魔法戦記リリカルなのは クロスホープズ (更新凍結) 作:No.20_Blaz
鈴羽「あ、あと私もだよ。」
翼「ん?私は?」
フェルト「えっと・・・・ちょっとだけ。」
お知らせ:今回から台詞にキャラ名は書きません。
第80無人世界 「カスカール」
滝が多く存在する無人世界「カスカール」。
緑豊かで天然の要害などが多くある場所でもある。
当然、其処では管理局の権利などは無い。
と言う事で・・・
「さて。準備はいいか?」
「何時でもいいぞ。」
俺は始めての模擬戦を行うことにしたのだ。対戦相手は翼。場所は滝の近くの湖で回りは湖の周りだけは凹んで沈んでいるので壁となっている。ちなみに浅瀬なので大丈夫・・・の筈。
「いざ・・・・!」
「行くぜ、ラプラス・・・・!」
『Get Ready SET UP』
『術式展開。』
翼は唄い、俺は力を集中させてセットアップした。翼のセットアップの方法は特殊で元々奏者と言うのを元に歌でセットアップ出来る様になっている。そして、当然バリアジャケットは・・・
「・・・うん。いい調子だ。」
流石に一気に全開にすることは出来ないので、第一期の通常体の姿となっている。対して俺は、黒のシャツに橙のベスト。そして、深緑のズボンと私服の様な姿になっている。
まぁ・・訓練用だがな。
そして、武器は・・・
『シールドソード、展開完了です。』
俗に言う「GNソード」である。だが、エクシアでは無いために「GNビームガン」は取り外しており、シールドとソードの二つだけなので「シールドソード」と言う名前にしているのだ。
「よし。こっちは何時でも・・・!」
「よし、では行くぞ。恭真っ!!」
刹那。翼は刀を持ち、俺に向かって一気に接近して来た。それに対して俺はシールドソードを盾にして防御の体制に入ったのだ。すると、翼は斬りかかり、俺はそれをカードするのだった。
「ぐっ・・・・!」
「遅いぞっ!」
続いて翼は脚部にあるブレードを展開して回転蹴りの「逆羅刹」を使って追撃を図った。お陰で俺はガードはしきったが退いてしまったのだ。
「っ・・・まだだっ!」
だが、俺でも黙ってはいない。シールドソードのソードを展開して翼に向かって切りかかったのだ。翼はそれを刀で防ぐが、回避かでガードし、攻撃は当たらなかったのだ。
「速い・・・・!」
「伊達に防人はしていないっ!!」
隙が大きかった俺は、再び翼に懐に入らされ、防戦一方となってしまった。だが、流石にこのままでは終われない。何とかせねば、と俺は起死回生の一手を探していたのだ。すると・・・
「・・・・・試してみる価値はあるか・・・・!」
(仕掛けてくるか・・・・!)
俺はシールドソードで翼を振り払い、剣を高々く上げたのだ。更に、その剣に魔力を集中させて一気に振りかぶったのだ。
「でえええええええええええええええいっ!!」
刹那。俺は何も無い場所で剣を振り落とし、翼は衝撃波での攻撃と思って距離を取ったのだ。だが、俺の狙いはそれではなかったのだ。
「っ!?居ない!?」
水しぶきが上がって数秒後。俺は翼の視界から消えていたのだ。翼は何処に行ったと辺りを探していたが、やがて気付いたのだ。
「・・・・・・!!」
俺が水に剣を叩いたのは攻撃の為じゃない。
“目くらまし”の為だからだ。
そう、俺は剣を構えて翼の上を飛んでいたのだ。
「チッ・・・・間にあ・・・・」
「わせないっ!!」
刹那。俺は翼とぶつかり、其処には巨大な水しぶきが上がった。
そして、水が雨のように落ちている頃には・・・
「っ・・・・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・・」
俺は翼の片腕を掴んで剣をノド元に突き刺していたのだ。
「・・・・・・ふぅ・・・・負けたよ。」
「・・・・・はぁ・・・・勝ったぁ・・・」
俺は模擬戦が終わったのでシールドソードの剣を折りたたんで安心したのだが・・・
ズルッ
「・・・・うえっ?」
「へっ・・・?」
安心しすぎたのか、俺は体勢を崩してしまい、翼に向かって倒れたのだ。
「いつつつつつ・・・翼、大丈夫か?」
「ああ・・・何とか・・・・・・・・・・・」
「・・・ん?どうし・・・・・・・」
そして、気が付けば。俺は翼の体の上に倒れていたのだ。それに気付いた俺たちは数秒制止していたが・・・
「わああああああああああああ!?!?」
「どわっ!?す・・すすす・・すまん・・・・ってかごめんなさい・・・・!!!」
直ぐに我に返って俺たちは互いに後ろを向いて放れたのだ。しかも正座で。
しばらく俺たちは無言でいたが、やがてはそれに耐えかねた俺が口を開いたのだ。
「その・・・・本当に・・・ごめんなさい・・・・」
「・・・いや・・・わざとじゃ・・・・無いんだろ?」
「・・・・・そうです・・・・・」
「・・・・なら・・・・・許す・・・・・」
と、ぎこちない会話をして二人共振り返ったのだが・・・
「「ん?」」
何と其処には・・・
「・・・・・・。」(ニコニコ)
ニコニコと笑顔で立っている鈴羽さんが居たのではありませんか。でも何か後ろからどす黒いオーラ出てますよ。つかなんでセットアップしてるんですか。てかどうしてバリアジャケットがシュテルのカラーなの!?フォーチュンは色違うし!!赤から真っ青ですし!!
