Brand new page   作:ねことも

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多重クロスオーバー形式連載 第31.5話。

番外編。
主にドロールさん視点で語られる、第25.5話の時間軸で行われた超会議の話。

※ドロールさん以外に、メラスキュラ、エスタロッサ、ガランが目立っています。

※グレイロードがはっちゃけています。
後半は、彼女がやたらとムードメーカー的な仕事をしています(笑)
  


第31.5話【同行者の選定方法】

 

「同行する者は一名に限定します」

 

その日、ドロールの声が封印の空間でいつになく響き渡った。

 

 

*** ***** ***

 

 

事の発端は、貸本屋【双月文庫】の話題を取り上げた事だ。

そこを経営する店主、進藤 ハルがどんな人物であるのか…

ドロールが見聞きした事をグロキシニアに話した。

 

あくまで、世間話のひとつとして語っていたつもりだったが…

 

「ドロール、詳細を聞かせろ」

 

それが失態であったと痛感せずにはいられなかった。

読書をしていたゼルドリスから有無を言わさない気迫で命令され、

ドロールはふぅ…と一息吐くと、これまでの経緯を説明した。

 

「なんで、その事が分かった時点で報告しなかったのよ」

 

「すみません。対象者である進藤 ハルの事は精査した上で集会で

発表しようと考えていたもので…」

 

大いに眉間に皺を寄せたメラスキュラに問い詰められるが、

ドロールは平静な態度で返す。

 

「…まぁ、いいだろう。それよりも、現段階まで分かっているのは…

今、報告した事柄だけか?」

 

「はい」

 

ゼルドリスの問いかけに、ドロールは真面目な顔で頷く。

 

 

「調査を始めて一ヶ月。

店長をはじめ、あの貸本屋にはまだ謎が隠されています」

 

 

ハルや従業員は勿論、あそこに通う常連客の大半は異世界からやってきた者達だ。

中には、“力”のある強者も何名か見受けられた。

異世界の住民の交通手段に関しては、まだ特定できていない。

 

頻繁に訪れる顧客もいる事から負担のかからない方法である、とドロールは

推測している。

 

「情報収集するには、他者とも距離を縮める必要がありますが…」

「ドロール君、それでちょっと躓いているんスよねぇー」

 

面目ない…とドロールは軽く頭を下げる。

赤の他人に話しかけるのは、彼にとって難易度がやや高いのだ。

週二回、通っているのでハルや従業員、たまに常連客のツインテールの少女が

挨拶をしてくれるようにはなったが…。

 

「確かに、ドロールのその調子だと…

他の顧客と普通に会話できるようになるまでに、かなり時間がかかるわね」

 

「もう一人、助手してくれる者が必要だと実感しました。

そのため、グロキシニアに頼もうと…」

 

「私が行くわ」

 

メラスキュラが率先して立候補してきた事に、ドロールはうん?と眉を寄せる。

 

「…失礼ですが、何故?」

 

「あら、店の顧客には女性も多いんでしょう?

女性から情報を聞き出すなら同性の方がいいじゃない」

 

メラスキュラの言い分を聞き、なるほど…と思った。

異性の顧客に声をかけるのは、なかなか難しい。

同じ女性であれば、見ず知らずの男性に話しかけられるよりも警戒心が薄らぎ、

話しやすい。さりげなく話題を振って、巧みに情報を引き出しやすいだろう。

 

「おーい、メラ。そんな事言いつつヴァイスに似てる血族と近づきてえだけだろ」

「…あら、それの何がいけないの?」

 

茶化すように指摘してくるエスタロッサに対し、メラスキュラは悪びれる様子もない。

 

「そういう貴方だって同じ事、考えてるんじゃないの?」

「当たり前だろ」

 

メラスキュラからさらりと聞き返されたエスタロッサも、当然と言わんばかりに

即答した。

 

 

「でも、今回は遠慮してちょうだい。

貴女、他の血族と面識があるじゃない」

 

「数は関係ねえだろ。

あいつと【彼女】の血族なら、一度は接触しておきたい」

 

「一度じゃ終わらないでしょう。貴方の場合は…。

頻度が高いと逆に怪しまれるのよ」

 

「お前こそ、通い続けねえ自信はあるのか?」

「失礼ね! 週に数回程度に留めるわよ」

 

 

だんだん雲行きが怪しくなってきた。

エスタロッサとメラスキュラは、どちらも引く気はないようだ。

 

「…弱りました」

「話長くなっちゃうと、どんどん泥沼化しそうッスよ」

 

宙に浮きながら、二人の様子を見物するグロキシニアが「どうするんスか?」と

話しかける。うーむと四本の内、二本の腕を組んでドロールは考え込む。

 

 

「なーんとなく気になったんだけど、あの店って、ヴァイスの血族以外に

働いている人はいるんスか?」

 

