐らく間違いないだろう。
と、少女が気怠そうに首を回し、ふと士道の方に
顔を向けた。
「ん……?」
士道に気づいた……のだろうか。遠すぎて
よくわからない。
だが士道が首をひねっていると、少女はさらに
動きを続けた。
ゆらりとした動作で、玉座の背もたれから
生えた柄のようなものを握ったかと思うと、
それをゆっくりと引き抜く。
それは──幅広の刃を持った、巨大な剣だった。
虹のような、星のような幻想的な輝きを放つ、
不思議な刃。
少女が剣を振りかぶると、その軌跡をぼんやり
とした輝きが描いていった。
「い……ッ⁉︎」
少女が、士道の方に向かって、剣を横薙ぎにブン、
と振り抜いてきた。咄嗟に頭を下げる。
「────な」
その、今まで士道の頭があった位置を、刃の軌跡が
通り抜けていった。
もちろん、剣が直接届くような距離ではない。
だが実際──
「……は──」
士道は目を見開いて首を後ろへ振った。
士道の後方にあった家屋や店舗、街路樹や
道路標識などが、一瞬のうちにみんな同じ高さ
に切り揃えられていた。
一拍遅れて、遠雷のような崩落の音が響いてくる。
「ひ……ッ⁉︎」
士道は理解の範囲を超えた戦慄に心臓を縮ませた。
──意味がわからない。
ただ理解できたのは、さっき頭を下げていなければ、
今頃自分も後方の景色と同じように、ほどよい大きさ
にダウンサイジングされていたということだけ
だった。
「じょ、冗談じゃねえ……っ!」
士道は、抜けた腰を引っ張るようにして後ずさった。
少しでも早く、少しでも遠く、この場から逃れなけ
れば──!
だが。
「──おまえもか……か」
「……っ⁉︎」
酷く疲れたような声が、頭の上から響いた。
視界が、一拍遅れて思考に追いつく。
目の前に、一瞬前まで存在しなかった少女が、
立っていたのである。
そう、それは──今の今まで、クレーターの中心
にいた少女だった。
「あ──」
意図せず、声が漏れる。
歳は士道と同じか、少し下くらいだろうか。
膝まであろうかという黒髪に、愛らしさと凛々しさ
を兼ね備えた貌。
その中心には、まるで水晶様々な色の光を多方向
から当てているかのような、不思議な輝きを放つ
双眸が鎮座している。
装いは、これはまた奇妙なものだった。布なのか
金属なのかわからない素材が、お姫様のドレスの
ようなフォルムを形作っている。さらにその繋ぎ目
やインナー部分、スカートなどにいたっては、物質
ですらない不思議な光の膜で形成されていた。
そしてその手には、身の丈ほどあろうかという
剣が握られている。
状況の異常さ。
風貌の奇異さ。
存在の特異さ。
どれも、士道の目を引くには十分過ぎた。
だけれど。
嗚呼、だけれども。
士道が目を奪われた理由に、そんな不純物は
含まれていなかった。
「──、──」
一瞬の間。
死の恐怖も、呼吸をすることすら忘れ、少女に
目を釘づけられる。
それくらい。少女は、それこそ暴力的なまでに──
美しかったのである。
「──君、は……」
呆然と。士道は、声を発していた。
瀆神としてのとど目を潰されることすら、
思考のうちに入れて。
少女が、ゆっくりと視線を下ろしてくる。
「……名、か」
心地のいい調べの如き声音が、空気を震わせた。
しかし。
「──そんなものは、ない」
どこか悲しげに、少女は言った。
「────っ」
そのとき。士道と少女の目が、初めて交わった。
それと同時に、名無しの少女が、ひどく憂鬱そうな
──まるで、今にも泣き出してしまいそうな表情を
作りながら、カチャリという音を鳴らして剣を
握り直す。
「ちょっ……、待った待った!」
その小さな音に、戦慄が蘇ってくる。士道は必死
で声を上げた。だが少女は、そんな士道に不思議
そうな目を向けてくる。
「……なんだ?」
「な、何をしようとしてるんだよ……っ!」
「それはもちろん──早めに殺しておこうと」
さも当然のごとく言った少女に、顔を青くする。
「な、なんでだよ……っ!」
「なんで……? 当然ではないか」
