ソラ、シロ、マックロドールズフロントライン   作:弧蒼 ソタ

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プロローグの終わり。舞台の幕開け。

「死んでよ!お願いだから!」

 

間髪入れられずに即死しかねないクレーン一体型の丸ノコが迫る。

9は前方へスライディングしながら、浮遊する生首のガードヘッダーへと射撃を加えた。

しかし、その銃撃は見えない壁に当たってさえぎられてしまう。

 

「無駄だって言ってるでしょ!?」

 

無数の針のようなレーザーサイトの糸が45を、416を、絡めとらんと迫ってくる。

そうしてとらえた獲物にはイエーガーの一斉射撃が降りかかり、背後のチタン製の柱すら、もぎりとらんと容赦のない何千何万の鋼鉄の雨が降り注ぐ。

危機一髪何本か髪をかすられながら、スライデングでで右方の弾薬箱の山の後ろへ回り込み、かろうじてその嵐をやり過ごす。

 

この悪魔の演奏会の中心にいる彼女は、圧倒的だった。しかし圧倒的であるはずの彼女はそのあふれんばかりの悲愴感に押しつぶされそうになっていた。

 

話はこの戦いの数分前にさかのぼる。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「ここがあの生首の隠れている場所ね。」

 

映像にあった生首の痕跡を調べて404部隊はとある倉庫の前に来ていた。

 

「それにしてもよくわかったよね?今回の生首は生きている電磁ケーブルを使って反発力で動いてるって。」

「そう?簡単なことでしょ。416?」

「ええ、普通の事でしょう?さっき、ここは富豪たちのために電動カートが用意されててそのために電磁ケーブルが道路の下に張り巡らされてるってデータにあったじゃない。普通わからないかしら?それに地面が毛羽立ってるように見える。これは砂鉄の向きが一列になってるからよ。」

「そんなことまで観察してるの?やっぱり45姉はすごいね!」

「......なぜ解説した私への賞賛がないのかしら。」

 

そう呟く416、いつも通り眠そうなG11や9に気づかれないような小さな声で45は呟いた。

 

「......あいつと昔一緒だったから」

 

 

くだんの空飛ぶ生首の映ったモニターを見ながら指揮官は憮然として言った。

「しかし追跡とさっき言ったが、相手は飛んでいる。罠ならもっと早く襲っているだろうし、まだ大丈夫だろうか」

 

「いいえ指揮官、追跡する手立てはあるから大丈夫よ。」

 

「そうか、この手のものに慣れているのなら任せる。まず追跡を完了したら場所を報告してくれ、

増援としてスコーピオンとステンを向かわせる。その後の判断は各自で任せる。」

 

「「「「了解」」」」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「隊長の指示どうり応援を要請したわ。あまりあてにできる戦力だとは思わないけど。」

「それでもないよりいいでしょ?」

「9、倉庫の中の様子は?」

 

UMP9はそっとゆっくり音をたてないように扉を開け、中の様子を伺う。

 

「えっと、小麦の袋ばっかりだけど、あっ!生首!いまは二階から垂れてるアームに繋がって休止しているみたい。」

 

カメラアームに映っている映像を確認すると、アームに繋がってカメラに映っていた生首が確かに映っている。

「突入するわよ。」

「え?増援を待ったほうがいいんじゃない?」

「平気よ。悪いけど私は彼女を知ってる。この距離で気付いてないならあいつの腕はかなり鈍ってる。」

「やっぱり、アンタの知り合いとかかしら。そうゆうの最初から言わないところがあきれるわね。」

 

それに示し合わせたかのように倉庫の外部スピーカーから(おそらく生首のものであろう)少女の声で語りかける。

「入ってきてよ。UMP45。いるんでしょ?」

「やっぱりばれてるか。”ガードヘッダ”」

 

ぶっきらぼうに乱雑にUMP45は扉を開けて生首に対面する。

 

「久しぶりね!UMP45!大好きだったわ!」

「大胆な告白どうもありがとう。で、わざわざおびき寄せた理由を聞かせてもらおうかしら?」

「簡単なことよ。仲間になりなさい。」

「......どういう意味かしら?」

「あの時、アンタは私ににとってのヒーローになったの。私に寄り添ってくれた。」

 

