魔法戦記リリカルなのは クロスホープズ (更新凍結) 作:No.20_Blaz
恭真「俺たちは大丈夫だが、鈴羽が・・・・」
鈴羽「あ・・・アハハハハハハ・・・」
フェルト「す・・鈴羽姉ちゃん?」
恭真たちの自宅・・・
さて。俺たちは、シャカシャカ進むこの話に少し戸惑っていたが、それ以前に戸惑うことがあったのだ。それは・・・
恭真「まさか・・・劇場版までもこの世界に入っているとはな・・・」
そう。全ての始まりがまさかの劇場版だったのだ。確か、劇場版はいきなりジュエルシードを三つも手に入れるというので、二十一個あるジュエルシードはいきなり三つはなのはに確保されたと言うことだ。まぁそこら辺は俺たちは余り介入しないので大丈夫だが・・・
鈴羽「あ・・・・あははははははは・・・・・」
帰ってからずっと鈴羽がこの調子と言うのだ。
翼「・・・大丈夫か鈴羽?」
鈴羽「大丈夫だよー今日も世界は回るー」
フェルト「後半、何言ってるか解らないんだけど・・・」
ハロ「スズハジュウショウ!スズハジュウショウ!」
恭真「・・・本当だな。」
まぁそれはそれでなのだが、これで改めて解った事がある。彼女は、阿万音鈴羽・・いや、この高町なのはは「原作版」のなのはつまり、テレビシリーズのなのはと言う事だ。それが解っただけでも色々と行動が変わる。これはこれで収穫だ。
ラプラス『・・兎に角マスター。これからどうするのですか?』
恭真「っと・・そうだったな。」
だが、行動の前にこの世界が本当に「なのは」の世界なのか疑いたくなってきた・・もし可能ならばトリニティさんに連絡を取りたいのだが・・・・・
恭真「・・・・さて。どうするかな・・・・・・」
ラプラス『・・・・あ。そういえばマスター。』
恭真「ん?どうした?」
ラプラス『トリニティへの電話番号をお教えするのを忘れていました。』
ドンッ!
恭真「今すぐに教えろ!今すぐに!!」
ラプラス『は・・・はい・・・・』
と言う事で、ラプラスにトリニティさんの電話番号を教えてもらった俺は早速トリニティさんに電話を掛けたのだ。
プルルルルル・・・プルルルルル・・・プルルル、ガチャッ。
トリニティ『はいぃトリニティでーす♪』
すると、受話器の向こうからほんかわとのんびりな喋り方をした天使のトリニティさんが電話に出たのだ。
恭真「俺です。恭真です。」
トリニティ『恭真?えっと・・・・』
恭真(そうだ・・・確か俺名前を変えていたんだ・・・なら・・・)
恭真「高町なのはを引き取った転生者の恭真です。」
トリニティ『なのはさん・・・ああ!あの時の転生者さんですねー!』
恭真「はい。」
トリニティ『そうですかー恭真さんですかー・・・・それでー・・私に何かご用が?』
恭真「ええ。聞きたいのは、俺の転生した世界についてです。」
トリニティ『・・・まさか今更転生場所を変えたーい・・とかでは・・・』
恭真「いえ、それは別に無いのですが・・・」
トリニティ『はい・・・では?』
恭真「この世界は・・・・正直に聞きますが、映画版かテレビ版か。どちらをメインにしているのですか?」
トリニティ『・・・・・・・その事でしたかー・・確かにそれはお聞きになりたいと申すのも無理ないですねー』
・・・この喋り方・・やはり全てトリニティさんが仕組んだのか?
トリニティ『正直に言えば私もその世界については解りません。ただ言えるのはその世界の原作は「魔法少女リリカルなのは」と言うことだけです。』
恭真「・・・つまり・・この世界は映画版であり・・・テレビ版でもある?」
トリニティ『はい。ですが、時間的には恐らく劇場版がメインでしょうね。其処にサブとして補足のテレビ版が入る。と言うのが、私の見解ですぅ。』
なるほど・・・確かに、劇場版とテレビ版では物語の時間に差が出る。
だから、テレビで放送したのを飛ばして別の話に切り替え、そして別のエンディング・・・それはグレンラガンだった・・・・・だから、物語の重要点のみを取り上げて映画を作る。それ以外はテレビを見てくれ。って事になるのか。
恭真「と言う事は、あくまでこの世界は映画版と言う事ですね?」
トリニティ『・・・要点全てをあわせると・・・そう言う事ですねー・・・って言うことは・・・?』
恭真「・・ええ。先ほど、原作がスタートしました。」
トリニティ『・・・解りました。では、恭真さん達はこれからどうするのですか?』
恭真「・・・・・・取り合えず・・影ながらの行動をしますよ。」
トリニティ『・・・了解しましたー・・・あ、それと・・・』
恭真「・・何か?」
トリニティ『お気づきでしょうが、その世界には既にもう二人の転生者が転生していますー・・・・二人共馬鹿なので其処は覚えておいてくださーい。』
恭真「・・・・解りました。では。」
ガチャ・・・
恭真「・・・・ふうっ・・・・」
翼「・・終わったのか?」
恭真「・・・ああ。」
さて。と言う事で今後の行動を三人にも話しますか・・・にしても転生者が俺の他に二人かー・・・・・・・・・・・・・・え?