「えっと・・・・・すず・・は・・・・さん?」
「何かなー恭真くーん?」
「あの・・・鈴羽・・・何時から・・・見ていた?」
「んー?二人が戦闘終わってからだよー?」
ヤバイ。問いを投げた翼さんが問いがボールからバズーカの弾に変わってかのようにビビっていらっしゃる・・・・・・・・・待て。と言う事は・・・・
「あの・・・鈴羽さん。ちなみに・・・・アレは・・・・・・」
「あー・・・アレね。二人がイチャイチャしていたアレだね?」
「いや・・・それは・・・恭真が滑ってしまっただけで・・・・」
「ふーん・・・それで?」
「え・・・それで・・とは?」
「言う事は・・・・それだけかな?かなかな?」
「・・・・・。」
「・・・・・。」
と・・・兎に角・・・何故か鈴羽さんがデバイスを構えているのですが・・・
それってまさか・・・
「それじゃあ・・・・今度は私と模擬戦しようか?」
(あ・・・・これは死んだわ)
その後。俺と翼は全力全壊の砲撃を放たれてそれをかれこれ数時間受けたというのは言うまでも無い。しかも非殺傷で。
数十分後・・・
「全く・・・鈴羽の一撃は相も変わらずだな。」
『今までそんな事ありましたっけ?』
俺はさっき模擬戦をしていた場所とは別の場所の小さな滝で身体を洗っていた。身体にはアザと傷があったからだ。そして、そのついでとして身体を洗っていたのだ。
『しかし、凄いですね。ここの水は。』
「ああ。まさか治癒能力があるはな。」
そう。この滝の水は特殊で、体に当たれば治癒の能力があるという特別な滝なのだ。
お陰で身体のアザはすっかり無くなった。これはいいものを見つけたな。
「さてと。身体を拭いてさっさと戻りますか。」
身体を洗い終えた俺は奥に空洞があったので、其処に着替えとタオルをフェルトに転送してもらっていたのだ。ちなみに、フェルトがどうしてそうなったかと聞いて俺が教えるとフェルトが苦笑していたが、それは気にしない。
で、俺は体をタオルで拭いて服を着替えていた。そして、下着とズボンを穿き終えたときである。
「・・・・・・・。」
「ん?誰か居るのか?」
ヒタヒタヒタ・・・
「全く、恭真君ったら・・・・あんな所であんな事を・・・・」
バシャッ・・・
「えっ・・・・・」
「ふぇ?」
にゃあああああああああああああああああ!!!
その日。鈴羽はとてつもない声を上げて俺に締め技を喰らわせたのだった。
そして、またまたそれから十数分後・・・
俺はその滝の上で一人黄昏ていたのだ。其処に翼がやって来て、無言で俺の隣に座ったのだった。彼女の顔には手当ての後がある。どうやらあの後、自宅に転移してフェルトに手当てして貰ったらしい。
「・・・・・・・・今日は随分と・・・・運が悪かったな。」
「特定人物に・・・だろ。」
「・・・ラッキースケベと言うヤツをしたのにか?」
「何でそうなる!?」
『事実ですがね。』
た・・・確かにそうだが・・・お陰で体中がゴキゴキ言う・・・・
つか、どうしてアイツあんな締め技何て使えたんだよ・・・
「・・・で、鈴羽は?」
「今は下で多分着替え中だ。」
「・・・了解した。私は一足先に家に戻っておく。」
「解った。こっちは鈴羽が着替え終わったら戻る。」
んで、その後翼は戻って俺は鈴羽と共に戻ることになったのだが・・・
これってかなり気まずくないか?
