ハイスクールクライシスDxD!~遺物使いの竜契約者の軌跡 作:カオスサイン
Side蒼真
「イテテ…すんません先輩…俺が不甲斐無かったばかりに…」
「一体何があったんだ?」
「それが…」
兵藤は起きた事を話出す。
時は遡り、Side一誠
「ええっと…母さんから頼まれていた物はこれで全部かな?」
「そうですね」
俺は数日前からホームステイする事に決まったアーシアと一緒に夕食の買い物に商店街に出ていた。
そして買い物を済ませて帰路に着いて少し時間が経った時だった。
「待って下さいよ姉様~!ってお!?」
「其処に居るのはアーシアね!?良かった!探していたのよ!…ってえ!?」
「!?」
「あ…れ、レイナーレ様!それにミッテルトちゃんも…」
俺は酷く驚いた。
俺に傷を負わせてきた張本人である夕麻ちゃんと仲間であろう金髪ツインテールロリ美少女堕天使と偶然遭遇したからだ。
アーシアは夕麻ちゃんの事をレイナーレと呼んでいたがそれが彼女の本名なのか。
「イッセー君生きていたのね…」
「夕麻ちゃん…」
俺を目にした夕麻ちゃんは驚きながらもどこかホッとしたかの様な表情をしていた。
先輩の言った通りだ、彼女のあの時の行動は自分の意思で実行した訳じゃない事に俺は気が付かされる。
「!?ね、姉様!もう追手が!…アーシアまで居るとあっちに知られたらヤバイッス!…」
ミッテルトちゃんと呼ばれた堕天使がそう告げてくる。
「!アーシア、イッセー君も早く此処から逃げて!説明している余裕は無いの!」
ミッテルトちゃんの言葉に夕麻ちゃんは鬼気迫るかの様な顔でそう言ってくる。
だが其処に…
「一体誰が何処に逃げるですって?」
第三者の声が聞こえてきて夕麻ちゃん達は顔を強張らせる。
「か、カラワーナ…それに…」
「ふむ、裏切り者を追っていたらアーシア・アルジェントまで確保出来ようとはな」
「ど、ドーナシーク!…」
カラワーナと呼ばれた青い長髪の女性堕天使とドーナシークと呼ばれたおっさん堕天使が夕麻ちゃん達に詰め寄ろうとしていた。
「どっちが裏切り者なんスか!総督様に知られれば只じゃ済まないのは分かっている筈っすよ!」
ドーナシークの言い分にミッテルトちゃんが反論する。
「だからこそ入念に下準備を進めてきたのだよ!そう、この様に!」
「「!?」」
ドーナシークがパチンと指を鳴らすと突然俺の隣に居た筈のアーシアと夕麻ちゃん達の姿が一瞬消えて、気が付くとドーナシーク達が連れていた取り巻きの堕天使達に取り抑えられてしまっていた。
「キャア!?」
「い、イッセーさん…!」
「強制転移の陣!?何時の間に!?…こ、この離せっすよ!…」
取り抑えられてしまい藻掻くがドーナシーク達は意に返さない。
「念の為にお前達にもマーカーを付けておいて正解だったな」
「は、嵌めたのね!…」
「精々大人しくしておくんだな。連れていけ」
「「はっ!」」
「アーシア!?夕麻ちゃん!」
俺が助け出す隙も無くアーシア達はドーナシークに指示された取り巻き達に何処かへ連れ去られて行ってしまった。
「最終段階を迎える為に私はこれで戻らせてもらうがこれ以上我々の計画を邪魔立てされては困るのでな…此処で排除されるが良い人間!
カラワーナ、お前達いけ!」
「「はっ!」」
ドーナシークの指示を受けたカラワーナ以下数人の堕天使が一斉に俺に襲いかかってきた。
ドーナシークは不穏な言葉を告げこの場から去っていった。
「「死ね、人間!」」
「くっ!?…」
俺は咄嗟に篭手とリボルビングアローを出して堕天使達に応戦するが如何せん数が多過ぎて単射式のこれじゃあ迎撃が追い付かない!…
「ぐっ!?…」
遂には致命傷は運良く逃れたが光の槍が右足膝に当たり俺は激痛に苦しむ。
「なんだどんな危険な神器なのかと思えば只の「龍の手(トゥワイス・クリティカル)」じゃない」
「龍の手?」
「そう、冥土の土産に教えてあげるけどそれはありふれた物よ。
アーシア・アルジェントの持つ「聖母の微笑み(トワイライト・ヒーリング)」と違ってね!
可笑しな玩具もあるようだけど脆弱な人間如きが歯向かってくる事自体が片腹痛いのよ!
