ハイスクールクライシスDxD!~遺物使いの竜契約者の軌跡 作:カオスサイン
Side蒼真
「まあた面倒な事になっちまったな…」
結論から言うと此方で保護していたシスターアーシアが彼女に宿る神器を狙い攫った上でその命すらも奪った堕天使達は片付けられた。
主犯のドーナシークとかいったあのおっさん堕天使は兵藤が覚醒させた神器の力によって打倒された。
その後の奴はグレモリー先輩の尋問にかけられた後に今回の件と悪魔契約者を襲った件やその他諸々の罪により死刑判決が下され呆気無くその命を散らす自業自得の結末となった。
一度命を落とす事になってしまったアーシアはグレモリー先輩が転生悪魔として蘇生させた事により蘇った。
引き続き此方の方で継続して保護という訳にもいかなくなったが兵藤家でのホームステイは彼女至っての希望で続ける意向だ。
同時に被害者でもあるレイナーレやミッテルトは無論お咎め無しとの事で自分達の所に無事帰っていたようだ。
そして一方、俺個人としては非常に頭を抱える出来事が起きた。
「…」
「zzz」
それは今現在も戦いの疲労で倒れてしまい眠っている兵藤の隣で寝息を立てている金髪の幼女の存在だった。
~堕天使殲滅戦の直後~
「兵藤!」
「大丈夫です、恐らく土壇場で覚醒させたばかりの神器の力の放出に耐え切れなくてその疲労が祟っただけでしょう。少し休ませればじきに目を覚ます筈ですよ」
「そうか…ン?アレは!?…」
倒れた兵藤に駆け寄って様子を見ると木場がそう言ってくる。
俺は一安心した直後、あるものに気が付く。
それは兵藤のすぐ近くで一糸纏わぬ姿で倒れている少女を発見した。
俺はすぐにその少女にかけよって抱き上げる。
そして俺は少女の手の甲を見て驚く。
「この紋様は!…って事は真逆!」
少女の手の模様を見てすぐに俺はトワナ達と同じ様な紋様である事に気が付く。
急いで改めて周囲の状況を確認してみると付近に俺が兵藤に譲り渡したあのコインケース型のロストプレシャスが転がっていてその横に卵の半欠片も転がっている事に気が付く。
最早間違いようがない!この少女もドラゴンだ!それもソサエティでも未確認の…。
「ソウマ、その子エンゲージしてる!ほら!…」
「は!?…本当だ!」
トワナに指摘されて俺は一瞬耳を疑った。
どうしてかこの少女が生まれた直後なら付けている筈が無い金色に輝く指輪が確かに彼女の指に填められていた。
「マジかよ!…」
「先輩どうしたんです?」
真逆と思い俺は再度兵藤の状態を確認してみると彼の指にも少女が持つ同じ色の指輪が填められていた。
恐らく兵藤が土壇場で神器を覚醒させる事が出来たのも少女とエンゲージを結ぶ事が出来た事もあったからだろう。
だがそれはブレイカー見習いとなってそう経っていない兵藤も生まれた直後の少女にも双方の相当な負担となってしまう。
こりゃあ目覚めるのに日数がかかるな。
幸いしたのが少女の刷り込みだ。
もし運悪く最初に目にしたのが敵だったら相当不味い事になっていたに違い無い。
一方、ドラゴンの事を知らない木場達は話についていけず頭に?を浮かべているが彼等にも後で説明しないとな。
「…はっ!?俺は確かあの野郎をブッ飛ばして!…」
「お!漸く目が覚ましたか!」
「神薙戯先輩!ってこの子は!?…ってかあの後どうなったんすか!?」
「少し落ち着け、一からきっちりと説明してやる。
それとその子の事とお前にもこれから起きるであろう面倒毎についてもな…」
「はい?…」
漸く先に目を覚ました兵藤は俺に詰め寄って来る。
俺は一から説明するのだった。
Side一誠
「良かった!…夕麻ちゃん達も怪我が治ってアーシアは生き返れられたんすね!」
「同時に此方の保護下からは外れる事にはなったがな…」
「そのようすね…」
蒼真先輩から事の次第を聞いてアーシア達が助かった事に俺はほっとした。
それと同時に俺に宿った神器が十秒毎に力を事実上無制限に倍加させられる「赤龍帝の篭手<ブーステッドギア>」と呼ばれる世界に十三種しか存在しないと云われている極めれば神様すらとも対等にやれるであろうとされる神滅具【ロンギヌス】の物凄い代物の一つである事が判明した。
「あの時はもう無我夢中で…」
「それについてなんだが…今その力を扱えるか?」
「へっ?…」
蒼真先輩に指摘されあの時の様に強く念じてみるも篭手だけが出現しあの龍の鎧は発現しなかった。
「やっぱりな」
「どういう事なんです?」
「お前が土壇場で神器の力を覚醒させられたのはお前自身の力だけじゃねえって事だよ」
蒼真先輩がやはりといった表情でそう言う。
「俺の力だけじゃない…」
「ああ、その子とお前がある契約を結んで力を解放したから出来たと見て間違い無い…その子はなトワナ達と同じドラゴンの子なんだ!」
「ええ!?この美幼女がドラゴォン!?ってこれは?…」
蒼真先輩から俺の隣で眠っていたあの謎の少女の真逆な正体を聞いて俺はとても驚いた。
ふとした拍子に手を見ると身に覚えのない指輪が己の指に填まっている事に気が付く。
金髪少女にも同じ色の指輪が填まっている。
「それがドラゴンと結んだ契約<エンゲージ>の証で力の象徴でもある指輪だ」
「コレが…」
蒼真先輩は両手の薬指に填まっている俺とは違う紫色の指輪を見せてくる。
彼の傍に居たトワナちゃん達も同じ様な指輪を見せてきた。
「そういえばあの時この子から力が流れ込んでくる感覚が確かにあった…」
俺はあの時感じた奇妙な感覚を思い出す。
「それとあのコインケースだがアレは俺は只他のロストプレシャスを収納するだけのコインケースなのだと思っていたのだがビアンカに詳しく調べて貰ったらとんでもない勘違いでそして驚くべき事が分かった。
あれはロストプレシャスの収納ケースなんかじゃなくドラゴンの卵を異空間へと格納し格納した卵の孵化を促す為のいわばドラゴンエッグハッティングマシンだったんだ!