「・・・・・・・はぁ・・・どうするかなー・・・・・」
『それはマスターが運が悪かっただけ。あまり思いつめるのは良くないですよ?』
「・・・・そうは言うがな・・・・」
『っ・・・・マスター。ココから数キロ東にジュエルシードの反応。』
「何っ・・・・・・解った。鈴羽に連絡を入れて俺たちは先に行くぞ。」
『了解です。』
俺は、鈴羽に連絡をして、一人でその反応がある場所に向かったのだ。
其処は広大な間欠泉の大地があったのだ。それに、どうやら周りの自然から、ココから水(湯)が湧き出ていたようで、そのお陰で周りの自然が育っていたようだ。
「流石は間欠泉だ・・お陰で少し暑い訳だ。」
『周囲の温度は25度。軽い夏日よりですね。』
「ああ・・・・それで、ジュエルシードは?」
『反応は・・・・この間欠泉の何処かです。』
何処か・・・って事は・・・地下ですが・・・・・また大変な所に埋まっている物だな・・・・・
「・・・どうにか下まで行けないかな・・・」
『やはり、間欠泉が止むのを待ってそれから行けばよろしいのでは。』
「・・・・それしかないかぁ・・・・はぁ・・・」
だが、間欠泉は生憎止みそうに無い。だからと言って無理矢理魔法で同行すると言うのも不本意だし、何より、俺は其処まで魔法を器用にすることが出来ない。今出来るのはせいぜい魔力強化位だ。
「・・・ここはやっぱり鈴羽の手を借りるしか無いな。」
すると、タイミング良く鈴羽が到着し、同じく間欠泉に圧巻していたのだ。そして、俺は鈴羽に手伝ってもらうことを提案したのだ。
「うわぁ・・・凄い間欠泉・・・・」
「この下にジュエルシードがあるらしい。だから、取るのを手伝ってくれないか?」
「この下なの?・・・・それは・・流石に少し骨が折れそうだね・・・」
「・・・・そうか。なら、やっぱり俺が直接・・・」
「やっぱ駄目!私が行く!!」
「え?」
すると、俺が行くと言い出した瞬間、鈴羽が買って出たのだ。しかも、かなり慌ててだ。
・・・どうしたんだアイツ?
「・・・えっと・・なら、頼むが・・・・方法はあるのか?」
「うん。間欠泉って一時間位すれば一旦戻るし、その間に潜って行けばいいんだよ。」
「行けばって・・・水の中をか?」
「大丈夫。魔法で自分の周りを膜の様に覆わせて、後は一気にブーストして行けばかなり早くいけるはずだよ。」
「・・・解った。俺は、上空で待機してるから、何かあったら直ぐに戻れよ。」
「解ったの。」
と言う事で、俺達は間欠泉が止むのを待って上空に待機していた。
ちなみに、俺は非常時の為に身を隠す為と飛行用のマントと。・・・何となくでチョイスしたバンダナを付けていた。
「・・・何でバンダナなの?」
「いや、だって翼はサングラス式のバイザー付けてるし・・・あくまでカブらないように・・・」
俺たちがそんな会話をしていると、間欠泉が止まり、水の音で溢れかえっていた場所は静まり返ったのだ。
「・・・よし。頼むぞ、鈴羽。」
「うん・・・・!」
鈴羽は魔力を周りにまとって一気に間欠泉の一つに飛び込んで行った。後は、俺は鈴羽を信じて待つだけ。なのだが・・・
「・・・ラプラス。」
『熱源1。反応から見て魔導師ですね。それもかなりの魔力量です。』
「やれやれ。どういう魂胆だ?」
『恐らく、私達を倒して鈴羽が出てきたところを彼女も・・・』
「俺たちにやらせて後は楽して強奪・・・か。いぶり出すぞ。」
『了解です。』
俺は、魔力の反応がする場所に対して方向転換し、魔法陣から「061ABSR」を召喚して構えた。そして、スコープから微調整をして・・・
ガウンッ!
