ハイスクールクライシスDxD!~遺物使いの竜契約者の軌跡   作:カオスサイン

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EPⅡ「遺物使いと人外達の邂逅 PARTⅡ」

Side蒼真

「それで…彼の状態は一体どうなんだ?ビアンカ」

「無論、傷は塞いだよ。けれどもこれは…」

兵藤を発着したヘリに乗せ救命させた数日後、チャイナ服の上に白衣を着崩したこの女性は戸倉さんと同じ研究部門のソサエティイタリア支部の人間であるビアンカ・A(アレッサンドラ)・ルーが俺を呼びに家にやってくる。

レベルⅣのブレイカーでもあるらしいのだが彼女自身が戦闘をした所は未だに見た事は無い。

ビアンカに俺は問うと彼女はとても難しい顔をしていた。

「口で話すよりも見てもらった方が早いか」

「ふむ成程な…確かにこれは…」

ビアンカが差し出してきた兵藤のカルテであろう資料に俺も目を通してみる。

医療の知識には乏しい俺でも分かった…兵藤の体の一部機能の数値が異常に高い事が窺えた。

「新陳代謝の数値といい普通の高校生とは明らかに掛け離れている。

例外でいえばボクや君の様なブレイカーだが…今回の様なケースは初めてだ…彼は至って普通の高校生だったのだろう?」

「ああ、だがレンカ達が兵藤とすれ違った時に微かにだが自分達と同じ様な気配を一瞬感じたと言っていた」

「何だって!?それは本当かい!?」

俺がそうレンカ達から聞いていた事をビアンカに話すと彼女も驚いた顔をしていた。

「唯、彼の経歴を戸倉さんに調査してもらったんだがどうもそれに繋がるような事柄にはあたらなかったんだ…ビアンカお前は神器なんて物聞いた事はあるか?」

「今の今迄聞いた事が無いね…真逆とは思うけど…」

「ああ、兵藤を襲った黒い羽根の美女が言ってたんだ。

確かに神器だと…俺の水鉄扇もその神器と誤解してたみたいだが…もしかしたらあの町に入っていたソサエティの研究員や中級レベルのブレイカーが消息不明になっている件にも繋がると思うんだ」

「ボクらの理解、常識の範疇を超えている事象が起きているという事だね?」

俺の考えに察しの良いビアンカはそう結論を出してくる。

「ああ、事態が俺達の理解の範疇を超えている今、最低でもソサエティの上層部連中の耳には入れさせない方が得策かもしれない。信用出来ないからな」

「分かった…ボクも極力秘匿には協力するとしようか」

ビアンカとそう取り決めた数時間後、兵藤が回復し目を覚ましたとの報を受けたので俺達は病室に足を運んだ。

「うーん…此処は…」

「よう兵藤、気分はどうだ?」

「神那戯先輩…確か俺は…」

「黒い羽根を持った美女に襲われて数日寝ていたんだよ」

「そうですか…はあ…」

目覚めた兵藤は今の自分が置かれている状況を理解し項垂れていた。

「俺、これからどうなるんスかね?…」

「それについてだが…レンカ、トワナ!今ならば感じるか?」

「感じるわ。やっぱり微弱だけど」

「うん…なんだかローズちゃんと似た感じの力を感じる!…」

レンカ達はそう言う。

ほう?如月の所に居る少女と同じ様な感じとは…。

「うお!?レンカちゃんにトワナちゃん!?えっと…」

レンカ達に顔を近付けられた慌てる素振りをして兵藤が彼女達の胸をガン見してるのは後でシバくとして…俺は兵藤のこれからの事について話し合おうとビアンカを呼んだ。

「うお!?誰っすかこのチャイナ美人は?!」

「話が進騒ぐなよ?話が進まない」

「す、すいません…」

「それで俺達の事だが…」

兵藤がいくら変態でも別ベクトルで変態なコイツだけはやめておけ?と心の中で忠告しながら俺達の素性を彼に話した。

「神那戯先輩とそこのチャイナ美人さんが世界機構の人間!それにレンカちゃん達が実は伝説のドラゴンだって!?…」

「ああ…。

それと兵藤、お前の中にレンカ達と同じ様なドラゴンの力が眠っている可能性があるんだ!」

「俺にドラゴンの力がですか!?…でもどうやってそのドラゴンを目覚めさせれば?」

「それについては恐らく君自身の【心の力】に反応する高ランクロストプレシャスに該当するものなのだろう。

イメージしてみたまえ君が思い描くドラゴンの力を」

兵藤の疑問にビアンカがそう予想を立てて提案する。

「それなら!…ドラゴン破!」

ビアンカの提案を受け入れた兵藤は某七つの玉を巡って戦う漫画の技ポーズを決めた。

「な、なんじゃこりゃああああー!?」

「おおう…」

すると兵藤の右手が紅い竜の腕を模した様で中央部に深緑の宝玉が嵌め込まれた篭手に変化したのだ。

「ほう!…今迄ドラゴンの鱗や牙などの一部は目にした事はあったけれど腕丸ごとはあまり見た事が無い!是非共調べさせてくれ!」

「後にしろ!」

「あでっ!?…」

「ほんとに微弱過ぎるな…これでは調べようがない」

「え、えっと…どうすれば良いのですか?」

兵藤の篭手を見て暴走するビアンカを一旦鉄拳で黙らせ俺は集中する。

確かに俺にもドラゴンの気配は感じた。

だが兵藤自身が弱過ぎるせいかすぐに感じなくなった。

ならば答えは一つだ!

「兵藤、お前ブレイカーになってみる気はないか?」

「え?…」

俺は兵藤にブレイカーへの道を提案した。

彼ならいずれ俺達と並ぶ高レベルのブレイカーになれると確信したからだ。

「…じゃ、じゃあそうさせて下さい!

どっちにしろこのままじゃ家に帰れないし…財布も落としちゃって…」

「おい待てそれを早く言えよ…」

兵藤は少し考えそう決意を告げると同時に身銭が無い事を言ってきたので早急に探しにいったが既に拾われたようでなかった。

兵藤、明日が休日でよかったな…財布の事はおいといて明日一日でブレイカーの基礎を叩き込んでやるとしよう。

 

 

 

 

ドラゴン卵誰に渡す?

  • ミラ
  • 雪蘭
  • ジャンヌ
  • イリナ
  • ミッテルト
  • レイナーレ
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