Dog Days 勇者パーティーにもう一人いた 作:シータン
姫様が行きながら説明してくれるというのでシンクと霧雨は祭壇のような場所を後にして階段を降りていったら
そこには…
「クェ~」
シンク「えっ?鳥?」
ミルヒ「セルクルをご覧になるのは初めてですか?」
姫様が驚いていた…
霧雨「(移動や運搬など使うセルクルか‥俺は知っているが知らないふりをしておく)」
シンク「すみません、地元にはいなくって」
霧雨「確かになぁ‥この生物いないもんな」
ミルヒ「なら!私のセルクル、ハーランです。どうぞお乗り下さい」
シンク「えっ?乗れるの!?」
セルクルは僕達3人と1匹を乗せても問題なく走り出した。
ミルヒ「隣国ガレットと我が国ビスコッティは度々戦を行っているのですが…ここのところは敗戦が続いていて、幾つものの砦と戦場を突破され、今日の戦では私たちの城を落とす勢いです…。ガレット獅子団領国の領主、百獣王の騎士レオンミシェリ様と渡り合える騎士も今は我が国にはいなく…。ですから…勇者様と霧雨様に力を貸していただきたいんです!」
霧雨「つまり…戦に負けそうだからシンクを勇者として呼んだって事か?」
ミルヒ「はい…」
霧雨「なるほど、それで急いでたんだな」
それで…僕が…勇者…でも。
シンク「あの~僕はその~戦士とか勇者じゃなくて…その辺の中学生なんですけど…何か役に立てる事あるのかなぁ?」
ミルヒ「そんなご謙遜を!勇者様のお力はよく存じ上げております!」
シンク「(だから僕はただの中学生なんだけどな~…。)」
◆◆◆
シンク「(セルクルが止まった?…あれ何だろ?アスレチックのような物が見えるけど…もしかして…あれが戦なのか?俺の想像と全然違うんだが…あれ、何か空中に映像が浮かんでる。)」
シャルレー「さぁ!本日も絶好調で熱い戦が進行しております!実況はガレット獅子団領国より私フランボワーズ・シャルレーが、解説にはバナード将軍と~」
バナード「どうも」
シャルレー「レオンミシェリ姫のお側役ビオレさんに来ていただいております!」
ビオレ「こんにちは」
シャルレー「さぁ!いよいよガレット獅士団の進軍が始まっております!!ここの小砦を僅か20分で突破して獅士団戦士達が挑むのは?!ビスコッティ共和国が誇る不落の防壁!フィリアンノレイクフィールド!歴戦の獅子団戦士達もさすがに苦戦していますねぇ~」
バナード「ビスコッティ側もここを抜けられると後がありませんからね」
ビオレ「ビスコッティ側の脱落者救助も相変わらず迅速ですねぇ~………」
あれって…TV中継みたいな物かな?でも…。
シンク「これが………戦?」
ミルヒ「はい。戦場、いくさばをご覧になるのは初めて
ですか?」
霧雨「俺は戦っていうよりアスレチックの大会みたいに見えるんだが…(穏やかないくさばだな‥)」
シンク「そうだよね、僕もそう見える…」
同じように見えるみたいだ。
シンク「えーと…この戦で人が死んだり怪我したりは…?」
ミルヒ「とんでもない!戦は大陸全土にしかれたルールに従って、正々堂々と行うものですから。
怪我や事故が無いように勤めるのは戦開催者の義務ですから。
もちろん国と国との交渉手段の一つでもありますから熱くなってしまうことも、
時にはあります。だけど、
フロニャルドの戦は国民が健康的に運動や競争を楽しむための行事なんです」
なるほどな、確かにこういうのはシンクの得意分野だな。
お姫様はシンクの手を取り続きを話し始めた。
ミルヒ「敗戦が続いて、我々ビスコッティの国民や騎士達は寂しい思いをしています。何よりお城まで攻められてしまったとなれば、ずっと頑張ってきた皆はとてもションボリします…」
シンク「ションボリ?」
ミルヒ「ションボリ…です……」
霧雨(お姫様が悲しい顔をする…。
確かにずっと頑張ってきたのなら…それが無駄になるのは…嫌だよな…。あの姫さんも最後まで狩りをしたからなぁ‥)
シンク(異世界の戦、勇者召喚、これってまるっきりベッキーが好きなファンタジーノベルの世界だよなぁ。
冷静に考えればこんなの間違いなく夢なんだけど・・・
あんな面白そうなもの遊ばずにいるのは勿体無い‼︎)
あ、目がキラキラしてる‼︎遊ぶ気満々だ!
