※今の状態をご覧の方へ、執筆中で保存するのをミスして投稿してしまいましたので少しずつ編集で文字数が増えていきますのでこれはまだ未完成状態です、完成したらタイトルの編集中が消えますのでご了承ください><
「村の位置は…よし、転移するぞ、椿鬼、面倒だから手に掴まれ」
「お前に触れるなど!」
「お前に転移系の呪文もマジックアイテムも持たせた覚えはないんだがな、小動物がどうなっても知らんぞ?」
「くっ…卑怯な…しょうがない、さっさとしろ。」
「了解。『ゲート』!」
「ついたな。敵の数は…ざっと見ても100人はいないな…見たところ物理攻撃が多いか…ならあれだな」
「あれって…あの訳の分からん文言を唱える気じゃないだろうな?」
「やるしかないんだよ…椿鬼、強化呪文頼む」
「ふん、小動物のためだ…にしてもいちいち『かしこさ』とかいう謎ステータスがあるんだよ…まあいい、小動物まで妬くなよ!『インテ』」
「ありがとよ!…やるか…」
「勝手にしろ。」
「我が声に呼応せよ!小さな炎なれども敵を焼き力を抑えん!『メラ』!」
氷炎の刀から放たれた火の塊は第四位階に位置する魔法『メラ』。第三位階魔法『ファイアーボール』のようでそうでは無い。威力はそこまで変わらないのだがMPが1割増になるのと引き換えに五割の確率で相手の物理的な攻撃力を半分にする状態異常の効果を持つ。それが氷炎の場合は武器効果によって魔力消費なしで打ててしまう。応用することで第五位階魔法『メラマータ』が打て、これはメラが10連続で放たれ、魔力はメラ7発分というお得な魔法だしかもこの一つ一つに状態異常の判定があるため全てにあたって攻撃力が半減しない確率は1/1024にもなる。そして何よりこの半減効果は半減をさらに半減していくことも出来る。前衛職である氷炎が敵の前衛に当てれば一気に敵の突破力を抑えられるのだ…
「ってのは分かるんだけどやっぱこのデメリットはしんどいわな〜ほんとこの武器が羞恥心が消え去ってしまった手遅れな頃の俺に渡ってたらどうなってたか…」
「何を言っているんだ?そんなチートな効果なのだからどんどん使えばいいものを」
「ああ…椿鬼は知らなかったか、これな、魔法使うのに絶対に詠唱がいるの、それで武器が判定して使いたい魔法の以外に値するだけの厨二感溢れる文言じゃないと発動しないの、だからメラガイアーとかマヒャデドスとかはろくに使えないんだわ。」
「ふん、そんな恥をかくのはお前にふさわしいじゃないか。」
「あいも変わらず辛辣だなあ!過去の俺よ、何故こんな忠義の欠けらも無い設定にした、実際一緒の世界に飛ばされたら拠り所がなくなるぞ!」
「そう嘆くのはいいんだがまだ敵はいるぞ?」
「おっと、で?さっきの敵はどこいった?ずっと喋ってる中警戒してるのに気づいてたみたいだしかなりの手練のようだが、攻撃力半減は入ってるかな?」
「何を言ってるんだ…敵ならお前のすぐ前の地面にいるじゃないか…」
「いやいや、これ鎧じゃん、メラ耐性弱いから捨てたんでしょ?」
「中までよく見ろ、ウェルダンを通り越して骨だよ。お前の故郷の火葬みたいなことになってるぞ」
「え?あちゃ〜耐性なしかと思ったらレベルも低かったか〜小手調べのつもりが骨だよ…ってあまりに酷いだろ?村攻めるレベルなら第四位階だし無効とまでは行かなくても軽減はできるくらいの装備だろ?」
「そんなことを僕に聞くな、ほらなんか半狂乱で叫びながら突っ込んでくる奴がいるし、回復は残念ながら僕がいるから受けてやれ。」
「いちいち辛辣だな!?」
「こ、この化け物がァァァ!」
「え?俺の種族見抜いたの!?やっぱこいつらやばいぞ、椿鬼警戒しろ!」
「くっ!しょうがない、『スクルト』!」
「聞いたことも無い呪文に第三位階の魔法をポンポンと…ぎぇあぁあ!」
「くっ…回復呪文頼む!…ってあれ?全く痛くない。スクルトってこんなに効果高かったっけ?村襲うレベルって言ったら60位はあるよな?流石に全く痛みがないのはおかしいんだが…」
「…第三位階を今日以下のように言ってたがそんなにこの世界のレベルが低いのか?しかもさっきのメラは第四位階だし…」
「おい?椿鬼?どうしたんだ!」
「…よし、氷炎、そいつ切ってみろ」
「え?ああ…ほいっと、ん?レベル10位を切ったような感覚なんだが?」
