ワーク田村   作:Monster ohige

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第1話

202X年

徳島市市街地のとあるタワーマンションの一室

欧州製高級キングサイズベッドが微かに軋んでいる。

レシプロエンジンのシリンダーとピストンの如く男と女が交わっているからだ。

男の方が若い。

物凄いほどの筋肉を持つ男の歳は二十四、五。

女の下になっている。

名は田村ユウ。

四肢や胴の凄まじい筋肉には所々銃弾や破片による傷跡が残っている。

その田村にまたがり約100rpmという人間が生み出すレシプロケーションとしては高速な往復運動をしている女は湯口幸子。

歳は四十過ぎといったところか。

この徳島において最大の銀行、徳波銀行頭取の妻だ。

シワが出来だした顔を歪め、髪を振り乱しかすれた声をあげ続け、欲望のままに田村を味わっている。

田村は枕の下に手を突っ込み目をつぶっている。

田村の凶器は人類のモノとしてはかなりのビッグボアかつロングストローク。

戦闘時の全長は250mmを優に越える。

敬遠される事もあるが、好き者かつ平凡なモノしか知らない女は瞬く間に田村の美貌と肉体そして凶器に夢中になる。

「ユ、ユウ…こ…交代…」

田村は目を開け、枕に突っ込んでいた手を抜き、片腕を幸子の背中に回しながら上体を起こした。

凶器を抜かぬまま軽々と幸子の身体を扱い、上になった。

目を開き、幸子を見つめながら今度は田村がレシプロケーションを行う。

先程とは打って変わり強烈なストロークが花芯を刺激し10ストロークもしない内に幸子は絶頂を迎えた。

田村は腰を脚で挟まれ、幸子がおびただしく放つものを腹で感じた。

悲鳴の様な声を上げ、田村の名を呼び、突っ伏して果てたのを確認後、田村もセーフティーを解除、引き金を引き絞る。

低発射レートな3バースト射撃後少しずつ硬度が失われていく凶器をゆっくりと抜く。

元より冷静ではあったが、化粧が崩れ、シワが目立ってきた幸子の顔をみて更に現実に戻る。

幸子は軽く痙攣しながらそのまま眠ってしまった。

田村はシャワールームへ向かい全身を洗った。

脱いでいた衣類を着け、軽くイビキをかく幸子を横目にベッドサイドテーブルに置かれている封筒を手に取る。

厚みで分かる。50はあると。

「愛してる、ありがとう」と思いもしていないメモを残し部屋を出た。

田村には恥ずかしさも屈辱感も全く無い。

目的の為には手段など選んでいられないからだ。

このマンションの部屋は幸子が田村と楽しむ為だけに買った部屋だ。

エレヴェーターに乗り最上階から地下1階の駐車場に降りる。

駐車場には田村の愛車、トヨタスプリンタートレノが鎮座していた。

型式はAE86、最後のFRモデルだ。

田村はこのAE86を3台持っている。

その内1台の街乗り仕様だ。

見た目は大人しいがエンジンは86用オリジナルブロックながら低回転域をあまり犠牲にしない程度のハイカムシャフト、軽量鍛造ピストン、軽量鍛造コンロッド等で武装。

スロットルは実用性重視で加工シングルスロットル。

街乗りユースの為、純正ECUでも使用可能なリフト量、度数の控え目なカムにしているもののフルエンジンマネージメントシステム、所謂フルコンできっちりとセッティングを取っている。

係数1,0実馬力で130馬力を7200rpmで叩き出す。

走行ステージを限定していない為トランミッションはノーマル。

デフは1.5wayのLSD入りだ。

その他、脚まわり等一通り手が入っている。

街乗りメインの為、そこまではハードではないが。

田村はロックを解除、セミバケットシートに身を埋める。

メインスウィッチをON、ギアポジションがニュートラルなのと燃料ポンプの駆動を確認しセルスターターを回しエンジン始動する。

幸子と戯れていた時間は1時間弱、水温は40℃を切ってないのをダッシュボード上の追加ゲージで確認する。

少しの暖機後、田村はゆっくりとAE86を発車させる。

「この瞬間が好きだ」

そう思いながら明るくなり始めた空の下で田村はスロットルを開けていくのだった。

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