ソラ、シロ、マックロドールズフロントライン   作:弧蒼 ソタ

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話すべき価値があるってことよ。

「まもなく目的地上空です」

自動制御のヘリが上陸地点に間もなく着くことを知らせた。

 

今回の作戦はミスターロクロの研究調査のためELIDを数地点から連れてくるという危険極まりない内容であった。ありがたいことに今回の作戦では生死を問わないとのことだった。

指揮官たちはヘリから降り作戦のために嵌めてきた時計を合わせ、そしてELID捕獲用の罠を設置しに散開して行動する。

 

「私と9で拠点の北側、G11と416で西側を、それでいいかしら、指揮官?」

「ああ、それでいい。南側はうちのVectorとイングラムに任せるからこちらで反応があったら連絡する。しかし不安だな、」

「素性のわからない私たちが受け持つこと?」

「いや、うちでそんなことを考える余裕があるほどうちの連中はアクの弱い連中じゃない、それより本当にこの罠がELIDを捕獲できるか心配なんだ。軍の実用実績を見ても生で、見なきゃ安心できないというか...」

「言い方が変態ね、私たちも一度その罠を使ってるわ」

 

416が答える。

「それよりたしかELIDには特定の習性がある。狙うべきELIDのタイプはわかっているの?」

 

「ああ、今回指定されたR型にはゴムの焦げたにおいにつられてやってくるらしい。だから車両がある整備工場や路肩の車を燃やしてくれ、どうせ誰も立ち入らないんだ。」

 

それから2時間後、

 

404と指揮官は散開しカメラと罠を仕掛け、端末で調査中だった。

「しばらく見てて思ったんだけど...ほんとに来るかな?全然変化がなくて集中力が落ちてきたんだけど?」

「焦るなUMP9 きっとくる、罠は仕掛けてからが本番だ。」

そのままじっと目を凝らす時間がやってくる。

と、不意にG11が声を上げた。

「ん?、ねえ、なんか来たよ。なんか首だけの...とにかくよくわからないやつ。」

皆が一斉に11の見ていたモニターに集まる。

そのモニターに映ったものを見て指揮官は困惑した。

確かにELIDだけはないことはわかる。しかしそれはELIDであることだけはないものと表現するしかないものだった。指揮官を困惑させたモニターには空中に浮かぶ生首が映っていたのだ。

 

「これ、この浮き方とカラーリング、スケアクロウっぽいけど、なんか違うわね、こうもっとふわふわ上下するもの。」「あ、こっちのカメラに気づいた。」

 

その振り向いた空飛ぶ生首の顔は幼くデストロイヤーくらいの年齢層だろうか、そしてそれはカメラに向けて何かを言った後、舌を出して馬鹿にした様子で飛び去って行った。

 

「なんなんだ!?今のは?」

「さあ、わかりません、こういう時は私たち404小隊が見てくるから待っててください。」

「あ?ああ、わかった。気を付けて。」

 

「ねえ、45姉。」

「なあに?9。」

「さっき指揮官に率先して様子を見に行ってくるって言ってたけど、なにを見つけたの?いつも45姉ならもっと慎重になるはずじゃない?」

「さあ?よくわからないわね。でも舌を出す前に”わたし()()は人間のエゴには従わない。と言っていたのはわかったわ。9、私たちの敵は後ろにいる。敵の敵は味方であるならば、話すべき価値があるってことよ。」

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