「フハハハッ、遂にディケイドを消滅させる事が出来たぞ!」
鳴滝は涙を流しながらガッツポーズをし、自身を称えているようだった。
ディエンドは拳を壁目がけて、パンチを繰り出す。大きな衝撃音を出しながら、告げた。
『クソッ……鳴滝、君はこれが目的だったのか?』
「そうとも、時空破断システムの力を使い、ディケイドの存在を無かったことにする。そうすることで、ディケイドがいたせいで本来、交わるはずの無かった昭和と平成の各世界で生きる仮面ライダー達との繋がりが無くなるという事だ。それに…私は…』
鳴滝は悲しそうな表情をしながらポケットから一枚の写真を取り出す。
そこには若かりし日の鳴滝、それと別の男性と女性が写っていた。
「私のせいで、此処に写る者達の運命をも狂わせてしまった」
『どういうことだ?』
「わからないのも無理はない。事の発端は私が行ってしまった過ちに遡るのだから…。だが、今はそんな話をしている余裕があるかな? 早くライダー達の元へ戻った方がいいぞ。フフフ…」
『何?』
笑う鳴滝の声と同じくして、施設内が大きく振動をはじめると、天井が崩れてきた。
『チッ、鳴滝、君は首を長くして待つが良い。そうかからぬうちに再度リベンジに来るからね!』
苦し紛れにネオディエンドライバーでバリア越しの鳴滝に一回だけ発砲するディエンド。
「ああその時を楽しみにしているぞ、海東クン!」
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ディエンドが来た道を戻っていると、基地の途中でライダー達がやってきた。
『海東君といったか、この地響きは一体…』
1号は疑問を投げかける。
『残念ながら失敗だ。ディケイドもZXも時空破断システムの魔方陣に飲み込まれてしまった…』
『なんだと! 大首領はどうなった?』
ライダーマンは驚きながらも問いかける。
『すまないが鳴滝も倒せていない。それどころか、これから大変な事が起こるだろう…』
『大変な事とはなんだ? 何が起こるんだ!?』
ディエンドの肩を叩こうとした555の手が消えていた。
『おい! 巧! おまえ手が消えかかっているぞ!』
その現象は555だけではなかった。徐々に平成ライダー達が一人、また一人と消え始めていく。
『剣崎君!』
『ヒビキ!』
ブレイドと響鬼を心配するライダーマンとアマゾンが叫ぶ。
『訳わかんねー!!』
頭を抱えながら消えていく龍騎。
『おいおい! マジかよ! おまえら!!』
電王は一人混乱している。
『本郷さん、すみません! あとは頼みます!』
『一文字さん、どうやらダメみたいです…』
クウガとアギトは1号と2号に謝りながら消えていった。
平成ライダーだけが消えていく。そして、残ったのは…。
『……おいおいおいおい。なんだよ! なんでオレだけ残ってんだよ!?』
周りを見回しながら、どうして自分だけと疑問を浮かべながら平成ライダーの中で電王一人が残った。
肩を落としながら、ディエンドは1号に声をかける。
『一旦撤退だ。話はそれからにしよう』
『……わかった。詳しく話してもらうぞ』