少女は物憂げな顔を作りながら、続けた。
「──だっておまえも、私を殺しに来たんだろう?」
「は──?」
予想外の答えに、士道はポカンと口を開けた。
「……っ、そんなわけ、ないだろ」
「───何?」
そう言った士道に、少女は驚きと猜疑と困惑の
入り混じったような目を向けてきた。
だが、少女はすぐに眉をひそめると、士道から
視線を外し、空に顔を向けた。つられるように
士道も目を上方にやり──
「んな……ッ⁉︎」
これ以上ないほど目を見開き、息を詰まらせた。
何しろ空には奇妙な格好をした人間が数名飛んで
いて──あまつさえ、手に持っていた武器から、
士道と少女目がけてミサイルらしきものをいくつも
発射してきたのだから。
「ぅ、わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ────⁉︎」
思わず、叫び上げる。
だが────数秒経っても、士道の意識ははっきり
としたままだった。
「え……?」
呆然と、声を漏らす。
空から放たれたミサイルが、少女の数メートル
上空で、見えない手にでも掴まれたかのように
静止しながらも少女は気怠げに息を吐く。
「……こんなものは無駄だと何故学習しない」
と言って少女が、剣を握っていない方の手を上に
やり、グッと握る。
すると何発ものミサイルが圧縮されるように
へっしゃげ、その場で爆発した。
爆発の規模も恐ろしく小さい。まるで、威力が内側
へ引っ張られているかのようだった。
空を舞っている人間たちが狼狽するのが
なんとなくわかる。
だが、攻撃をやめようとはしない。次々とミサイル
を撃ち込んでくる。
「───ふん」
少女は小さく息を吐くと、まるで泣き出して
しまいそうな顔を作った。
先ほど士道に剣を向けようとしたときと、同じ顔。
「───っ」
その表情に、士道は命の危機に瀕したときよりも
大きく心臓が跳ねるのを感じた。
なんとも、奇妙な光景だった。
少女が何者なのかはわからない。上空にいる
人間たちが何者なのかもまた、わからない。
だけどこの少女が、上空を飛ぶ人間たちよりも強力
な力を有していることだけは、なんとなく理解
できた。
それゆえの、漠然とした疑問。
その最強者が。
──なんで、こんな顔を、するのだろう。
「……消えろ、消えろ。一切、合切……
消えてしまえ……っ!」
そう、言いながら。彼女の瞳のごとく不思議な輝き
を放つ剣が、空に向けられた。
疲れたように、悲しむように、少女が剣を無造作に
一振りする。
瞬間──風が嘶いた。
「………っ、うわ……ッ!」
凄まじいまでの衝撃波があたりを襲い、太刀筋の
延長線上の空に、斬撃が飛んでいく。
上空を飛行していた人間たちは慌ててそれを
回避し、その場を離脱していった。
だが次の瞬間、別の方向から、少女目がけて
凄まじい出力の光線が放たれた。
「……っ!」
思わず目を覆う。
その光線はやはり少女の上空に見えない壁に
当たったかのように掻き消された。
あたかも夜空に打ち上げられた花火の如く、
四方八方に煌めきを散らして美しく弾け飛ぶ。
そしてその光線に続くように、士道の後方に
何者かが舞い降りた。
「な、なんなんだよ次から次へと……ッ!」
もうさっきから意味がわからない。
悪質な白昼夢でも見ている気分だった。
だが──そこに降り立った人影を見て、士道は
身体を硬直させた。
機械を着ている、とでも言うのだろうか全身
見慣れないボディスーツで覆った少女である。
背には大きなスラスターがついており、手には
ゴルフバッグのような形の武器を携えていた。
士道が身を凍らせた理由は単純だった。
少女の顔に、見覚えがあったのである。
「『
今朝、零から教えてもらった同じクラスである
彼女の名を呟く。
そう、そのやたらメカニックな格好をした少女は、
クラスメートの『
折紙がちらと士道を一瞥する。
「
そして、返答のように士道の名を呼んだ。
ぴくりとも表情を変えず。しかしほんの少しだけ、
怪訝そうな色を声にのせて。
