Dog Days 勇者パーティーにもう一人いた   作:シータン

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姫様が誘拐!? そして、キレる(内心)

「戦、終了~~!!!」

 

 

 

盛大に花火が上がり戦が終了をむかえる。

 

 

 

 

 

 

「攻防敵陣制圧はならず、スコアでの決着になりましたが…実に久しぶりとなるビスコッティの防衛勝利です。さて、この後…ビスコッティ軍のロラン騎士団長をお呼びして、今回の戦について伺いたいと思いますが……」

 

 

「ロラン殿、いかがな?」

 

 

ロラン「はい!」

 

 

 

あ、ロランさんいた…記者の人達に囲まれてるな。

 

 

 

「あ、それから団長。出来れば今回、華々しいデビューを果たされました勇者さんにも話を伺いたいのですが……」

 

 

 

 

 

ロラン「え、えっと…勇者殿についてはおいおい明かしていくという事で…今回はその~…」

 

 

「まだ謎だと?あぁ~分かりました!ではその分、団長からたっぷりとお話しを伺いましょう!」

 

 

ロラン「お願いします」

 

 

 

ナイス!ロランさん、でもシンクなら派手な事好きだしインタビュー位受けると思ったが…

 

体育座りで落ち込みドヨンっと効果音ぽいのあるし…なるほど、あんな状態じゃ~インタビューさせれねぇわな。

 

 

 

シンク「帰れない…僕はここから帰れない…」

 

 

 

霧雨「はぁ…シンクいい加減に落ち込むな。おそらく、調べてくれるから元気をだせ」

 

 

 

シンク「けど…」

 

 

 

霧雨「だけと、けどもない!」

 

 

シンク「うん!そうだね!うじうじしてもしょうがない!僕は勇者だからね!」

 

 

 

霧雨、エク「「アホだけどな」」

 

 

 

シンク「アホって言うな!」

 

 

霧雨「エクレール、街の案内とこの世界の説明してくれないか?」

 

エクレール「あぁ、わかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

エクレールにシンクが落ち込んでいる原因を聞いている時お城では…。

 

 

 

ミルヒ「はぅ~…本当にどうしましょう。勇者様とユウト様、元の世界に帰れないなんて…」

 

 

 

召還の儀にそんな制約があったなんて…私全然知りませんでした…。

 

そんな事を考えながら私はメイドさん達に着替えを手伝ってもらっていた。

 

 

 

アメリタ「確かに勇者様達、お困りでしょうね」

 

 

 

そうです…お2人とも困ってションボリしている筈です…。

 

 

 

ミルヒ「ふぇ~…。どうしましょう…?」

 

 

アメリタ「とは言え、姫様には姫様のお仕事があらせられます」

 

 

ミルヒ「あぅ…で、でもアメリタ…」

 

 

アメリタ「この後は両国選手への労いのお言葉。レオ閣下への終戦のご挨拶と戦勝国代表インタビュー。工業に協賛を頂いた団体へのお礼。その後のコンサートもリハ抜きでやるわけにはいきませんし、少なくとも本日は勇者様達の問題は学院組に任せて頂きませんと」

 

 

書類を見ながら言う

 

 

ミルヒ「…………はい…」

 

 

 

アメリタ「それにこの手の事は姫のご学友、エルマール主席が頑張ってくれるでしょう」

 

 

◆◆◆

 

 

 

街に着き

 

 

エクレ「あぁ、それとこれを渡しておく」ジャラジャラ

 

 

 

シンク「これってお金?いやいや流石にお金は…」

 

 

 

エクレ「戦の活躍褒賞金だ、受け取りを拒否などすれば、財務の担当が青ざめる…それに国民は単純に戦を楽しみたいのも有るだろうが、参加費分を稼ぎたいのも事実だ」

 

 

 

シンク「え?参加費?」

 

 

 

剣「シンク…少し考えれば分かるだろう?」

 

 

 

シンク「??????」

 

 

 

エクレ「はあ、これは基本中の基本から教えなければならない様だ」

 

 

 

 

僕と剣は歩きながらでも食べられる物を露店で買ったりエクレにこの世界の事を教えてもらったりしながら商店街の様な場所を歩いていた…あ、この串焼きおいしい。

 

 

 

エクレール「戦は国交手段でもあるが、同時に国や組織を挙げてのイベント興業でもある。今回はガレットと戦ったが、もっと規模の小さい…村同士や団体同士の内戦もあるな」

 