一発目が発射。着弾地点の地面はエグれたのだ。だが、それでも相手は出てこない。ならば、と思った俺はボルトアクションで次弾装填をして再度構えたのだ。今度は別の場所を狙撃し、確実に相手の行き場を失わせていったのだ。
「・・・やっぱり、数週間で直ぐには上手くならないか・・・」
『ですが、確実に相手の行き場を失わせています。これなら、心理的攻撃はてき面です。』
「それで済めばいいんだがなぁ・・・・」
三人称side
その頃、鈴羽は一人水中を潜行していたのだ。水中は完全に暗闇で、頼りは魔力の反応のみ。それを頼りに唯々潜っていたのだが、何か不信感が潜るにつれて込みあがってきたのだ。
「・・・・・何だろ・・静か過ぎない?」
『同意見です。確かにこれは二重の意味で静か過ぎます。』
「間欠泉がまた吹き出ようとする感じもしないし・・・何よりジュエルシードも何も変化が無いって・・・」
『・・・・マスター、警戒を怠らないで下さい。現在、原因調査の為にジュエルシードの位置と現状を調査してみます。』
「・・・解った。無理しないでね、フォーチュン。」
すると、フォーチュンの紅い水晶体の所には調査中と書かれて何も喋らなくなったのだ。
それでも鈴羽は深く、暗い水中を潜行して行ったのだ。
「・・・・・・・・。」
フォーチュンが調査の為に少し席を外してから一分が経ったぐらいか。鈴羽は少しずつ体が震え始めていたのだ。身体の振るえを抑えようと、鈴羽は心臓辺りに手を置いて自己暗示のように落ち着かせようとしているのだが、それでも少しずつ振るえが強くなり、息も荒くなってきたのだ。
「・・・・まだ・・・慣れないな・・・・暗闇には・・・・」
彼女は、「アレ以来」暗闇が怖くなっていたのだ。そう、暗所恐怖症である。
その原因はただ一つ、彼女が死亡した時である。
前世で転生者の自分勝手な考えで殺されてしまい、死んでしまった鈴羽は何故死んでしまったのかと自問自答を繰り返している内に、自分が悪かったのだと勝手に思い込んでしまい、それが更に彼女の焦りと加わって友からの罵倒の幻聴を見せたのだ。
それを必死に振り払おうとする鈴羽だったが、結局は強くなる一方だった。
そして、それが絶頂期になろうとした時。鈴羽は恭真に助けられたのだ。
「・・・・・・何でだろうね。」
ただ、自分の意思に従って動いてきた。ただそれだけなのに、彼女は殺されたのだ。
今でも彼女の考え、動き方は変わらない。先ずは相手と話す。それが無理だったら実力でとめる。
それを彼女は善とするのか、悪とするのか。
それは今の彼女には難しいだろう。
一方で恭真の方では進展があったのだ。
ガウンッ!
ガサッ!!
「っ!動いた!!」
『マスター、速いです!!』
隠れていた相手が姿を現したのだ。その正体はフェイトだったのだ。どうやら彼女は今回は単独らしく、バルディッシュを構えて恭真に向かって切りかかったのだ。
「っ・・・・!」
恭真はギリギリのタイミングで回避するが、相手の方が経験の差があってまたも防戦となったのだ。だが、それで終わる恭真ではなかった。
(ここで終わる気は・・・・!)
恭真はシールドソードを構えて反撃に出たのだ。元がGNソードなだけに大振りが多かったが、相手も大型の武器なので互角といえるぐらいに持ち直したのだ。
(がむしゃらにでもするしか・・・!)
「くっ・・・!」
だが、フェイトは距離を取ってスフィアを展開。発射したのだ。恭真はシールドソードでガードするが、遠距離の武装が無いと悟られたので一方的に遠距離から攻撃をされるハメになったのだ。
「ちっ・・・パターンに入ってしまったか・・・!」
『シールドソード、耐久力減少!このままでは・・・!』
「・・・・・このままじゃやられる。なら・・・使うぞ!」
『っ・・・・了解です!』
何を了承したのか、突然ラプラスはシールドソードを魔法陣の中に収納したのだ。
そして、恭真は唯ジッとして集中していたのだ。
「っ・・・・・今ならっ!!」
それを好機と見たフェイトは大量のスフィアを展開。一気にトドメを刺そうとしていたのだ。
「フォトンランサー・・・シュートッ!!」
刹那。大量のスフィアが恭真に向かって一直線に発射されたのだ。
それでも恭真は動かなかった。そして・・・
「・・・・・・・・・・・・ッ!!起動ッ!!!」
恭真は叫びと共に何かを一気に解き放った。だが、それと同時に攻撃が全て恭真に着弾したのだ。
「・・・・・・・やった・・・・のかな?」
フェイトは爆発のあった場所を唯見ていた。一応非殺傷なので気絶位はしている筈だったのだが、その考えは大きく裏切られたのだ。
『対象に変化アリ。健在です。』
「えっ!?」
そして、フェイトが改めて恭真の居たほうを見つめると。其処には・・・
『コード認証完了。機体コード「セブン・ソード」。』
V字のアンテナとツインアイの代わりのバイザー。蒼と白のカラーリングの「ガンダム」。
ガンダムエクシアを纏った恭真が居たのだ。
次回予告!
恭真「俺がガンダムだ!!」
鈴羽「アレ、何か私の戦闘シーン無かったのだけど!?」
翼「気にするな。私は気にしない。」
フェルト「じ・・次回「リミットとアンリミテッド」です!」
ラプラス『マスター、さっきから五月蝿いです。』
恭真「俺が、ガンダムだ!!」