ダンジョンに賢王がいるのは間違っているだろうか?   作:ひまわり先生

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『kare』さん、『ユキニティー』さん、『Yutaka』さん、『隆幸』さん、『ぼるてる』さん 評価ありがとうございます。

そして、お気に入りに登録して頂いた22名の方達、ありがとうございます。

さっそく第1話作ってみましたので読んでいただければと思います。


episode 1  レベル0

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むかし、むかし、あるところに数多くの魔法を操る大賢者様がおられました。

 

その大賢者様の使う魔法は特別でエルフ族もその魔法を真似することは出来ませんでした。

 

ある日、地上に太陽の影が落ちました。

 

その影は大きなドラゴンとなり、地上を破壊していきました。

 

勇者や騎士、名のある英雄がドラゴンを倒そうと戦いましたが、そのドラゴンには勝てませんでした。

 

地上の危機を感じた大賢者様はドラゴンを倒すため、立ち向かいました。

 

そして大賢者様は究極の魔法を使うことでドラゴンを倒すことが出来ました。

 

しかし、究極の魔法を使った代償により大賢者様は息を引き取ってしまいました。

 

その体はだんだんと透明になっていき、最後に残ったのは大賢者様の身に着けていた青い宝玉のはまったサークレットだけでした。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「クッ・・・リアのヤツあんなに叩きやがって」

 

 

自室のベットで赤くなった尻を出してうつ伏せで横になっている金髪の少年ポロン。

自身の母親代わりにであるリヴェリアからお仕置きを喰らい尻が真っ赤になっていた。

 

ガチャッと扉の開く音が聞こえポロンがそちらに目を向けると何かの袋を持った緑色の肌をした子供の身長と同じぐらいの大きさの魔物、ゴブリンが部屋に入ってきた。

 

 

「ゴブゴブ!!」

 

「ゴブさん氷袋か?」

 

 

彼は『ガキ大将ゴブリン』ことゴブさん。

ポロンが調教(テイム)した3体の魔物の内の1体。

 

ガキ大将なんて呼ばれているがとても根がやさしく、他の2体やポロンが無茶しないよう陰で努力しているみんなの兄貴分。

優しいゴブさんは時たまロキファミリアメンバーから悩み相談などを受けていたりするそうだ。

 

 

「ゴブ・・・」

 

「『見捨ててごめん』って別に気にしてないよ」

 

「ゴブゴブブ!!!」

 

「いいって、埋め合わせとか気にすんなよ親友だろ」

 

「・・・ゴブ」

 

 

ポロンは調教した3体の魔物と意思疎通ができる。

本人曰く感覚で何を言ってるかわかるらしい。

神ロキや幹部メンバーは読めないスキルが関係してるのではなかと見解しているがそれはまた別に話そう。

 

 

「イテテ」

 

「ゴブ!?」

 

「ああ、これぐらい大丈夫さ、ゴブさんの持ってきた氷袋で少し冷やせば」

 

 

急いで氷袋をお尻に当ててあげようとゴブさんはベッドのほうに駆けていこうとした。

 

 

「しみるからそっと置いてくれよ」

 

「ゴブゴッ!!」

 

 

ちなみにポロンの部屋は少し汚い。

床には物が散乱しており、足の踏みどころが少ない。

こんな状況で駆け足になるとどうなるだろうか?

 

ゴブさんはジュースのビンを踏んでしまったのだ。

そして氷袋を持ったままポロンがうつ伏せ状態のベッドまでダイブすることになった。

思いっきり尻に氷袋叩きつけるような形で・・・

 

 

「んぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

のちにポロンの10大悲劇のうちの一つ「腫れケツ氷ダンク事件」だと本人が語っていた。

 

 

 

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ポロンの叫びは幹部たちが集まる部屋まで届いていた。

 

 

「まったく今度は何をしでかしたんだか・・・」

 

「ヌハハ!!!元気があっていいのぉ」

 

「ハッ、良いざまじゃねぇか」

 

「あれぇ?なんかベート嬉しそう」

 

「そりゃそうよ昨日ねぇ」

 

「黙れバカゾネス」

 

「あぁん・・・やんのか駄犬」

 

「2人ともここで喧嘩はやめてくれ」

 

「はぁ~い団長❤」

 

 

今ここにいるメンバーを紹介しよう。

 

ポロンの絶叫を聞いてため息をこぼしたのが『九魔姫(ナイン・ヘル) リヴェリア・リヨス・アールヴ』

ロキファミリアの副団長で種族はエルフ、レベル6。

ポロンをダンジョンから拾いだした3人の内の1人だ。

 

彼女はロキファミリア創設当初からのメンバーでとても面倒見がよく、ロキファミリアのメンバー内では陰で『ママ』だったり『ファミリアの真の母』なんて呼ばれたりしている。

 

 

豪快に笑っていたのが『重傑(エルガルム) ガレス・ランドロック』

彼もファミリア創設からのメンバーで種族はドワーフ、レベル6。

 

彼のパワーと頑丈さはオラリオ随一であり、オラリオ最強とも引けを取らないのでわないかと噂されている。

あと酒に強い。

 

 

鼻で笑っていたのは『凶狼(ヴァナルガンド) ベート・ローガ』

ファミリアの中でも主力を担う第一級冒険者で種族は狼人(ウェアウルフ)、レベル5。

 

少し口が悪いが内面はとても優しい。

そうツンデレさんなのである。

 

