冒険者と呼ばれた男   作:牛猫

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いやー難産じゃったわー



冒険者の出立

 

 

 

「冒険者?」

 

「知らない?未知の遺跡を調査したり新種の動物調査したりする」

 

 ...如何に俺が長く人間の領域から離れていたとはいえ、あの頃は冒険者って子供が将来なりたい職業ランキング第一位だった筈なのになあ、とほほ...。

 

「冒険者っていうのは聞いたことないけど、何だかそれってハンターみたいな仕事だね」

 

 ゴンの話によれば、どうやら現在はハンターと呼ばれる者達が冒険者に近い存在であるらしい。そして、まだ幼かったゴンをこの島に預けてすぐに姿を消したというゴンの父親もハンターなのだと彼は言った。

 

 

「昔俺がキツネグマに襲われた時に俺を助けてくれたカイトっていうハンターから聞いたんだけど、俺の親父も凄腕のハンターだったらしいんだ。だから俺もハンターになって世界を旅してみたいし、そんな世界で"最高のハンター"なんて言われている親父にも会ってみたくなったんだ。」

 

 そう言ってゴンは笑った。

 

 

 

 

 

 

 漁師達が漁に出かける為の中継地として立ち寄る島、くじら島。俺がこの島で生活を始めてからしばらくの月日が流れたある日、俺は再びゴンの名前を酒場で耳にした。

 

 聞き耳を立ててみれば、どうやらゴンはハンター試験に挑戦するらしい。

 

 

 

 

 

 

 実は、俺もこの試験を受けるつもりだ。理由はゴンの様に立派な動機ではない。目的のブツはハンター(ライセンス)ただ一つ。俺が(ライセンス)を求める理由は単純明快、俺には今人間社会で生きていく上で最も重要な物がないからだ。

 

 それは何かって?"身分を証明する手段"よ。

 

 千年以上の昔に海の向こう側を目指した船が航海途中で沈没して以来、間違いなく俺は死人扱いされているはずだ。

 

 それに本当の事を言うと今の時代の冒険者...ああ、ハンターよハンター、それを目指す奴らがどれだけの物なのかを見てみたいということもあるけど...。

 

 

 

 俺の時代より後に、あの場所へと足を踏み入れた者がどれだけいるのかを確認しておく必要があるからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 数日後、ハンター試験行きの船がくじら島を出発してしばらくの後、ゴンより一足先に乗り込んでいた俺は、別の受験生達に何か言われてたゴンに声をかけた。

 

 

「ようゴン、しばらくぶりだな」

 

「あれ!?ルカ!もしかしてルカもハンター試験を受けるの!?」

 

「ああ、そろそろあの島を出発するのに良いタイミングだと思ったからな。それにハンターを目指してるって奴らがどんな実力かってのも気になるし」

 

 

 この場にいる奴らを見た限りじゃ才能ありそうなのはゴン君くらいしか居なそうだけども。

 

 さっきゴン君に色々言ってた奴らなんて一般人にうぶ毛が生えたくらいの強さしか無いみたいだし。お前らマジにハンター試験受けるつもり?

 

 

「つーわけで俺も一緒についてくよ。もうしばらくの間宜しく頼むぜ、ゴン」

 

「うん!こちらこそよろしくね、ルカ!」

 

 

 

 

 

 船の上に、湿り気を帯びた風が吹いた。

 

 再び、俺の冒険が始まる。

 

 

 

 









この調子だと主人公の戦闘シーンはまだまだ先の事になりそうですね...。
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