魔法戦記リリカルなのは クロスホープズ (更新凍結) 作:No.20_Blaz
エクシアのコックピットから降りる俺。
場所はプレシアさんが居る玉座の間だ。
ちなみにパイロットスーツを着ているのだが、これでも一応バリアジャケットも兼任している。
見た目は00のファーストシーズンのCBのパイロットスーツだ。
「・・・お久しぶりですね。プレシアさん。少し痩せました?」
「・・・こんな入り方をして、挨拶だけは紳士ね。」
「それはどうも。と言いたいですが・・・・・」
「・・・・・・。」
「どうして。約束を破ったのですか?あのまま黙っておけば、貴方は残る全てを手に入れられた筈だ。娘さんも、ジュエルシードも。」
「・・・・・そうね。」
「・・・・プレシアさん。貴方まさか・・・・」
「・・・・バレてはしょうがないわね。けどね。それは余計なお世話よ。」
杖を構えるプレシアさん。
それに感化されて俺もシールドソードを取り出して構える。
だが、まだ彼女は戦う気ではない。
まだ何か言うつもりだ。
「・・・・一つ・・・・聞かせて頂戴。」
「・・・何ですか?」
「アリシアの蘇生。貴方は本当に出来るの?」
「・・・・出来るかもしれないと言った。方法はあるが、正直一発で成功するという保障は無いんです。」
「・・・・じゃあ。確実に蘇生は出来ないと?」
「出来たとしても彼女の意識の回復には時間が掛かる・・・其れぐらいです。」
「・・・・そう。案外都合のいい嘘ね。」
「・・・・何っ・・・・・・・」
刹那の事だ。プレシアさんは俺に向かって大量のスフィアを放った。
それをシールドを使いつつ回避した俺、突然の攻撃に俺は驚き、プレシアさんに怒鳴ったのだ。
「なっ・・・・どういうつもりですか!?」
「信じられないの。貴方がアリシアを蘇生するなんて。」
「蘇生も何も・・・アリシアは完全に死んでない!それは貴方が一番良く知っている筈だ!!」
「そうね。けど、有史以来。人が命を蘇生させたという記録は無い。つまり。貴方にアリシアの蘇生は不可能なのよ!」
「有史以来だと・・・・・だったら、アルハザードも有史の筈だ!!」
「違うわ!!アルハザードはその何千年もの前からあり続けた文明!!神の領域に近づき、滅んだ者!!それがあればアリシアは・・・・・!!」
「くっ・・・・・!!」
『言っても無駄の様ですね。多少痛めつけないと分からないタチでしょうし。』
「だろうな・・・・!だがな!!」
「ッ!!」
「それでも!俺は彼女を・・・・貴方を助けたい!!」
俺はシールドソードを構えてプレシアさんに向かい接近する。
地面を滑り、プレシアさんの側面に出た俺は杖を潰す為にソードで斬りかかる。
「ッ!!」
しかし、其処をプレシアさんはしっかりとシールドでガード。
ソードは半ばで止められてしまったのだ。
「なっ・・・・!?」
「子供がっ!!」
複数の魔法陣からスフィアを飛ばすプレシアさん。
それを俺はシールドソードで防御した。
だが、シールドソードだけでは防ぎきれず、ソードは半壊してしまった。
「ぐわっ!?」
『マスターッ!!』
「くそっ・・・・・来い、エクシアッ!!」
俺がエクシアを呼ぶと、立っていたエクシアの機体は光りだし、俺の手に飛んでいった。
そして、それを使い、俺はエクシアにセットアップしたのだ。
「なっ・・・!?」
「ラプラス!『アレ』は!?」
『一分程なら!』
「了解!
行くぞっ!!
TRANS-AM!!!」
刹那。俺の身体は赤く発光し始めた。
それはエクシアたち00のMSに搭載されたシステム。
そう。『トランザムシステム』だ。
これでなら一時的にではあるが彼女を上回るスピードと火力をもてる。
一気に極める、短期決戦だ。
「なっ・・・赤く光った!?」
「全ウェポンフリー!一気に極めるぞ!!」
『Roger!!オールウェポンズフリー!!』
ブレイドをセットし、一気に斬りかかる。
しかし、それをシールドで防がれ、スフィアで反撃させられる。
だが、今の俺には攻撃は当たらない。
ブレイドをシールドに刺したままにして地面を滑って移動。
ビームサーベルを使い、また別の場所からサーベルで突き刺す。
「ッ!!」
「ぐっ・・・!」
『このままいけますッ!!』
残るダガー二本を更に突き刺す。
するとどうだろうか。刺した六本の剣はシールドに固定されたのだ。
得物が残るはソードだけになったが、それは別に構わない。
狙いはこれで十分だからだ。
「っ・・・何コレ・・・・シールドが!?」
『その得物は全て特別な魔力を流しています。』
「敵の魔力に吸い付き、固定する対シールド防御用の方法だ!」
「ならシールドを解除すれば・・・!」
「させると思いますか?この状況でッ!!」
GNソードに魔力を流して一時的に能力強化を行う。
加えてトランザム。
「この威力、唯で済むと思わないことだッ!!」
俺はそう言ってソードを振り下ろした。
プレシアさんは最後の抵抗にと杖で防御した。
だが、ソードの威力は高く、シールドと杖を同時に切り裂いたのだ。
「これが、俺達の・・・・・ガンダムだっ!!」
「くっ・・・・!?」
プレシアさんは杖が切られ、体勢を崩す。
俺は距離をとって警戒しつつ彼女を見ていた。