 

ベートにケンカを売っていたのは『怒蛇(ヨルムガンド) ティオネ・ヒリュテ』

ファミリアでは中核を担う第一級冒険者の一人で種族はアマゾネス、レベル5。

 

先の会話でもわかるがファミリアの団長にゾッコンなのである。

デレデレだがキレるとヤベー。

あとお胸がたわわ。

 

 

ティオネに似た元気な女の子は『大切断(アマゾン) ティオナ・ヒリュテ』

ファミリアの第一級冒険者の一人で種族はアマゾネス、レベル5。

 

ティオネの双子の妹。

天真爛漫でお伽噺や英雄譚が大好き。

あとお胸が貧しい。

 

 

ケンカを仲裁していたのは『勇者(ブレイバー) フィン・ディムナ』

ロキファミリアの団長で種族は小人族(パルゥム)、レベル6。

 

創設メンバーの1人であり、戦闘面のみだけでなく指揮官としても優秀である。

他の種族に見下されやすい小人族の再興を目標に掲げている。

結婚も小人族を希望。

 

 

 

紹介としてはこんな感じだろう。

 

 

 

「あら、そういえばアイズは?」

 

「アイズならレフィーヤと一緒にダンジョンに行くって言ってたよ~」

 

「まったく、今日は大事な話があると・・・待て」

 

 

リヴェリアが一瞬口を止めた。

アイズとはベート達と同じ第一級冒険者と同じだが少し戦闘狂である。

そして何かとポロンを気にかけている。

 

 

「ポロンは今部屋にいるか?」

 

「あん?さっき悲鳴が聞こえてただろ」

 

「確かにそうか・・・」

 

 

リヴェリアが心配していたのはアイズがポロンを連れてまたダンジョンに入ろうとしたのではないかという事。

 

この話の前に皆さんにはポロンのステータスをお見せしよう。

 

 

 

ポロン

 

 

Lv0

 

 

 

力 :I0

 

耐久:I0

 

器用:I0

 

敏速:I0

 

魔力:I0

 

 

□■:EX

 

 

《スキル》

 

・ロ※n?な+*マ

 

閲覧不可

 

 

・□■

 

閲覧不可

 

 

【魔法】

 

・■■■■

 

・■■■■

 

・■■■■

 

・■■■■

 

・■□■□

 

 

これが現在のステータスだ。

補足説明をするが神の恩恵(ファルナ)を授けたのは7年前。

ポロンが3歳の頃だ。

 

そう、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだ。

そして異例のレベル0。

 

そもそもファルナを受けるとレベル1からスタートする。

レベルが1違うだけで力量差が大きく変わる。

 

そのレベルが0、つまりファルナを受ける前の普通の人と変わりないのである。

 

ダンジョンには魔物が出現し、そして人間を襲う。

そんな魔物と対抗できるため神は下界の子にファルナを与えたのだ。

 

それでは普通の人がダンジョンに入ったらどうなるだろうか。

他の冒険者に聞いてもこのように答えるだろう。

 

「自分から棺桶に足を突っ込んでいる」、「自殺志願者」、「魔物のエサ」だと。

 

 

ここまで説明したから少しは理解できるだろう。

 

 

アイズは4年前ポロンを連れてダンジョンに入った。

彼女はポロンが嫌がるも無理やりどんどん下の階層に降りて行った。

 

そして4日間帰ってこなかった。

 

リヴェリア達は顔を青ざめくまなく町の中、ダンジョンの中を探った。

居なくなって4日目の夜、ダンジョンの10階層から大きな爆発があったと話を聞き、リヴェリア達はすぐに駆け付けた。

 

するとそこには意識を失っていた無傷のアイズとボロボロのポロンが壁を背に座って眠っていた。

だが一番驚いたのはポロン達の周りにかなり多くの魔石が落ちていた事だった。

 

アイズがこの数をやったのか?

だったら何で無傷なんだ?

そしてさっきの爆発はいったいなんだったのか?

 

と疑問ばかりが頭をよぎるが、ひとまずは2人を回収してリヴェリア達はダンジョンから抜けた。

そのあと2人は目を覚ましたが何をしていたかオークの変異種が現れた後の記憶が無いとの事だった。

 

それ以来、アイズは何度もポロンをダンジョンに連れて行こうとする。

何度も注意してるが一向に止める気配はない。

 

 

つまり、今回もアイズがポロンを連れてダンジョンに向かったのではないかと予想したがリヴェリアの考えは違って「うわぁぁぁぁぁ、離せぇぇぇぇ!!!」

 

 

再びポロンの声が響き渡る。

 

 

その声を聴き、リヴェリアの顔は引きつり、他のメンバーは苦笑いを浮かべてたり、舌打ちをしたりしていた。

 

 

「お待たせやってあれ?どうしたん?」

 

 

遅れて登場した神ロキだが場の空気が違うことに気付く。

 

 

「ロキ、ポロンを見たか?」

 

「ああ、ポロンならさっきアイズたんにお姫様抱っこされながら門を出てったで」

 

 

この一言でリヴェリアの沸点が超えてしまった。

 

 

「ア~~イ~~ズ~~~~!!!!!!」

 

 

リヴェリアの怒りの声が館内に響き渡り、ファミリアメンバーはママを怒らせない様にしよう深く心に刻んだという。

 

 

 

~episode 1 end~

 




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