「まあ、そういうことなんだろ、この世界はレベル10あれば村を襲えるようだな」
「…はあ?いやいやいやいや、レベル低すぎませんそれ?」
「まあそういうことだな、さっさと片付けるぞ、このレベルなら僕も物理攻撃だけで一撃で行けるレベルだ。」
「はあ…少しは手応えのあるやつが来るかと、異世界初戦だし何かしらのイベント的な感じで来るかと思ってたのにな…張合いがないな〜」
「ほら喋ってないで、ふっ、敵を、ふんっ、倒せ」
「分かって、ほいっと、ますよ!どりゃ!」
村を蹂躙していた兵士はあっという間に蹂躙され、圧倒的な力を持つ二人によって村を襲う兵士たちが制圧されていく…
「おっしゃ!あらかた終わったかな?」
「まて、村から出てすぐの辺りに人の気配がする…」
「ん?確かにそうだな…飛ぶか?」
「そうだな…変身するか」
「俺も!変身っと!」
そこに現れたのは1人の整った顔立ちに違和感を覚えさせる長い鼻、そして背中には何者であるかを鼻とあわせて主張するかのような紅の大きな羽を持つ天狗が現れた。
「ふん、氷炎のくせに一丁前の格好をしやがって」
「褒めてくれてありがとよ!これ氷の要素薄いよな…にしても椿鬼のキャラデザ凝ってんなあ〜俺の時の反省がかなり入ってるからか?ほんと自分がアイデア入れてメンバーに描いてもらったデザインではあるが羨ましいもんだよ〜」
「ふっ、そう考えるとお前は私の下位互換という訳だ。」
「いちいち俺のメンタル削るのやめてくれない?」
「いざと言う時に厨二な台詞を吐けるよう訓練してやってるんだよ。」
「うっ…教えるんじゃなかった…ってそろそろ気配する方に行かねえと!」
「そうだな行くとしよう」
天狗と龍が空へ飛び立ちふわりと着地する。
「な!何者だお前たちは!」
「おお〜小物感溢れる歓迎ありがとうございます!」
「無礼な!私は陽光聖典隊長のニグンであるぞ!」
「ふーん、で?小物感ましたんだけど?」
「く、お、お前では話にならんそこの美しいおなごよ!発言を許す、地面に頭を擦りつけ詫びれば許してやろうぞ!」
「…?」
「お、お前だ!わからんのか!?」
「…あ、僕か、何を言っているか理解できませんでした。お許しください。」
「うわぁー、丁寧な言葉遣いで毒吐いてら、俺の設定地味にえげつないな…」
「お前は黙っておれ!そして何がわからぬというのだ?頭を擦りつけ、謝れと言っておるのだ!」
「…やっぱり訳が分かりませんね、そもそも僕は男です。そして絶対的下位者であるあなたに何故頭を擦りつけなくてはならないのですか?」
「許さん…」
「ん?なんて?」
「許さぁぁん!私にこのような無礼を働くとは!私が直々に、それも最大級の光魔法で殺してやる!」
「隊長!それは王国のガゼフに使うのでは?」
「ふん!あのような者物量で押し切れば良いのだ!それよりも神聖なる陽光聖典の隊長である私に無礼を働いたものに天罰を下さねば!」
「ほう?光魔法ですか?それは私も得意とするところです。お手並み拝見とさせて頂きましょうか?」
「これは法国から授かった魔封じの水晶!これで人知を超えた大天使を召喚して見せよう!」
「ほう、召喚呪文ですか?見たところマジックアイテムも使うと、これはかなりのものが期待できそうですね?」
「そうだろう!見るが良い、いでよ!ドミニオン・オーソリティ!」
「これは…」
「あまりの力に声も出ぬか!光栄に思え、人類では手の届かない聖域、第七位階の魔法でお前達を殺してやる!」
「…はぁ、この程度ですか」
「な、何を言っておる?き、気でも狂ったか?」
「この程度で人に誇るとは…」
「本当の光魔法というものを見せてあげましょう。」
はい、今月も投稿です。やっとこさ初戦闘、リア友考案のNPC椿鬼君、色々チート過ぎて魔法覚えてる数がとんでもなさそうです(笑)一応補助メインで戦闘しますが攻撃は光魔法が得意とのこと。椿鬼君は創造主に似てるのか?似てたら氷炎のような脳筋なのか、リア友のような知的なキャラなのか?はい、完全に後者ですね。ちなみに氷炎は主に似た脳筋です。この結果NPCは創造主に似るの法則が崩れる気がしますがそこは氷炎の設定で壊しに行ったということでよろしくです(笑)来月は椿鬼がチートします。はい。脳内で何使ってもらおうかシュミレーションしてますがどれでもろくな事にはならないと思います。ではまた来月。そして良いお年を!