 

 

ここまでエクレに聞いた内容からすると…それって…戦って言うより…。

 

 

シンク「村対抗の競技大会兼…お祭りみたいなもの?」

 

 

 

 

エクレール「まぁ、そんな言い方も…出来るか。戦の興行を行う際は、興業主が参加希望者から参加費用を集めて、それを両国がそれぞれに献上する。そして、戦を行い戦勝国が約6割、敗戦国は残りの約4割を受け取る。これは大陸協定で決められた基本の割合だ。分配した費用の内最低でも半分は参加した兵士への報奨金に当てられる。この割合も協定で決まっている。そして残り半分が戦興業にいる国益だ。病院を建てたり、砦を造ったり、公務のために働く者を養ったりと国を守る為に使われる」

 

 

 

 

シンク「へぇ~。あとさ、え~と…本物の戦争というか…大陸協定っていうのを守らなかったり…人が死んじゃったりするような戦いとかは…?」

 

 

 

エクレが少し暗い顔をする…って事はやっぱりあるんだ…。

 

 

 

エクレール「歴史を紐解けば…そういった争いもなくはない。とくに魔物との戦いなどではな」

 

 

 

魔物!?そんなのがこの世界には存在するの!?

 

 

 

 

エクレール「我々が戦で負傷せずにいられるのは戦場指定地に眠る戦災守護のフロニャ力のおかげだ、それ以外の場所なら怪我もするし、死にもする」

 

 

霧雨「ギリッ…」

 

 

 

 

シンク「ど、どうしたの?剣」

 

 

 

霧雨「あ、ごめん…なんでもない…」

 

 

 

思い出してしまったな…

 

 

 

 

 

 

シンク「じゃあ、守護されてる場所ってどれくらい?」

 

 

エクレール「元々守護力が強い街や国、砦が出来ているが、街道や山河は危険な場所が多いな」

 

 

 

確かに危険な場所に街とか国があるわけないよね。

 

 

 

エクレール「特に街道は大型野生動物の危険度も高い。だが、戦のために移動する隊列に加われば、逆に安全な旅が出来るという利点もある」

 

 

シンク「なるほどー」

 

 

エクレール「しかし、お前は本当に何も知らんな」

 

 

シンク「むぅ…」

 

 

 

そりゃ異世界から来たんだから知るわけないし…突然この世界に勇者として召還されたんだからこっちの知識をあらかじめ予習しておく事も出来ないし。

 

 

 

シンク「とりあえずリコの所に向かうぞ」

 

 

 

 

シンク「え?」

 

 

 

リコ?…って誰?

 

 

 

エクレール「案外何か進捗があったかもしれない」

 

 

 

 

シンク「あ、うん!」

 

 

 

そして僕はお城の方へと方向転換したエクレについていった。

 

 

 

 

ビスコッティ城の図書館的なところに霧雨とシンク、エクレはきていた。

 

 

 

 

 

リコ「申し負けないであります! このリコッタ・エルマール先進繊維勇者様と柊様がご帰還される方法を探していたでありますが、力及ばず未だなんとも、どうにもこうにも……」

 

 

 

 

 

 目の前に幼女枠を勝ち取ったリコッタ・エルマール又の名はリコが、あって開口早々に、頭を何度も繰り返し上下に振りながら謝ってきた。

 

 

 

エクレール「いや、リコ落ち着け。私も勇者達もそんなにすぐに見つかるとは思ってない」

 

 

 

シンク「えっ!」

 

 

 

 

 

リコ「ハァー…ですが…」

 

 

 

そんな!?帰る方法ってすぐに見つかるんじゃないの?…ってリコが更に頭を深く下げていく…何だかとてもリコに悪い気がしてきた…。

 

 

 

シンク「そ、そうだよ…うん…」

 

 

リコ「ほ、本当でありますか?」

 

 

 

霧雨「本当だぞ、リコ」

 

 

 

リコの頭を撫で安心させる

 

 

 

リコ「う~ん♪気持ちであります♪」

 

 

 

エクレール「そうだぞリコ。勇者! たしか期限について何か言ってたな。いつまでだ?」

 

 

 

シンク「え、えーと、春休み終了の3日前の前日には家にいないと行けないから……残り16日ってところか」

 

 

 

リコ「っは!16日!! それなら希望が湧いてきたであります!」

 

