ハイスクールクライシスDxD!~遺物使いの竜契約者の軌跡   作:カオスサイン

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EPⅩⅣ「三勢+α会談にてPARTⅡ」

Side蒼真

「これで周辺の敵はいないな?」

「うん、どうやらそうみたい」

禍の団とかいう学園を急襲してきたテロリスト連中は正直弱かった。

水嵐だけで無力化した後部屋の奥で怯え震えていた金髪の少年に声をかける。

何故か女物の服装だったのには流石に予想外だったが。

「お前で間違い無いな?グレモリー先輩のもう一人の眷属というのは」

「ええ、は、はい!…」

「だったらもっと別の場所に隠れているんだ。

今この場は戦場になっているからな」

「ええ!?わ、分かりました…!」

少年を隠れ場所に誘導して俺達は外に出る。

が…

「!二人共エンゲージ!!」

「「うん!」」

俺は奴の気配を察知してレンカ達の力を解放し放った。

「水闇嵐旋風撃!!」

「おわっ!?」

「ほう!…」 <Divaide!>

そんな音声が聞こえてくるが俺は構わず出力を上げる。

「何!?ぐはあっ!?…」

「ヴァーリー!?」

「やはり裏切者がいたようだな…やはり内部情報をテロリストに流したのはお前だったか白龍皇」

「ぐっ!?アルビオンの半減をモノともしないとは想定以上か…」

「ヴァーリーをここまで!?…」

俺が繰り出した攻撃をモロに喰らい吹き飛ばされる白龍皇と寸での所で当たらなかったもう一人の男は驚愕していた。

「世界最高であるブレイカーを舐めるんじゃねえ…手酷くやられちまったみたいだが一矢は報いたみたいだなイッセーは」

「ああ…真逆相反するアルビオンの力を取り込み己がモノにするとは恐れ入ったよ今代の赤龍帝…それに光の力を持つドラゴン」

白龍皇の言う通りイッセーは奴の力を取り込んだようでその力の反動が大きく満身創痍の状態だった。

テリカの光の力が中和していてくれたからこそこれですんでいる。

「はは…一世一代の賭けみたいでしたけどね…成功してなんとか…」

『ああ、本当にな』

「パパ!ケガが酷いんだから大人しくしててよ!」

テリカに懸命な治療を施されながらイッセーはそう答えた。

「さて…まだ戦るか?」

「その通り…といきたい所だがこれから別の地へ向かわないとならなくてね…おいとまさせてもらおうか」

「二度と現れんでいい!」

「これは手厳しいね」

そう言うと白龍皇と男は何処かに去っていった。

~三勢力による会談が無事終了してから数日後のある日~

「何?妙な輩がアルジェントに対して求婚してきているだと?」

「そうなのよ…アスタロト家の御子息からの突然過ぎる申し出だった事もあってこっちはつっぱねてやったわ!

アーシア本人も断っていたし…けどその彼がアーシアが追放される切欠になった人物でもあるのよね…」

「…」

もしかしてその悪魔の仕組んだマッチポンプじゃね?

アルジェントが追放された件については色々と可笑しいとは思っていたがソイツの事を調べてみた方がいいかもしれんな。

 

 

 


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