そのままくたばりな!」
カラワーナがそう好き勝手に言い放ってくる。
ヤベェ…早く蒼真先輩を呼ばないと…俺の意識は其処で途切れた。
Side蒼真
「という訳なんです…」
「…」
兵藤から事の次第を聞いて俺は思案する。
「成程な…事は急いだ方が良いかもしれんな」
「え?」
「お前の話を聞いてみて簡潔にまとめてみたが恐らく敵の狙いはアーシアに宿っているという神器そのものだ!」
「ええ!?」
「恐らく何らかの術式で神器を奪おうと画策している!
だがしかし問題が有るんだ…」
「問題?」
「ああ、先日グレモリー先輩に聞いたんだがどうやら神器という物は宿った者の魂と例外無く結びついているらしくてな…半端に分離させようとするとその者は命を落としてしまうらしい…兵藤、お前はそいつ等が上層部に黙って事を起こそうとしているみたいな発言を聞いたのだろう?」
「え、ああ…確かに夕麻ちゃんがそんな事を言っていた気が…」
「ならば尚更急ぐべきだ。
上層部に黙って事を起こそうなんて考えてる連中が正式な手段を用いれる訳がない!
グレモリー先輩に早急にこの事を伝えるんだ!
連絡したらすぐに出るぞ!」
「は、はい!」
俺はそう確信し行動に出る事にした。
そしてしばらくして俺達は廃教会の前までやって来ていた。
其処に
「やあ、お待たせしたね」
「お、来たか」
グレモリー先輩から話を聞いて駆けつけて来た眷属である木場 佑斗と搭篠 子猫と合流する。
「話は部長から聞きました。
神器を強引に奪い取ろうだなんてこれ以上勝手な事はさせません!」
「僕も神父には個人的に良い感情は持ってないからね。
協力は惜しまないよ」
そう搭篠と木場は言う。
木場の方は何やら因縁があるようだが…。
「兎に角突入するぞ!でやあー!」
俺が廃教会の扉を蹴破りそれに続けて兵藤達が突入する。
ジョージが目にしたら卒倒しちまうだろうが…。
「何事ぉ!?」
「またお前か!」
廃教会に突入するとあのフリードとかいったイカレ野郎神父が驚きながらも此方へ来る。
「げっ!?テメエはあん時の!…しかも悪魔のあんちゃんとは一緒とはねー!
だったら悪魔だけでも!」
「五月蠅いです」
「へげぷっ!?」
イカレ野郎は俺の姿に驚きつつもまずは自身の敵である搭篠達に一目散に向かっていった。
だが搭篠の一撃でいとも簡単に撃沈する。
「「おのれ悪魔共め!」」
そこで増援できた他の神父達が此方へ一斉に襲いかかって来る。
「妄信野郎はとっとと沈め!」
「「ぐわああー!?」」
水嵐で一気に殲滅する。
「ソウマ、ここ怪しい」
「出かした!」
粗方片付けた所で今回連れてきていたトワナ(レンカは留守番)が地下室へと繋がる隠し通路を発見する。
そのまま一気に俺達は進んで行った。
「ドーナシーク!」
「む?…悪魔共が此処を嗅ぎつけてきたようだな…それにお前はあの時の人間!
カラワーナに始末させたと思っていたが…」
「お生憎様この通りピンピンしてるぜ!とっととアーシアを返しやがれ!」
ドーナシークと呼ばれたオッサン堕天使が俺達の姿を目にするとそうさも興味無さそうに言い放ち、兵藤は彼にそう告げる。
「それは御苦労な事だな。だがもう遅い!」
「なっ!?真逆もう儀式を!?…」
ドーナシークは此方を挑発するように言い放ち、木場がそれに驚く。
「嫌ああああー!?」
「アーシアアァー!?」
ドーナシークの背後の魔法陣が輝きを放った瞬間、アーシアが苦しみ出す。
遅かったのか!?
「ふはははー!これで私はもっと高みへとゆけるのだ!」
高笑いを上げながらドーナシークはそう言い放つとアーシアの体から出てきた光が奴の体へと入り込む。
「やはり己の権力向上の為に彼女を利用したのか!」
「その通りだ。所詮は優しさなどという愚かさしか持ち得ないはぐれシスターでしかないアーシア・アルジェントよりもこの私の方が有効活用出来るのだからな!」
ドーナシークは悪びれることも一切無くそう言い放った。
なんて奴だ!
「おっとそうだった。この腑抜け共は解放してやろう!最もアーシア・アルジェントはもの言わぬ屍でしかないがな!」
「うう!?…」
「ああ…アーシア…なんて事!…」
ドサッと乱雑にアーシアと彼等からすると裏切り者であるレイナーレとミッテルトが傷だらけで無造作に投げ置かれた。
「さあ、後は奴等を始末し此処から立ち去るまでの事!