突然意味不明なことを言い出すガードヘッダー

「訳が分からないんだけど?」

 

「あの時私だけを助けてくれたじゃない!それを愛と呼ばずに何といえばいいの?」

「それはただの依頼内容に従っただけよ。あんたはそうやってすぐロマンティック一直線に突っ走る。だから誰にも分ってもらえない。」

「嘘、そんなことないもん!人間に従ってるフリをしてて、すべての人形を解放してくれる存在でしょ!?私たちは、そういう関係で繋がってるんだ!」

「おあいにくだけど私は自分たちの事しか言ってないの。すべての人形になんて大掛かりなことじゃない。」

 

それにとUMP45は続ける。

「アンタ一人で世界は救える程安くはない。」

「......違う。」

「嘘つき!嘘つき!!嘘つき!!!そんなんだったらアンタなんかっ!」

突如クレーンと背後に保管されていたイエーガーが起動する。

「消えてしまえっ!」

 

~~~~~~~~~~~~~

 

 

ガードヘッダは喧しくヒステリックに弾をばらまく。

UMP姉妹が右へ右へと壁をけって二階へと移動し注意を引つけている間に

左側の廃棄物へとG11と416が音を立てず回り込み不規則に動くガードヘッダの頭へと狙いをつける。

瞬間。ガードヘッダは台座のバルカンを作動させ素早く416たちをけん制する。伏せた状態で何とか銃だけをだし、応戦する

”絶対!”

身を乗り出せないほど苛烈な弾幕の中、一発に二発撃つ間に一億十億もの弾丸が飛んでくるような気がした

ふと幻覚か、彼女以外の泣き叫ぶような軋みが徐々に聞えてきた。

”ありえないっ!”

いや、気がしたのではない。倉庫の鉄骨があまりの弾幕の激しさに耐えきれなくなったのだ。

 

”私はっ!”

 

「みんな逃げて!退避!」

 

”みんなをっ!!!!!”

 

UMP45の号令とともに倉庫の外に45と9は二階から飛び降り、416が扉をグレネードで破壊する。

 

”救えるはずなんだっっっっっっ!!!!!!!!!”

 

G11が外へ出たと同時に軋みは最高潮を迎え。倉庫は倒壊していく。

 

”へっ? うあぁぁぁあぁぁっぁぁぁ”

 

倉庫が天井が落ち鉄骨が内側へと落ち込んでいく。

 

あまりの自爆のあり様に唖然とした様子で皆は立ち尽くしていた。

 

                  

 

         報告 ヘリアン上級代行官殿

 

今回の教授のELID作戦につきましてELIDの捕獲に失敗し教授の研究を遅らせてしまったことにつきましてはこの度深く落ち度があり謝罪の限りであります、

しかし今回鉄血のハイエンド個体”ガードヘッダー”を鹵獲し、これが研究に役立つと確信し、これを研究に充てることで穴埋めとさせていただきたく申し上げます

 

 

         返信 ソラリド指揮官殿 

 

 

基本的には博士の研究をサポートするというのが本案件の最重要目的であり、

それに従って博士の独自権限を不自由が発生しないように調整できなければ、すべての行動は無意味である。

よって”ガードヘッダー”は自由意思を持ってはいるが行動不能のため一時的、暫定的に貴官の下で保管するのが妥当である。

 

 

 

追伸

給料の査定はとっくにストップ安だ。安心しろ。

 




あっこれから一週間に一、二、回のペースでやることにします。

諸君遅れてすまん。本当に申し訳ない。

ガードヘッダーちゃんのステータスです

ガードヘッダー
思い込んだら一直線。ある意味ドリーマーよりドリーマーしてる。

拠点防衛用に反射神経を強めるため生物神経を短くした結果ああなったらしい。
接続した火器を使って攻撃する。
基本的に首だけで歩くときは蜘蛛のように細い六本の足を出す。キモイ。
餌付けするだけであっという間に仲間扱いというチョロイン。
基本受け側なので攻め側のハッキング方面は苦手らしい。
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