ハイスクールクライシスDxD!~遺物使いの竜契約者の軌跡   作:カオスサイン

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EPⅩⅢ「遺物使いと皇女の怒り、街の崩壊を防げ!PARTⅡ」

Side蒼真

「コカビエル一味、これ以上の狼藉は許さないわよ!」

「フハハハハ!来たかグレモリーにシトリー眷属共、そして天界の犬共!む?なんだ神器も宿さぬ脆弱な人間まで居るとはな…そっちの餓鬼は現代の赤龍帝の様だがな」

「…」

高笑いしながら学園の校庭を不法占拠したコカビエルは完全に俺や気配を偽装しているレンカ達を見下していた。

あ、コイツロクに下調べもせずにこんな事態引き起こしたのか…まあロクに扱えもしないアレをついでだからという理由で奪って知らぬとはいえあの人の怒りを買うような事仕出かしたアホだしなあ。

「コカビエルの旦那、そのクソガキを舐めない方がいいでっせ!ソイツ妙な技ばかり使いやがるんでね!」

コカビエル一味の中で唯一俺達と交戦した経験の有るイカレ神父がコカビエルに忠告する。

「何?お前程の男にそこまで言わせるとはな…ならばメインディッシュの前に肩慣らしさせてもらうとしようか人間!」

イカレ神父の忠告を受けたコカビエルは妙にやる気を出して此方へ突撃してきた。

「水嵐!」

「む!?」

俺はすかさず水鉄扇を振るって突っ込んできたコカビエルを妨害する。

「この程度の小細工など!…むうん!」

「流石はコカビエルの旦那!」

だが流石は聖書に記された上級堕天使の一角といった所、奴は強引に水壁を打ち破ってきた。

【BOOST!】

「ブーストドラゴニックリボルシュート!」

其処に倍加した攻撃をコカビエルに加えようとする兵藤。

だが…

「む!流石は現赤龍帝!今の一撃は上級にもひけをとらないものだったぞ!

だがこの俺を倒すにはまだ未熟な様だな!」

「クッ!?…」

コカビエルは翼を翻して防御した事でほとんど無傷だった。

「コカビエル覚悟しなさい!」

其処にリアス達が一斉にコカビエルに追撃を仕掛けようとする。

「フン!貴様等はコイツ等と遊んでいろ!」

コカビエルが手を翳すと魔法陣が出現し其処から何十頭もの双首を持つ犬の様な生物が現れる。

「なっ!?地獄の番犬ケルベロスをこんなに!?」

やはりか、コカビエルが召喚したケルベロス達はリアス達を妨害しようと飛びかかっていく。

リアス達はケルベロスの対応に追われてコカビエルに近付けない。

「バルパー!教会から奪った聖剣の統合の進行度は?」

「もうじき完了するさ」

コカビエルが木場の友人達の仇であるイカレマッド野郎であるバルパー・ガリレイに作戦の進行度を聞くと彼はそう答える。

「バルパー・ガリレイィィー!同士達の無念此処で晴らしてくれる!」

「グルオオー!」

「クッ!?邪魔をするなああー!」

「おっと!オレっちの事も忘れないでねナイトくうーん?」

「フリード・セルゼン!…」

バルパーを目にした木場が魔剣で仕掛けるも未だ排除出来ていないケルベロスとイカレ神父の妨害に遭い接近出来ずにいた。

しかしイカレ神父が扱っている聖剣が問題だった。

「ソウマ、アレって!…」

「ああ、間違いない!奪われたアイス・レイジだ!」

「よりにもよってあんな屑にお姉様の大切な物が使われるなんて!…」

それに気が付いた俺はそれが奴等に奪われたランクSのロストプレシャスであるアイス・レイジである事を確認する。

だがそれがよもやあんなイカレ野郎に扱われるとはな…レンカも憤慨している。

「だけど奴がブレイカーじゃねえ事は明白だ。

恐らくは他の聖剣をあのマッド野郎に預けているから一時的に使っているだけに過ぎないな。

アイスレイジ本来の力が引き出せない分まだこっちに勝機はある。

だが…」

仇を前にして暴走している木場を大人しくさせないと万が一にもアイスレイジを壊されかねない。

「おいバルパーとかいったな。

テメエは何故木場の友人達を殺す必要があった?」

俺はマッド野郎に問う。

「それはあの計画の上で最早不要と判断したからに過ぎん。

そうあの者達から抜き出したこの因子さえあればいくらでも聖剣使いを生み出す事が可能なのだからなあ!」

マッド野郎は一切悪びれる事もなく自慢気にそう答えながら「因子」であろうモノを散り出した。

「アレって真逆!?そんな…」

「信じられん!…」

教会チームはそれに見覚えがあるのか悲痛な声を上げる。

「やはりこの儂から奪り上げた計画を続行していたか…ミカエルの事だから死人を出さないようにはしているのだろうがな」

マッド野郎はそう呟く。

「…天界の人達って戦争でもしたいのかしら?」

レンカがそう口にしたのも無理もないだろう。

死者を出したであろう忌むべきものを封印せずにそのまま続けているって事はそう捉えられても仕方無い。

「そんな!?…たったそれだけの理由で同士達を!…」

仇から事のいきさつを耳にした木場が項垂れる。

「冥土の手土産としてこの因子は貴様にくれてやる。

なあに、もう量産体制に入っているからな」

「これが同士達の…!」

仇から不要とされた因子を受け取った木場は涙を流しながらそれを抱き締めていた。

「さあ、そうこうしている内に聖剣の統合が完了したぞ!」

「よくやったぞバルパー!これでこの街は後三十分足らずで崩壊の一途を辿る事になるだろう!」

「何ですって!?」

「うわ!?」

どうやら聖剣の統合を終えてしまったようで校庭に描かれていた魔法陣が輝き出す。

教会から奪った聖剣が一つに束られるとどうやらそのエネルギーの余波が街全体へと影響を及ぼすようになっているようだ。

このままだと本当にコカビエルの言う通りに街が崩壊しかねない。

「フリードよ受け取れ!」

「お!?最強の聖剣ちゃん会いたかったぜえい!

これでオレっちは完全無欠な最強だあー!」

マッド野郎から統合された聖剣を受け取ったイカレ神父が意気揚々とアイスレイジと共にその刃を振るおうとしていた。

其処に…ヒュッヒュン! ボスン!

「ホワッツ!?」

「わ、儂の術式が!?…」

「何だと!?」

「ゆ、雪だるま!?」

イカレ神父の握っていたアイスレイジが何処からともなく飛来してきた氷の弾丸によって弾き飛ばされて地面に突き刺さる。

そしてマッド野郎が仕掛けていた魔法陣目掛けて突如上空から出現した雪だるまが魔法陣に乗っかると破裂し同時に魔法陣を破壊したのだ。

それに三者とグレモリー達は驚く。

これは!どうやらかなり絶妙なタイミングで間に合ったようだ。

「何者だ!?」

コカビエルが見上げた先には美しい水色ロングの女性が校舎の屋上のフェンスに佇んでいた。

 

ドラゴン卵誰に渡す?

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