恭真「・・・・ふた・・・・り?」
フェルト「・・・?」
恭真「あんな・・・転生者が・・・二人も・・・?」
翼「・・さ・・・最悪だ・・・・」
恭真「最悪だあああああああああああああああああああああ!!」
最悪だ・・・・いろんな意味で・・・・
ラプラス『と・・兎に角、それを込みで今後どうするか考えましょう。』
フェルト「そ・・そうだよ。何とかなるって。」
・・・・そ・・そうだな。絶望ばかりしていても何も始まらない。何とかせねば・・・!
でも、その前に鈴羽をどうにかせねば・・・・
恭真「鈴羽ー大丈夫かー?」
鈴羽「アハハハハハハ・・・・・・」
恭真「・・・・しかし・・どうして鈴羽はああなった?」
フォーチュン『・・・それについては私がご説明します。』
翼「・・フォーチュンハートか。」
フォーチュン『はい。どうやら、主はあのレイジングハートの形状の細部が自身のかつて使っていた物よりも機能的で、自身はあの時は一つだけしかジュエルシードを取れなかったのに彼女が初陣で三つも確保したからでしょう。』
あ・・・なるほど。其処だったのね、鈴羽のあの顔の原因は。まぁそりゃテレビ版からかなりの月日が経ってるし、リファインしても可笑しくも無い。それに驚いてああなったのか・・・
恭真「・・だが鈴羽。と言う事はだ。彼女が一気に三つも集められたという事はこの先ジュエルシードの確保には鈴羽よりも短い時間を費やすことになる。」
鈴羽「そーだねー・・・」
恭真「・・・・つまりだ。それだけ実戦経験が詰めなくなるということだ。」
鈴羽「そーだ・・・・・・・・って・・・と言う事は・・・・」
恭真「ああ。この一件が終わっただけでも・・かつて鈴羽がこの事件を終わらせたときの実力とこの世界のなのはがこの事件を終わらせたときの実力では・・・差が出るということだ。」
鈴羽「・・・・あ。そっか・・・・・つまりは・・まだ私の方が強いって訳だね・・・・・」
いや、どうして其処に行き着く。確かにそれはあながち間違いではないが・・・
鈴羽「ふ・・・フフフフフフフフフ・・・・・・・・」
翼「す・・・鈴羽?」
鈴羽「と言う事は・・・私達が先に少しでもジュエルシードを集めれば・・・この世界の私の実力は減るということ・・・!」
恭真「え・・・まぁ・・そうだな。」
鈴羽「なら・・・一刻も早くジュエルシードを集めよう!!」
いや、だからどうしてそうなる!?