シンク「えっと…姫様」
ミルヒ「はい?」
お?何言うつもりだ?
シンク「僕はこの国の勇者?」
ミルヒ「はい。私達が見つけて、私が迷う事なくこの方と決めた…この国の勇者様です!!」
即答か……お姫様は本当にこの国の事を想っているんだな…
シンク「うん!じゃあ姫様の召喚に応じて、みんなをションボリさせないように勇者シンク、頑張ります!」
シンクが召還に応じるなら俺がやる事も決まったな。
霧雨「よし!俺も微力ながら力を貸そうお姫様。みんなをションボリさせないようにな」
ミルヒ「わぁ~!!お二人ともありがとうございます!!!」
お姫様の尻尾がちぎれんばかりにフリフリと揺れてるな、よっぽど嬉しいんだろうな。
霧雨「こちらこそ!」
ミルヒ「では、急いで城に戻りましょう!装備も武器もみんな用意してありますから!ハーラン!」
霧雨「(お姫様はハーランに手を向けると手の平に紋章のような物が浮かび上がってその紋章にハーランが触れると…光りだし、羽がでかくなった
さっきの紋章は実は魔法のようなものでハーランをお姫様が強化したって事か?昔はいなかったな‥)」
ミルヒ「では、勇者様。霧雨様!」
シンク「はい!姫様!」
シンク「了解!お姫様!」
ミルヒ「タツマキ!行きますよ」
俺達3人と1匹が乗るとハーランは助走をつけ…崖から…飛んだ…
あ、シンクさすがに予想外だったのか驚いてるな。
シンク「うおぉー!飛んでるぅーー!!」
ミルヒ「飛びますよ~!ハーランは飛ぶの!上手なんです!」
ハーラン「クェ~♪」
心なしかハーランが嬉しそうに見える、どうも飛べるのはハーランが特別だからみたいだ。
ふと下を見てみると、ちょうどフィリアンノレイクフィールドと呼ばれていた戦場の真上に来ていた‥‥
シンクは楽しみなのか下を見て今にも遊ぶ雰囲気だ…。
そんな事を考えている内に俺達はビスコッティのお城に到着した。
◆◆◆
お城に着くと僕とユウトは1つの部屋に案内され、そこには7人程のメイドさんが綺麗に並んで待っていた。
僕達が部屋に入ると突然メイドさん達が動き出し…。
ミルヒ「それでは勇者様のお着替え、開始!」
シンク「え、ちょっ!?」
シンクはメイド達に小さいテントの中で着替えられる
ミルヒ「ユウト様はこちらでお待ち下さい」
霧雨「分かりました」
ミルヒ「勇者様?ユウト様?改めてルールの説明と最終確認をさせていただきますね?」
霧雨、シンク「「あ、はい!お願いします!」」
ミルヒ「まず、襲ってくる相手選手はドンドン倒していっちゃましょう!」
シンク「簡単で分かりやすい!?」
ミルヒ「相手選手は武器で強打を与えられればノックアウト!ノックアウト判定をされた相手は、獣玉けものだま、獅子団の方たちは猫玉ねこだまに変化。一定時間、無力化します」
シンク「なるほど~!」
それなら相手の怪我の心配がなくて思いっきり攻撃出来る!