トランザムは限界時間で、赤く光っていた身体は元の色に戻った。
「はあ・・・はあ・・・・・」
「子供が持つ力じゃないわね。一体、貴方は・・・・っ!」
「ッ!?」
突然プレシアさんは咳き込み始めた。それも唯の咳じゃない。何かを吐いていたのだ。
恐らく、彼女が吐いたのは・・・
「ごほっ・・・・・・!」
『血・・・・!』
「矢張り、プレシアさん・・・・!」
「・・・・無様と言っても良いわ。けどね。それでも私はあの子を・・・・・!」
「・・・・・情けない。」
「何っ・・・・・・」
『マスター・・・・』
「そうやって過去をねちねち言っているんだったら、いっそ彼女に・・・フェイトに謝って下さい!!貴方の為に・・・自分の未来を潰してまで貴方の為に尽くしたんですよ!!」
「っ・・・・それでもあの子は失敗作で・・・・」
「もし・・・・!!」
「・・・・・!」
「もし・・・・彼女がアリシアだったら・・・・貴方は彼女にもそう言いますか?」
「ッ!!」
そう。フェイトはアリシアに成る筈だった少女。
つまり、アリシアはフェイトであり、フェイトはアリシアと言う事だ。
彼女を侮辱すると言う事は、それは自分の娘であるアリシアを侮辱すると言う事だ。
其れを彼女が聞けばどう反応するか・・・それは俺にもわからない。
だが一つだけ言える。
たった一人の娘を愛した自分にとって、それは
どれだけ愚かな事かと。
「・・・・・違う・・・・違うわ・・・あの子は・・・あの子はアリシアではない・・・!クセも、好きな物も・・・特技や喋り方も・・・・全部ッ!!」
「当然だ。この世に同じ人間は二人と居ない。今貴方の前に居るのは、フェイトだ。」
「だからよ・・・だから私は・・・・」
「だから俺は、彼女を解放したい。もうアリシアとしてではなく、フェイトとして。もう生かせてやりたいんです。」
「なら生き返らせてみて!!あの子を・・・・・アリシアをッ!!」
「・・・・・。」
『・・・・こう言われると・・・もう後戻りは出来ませんね。』
「ああ。だが、もとよりそのつもりだ。ラプラス。アレ・・・・使えるか?」
『アレ・・・・本当に使う気ですか?』
「正直、俺達に蘇生の魔法なんて無い。在るのはアレだけ。アレにすべてを賭けるしかない・・・!」
『・・・・・・・・。』
其処に、フェルトから通信が入る。
声からして少し慌てていたので大方なのは達が突破しつつあったのだろう。
『お兄ちゃん!なのはさん達が・・・!』
「解ってる。フェイトも一緒か?」
『うん。そっちは?』
「こっちは・・・そろそろ仕上げだ・・・・!」
『・・・・ヤレヤレ。この流れはやらないと駄目な様ですね。』
「貴方達・・・何を・・・・・」
「可能性を信じるなら・・・・俺達を信じてください。」
『データ転送ッ!!』
ラプラスに対し、フェルトがデータを転送する。
それが俺の言っていたアレだ。
それをラプラスが「転送データ受信中」と書かれている為、現在データを転送してもらっていた。
『データ受信完了です!』
『まだ未完成だから時間はあまり無いよ。』
「稼働時間は?」
『・・・三分って所かな。』
「ウルトラ戦士かよ・・・けど、それだけあれば十分だ!」
刹那。俺は足元に魔法陣を展開し、自身のバリアジャケットを変更した。
が、このバリアジャケットはロクなテストもしていないので、どうなるかは見当も付かない。
それでもコレを使わなければ、アリシアは蘇生できない。
それでも・・・!
『コードチェンジ!コード「セブン・ソード」から・・・
「ダブルオー」ッ!!』
バリアジャケットの姿が変わる。
エクシアの様なスリムな体形の物から新たに変わる姿。
エクシアの後継機にして新たなステージに足を踏み入れたガンダム。
ダブルオーに
「バリアジャケットが!?」
「ラプラス!」
『オーライザー召喚ッ!!』
更に、ダブルオーの支援機「オーライザー」も召喚。
それを背部にドッキングし、一気にダブルオーから「ダブルオーライザー」になったのだ。
これによってダブルオーの二つのGNドライヴのシステム「ツインドライヴ」は安定するのだが・・・
「急増の間に合わせ・・・どれだけ使える?」
『ライザーなら最大で二分。幾らなんでも無理があります・・・!』
「となるとバーストは一分あるか無いか・・・」
「っ・・・貴方一体何を・・・・」
「彼女を蘇生する!」
「っ!?」
『やっぱり使うの!?』
『幾らなんでもぶっつけ本番過ぎますって!!』
「無茶は承知だ。それに・・・・・・」
「・・・・!」
「プレシアさん。貴方はまだやるべき事がある。」
「っ・・・・・。」
「だから、その為に俺は・・・・!」
『どうなっても知りませんよ・・・!
トランザムバースト、発動ッ!!』
(ぶっつけ本番。成功してくれよ、トランザムバースト・・・!)
俺はそう言ってダブルオーに願いつつ、ぶっつけでトランザムバーストを使用した。
二つのGNドライヴから粒子が発生し、それによって周りに粒子が散布、濃度が濃くなっていく。
そして。俺は願うようにトランザムバーストを発動したのだった。
次回予告ッ!
恭真「時間無かったね・・・」
鈴羽「逆だよ・・・どんだけ待たせたよ!?」
ラプラス『この小説の先が心配ですね・・・次回「貴方の願い」です。』