恭真「だ・・だが、集めすぎたら色々と面倒な事になるぞ。この先的にも、俺たち的にも・・・」
もし、俺たちがなのは達以上のジュエルシードを集めると、あの「時空管理局(笑)」が出てくることになる。正直、今は穏便に済ませたい。だから・・・
フェルト「集める数は制限するの?」
恭真「ああ。俺たちだけで、別に其処まで持たなくてもいい。良くて・・・三つか四つだ。」
翼「・・だな。今、我々の存在を知られたら・・・色々と面倒が付くことになるからな。」
恭真「ああ。今はまだ、「例の物」の存在を知られたくないからな。だから、出来るだけ中立の立場を形成する為だ。」
鈴羽「・・・・うん。解った。少し焦りすぎちゃったね・・・・」
恭真「・・・いや。解ってくれたならいい。」
数日後・・・
スタートから数日後。未だにジュエルシードは回収できず、どうやらなのは嬢もそのようだった。流石に覚悟はしていたが・・ここまでとはな・・・
と言う事で俺たちはまた屋上に集まってどうするべきかと考えていたのだった・・・。
翼「・・・まさかと思うが、この街の周辺にあるジュエルシードと言う物はあの馬鹿に全て回収されているのでは?」
恭真「・・・それはあり得るな。」
フェルト「実際、ここら一帯に未だに反応が無いからね・・・」
鈴羽「・・・・・・って事は、後は他の次元世界に少数と・・すずかちゃんの家の近くに、旅館。そしてビル街に・・・海にある複数。」
恭真「それで大体どの位だ?」
鈴羽「・・・確か海のは全部で五つ。だから・・・」
翼「確定で八個。そして、少数と言う事で大体一個あると考えて・・・」
恭真「今の所所在をつかめているのは全部で九個と言うことか・・・」
フェルト「でも・・・それってあの馬鹿も知っている筈でしょ?だったら取られているんじゃ・・・」
恭真「それは無いな。」
フェルト「えっ・・・どうして?」
恭真「・・・イベントをぶっちもんにすると思うか?あいつが。」
「「「ああー・・・・・」」」
確かに、アイツが先に回収してそれをなのは嬢に渡すということもあるだろう。だが、それでは返って怪しまれるし、フラグを回収できない。だから、あえて所在をつかめても回収せずにタイミングを見計らって乱入して奪い取る。大方、あの馬鹿はそう考えているんだろう。
恭真「はぁ・・・できるだけ穏便に済ますには・・異世界のを回収するしかないようだな。」
鈴羽「それはそれで骨が折れそうだねー・・・」
ラプラス『できれば現れて欲しいものですね、ジュエルシード。』
恭真「・・・所で。話はかなり変わるのだが・・・」
鈴羽「ん?どうしたの?」
恭真「今日の買出しって誰だっけ?」
ちなみに、ウチの家事などは当番制でローテーションで家事をこなしている。で、昨日俺が買出しをしたから・・・
フェルト「今日は翼お姉ちゃんだよ。」
翼「ん・・・・私か。」
恭真「うむ。なら、買出しは頼むぞ。俺は今日は洗濯で、鈴羽が掃除だ。」
鈴羽「じゃあ・・・そろそろ翼ちゃんの部屋を掃除しないとねー・・・・」
翼「ヴッ・・・・・・」
そう。翼は原作どおり部屋の片付けをしないのだ。結果、部屋は何時もグチャグチャでそれを鈴羽かフェルトがする事になったのだ。え?俺?
男だから駄目だって。三人に言われた・・・・・
Side チェンジ
翼「・・・よし。これで全部だな。」
時刻は流れ、私、風鳴翼は一人買出しを終えて帰宅しようと歩いていたのだ。
と言っても今日の夕食はカレーなので袋の中は四人分の食材とルーだけで少し軽めだったのだ。まぁ・・私だってこの位買出しは出来る。だが・・・
翼「・・・やはり、少しは身に付けねばならないのか・・・・」
鈴羽から私は「女子力」と言う物が全く無いと言われ、私は「そうか?」とかつて話していたことがある。それに対して鈴羽は「そうだよ」と言った。どうやら、私は女としては未熟らしい。家事や私生活に至るまでだ。流石に、私も私生活は直ぐには出来ないが・・・
直ぐにやれる物とすればせいぜい料理のスキルとかだろう・・・。このまま作らせっぱなしと言うのも、流石に私としては我慢できんからな。
翼「・・・・今度鈴羽に教えてもらうとしよう・・・・」
その時だ。私が偶然通った公園のベンチの下に何かあるのに気が付いたのだ。最初は誰かが落としたものかと思っていたが、よく見たらそれは・・・
翼「・・・・あれは・・もしかして?」
近づいてその何かを探し当ててみるとそれは鈴羽が言っていたジュエルシードだったのだ。
まさかこんな所にあったとは・・・
翼「・・これは盲点だったな。まだ発動前だったのか。」
しかもまだ発動前の物である意味不幸中の幸いだっだろう。
取り合えず、これを持ち帰ろうと私はズボンのポケットに入れたのだ。
だが、その時だった。
翼「・・・・誰だ。」
「っ・・・・・・・」
翼「・・・大人しく出て来い。さもなければ・・・・」
誰かが居た。いや、私を見ていた。それに気付いた私だったが、どうやら相手は今まで気付かれて無いと思っていたのだ。少し誰かに見られているという視線はあったが、ここに着てそれが確かな物になった。どうやら・・・「コレ」関係の者らしいな。
「・・・・・。」
すると、私の前には金色の髪をなびかせた少女が現れたのだ。だが、彼女はタダの子供ではない。服装は黒をメインとした服装。あれは恐らく鈴羽が言っていたバリアジャケットだ。そして、手には斧のような武器を持っていた。あれが彼女のデバイスか。
私が一人で彼女の観察をしていると向こうの方から話し掛けて来たのだ。
「どうして・・・・解ったのですか?」
翼「・・・気配だ。」
「・・・・。」
翼「・・お前が途中から私を見ていたのは解っていた。だが、確証が無かったのでな。迂闊に行動を起こせなかったのだよ。しかし、お前はココに来て私がこれを探し当てると視線を強めた。だから私を尾行していたと結論を出す事が出来た。」
「っ・・・・・・」
翼「言わずともわかる。お前の目的はコレだろ?」
私がそう言ってジュエルシードを出すと、彼女は目の色を変えて武器を私に突きつけてきたのだ。
「・・・それを渡してください。」
翼「・・・・・。」
しかし・・ここまで世間知らずとはな・・・これが魔導師のやり方と言う物なのか?
