出久がなんか魔法少女になる話   作:匿名希望

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すいません、短いです。
時間がなかったのです。すいません。
内容は変わりませんが、もしかしたら手直しするかも。しかし、台詞回しとかを変えるだけで、ストーリーには影響しないようにします。


私が投影された!!!

試験日から数日経過したが、その間、出久は何も手につかない状態が続いていた。幸いなことに、学校の授業は終わっているのだが、家の中でボーッとし続けているのは、インコもユイも心配である。しかし、原因は入試(明白)のためどうすることも出来ないでいた。滑り止めの学校は雄英よりも先に受験し無事に合格しているため、特に問題があるわけでもないので2人は静かに見守っていた。

そんな、出久が無気力な日々が数日続いたある日、叫ぶようにインコが出久に駆け寄った。

 

「来たよ! 雄英から!」

 

インコは泣きながら手紙を差し出すが、出久は呆然とした表情のまま受け取るだけで、なにも表情を変えなかった。

しかし、数秒した後、ハッとした表情となり慌てて自室に駆け込んだ。残された2人は"彼女"の夢、今後の人生が告げられていると自分の事のように緊張していた。ユイは今までにないほど毛が逆立ち、インコはそんなユイを両手で抱きかかえて家の中を意味もなくぐるぐると歩き回りはじめた。

一方、当事者である出久は電気もつけることを忘れて小学校入学と同時に買ってもらった勉強机に勢いよく座った。

 

(この中に……、結果が……。)

 

出久の心臓は今までにないくらい鳴り響いた。

あまりにもうるさく、まるで鼓膜そのものが動いているようだ。

早く知りたい、けど、怖い。そんな思いがせめぎ合う。そうして、しばらく意味もなく封筒を見つめた。

 

「よしっ!」

 

一度気合を入れ、早く結果を知りたいその気持ちが勝った"彼女"は封筒を力ずくで引きちぎろうとしたが、力が足らず諦めてハサミで開けた。中には三つ折りになり中が見えない紙と、小型投影機が入っていた。

 

(………投影機?)

 

投影機の裏側や正面などを見たが特に変わったところはない。ごく普通の投影機である。とりあえず、机の上に置いて再生ボタンを押した。すると、空間に真っ青な画面が投影され………。

 

そして、画面は切り替わった。

 

『私が投影された!!!』

 

「————————-ぎゃ!」

 

いつもの決め台詞とともに、オールマイトが投影された。

オールマイト、日本のNo. 1ヒーロー、テレビや雑誌で毎日のようにりあげられ、出久も大ファンである最強の男である。

いや、ファンどころではなく、出久のオリジンと言ってもいい存在だ。きっと、彼がいたから出久はヒーローを志しここにいる。直接会ったことは無いが出久の人生を決めた存在と言ってもいいだろう。

そんな存在が、突如、浮かび上がったのだ。"彼女"の頭は真っ白になり、試験のことなんて頭から抜け落ちてしまった。

 

『実は、この春から雄英で教師をすることになったんだ。まぁ、私も歳って事だよ。HAHAHA!!』

 

と、アメリカンに笑うオールマイトに出久は完全にパニック状態だ。

思考は支離滅裂で、そんな"彼女"がはじめに頭によぎったのは、オールマイトは何歳だろうという的外れな内容だった。そこから、少しずつ思考は頭は回り始めた。

 

(えっと、オールマイトのデビュー動画を僕が初めて見たのは、かれこれ10年以上前で……。当時からかなり古い動画でだったから……)

 

思考は回っても向かう先は明後日の方向だった。投影されたオールマイトがアメリカンなジョークを飛ばしているが、"彼女"の耳には入らない。しかし、少しずつだが、変な方向に進んでいた思考がだんだんと正常なものへと戻り、もっとも驚くべき事にようやく思考が向いた。

 

「オールマイトが雄英に!?」

 

しかし、そんな出久の驚きはすぐに、圧倒的な()()に押しつぶされた。

 

『え? 巻きで頼む? ……OK仕方ない。 では、早速、試験結果だ!!』

 

その言葉に出久は一気に現実に戻された。心臓の音はさらにうるさく感じる程になり、呼吸は浅くなる。そして、唐突に吐き気までもが襲う。

早く知りたいという思いと、知りたくないという2つの感情が、再び頭の中で渦を巻く。

 

(死刑囚の気持ちが分かったかもしれない……。)

 

そんな"彼女"の状態なんて御構い無しに投影機は動画の再生を続ける。

 

『と、言いたいところだが、その前に実技試験の採点方法について説明しなくてはならない! 入試では、(ヴィラン)ポイントの他にレスキューポイント、人助けのポイントを審査制で見ていたんだ!』

 

(……レスキューポイント?)