ミルヒ「後、相手の頭部か背中に手の平でタッチする事でもノックアウトです!!タッチアウトはちょっと危険が伴う分、タッチボーナスが入ります!戦場は平野や山の中もありますが…吊橋や移動する足場など不安定な場所もあります。でも、落ちても大丈夫ですからご安心を」
シンク「へぇ~」
ミルヒ「これで最終確認は終了です。そして…これが勇者様の武器、ビスコッティの宝【神剣パラディオン】勇者様が望めばどんな形にでも変わりますよ」
シンク「じゃあ!棒!」
すると、渡された指輪が光ったと思ったら…目の前にちょうどいい長さの棒が現れた。
ミルヒ「ま、また漠然とした武器ですが…。それで…大丈夫ですか?」
姫様が不安そうに言う。
シンク「平気です。長さもちょうどいいし!」
霧雨「大丈夫ですよお姫様、問題ないでしょう。シンクは棒術を習ってますし、慣れてない剣とか銃を使うより、使い慣れてる棒の方がいいでしょう」
ミルヒ「そうですか?では最後に紋章術のご説明です。紋章術とはこのフロニャルドの大地と空に眠るフロニャ力を集めて使う技術フロニャ力を自分の紋章に集めて、自分の命の力と混ぜ合わせることで…」
すると姫様の手の平に紋章が現れ、指先に線香花火のような小さな光が灯った。
ミルヒ「こんなふうに輝力というエネルギーに変換できるんです」
シンク「なら、ハーランの羽が大きく強化された時のが紋章術ですか?」
ミルヒ「そうですよ。そして、この輝力を使えばいろんな事が出来るのですが…勇者様やユウト様が一番使うのはきっと紋章砲もんしょうほう」
シンク「紋章砲?って何?」
ミルヒ「すみません‥紋章砲の扱い方は前線にいるエクレールが一番上手だから、エクレールに教えてもらって下さい。」
シンク「分かりました!」
メイドリーダー「姫様!勇者様の準備整いました!」
う~やっと着替えが終わった…。
ミルヒ「では、勇者様頑張って下さい!応援していますね!」
シンク「はい!じゃあ、剣、先に行ってるね?」
霧雨「おう!あとで追い付くよ」
シンク「分かった!じゃあ、シンク・イズミ!行ってきま~す!」
そう言うと僕は戦場へと向かった。
ミルヒ「霧雨様は、どのような武器で戦いますか?」
まだ、出発しないから聞いてみたようだ
霧雨「ん?紋章か剣かな? 先にちょっと寄りたいところあるので‥」
ミルヒ「紋章なら先程言ったのですが‥剣もありますし‥あと、寄るところってなんですか?」
霧雨「ん~?秘密だな」
俺は城から窓を開けて体を出す
ミルヒ「危ないですよ!!霧雨様」
霧雨「大丈夫~大丈夫~ では、行ってきまーす」
俺は手に
全「「ええええええええ!!!!」」」
城の人達とお姫様は叫んだ
「ど、どうしたのありますか!?」
ミルヒ「リ、リコ!勇者様の友達が輝力武装して翼を出して飛んでいたのですよ!」
リコ「そうでありますか!?勇者が来てくれたのですか!あと、その友達は初めてここに来たのに飛んだありますか!?」
ミルヒ「はい。初めて来たのですよ。
リコ「戦場が終わったら聞くのであります!」
ミルヒ「はい!」
◆◆◆
俺は城から出てとある場所に着く
霧雨「よっと、到着! ……久しぶりです
祈りをして翼を出し戦場に戻る
◆◆◆
シンクsaid
シャルレー「今、大変なニュースが入りました!ミルヒオーレ姫がこの決戦に勇者召喚を使用しました!これはすごい!戦場に勇者が現れるのを目にするのは私も初めてです。さぁ!ビスコッティの勇者はどんな勇者だぁ~!?」
ミルヒ「ビスコッティの皆さん、ガレット獅子団領の皆さん。お待たせしました!近頃、敗戦続きな我らがビスコッティですが…そんな残念展開は今日限りでお終いです!!ビスコッティに希望と勝利をもたらしてくれる素敵な勇者様が来て下さいましたから!!! 」
「なんと、勇者殿が!?」
「本当に勇者が来てくれたのか!?」
色々と勇者が来るとテンションが上がっている
「華麗に鮮烈に戦場にご登場していただきましょう!!」
お姫様は楽しそうに言い、シンクの登場が映る
全員の視線がシンクに注目する中、木製の高い台からエクストリームキャッチをやり地面に降りると棒をクルクルと器用に回し最後は格好よく決めた
「姫様からのお呼びに預かり、勇者シンク!ただいま見参!!」
ここに勇者が誕生した