織斑一夏。ライトノベル、インフィニット・ストラトスの主人公であり、『守る』を信条に戦う男。そして、織斑一夏は、俺の憧れだった‥‥‥
そう、過去形である。何故なら、今、喋っている俺自身が織斑一夏だからだ。だから、黙って黄色い救急車を呼ばないでほしい。さて、何ゆえこうなったか?実は、俺は転生者である。ただし、織斑一夏だったり、キャラ名は覚えていても、何があったかはうろ覚えである。織斑一夏がすごいやつというのは覚えているが。
さて、こうして転生ライフをエンジョイしてるように見えるかもしれないが‥‥‥答えはNoだ。何故なら、俺の体はクローン生体?だったかで、一般人より身体能力が伸びやすいらしく、おまけに回復速度も人外である。もひとつおまけに、転生特典か何か知らんが、元から筋力がおかしかったり、足が恐ろしいほど速かったりした。元から、織斑一夏のように強くなりたいと願望を抱いていた俺は、この身体能力に物を言わせ、最高の教官‥‥‥早い話が織斑千冬、織斑一夏のお姉さんに修行をしてもらうことにした。
しかし、修行は恐ろしいほどキツい。ワンパンマンに出てくるサイタマさえ越えた修行をしてる気がする‥‥‥それを言ったら、
「ん?修行の内容がおかしい?一夏、それはな‥‥‥お前がおかしいと思うからおかしいんだ」
との返答があった。これに納得した俺は、これよりあとも修行を重ね、ついに‥‥‥!
身長190cm、筋肉モリモリマッチョマンの変態になったのだった。嘘です!いわゆる、細マッチョだ。確か、原作の一夏は、ISさえ素手で破壊し、男気を見せ、ヒロインを皆平等に幸せにしようとする聖人だった気がする。俺はインフィニット・ストラトスには詳しいんだ!(大嘘)
さて、原作の一夏に近づく第1歩として、それなりの強さは手にいれた‥‥‥まだ、ISを素手で破壊は無理だった‥‥‥まぁ、いい。これからもっと激しい戦いが待っている!これなら、もっともっと強くなれる!ふははははは!
-------------------------------------------
あれから、何年が経ったか。望郷の念は薄れた。思えば、異常に強さを求め修行したのは、故郷を忘れようとする本能の行動だったのかもしれない。しかし、時が経てば、自然と望郷の念は薄れ、残ったのは頭が狂いそうな修行の末手にいれた異常な強さのみだった‥‥‥いや、姉さんがいるから、強さだけではなかった。後、何故かは分からないが、家事能力も身に付いていた。これだけは本気で理解できない。フライパンに手を触れたことなんて、なかった気がするのだが。
まぁ、いい。そんなことより、俺には重要な任務がある。それは、私立藍越学園入試である。そう、今日は、試験当日。開始は、朝の10時から。現在時刻、9時25分。
のんびり話している場合ではない!このままでは、原作の一夏興のように、姉さんが少しでも楽になるようにと藍越学園を受験しようとしたのに、遅刻し、受験できない可能性が!こうしてはいられない!準備は済んでいたので、すぐに家を飛び出し、来ていた電車に飛び乗る。そして、俺は‥‥‥!
「どこだここは‥‥‥」
迷子になった。恐ろしい強さの代償か、方向音痴が悪化したのか知らないが、俺は自分でも理解できないくらい迷う。
「うむむ、とにかく、藍越学園に今日の入試に行けないと連絡を入れねば‥‥‥」
考え事をしていたのがいけなかっただろうか。俺は、人とぶつかってしまった。そして、その人が落としたものを拾い、その人に渡そうとした‥‥‥それが、光を放ち、気がつけば、甲冑のような、ISが、そこに鎮座していた。
俺は、すぐに捕縛され、IS学園への入学書を、強制的に書かされるのであった‥‥‥姉さん、愚弟の方向音痴を許してくれ。
きっと、一夏君も、こんなにリスペクトしてくれて嬉しいでしょう。