それに調べていてもう一つ判明したんだがあのケースにはなんと後四つもの卵が仕舞われている事も分かったんだ!」
「ええ!?」
「ケースの裏側を見てみろ」
あの少女と同じような子が後四みて見る。
するとそこにはそれぞれの枠組にまるで何かの数値を示したの様な表示があった。
「これって…もしかして…」
「ああ、恐らくは孵化するまでの時間を差し示したものだろう。
孵化を迎える瞬間にケースから解放されるって所だな。
恐らくあの子はその時が迫っていたからこそかそれか…」
蒼真先輩はそう言って思案する。
「その物言いだと何か他に原因があるんすか?」
「…ああ、これは俺の推測でしかないんだがな…兵藤の神器もドラゴンの力が封じ込められたものだろ?
恐らくあの時解放した力の余剰分がケースにも流れ込んだ事で直近で孵化が近かったあの子の卵が同じドラゴンの力の刺激を受けて予定よりも孵化が早まった可能性もあり得なくはないんだ。
あくまで推測でしかないんだが」
「それは…」
蒼真先輩の考えを聞いて俺も感心するしかない。
「まああの子のパートナーはもうお前で確定事項なんだ」
「へっ?」
「エンゲージも交わしてるしそれに刷り込みの事もあるからな」
「刷り込みって鳥とかにあるあれすか?」
「そうだ、だから大事にしてやれ。
他の卵は…今後お前がどうしたいか自分で考えてくれ。
それはもうお前のモノではあるんだからな。
ただし万が一にも悪意を持った奴に奪われるような事にはなるなよ?」
「は、はあ…分かりました。
この兵藤一誠、全力でやらせて頂きます!」
蒼真先輩からそう忠告を受けた俺はそう決意表明しながら未だ眠っているドラゴン少女を撫でてみる。
その時だった。
「ふみゅ?…」
「おっと?」
くすぐったかのかドラゴン少女がすぐに目を覚ました。
そして俺を目にした瞬間
「あ!パパー!」
「おわあっ!?」
ドラゴン少女はそう俺に向かって言いながら飛びついてきた。
「成程、そうきたか!」
その様子を見ていた蒼真先輩はしみじみしていた。
「…ふと思ったんすけど先輩の方はどうだったんです?」
まるで自分の時は違ったと言いたげな先輩の態度を見て俺は聞いてみる。
「そうだな…頼む!」
聞いた瞬間、先輩がレンカちゃんに向けて超絶スピードに土下座をしていた。
ええ?…
「も、もう!…お、お兄ちゃん…!」
「お兄様…」
レンカちゃんは物凄く恥ずかしそうにしながら先輩に向けてそう言い、トワナちゃんはさも当然のように言った。
「も、もう良いでしょ?!」
「…見事だ!…」
「ちょ!?先輩ィー!?」
蒼真先輩は鼻血を出しながら昇天していた。
戻ってきてくださーい!
「はっ!?いかんいかん尊死しかけたわ!…」
まあレンカちゃん達みたいな美少女にそんな事言われたら健全な男だったらそうなるのも致し方ないな!
「パパのお友達大丈夫!?」
「ん?ああ、別に心配する事はないと思うぜ…」
俺をパパと呼んだドラゴン少女が蒼真先輩の様子にびっくりしたのか聞いてきたのでそう答える。
そういや、俺を父親だと認識しているという事は…名前決めなきゃいけないな…。
「そうだな…今日から君の名前はテリカだ」
「テリカ…うん!パパありがとう!」
レンカちゃん達の名前が花っぽいなとも思ったから俺もあやかって付けた名前を彼女は凄く喜んでくれた。
ああ、感無量だぜ!
そう俺も喜びに浸っていた時であった。
プルル!
蒼真先輩のスマホが鳴り出す。
「ン?戸倉さんからか…丁度良いタイミングだな。
こっちも報告しないといけない事があるからな」
そう言って先輩は部屋から出ていった。
それが新たな波乱の幕開けとなるのはまだ誰も知る由もない。
フェニックス編は番外編の扱いでやろうと思っています。
ドラゴン卵誰に渡す?
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ミラ
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雪蘭
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ジャンヌ
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イリナ
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ミッテルト
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レイナーレ