 

出久は試験の時に助けた名前の知らない少女を思い浮かべた。たとえポイントにならなくても後悔なんてしないが、あの行動はポイントに繋がっているのだろうか? と、脳裏をよぎった。

 

『では! 改めて結果発表だ!』

 

オールマイトはポーズを決めた。

その光景に出久はやっと発表されると確信し、とっさに祈るように手を組んだ。謎の沈黙が部屋を支配する。しかし、出久の耳には自身の鼓動と浅い呼吸がしっかりと響く。

恐怖、期待、不安、希望、

様々な思いが出久の全身を駆け巡る。そして、ついにオールマイトが結果を口にする。

 

『緑谷出久!! (ヴィラン)ポイント46点!! レスキューポイント30点! 合計76点!! 合格だ!! 雄英(ここ)が君のヒーローアカデミアだ!』

 

その言葉を一瞬、理解できなかったが、すぐに涙が溢れた。

その後、軽くオールマイトからの講評があったがほとんど頭に入らなかった。

そのため、翌日もう一度、というか何回も繰り返し見てユイに本気で心配されたとか……。

 

 

雄英高校の一室でオールマイトは1人で入試の映像を見ていた。1人ということもあり、骸骨のような姿であるトゥルーフォームを取っている。細い腕でパソコンを操作して受験生である緑谷出久がアップで映し出された場所で一時停止する。

 

「………やはり、"魔法少女"で間違い無いのか?」

 

"契約獣"、そして"魔法少女"はOFA(ワンフォーオール)継承者に代々、都市伝説のような扱いで語り継がれている。

自分たちと同じようにAFO(オールフォーワン)と因縁がある存在、契約した相手を魔法少女に変える獣、そんな根拠のない伝説だ。先代であるオールマイトの師匠も信じておらず、彼も実在するかは半信半疑であった。

けれども、自分の他にもAFO(オールフォーワン)と因縁のある存在がいると思うと心強く思っていた。

 

(でも、似てる……)

 

この少女の小動物はOFA(ワンフォーオール)継承者に語り継がれている存在とあまりにも一致していた。だが、本当に"魔法少女"と"契約獣"なのか確証はないし、たまたま似たようなものの"個性"があっても不思議ではない。というよりも、そっちの可能性の方が高い。

 

(だが、もし、本当に"魔法少女"ならば、伝えなければ……。)

 

"魔法少女"と"契約獣"はOFA(ワンフォーオール)と同じくらいAFO(オールフォーワン)と、因縁深い存在だと、彼は聞いていた。だからこそ、もし、本物ならば話さなくてはい。

 

「————AFO(オールフォーワン)はもういない。」

 

契約獣とAFO(オールフォーワン)、その間に何があったのかわからない。しかし、もし、因縁の相手はもういない事を知らず、未だに1人で戦っているのだとすれば、そんな悲しいことはない。だから、終わってしまったことだと伝えなくてはならない。

たとえ、因縁の相手が自分のあずかり知らぬところで倒されていたという煮え切らない結果であろうともだ。

 

(だが、どうやって私の知る"魔法少女"だと調べれば……)

 

OFA(ワンフォーオール)AFO(オールフォーワン)のことも一般人に漏らすわけにはいかない。そのため、その事には触れずに緑谷出久という少女が本当に自身の知る"魔法少女"なのかを調べなくてはならない。

 

「楽しくなってきちゃったな!」

 

オールマイトはパソコンの電源を落とすと、マッスルフォームとなり、部屋を後にした。

 

 

 

 




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爆豪勝己
(ヴィラン)ポイント 86点 レスキューポイント0

中学から出久があんな便利な"個性"を使えたら、って考えたら勝手にかっちゃんも強くなりました。仕方ないよね!
しかし、原作通りの爆豪でも入試一位でした。さすが天才!


緑谷出久
身長 149センチ

最近の悩みは中学から全く身体が成長しないこと。体力トレーニングで筋肉はついたが、身長は全く伸びていないし幼児体型のままである。女性的な体型でも良いから成長してほしいと、心の底から思っているが、魔法()()であるため、女性にはなれない。


レスキューポイントが30点
原作では、(ヴィラン)ポイントが0点なのに捨て身の攻撃をして、しかも倒してしまった。っていうところが評価されたのだと思う。しかし、今作では既に合格圏内(お茶子が45点)の状態で逃げただけだったため、原作よりも大幅に下げた。
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