撫でていたから一瞬忘れていたようだ

 

 

 

そうだ…この世界に来た時に通った魔法陣をくぐれば帰れないかな?ダメでも携帯の電波届かないかな?…試しに聞いてみよう。

 

 

 

シンク「でも、その前に…僕達が召還された穴の所で魔法陣をくぐれば帰れないかな?ダメでもそこなら携帯に電波届いたりしないかな?」

 

 

 

 

リコ「電…波…?」

 

 

 

僕は携帯を取り出して可愛らしく首を傾げているリコに見せてみる。

 

 

 

シンク「そう、電波」

 

二人は首を傾げる

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

場所は変わって召還の儀の祭壇

 

 

 

僕はエクレに例の召還魔法陣を発動してもらい、それをくぐろうと悪戦苦闘していた。

 

 

 

シンク「くっ…んぅぅぅー!!!やっぱり、通れない!!」

 

 

エクレール「だから言っているだろうが!」

 

 

 

 

シンク「人生何でもチャレンジ!!ネバーギブアップ!!」

 

手を上げ続けるみたいだ

 

 

そんなやりとりをしているとリコが何やら大きな機械をセルクルに引かせながらやって来た。

 

 

 

リコ「勇者様~!準備整ったでありま~す!!」

 

 

シンク「えっと……それは?」

 

 

 

リコ「放送で使うフロニャ周波を強化、増幅する機械であります。自分が5歳の時に発明した品でありますが…今は大陸中で使われているのでありますよ」

 

 

 

リコがセルクルに引かせていた大きな機械を弄りながら丁寧に説明してくれる…フロニャ周波ってのは僕らの世界の電波と似たようなもの…なのかな?…って!?5歳でそんな大陸中で使われるような凄い物作ったの!?

 

僕が驚いている間にリコが何やら大きなレバーを下ろすと同時にその機械からウィ~ンという低い音が聞こえ始めた…どうやら起動したようだ。

 

 

 

リコ「では、勇者様!」

 

 

 

シンク「あ、うん」

 

 

 

僕は携帯を取り出し画面を開き見てみると、先程までは圏外の表示が出ていたのに電波のマークが3本表示されており、ここまでちゃんと電波が届いている事を示していた。

 

 

 

シンク「うおぉぉ~~!立ったー!凄い!リコッタ凄い!!」

 

リコ「ありがとうであります!リコ、感激であります!」

 

 

 

そう言いながらリコが敬礼のような格好をとる…こっちにも敬礼ってあるんだ…じゃなくて、繋がったんだし早くしないと。

 

 

 

「うん!じゃあ早速」

 

 

 

そして僕はベッキーに電話をかける事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は離れていてリコから話しに来た

 

 

 

 

リコ「霧雨様…聞きたい事があります…」

 

 

 

霧雨「聞きたいって事?」

 

 

 

 

リコ「ここに初めてきたのに紋章と翼ですか?なんでそんなに上手くできたのですか?」

 

 

 

真剣な目で俺を見ていた。当たり前だいきなりあんなの見せたから気になるし姫さんも気になっていたがここは簡単にはぐらすか

 

 

 

 

霧雨「んー?なんとなくかな」

 

 

 

 

リコ「な、なんとなくですか…まぁ、いいでしょう。あ、勇者の連絡が終わったであります」

 

 

 

 

 

シンク「ありがとう、リコ。あと、まだ連絡していない人から使っても大丈夫?」

 

 

 

 

リコ「大丈夫であります!勇者様、その携帯ですか?貸してくれませか?興味があって研究者としてウズウズしてあります!」

 

 

 

尻尾が全力で振りシンクを追いかける。シンクも一生懸命逃げて説明しながら逃げている。エクレールは城の方に連絡している

 

 

すると

 

 

 

 

エクレール「それは心強い!」

 

 

 

 

 

 電波発信器の横で尻尾を振るエクレが、こちらの視線に気がつくと、礼を言ってから通信を切ってこちらに向かって走ってくる。

 

 

 

 

 

リコ「エクレ、何か朗報でありますか?」

 

 

 

エクレール「ああ! ダルキアン卿が、戻ってこられるそうだ!」

 

 

 

リコ「ほ、本当でありますか!? なら、ユッキーも一緒でありますね!」

 

 

 

エクレール「あぁ!」

 

 

 

 

 