「正確な従業員数は分かりませんが、私が把握している限りでは…二人います」

「どんな人?」

 

「一人は眼鏡をかけた褐色の男性で…料理番をしています。

もう一人は副店長で、店長であるハルのサポート役をしている女性。

薄い金髪の美しい顔立ちの女性です」

 

 

ドロールが口にした情報に、呆れた様子で兄と仲間の言い合いを見ていた

ゼルドリスの目の色が変わった。

 

「ドロール、その二人の従業員の名前は?」

「男性は『セッタ』、女性の方は…『ゲルダ』という名です」

 

ドロールがそう答えると、ゼルドリスは「そうか…」と呟いて、

何か思案するかのように沈黙してしまう。

 

「もぅ! こういう機会を譲るのが、年上の品格でしょうが!」

「嫌だね。絶好のチャンスを他のヤツにやるほど、俺はお人好しじゃねえからな」

 

「私だって、ヴァイスの子孫に会いたいの!」

「俺は、一人でもあいつらの血が流れている奴らを知りたいんだ」

 

メラスキュラとエスタロッサの話は平行線が続いている。

 

「あの、二人とも…」

「おい、ドロール。同行するなら男の方が気楽だよな」

「妹設定の同行者だったら、堅物なイメージを緩和できるわよ!」

 

いつになく気迫のある二人に同時に声をかけられ、ドロールはうっ…と気後れしてしまう。

 

「エスタロッサとメラスキュラの背後にもう一つの闇の姿が一瞬見えたッス…」

 

二人の有無を言わさぬ気迫に、グロキシニアも顔を青ざめて、反射的にドロールの

後頭部に隠れてしまう。

 

じとりと額から汗が流れてくる。

興奮状態の二人をなんとか落ち着けなければ…とドロールは横目でゼルドリスに

視線を送る。

 

 

 

「…従業員か……だが……いや…もしくは…」

 

…なんという事だ。

ブツブツと呟きながら、ゼルドリスはこちらの動向に気付いていない。

ゼルドリス、と名を呼んでも思考の波から出てくる様子はない。

 

「おい、ドロール。聞いてんのか?」

「ハッキリ答えてちょうだい」

 

「…二人とも落ち着いてください。

まず、他の者達の意見も聞かねばなりません」

 

この調子では、武力行使に移りかねない。

それを危惧したドロールは、咄嗟に浮かんだ回避方法として他のメンバーの

意見を聞く事で注意を逸らす事にした。

 

ゼルドリスは、相変わらず心がここにあらずの状態ゆえに除外するとして…

 

 

「興味はあるけど、遠慮させてもらうよ」

 

次に視線が合ったモンスピートは、即座に答えを告げた。

 

「ここの所、動き回っていたから身体を休ませたいんだ

…彼女の世話もしたいからね」

 

理由を言いつつ、モンスピートは膝枕で眠るデリエリの髪を優しく撫でる。

…むしろ、後半の部分が本音ではなかろうか。

争い事に加わらないから、二人きりの時間は邪魔するな…と言外に滲ませている。

早々に二人揃って戦線離脱されてしまった事に、ドロールは些か複雑な心境になる。

 

「グレイロードはいかがですか?」

 

モンスピート達から多少離れた場所で、浮遊しているグレイロードに視線を移すと…

 

「ふむ…観察したい…気持ちはある」

「さようですか」

「…だが…枠がないのであれば…別に…構わない」

 

グレイロードも関心はあるが、モンスピート同様に参加には消極的なようだ。

 

「それでは…」

「ちょっとまてーい!」

「…はい、ガラン。なんでしょう?」

 

なかなか順番がこない事に我慢しきれなくなったのか、ガランが声を張り上げた。

 

「ドロールよ。お主、さっきから儂の方に視線を向けるのを避けとらんか?」

「…気の所為ですよ」

 

先程からハイハイと挙手したり、やたらとべしべしと闇一色の地面を叩いて

自己主張していた事なんてとっくに気付いている。

避ける…というよりも、面倒くさそうだから後回しにしただけである。

 

「それで、ガランはいかが…」

「行くぞ!」

「…そうですか」

 

案の定、きっぱり宣言された。

こうなる事は最初から分かっていた。

あと九年で魔神族の平均寿命に到達するこの老兵は、ヴァイスハルトの育ての親であり、

彼の事を手塩にかけていた。

 

要するに、彼がヴァイスハルトの子孫に会いたいのは『まだ見ぬ孫に会いたがる

祖父の心情』からではないだろうか…とドロールは推測している。

 

「やめとけ、ガラン爺」

「そうよ、やめときなさいよ。ガラン」

 

「なんじゃと!」

 

ガランが参加すると言い出すや、今度はエスロッサとメラスキュラが

一斉に制止してきた。

 

 

「あんた、ウツセミの力で人間の姿に変身できるのか?」

 