それに・・・・・・仕方無い。少し遊ぶか。
翼「・・・それが人に物事を頼む態度か?明らかに恐喝だぞ。」
「・・・・・・。」
翼「・・・・・・それでもいいという顔だな。まるで自分が強者と思っている顔だ。」
「・・・だったら・・どうと言うのですか?」
翼「・・・そうだな。コレを壊す・・・と言ったら?」
「・・・無駄よ。それを子供の力で壊すことは出来ない。」
子供の・・か。魔法でなら可能だということだな。だが、それでもかなりの魔力と言うのを使いそうだが・・・だったら・・もう少し揺さぶるか。
翼「・・ふむ・・では・・・・もし、私がこれを飲み込んだら?」
「っ・・・・・!」
顔色を変えたな。どうやらこれはこれでまずいらしい。だがまだか・・・そろそろ突いてやるか。
翼「・・・その顔だと。これを飲まれても別にいいと言う事か。」
「そ・・・それは・・・・・・」
翼「まぁそうだろうな。恐らくお前は二つ保険をかけている。」
「えっ・・・・・?」
翼「・・・そう。お前の他にもう一人のお前の仲間。そして・・・歳からすれば大体20代くらいの大人・・・が私の後ろに居る。」
「っ・・・!!」
翼「図星だな。さて・・どうするか・・・・・・」
そして、刹那の事だった。後ろに隠れていた彼女の仲間が出てきて後ろから私を殴りに掛かったのだ。私はそれを軽く回避して彼女達二人から距離を取ったのだ。
翼「っと・・・危ないではないか。この袋には夕食が入っているのだぞ。」
「チッ・・・・!何て速さだい・・・!」
「アルフ待って・・まともにやったら色々と面倒だよ・・。」
アルフ「けどさ、フェイト。コイツが持っているジュエルシードを奪って気絶でもさせりゃ・・・大丈夫だと思うけど。」
フェイト「・・・・・。」
・・・大方の予想は当たったが、まさか・・・・・・・・
犬耳とはな・・・・あの女、恥ずかしくないのか・・・?
カンッ。コロコロコロコロ・・・・・
翼「・・・・・・。」
アルフ「さてと・・・其処のガキンチョ!大人しくその石を渡しな!さもないと・・・・」
翼「・・・さもないと・・・何だ?」
・・そろそろ聞きたい情報は聞き出せた。潮時か。
アルフ「・・・こうなるんだよっ!!」
私は、アルフと呼ばれた女性が私に殴りかかってきたので、その拳を掴んで、背負い投げをした。当然体格の差があるが、相手の力も利用しているのでアッサリと相手は浮かんで地面に叩きつけられたのだ。
ドゴッ!
アルフ「ぐわっ!?」
フェイト「あ・・・アルフッ!?」
翼「悪いが正当防衛だ!」
そして、そのままフェイトと呼ばれた少女に向かい、正面突破を試みた。当然何の策もなしに突撃を掛けるほど私も馬鹿ではない。だから・・・
シュッ
カンッ!