「……は? な、なんだその格好──」
間抜けな質問と自覚しながらも、そんな声を
発する。
一気にいろんなことが起こりすぎていて、何から
すればいいのかわからなかった。
だが、折紙はすぐに士道から目を外し、
ドレスの少女に向き直った。
それはそうだろう、何しろ、
「───ふん」
少女が先ほどと同じように、手にした剣を折紙に
向けて振り抜いたのだから。
折紙は即座に地面を蹴ると、剣の太刀筋の延長戦上
から身をかわし、そのまま素晴らしい速さで少女を
肉薄した。
いつの間にやら折紙の手にした武器の先端には、
光で構成された刃が出現している。
折紙はそれを、少女に目がけて思いっ切り
振り下ろした。
「───ぬ」
少女が微かに眉根を寄せ、手にしていた剣で
その一撃を受け止める。
──瞬間。
少女と折紙の攻撃が交わった一点から、
凄まじい衝撃波が発せられた。
「ちょ……ッ、う、わぁぁぁぁぁぁぁぁぁ──⁉︎」
情けない叫びを上げながら、身を丸めてどうにか
それをやり過ごす。
折紙が弾かれる格好で、二人は一旦距離を離すと、
油断なく武器を構えて睨み合った。
「…………」
「…………」
士道を挟んで、謎の少女と折紙が、鋭い視線を
混じらせる。
まさに一触即発。何か小さなきっかけの一つでも
あれば、すぐに戦闘が再開されてしまいそうな
状態だった。
「………っ」
士道としては気が気ではない。
額に汗がびっしり浮かべながら、どうにかこの場
から逃れようと、じりじりと横に身体を擦って
いく。
だが、そのとき、急にポケットの中の携帯電話が、
軽快な着信を響かせた。
「──────!」
「──────!」
それが合図だった。
少女と折紙がほとんど同時に地を蹴り、
士道の真ん前で激突する。
と、誰もがそう思っていた。
だが、残念なことに彼女たちのお互いの持っている
その刃が届くことはなかった。
何故なら
ザンッ‼︎
「これは……」
「なんなのだ、これは……」
「な、なんなんだよ、あれ……」
そうあの二人の刃が激突する瞬間、二人の間に
『白銀の槍』がまるで地面を穿つが如くその場に
突き刺さりその槍は雪のような白銀一色で『汚れ』
や『淀み』などの不純物は全く見当たらない。
それどころか刃毀れすらまったくなく気付けば必ず
目に入ってしまうほどの『
そんな槍が地面を抉り槍の力で二人の攻撃を
相殺した。
それどこか槍の強力で圧倒的な力の風圧によって
その場にいた一触即発の緊迫状態だったはずの
士道と折紙と謎の少女は一瞬にして吹き飛ばされて
いた。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
その圧倒的な風圧に、士道は情けなく転がされ、
塀にぶつかってうつ伏せの状態で倒れた。
「うっ‼︎ うぐぅぅぅぅぅぅ……」
頭を強く打ってしまったせいか士道の意識が
グルグルしてはっきりとせず朦朧としていた。
(あ、あれは…な、なんだ……?『
着ている……し、少女』……?)
士道がそう心の中で呟くと士道の目の前にはその
『
目の前にやってきて、まるで地面を抉って穿つように
突き刺さったままの『白銀の槍』を引き抜いて士道を
眺めている姿を 最後に見た士道は白銀の鎧や
少女の姿を見て 彼女のその姿はまるで戦場を一瞬に
して駆ける風のような神速の速さ、そしてその幻想的
で儚い白銀の槍を宙で優雅に円を描くその姿はまるで
『
最後まで読んでいただきありがとうございます‼︎
これからも頑張っていきますので是非とも『応援』
などをどうかよろしくお願いします‼︎
もしかしたら『続編』を投稿するかもしれません。
その時はどうかよろしくお願いします‼︎
『他の投稿している作品』もとても濃厚にそして膨大に
書いておりますので、楽しく読んでもらえると自分的
には自信が持って更新していますので、是非とも見て
いって下さい‼︎
十香と士道が出会う前の四月九日の話を書いた方がいいか
-
書くべき
-
書かなくていい
-
どっちでもいい