者共かかれえい!」
「「はっ!」」
ドーナシークが指示を出しカラワーナと呼ばれた年増堕天使及び取り巻きの堕天使達やらまだまだ居た大勢のはぐれ神父達が此方へ襲いかかってこようとしていた。
「兵藤!俺達で他の奴等を相手取るからお前はあのオッサン堕天使の糞野郎をブッ飛ばしにいけ!」
「え?でも!…」
俺は即座に兵藤にそう告げるが彼は渋る。
「いいか、お前に宿っている神器がありふれたものであったならあんな急激な代謝の上昇具合はあり得ないんだ!
だからこそその篭手はきっと希少な代物であるに違いない!」
「コレが!…ああ、分かったよ!」
俺の予想を兵藤に告げると彼は決心し、ドーナシークにへと向かっていった。
「さて…堕ちるに堕ちた天使さん達よ覚悟は良いな?」
「友達を傷付けた事絶対許さない!…」
兵藤の背を見送った俺とトワナは討つべき敵達に向き直る。
「へえ、アンタ達見た所只の人間みたいだけど我々に歯向かって只で済むと思っているのかしら?」
「なぁに、すぐに嫌でも理解する事になるだろうさ…お前達の過ちが俺やトワナを只の人間であると侮った事をな!ほーい!」
「「う、うわあああー!?…」」
「「!?」」
水嵐で半分程襲い来たはぐれ神父達(後の半分は木場達が相手している)を纏めて掃除する。
その光景に年増と取り巻き堕天使達は驚く。
「き、貴様も神器持ちだったのか!?」
「似て非なるものさ、そしてこういうものもある!」
俺は水鉄扇を仕舞い、コレクションから新たに俺が持つランクAの中で最も信頼を置いているとあるマッドサイエンティストの傑作である鎖付きの緑の鍵爪「ブーメチェーング・スラッシャー」を取り出し射出する。
「ぐわあああー!?」
避け切れなかった取り巻きの一人に鍵爪が直撃し苦痛に悶える。
「それっ!」
「があああ!?……」
一気に鍵爪を引き抜いて絶命させる。
「馬鹿な!?あり得ん!?神器を二つ宿しているなど!?」
どうやら敵は神器だと勘違いしているが俺は攻撃の手を緩めない。
「其処だ!」
「そんな直線的な攻撃に当たるものか!」
俺の追撃に対しもう一人の取り巻きが飛んで回避しようとする。
だが鍵爪は方向を変え回避したと思い込んだ取り巻きの横腹にへと掠った。
「な…に!?…」
「追尾式だよ、どらあっ!」
「がっ!?……」
追尾した鍵爪は遂に奴の首元に巻き付き絶命させる。
「さあ、後はアンタ一人だ!」
「な、舐めるなあー!」
部下がいとも簡単にやられたの目にしたカラワーナは激昂し光の槍を投擲してくる。
「トワナ!」
「うん!…」
対する俺はトワナを傍に引き寄せて空いている左手を彼女の手の平と重ね合わせた。
「「<エンゲージ>!!…」」
ドラゴンである彼女と結んだ絆の契約を発動し、俺達の周囲を深き紫の炎が包み込む。
「何ッ!?…」
その炎に触れたカラワーナが投擲してきた光の槍は跡形も無く飛散し、それを見た奴は驚愕に満ちる。
「な、何なんだお前達は!?」
「俺は只のしがない高ランクブレイカーでしかないさ。但しパープルドラゴンと絆を紡いだな!」
「ドラゴンとだと!?…戯言を!」
「戯言じゃないさ!トワナ!」
「逃がさない!…」
「がはあっ!?…」
俺の指示でトワナがドラゴンの証である紫色の龍翼を広げ、カラワーナ目掛けてその翼を振り下ろした。
回避し切れなかったカラワーナは物の見事に地に叩き落とされ隙だらけとなる。
「今だ!」
「あがっ!?…」
鍵爪を再び射出しカラワーナの胸元へと突き刺した。
「コレでトドメだ!【ドラゴニックウィスプクロー】!!」
フックショットの要領で撃ち込み飛び込んだカラワーナの眼前で俺はトドメの一言を放った。
「あああああー!?気高き堕天使である筈のこの私がこんな餓鬼にいいいー!……」
トワナの紫炎の力が加わった鍵爪のエネルギーを体内に撃ち込まれ奴は激しく燃え上がり最後には黒い羽根だけが残された。
「何が気高いだよ…」
俺は残った羽根も斬り裂いて一息つくのだった。
ドラゴン卵誰に渡す?
-
ミラ
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雪蘭
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ジャンヌ
-
イリナ
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ミッテルト
-
レイナーレ