ハイスクールクライシスDxD!~遺物使いの竜契約者の軌跡   作:カオスサイン

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アレの正体が紐解かれます…


EPⅧ「遺物使いと堕ちた天使の陰謀PARTⅢ」

蒼真がカラワーナ達を倒したその頃、Side一誠

「く、クソッ!?…」

「龍の手を宿しただけに過ぎん只の人間如きが此処迄粘るとはな…だがその悪足掻きすらも出来る力なぞ最早残ってなぞいまい!此方にはアーシア・アルジェントから奪ったこの聖母の微笑みが有る!何方が優れているかは明白であろう!」

俺はアーシアの命を彼女が宿していた神器目当てで奪い、嫌がる夕麻ちゃんに俺を襲わせ、グレモリー先輩と契約を結んでいた人達を襲わせた張本人であるドーナシークに立ち向かったが追い詰められてしまっていた。

腐っても相手は堕天使であり、飛べるという利がある奴には俺が神薙戯先輩から貰ったロストプレシャスでは攻撃を当てる事すら出来ずこっちの体力が削られていくばかりだった。

ならば…

「俺に宿った神器よお!先輩の言う通りに凄い代物なら俺にあの糞野郎の顔に一撃だけでも入れられる力を!」 【BOOST!】

「まだ無駄な足掻きをするか…所詮は1にいくら二乗を重ねた所で此方には何ら脅威でないわ!

これで命果てるがいい!」

俺は己に宿った神器に力を願う。

篭手から力が流れ込んでくる。

対してドーナシークはそれを意にも介さず追撃を加えようとしてくる。

だが其処で想定外の出来事が起きた。

「「!?」」

俺の懐が突然眩い光を放ち出したのだ。

それに俺は勿論の事、追撃状態に入っていたドーナシークもこの輝きに目が眩み動きが止まる。

その光を放ったものの正体は神薙戯先輩からもう一つ譲り受けていた用途不明のままであったコイン型ケースだった。

「何だ?…」

俺は咄嗟にコインケースを取り出して見てみる。

するとホログラム映像の様なのがコインケースから浮かび上がったかと思うと其処から大分大きい何かの卵が出現したのだ。

「た、タマゴォ!?おっとと!…」

うっかり落としそうになり慌ててキャッチする。

コインケースから卵が出てきたのにも驚きだったがこの窮地を挽回出来そうにはとても見えない。

「ふん、何事かと思えば只の苔脅しの様だな!ならばもうトドメをくれてやろう!」

予想外の事態に混乱している俺に対しドーナシークは追撃の態勢を整え直していた。

ヤバイ!

「死ねぇー!」

無慈悲にも奴の光の槍がこっちに向けて投擲される。

とても防ぎ切れるモノじゃない!…そう悟った俺は襲い来る痛みに備えようと目を閉じた。

「…あれ?…」

痛みが襲ってこない?…不思議に思って見上げるとドーナシークにも想定外の事が起きたようで驚愕の表情を浮かべていた。

一体何がと思い視線を正面に戻すと…

「…」

「うお!?」

何時の間にか割れていた謎の卵からなんと金髪の幼い全裸の少女が出てきて不思議な力を発してドーナシークの槍を弾き落としていたのだ。

「な、何者だ!?」

「…」

ドーナシークが謎の少女に問いかけても彼女は無言のままで何も語らない。

「ええい!何者なのか知らぬが脅威と見た!

貴様も死ぬがいい!」

痺れを切らしたドーナシークは再び光の槍を差し向けてようとしてきたその瞬間の事だった。

「…やーーー!」

「ぐわあああー!?」

突然、謎の少女が絶叫を上げ始め、それに対してドーナシークの野郎がまるで激痛に襲われたかのように悶え、構えていた槍が手から離れ飛散した。

だが俺に対してはちょっとうるさいというだけの感覚しかなかった。

「…」

ひとしきり叫びを終えた後謎の少女は俺に近付いてきた。

「な…ん!?…」

そして少女の手が俺の篭手に触れると突然奇妙な感覚に襲われる。

「「エン…ゲージ…」」

俺と少女がそう言葉を発すると俺の体に先程とは違う感じの力が流れ込んでくる。

これなら!

「真価を見せやがれ、俺の神器!」

【BOOST!】

「まだだ!」

力のチャージを止めずに俺は更に想いを込める。

【ウェルシュドラゴン!バランスブレイク!】

今迄とは違った音声が流れたかと思うと俺の体は紅き龍の鎧に包まれていた。

「ぐ、くそ!…何だ!?この魔力の高まりは!?…馬鹿な!?ありえん!何故たかが貴様の様な人間如きがこれ程迄の、上級いや魔王にも勝るとも劣らない強大な力を持ち得ている!?…」

頭痛から回復復帰したドーナシークは今の俺の状態を見て驚く。

奴は目に見えて俺に恐怖を抱いているみたいだ。

「ああ、どうやらこれでテメエに一撃を入れられるようだ!」

「ひいっ!?な、舐めるなよ小僧ー!」

俺はドラゴンアーマーの翼をはためかせて奴の眼前へと迫る。

ドーナシークも負けじと反撃してくる。

「しゃらくせえ!」

「そんな馬鹿な!?…」

「隙有りだ!おりゃああ!」

「しまっ!?…ぶべええー!?」

俺は拳の一撃で奴の光の槍を砕く。

当然奴は驚くが隙を見逃さず更なる一撃を入れた。

「か、回復を…」

「させるかよ!まずはテメエ等の下らない計画なんぞに利用された夕麻ちゃんとミッテルトの分!」

「ぶっ!?…」

傷を回復しようとするドーナシークだったがそんな事はさせない!

ストレートパンチを入れて奴を壁にふっ飛ばし叩き付けてやる。

「次はテメエの汚い欲望に殺されたアーシアの分!」

「がはあっ!?…」

更には奴にキックをお見舞いする。

「そして最後はあ!」

「ひ、ひぎい!?…」

情けない声を出しながら野郎は尚翼を広げ逃げようとする。

だがもう遅い!

【OVERBOOST!】

「俺と…テメエ等に殺された人間達の怒りの一撃だあー!」

【EXPROSION!】

「「リボルビングドラゴンアローレイン」!!」

「ぎゃあああー!?…」

土壇場で編み出した技を繰り出してドーナシークにトドメを刺す…と思ったがスレスレに撃ち込んで気絶へと追い込んだ。

「テメエには正式な裁きがリアス先輩から下される筈だ…それまで精々怯えていろ!」

俺はそう気絶した野郎に向かって言い放った。

「兵藤!」

「無事ですか!?」

他の取り巻き達を倒したであろう先輩達が駆け付けてくる。

俺はそれを見て緊張の糸が切れたのか意識を手放していくのだった。

 

ドラゴン卵誰に渡す?

  • ミラ
  • 雪蘭
  • ジャンヌ
  • イリナ
  • ミッテルト
  • レイナーレ
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