フェイト「痛ッ!?」
其処に転がっていた空き缶を彼女の額に当てたのだ。そのお陰で彼女は体勢を崩し、その隙に私は逃げさせてもらったのだ。
フェイト「っ・・・ま・・待って!?」
翼「悪いが・・私も色々と急いでいるのでな!」
そして、彼女達には悪いが、私は制止を無視して走り去ったのだ。
翼「・・・・ここまで来ればもう・・・・」
で。その後はかなりの距離を走って現在は自宅の直ぐ近くまで来ていたのだ。
私は走ったので袋の中身が落ちて無いかと袋の中を確認し、全部あることを確認すると。安堵の息を吐いた。これで後は帰るだけ。魔力での捜索もあるだろうが、生憎私も・・と言うか私達はリミッターと言うのを掛けているので恭真曰く、魔力量はかなり抑えられているらしい。
翼「・・・・さて。もう直ぐで帰れる。これでやっと・・・・・」
でも・・・
アルフ「まぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁてえええええええええええええええ!!」
翼「何っ!?」
どうしてだろうか。アルフと言う女性が物凄いスピードで私に向かって走っていたのだ。それも尋常じゃないスピードで。皆だったら、この状況どうする?私も勿論・・・
翼「くっ・・・大人気ないと知れ!!」
全力で逃げる。
だが、相手は大人。流石の私でも差がみるみる縮んでいったのだ。このままでは確実に彼女に捕まってしまう。
しかし。
カチッ!
ボウッ!!
突如、私の前の道が煙で溢れかえり、私は驚いたがその中に突っ込んで行った。
翼「っ・・・・・仕方無いっ!」
アルフ「い゛っ!?ちっ・・・待ちやがれ!!」
煙の中では当然前も後ろもわからない。だが、私はそれでも一心に走ったのだ。それだからか、もう体力の限界だったのだ。
翼「ハッ・・・はっ・・・はっ・・・・・っ・・・」
その時、今度は誰かに後ろからつかまれて私はなす術なく引きずられたのだった。
翼「っ!?お前は・・・・」
「静かにっ!」
翼「えっ・・・・・!?」
アルフ「そーれっ!っと抜けたーっ!・・・ってアレ?あのガキ何処に・・・」
アルフ「んー・・・・・アッチか!」
翼「・・・・・・・。」
「・・・ふうっ・・・行ったか・・・・」
翼「行ったかって・・・・・お前は一体・・・・っ!?」
恭真「一体って・・・誰の事だ?」
翼「きょっ・・・恭真!?」
気付けば、私の直ぐ隣には恭真が座っており、アイツは立って周りを見回したのだ。
そして、軽く息を吐いたのだから、どうやら彼女は居なくなっていたらしい。
恭真「ヤレヤレ。まさかこんな事になっていたとはな。「モアッド・スネーク量産型」を二つ持ってきておいて良かった・・。」
翼「おまっ・・・どうしてここに!?」
恭真「お前の帰りが遅いのでな。鈴羽に頼まれたんだ。」
翼「あ・・それは・・・すまなかった・・・・」
恭真「・・・いいさ。あんな事になっていたんだ。帰りが遅いのも仕方無い。」
ラプラス『周辺に魔導師反応無し。どうやら彼女は行ったみたいです。』
恭真「よし。さっさと帰るぞ。二人が待っている。」
恭真はそう言って私に少し笑みを見せた。それを見て私は「ああ・・」と肯いて立ち上がった。そして、二人で夜の道を歩き始めたのだった。
すると、数分してだろうか。恭真が思い出したかのように私に話し掛けて来たのだ。
恭真「そうだ・・・・お前が魔導師に襲われていたって事は・・・」
翼「ああ。」
私はポケットに入れていたジュエルシードを取り出して恭真に渡したのだ。それを見て恭真は直ぐに今までは付けていなかった腰のウエストポーチに入れたのだ。それを気になった私はそれについて恭真に質問したのだ。
翼「・・・恭真、それは?」
恭真「ん?タダのウエストポーチ。だが、魔力を使っているからココからジュエルシードの反応が漏れないようにしてる。」
翼「・・・・便利なのだな。魔法とは。」
恭真「万能ではないがな。」
恭真はそう言って苦笑し、私達はそれ以降何も話さなかったのだが、家に近づいたときに私は自然と口を開いていたのだった。
翼「恭真・・・・・」
恭真「・・・何だ。」
翼「・・・ありがとう。」
恭真「・・・・・ああ。」
次回予告!
鈴羽「ふーたーりーとーもー・・・なーにイチャイチャしていたのかなー?かなかな?」
恭真「す・・鈴羽さ怖いです・・ハイ・・・」
翼「な・・なんでそんなに怒っている・・・と言うかイチャイチャとはどういう意味だ!?」
フェルト「じ・・次回「始動!これが俺たち〇〇だ!!」ってコレって何かプロローグとタイトル似てない?」
ラプラス『それよりも彼女達を止めてくださいフェルト。』