 話についてこれないのを気が付いたエクレは二人の説明をしてくれた。

 

 

 

 

 

エクレール「二人だけで盛り上がってすまない、説明をするとだな、ビスコッティ最強の騎手、ダルキアン卿と我らが友人、ユキカゼだ!」

 

 

 

リコ「二人とも、とても頼りになるであります!」

 

 

 

 

 

 この二人の反応をみると、本当にすごい奴だと分かる。

 

いや、ダルキアン卿が気になる…ユキカゼは知らんがモヤモヤするなんだよなぁ… 

 

 

 

シンク「ん、じゃあそろそろいきますか」

 

 

 

エクレール「そうだな、ここに長居することもない。一端城に戻るとするか」

 

 

 

 シンク一行は、その場から出発すると、真っ直ぐ城に向かった。

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

陽が沈み、辺りはすでに真っ暗だった。

 

 

 

 只今シンクと夜天は、浴槽を探しに城の中を探索中。

 

 

 

 姫様のLOVEがある為

 

 

エクレール「姫様のコンサートに、そんな汗臭い格好で来られても困る。だから、貴様らはコンサート前に風呂を使って来い」

 

 

 

 

リコッタ「途中、地図もあるでありますから、迷う事は無いと思うであります!」

 

 

 

言われたのだが、なにぶんこっちに来てまだ半日の二人だ、城の中で迷子になっています。

 

俺は言葉や字は分かっているがわからないふりでシングルと 誰かに聞こうと周りを見渡すが、コンサートの準備に、ほとんどが出払っているぽく、人の気配が全くしない

 

 

 

シンク「…どこ、ここ!?しかも、広い!」

 

 

 

蒼「確かに広いな」

 

 

 

 

 

シンク「どうしようか?地図ってどこに?」

 

 

 

蒼「いや、大丈夫だ…あそこを見ろ」

 

 

 

剣はある所を指差す、そこには明かりの点いた建物があった

 

 

 

シンク「もしかして…!」

 

 

 

大浴場かも知れない…そう考えた僕は直ぐに走り出して確認しに行く。仮に違っても明かりがあるなら人が居るだろう

 

 

 

 

シンク「よし!ビンゴ!」

 

 

 

 

 

霧雨「おぉー 良かったわ~ シンク、先に入って来な」

 

 

シンク「えぇ~ 剣も入ろうよ~」

 

 

 

霧雨「あとでいいよ」

 

 

 

 

 

シンク「じゃあ、先に入るねぇー」

 

 

 

そのまま大浴場に向かった

 

 

 

 

 

 

 

数分後

 

 

 

素振りをしていたら

 

 

きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

 

叫び声が聞こえ向かったら

 

 

シンク「!?姫様!?」

 

 

外にでると、虎柄、黒猫、うさ耳の3人組が、ミルルンを抱えて近くの屋根の上に立っていた、そして

 

 

 

うさ耳「我ら、ガレット獅子団領」

 

 

 

うさ耳が、国を名乗り

 

 

 

虎柄「ガウ様直属秘密諜報部隊」

 

 

 

虎柄が堂々と言う、今度は

 

 

 

3人組「ジェノワーズ!!」

 

 

 

3人で一斉に叫ぶと、まるで特撮のヒーローの様なポーズをとる……

 

 

 

虎柄「あんたらの姫様はうちらが預からせてもらうで!」

 

 

 

黒猫「場所はミオン砦、此方の兵力はガウ様直属の精鋭が500、コンサートまでは、一刻半…」

 

 

 

うさ耳「それまでに取り返せますか〜?」

 

 

 

虎柄「ガウ様は勇者 シンクか、レオ閣下に勝った勇者 黒夏をご指名や!」

 

 

 

息ぴったりだな、連携が強いのはこれだけで分かる…馬鹿ぽいけど…

 

 

 

黒猫「早くしないと、姫様があんな事やこんな事に…」

 

 

 

あ、もう受けるの確定だな

 

 

 

シンク「!そんなもん受けて立つに決まってる!僕は姫様に召喚された、ビスコッティの勇者だ!どこの誰とだって戦ってやる!」

 

 

 

 

霧雨「(しかし、誘拐とはね…許さんなぁ…最後に言っている言葉は嘘… こっちは戦力が少ない… ユルサイ)」

 

 

 

 

俺はキレた。

 




さぁ、ガレット…大丈夫か
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