ハイスクールクライシスDxD!~遺物使いの竜契約者の軌跡   作:カオスサイン

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EPⅩⅥ「遺物使いの赤龍帝と紡がれし平行世界、絆を結んでフェニックスを打倒せよ!PARTⅡ」

Side一誠

「此処が冥界…」

「お空真っ暗―」

突然俺とテリカは平行世界に連れてこられたかと思うとこの世界ではリアス先輩の眷属となっている俺がとある悪魔に挑まれたレーティングゲームなるバトルで敗北し未だに目覚めなく、グレモリー家の専属メイドだというグレイフィアさんに事の顛末を聞いた俺達は代わりに冥界のグレモリー領にへと赴き行われる先輩の結婚式パーティーに乱入する事になったのだ。

「止まれ貴様等!」

グレイフィアさんに渡されていた地図を見て進んで行っていくととてつもなくデカイ城にへと辿り着いた。

其処で門番兵らしき悪魔に呼び止められる。

「催しの招待状なら貰っている。ほらコレ、通してくれないか?」

「何だと?…これは…」

俺がグレイフィアさんから託された招待状を門番に見せる。

だが

「これは偽物だ!おのれ!弱小転生悪魔如きが魔王の印を偽造するとは!」

「はあ…」

門番兵達は本物であるにも関わらずにあろうことか俺を一瞥してから頭ごなしに偽物だと決めつけてきて攻撃してくる。

「パパ!えいっ!」

「「あぎゃ!?…」」

テリカが電撃を浴びせて門番兵達をノックアウトさせる。

「たのもー!兵藤一誠只今参上!」

本当なら普通に入るつもりだったのだが騒ぎを起こさせられたので豪快に道場破りで宣言した。

「一体何事だ!?き、貴様はリアスのポーンの小僧!俺のパーティーの邪魔をしに来たのか?!」

「おうよ!」

「ええい!つまみだ…」

「それは困るかな」

見るからにホスト風のチャラ男でリアス先輩の婚約者だというライザー・フェニックスが俺を目にして叫ぼうとしたがふと響いてきた声に遮られる。

「さ、サーゼクス様!?どういう事です?」

「彼を此処まで招待したのはこの私だからね」

「なっ!?…つまりはレーティングゲームの結果に納得いかないと?」

「いやいやあくまでパーティーの余興さ」

サーゼクスと呼ばれた赤毛の男性にライザーや他の周囲の悪魔は平伏するしかない。

成程彼がリアス先輩の兄貴か。

「魔王サーゼクス様ですね。先程招待状を見せたら偽物だと疑われて門前払いされたのですが」

「すまなかった。末端まで連絡が行き渡っていなかったようだね…」

俺が今さっきの件を魔王様に問うと彼はバツが悪そうに謝罪してきた。

「その贖罪の代わりといってはなんだがリアスのポーン君、君は一体何を望む?」

「魔王様!?何故こんな餓鬼に…」

「黙りなさい!彼には此方の不手際で迷惑をかけてしまったんだ。それとも私の顔に泥を塗るおつもりかね?」

「ぐうっ!?…」

魔王様の発言に驚いた他の悪魔が口々に言ってくるが彼が一喝して黙らせた。

「では、俺達があの焼鳥野郎に勝ったらリアス先輩を自由にさせてあげて下さい!」

「了承した!」

俺はサーゼクスさんに提言し、壇上に登ってそう宣言した。

「では、ゲームの開始といこうか!グレモリー、フェニックス眷属は…」

「あ、俺とこの子の二人で挑みますので大丈夫ですよ?」

「「イッセー/先輩/君!?」」

俺の発言とテリカの姿にリアス先輩達が驚く。

無理もないだろう。

「貴様とその小娘の二人だけで俺と俺の可愛い眷属達に挑むだと?良いだろう!あの時の様に叩きのめしてくれる!」

「そっちこそ負けた時の言い訳でも考えておくんだな!」

俺とテリカもゲームの準備に入るのだった。

 


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