「ドロールの情報だと、目立つ人外の種族は見かけないみたいだし…

その姿だと騒がれる危険性があるでしょう」

 

 

二人から指摘され、ガランはむぅ…と顔を顰める。

十戒が後天的に取得した能力…【ウツセミ】

【ウツセミ】には、本来の姿から別の姿に変身する応用技もある。

年齢や声音を操作したり、違う生き物へ変化する事ができる高度な技だ。

ただ個人によって得手不得手があり、ガランはその応用技が苦手のようで…

 

「やかましい! そもそも、生まれ持った姿以外を想像する事自体難しいわ!」

「マスコットキャラになるのが精一杯ッスからね~」

 

グロキシニアが茶化すように小声で呟く。

それが耳に入ったのか、ガランはギンッと睨み付けるが、彼はさっとドロールの後頭部へ隠れた。

白を切るように口笛を吹くグロキシニアに、ドロールはやれやれ…と困った表情を浮かべる。

 

「おっ、閃いた」

 

すると、エスタロッサがにんまりと口端をあげて口を開いた。

 

「なに? どんな解決策が思いついたのかしら?」

「話し合っても決まらねえなら、公平にじゃんけんで決めようじゃねえか」

 

「…じゃんけん、ですか」

 

エスタロッサにしては、至極まっとうな方法を選んだ…と思った。

だが、すぐにある違和感に気付いた。

 

「失礼ですが、なぜ【じゃんけん】にしたのですか?」

 

選考手段であれば、コイントスでも問題ないはずだ。

 

「時間がかからねえ方法にしたかったんだよ」

「あいこが連続すればその限りでは……あの、エスタロッサ」

「ん?」

 

「じゃんけんを行う際に、武力行使するのはやめてくださいね」

 

パーを出して相手の腹部を掌底打ちしたり、グーで相手を殴ったり、チョキで目潰しを

する…という危険行為はご法度だ。念の為に注意を促すと、エスタロッサはえぇーと

不服そうに口を尖らせる。

 

「…やはり、そのつもりだったんですか」

「そうすりゃ、一気に対戦する相手が減るだろう?」

「そういう問題ではなくて…」

 

「なに! じゃんけんとは武力対決の一種ではなかったんか!?」

 

外野にいたガランが驚いたように話に割り込んできた。

そもそも、この老人もじゃんけんで危険行為する気満々だったのか…。

 

「危なかった…もしそのまま勝負してたらケガだけじゃすまなかったわ」

「ドロール君、ナイスツッコみッス」

 

何故だろう…称賛されても、微妙な気分になってしまう。

自ずとモンスピートと視線が合うや、『どんまい』と口パクで励まされた。

もやりとした感覚がほんの刹那、心に芽生えたのは気の所為ではない。

 

 

それから、あれやこれやと議論は展開していった。

交代制にするべきでは…いっその事、複数人で行くか…など。

どんどんとメンバーが好き勝手に意見を言い合う中、ドロールはハァと溜息を漏らすと

腰を上げた。

 

 

「同行する者は一名に限定します」

 

 

こうして、彼は冒頭での発言をするに至った。

 

 

 

 

 

 

 

このままでは埒が明かない。

ドロールは、荒ぶるメンバーを鎮めるために条件を提示する事にした。

 

 

「私に同行する者は基本一名のみ。

店長や従業員は勿論、常連客に迷惑をかけず、一定の範囲内での節度ある接し方を

心掛けてください」

 

 

店長のハルは基本は寛大だが、ルールを守らない人物には厳しいと他の常連客が

話していた。

 

同行したいと名乗り出ている三名…メラスキュラはともかく、ガランとエスタロッサは

何かやらかしそうな気がしてならない。

 

「おぅ、ドロール…そんなに警戒すんなよ」

「【真実】の戒禁のもと、儂が偽りを言うはずがなかろう!」

 

いつになく爽やかな笑顔のエスタロッサと「約束は守る」と強く主張するガラン。

 

(胡散臭い……特に、エスタロッサ)

 

双方を交互に見つつ、ドロールは「やっぱりこの二人は除外したい」と密かに思った。

 

「そろそろ、その一名を決めないといけないッスねー…

どうやって決めるの? ドロール君」

 

「【じゃんけん】以外でおねがい」

 

グロキシニアとメラスキュラは、先程の件があってか選考方法を慎重に見極めるよう

要求してくる。ドロールは四本の腕を組んで思案する。

 

「ならば…我が…提案しよう」

「グレイロード?」

 

沈黙の時間を破ったのは、意外にもグレイロードだった。

 

「長きに渡る論議の中……最善かつ最短の…方法を…我はつくっていたのだ…」

 

「あたしらが話している間、後ろで六体に分裂して何かに熱中してたのは

それだったんスねぇ…」

 

「みるがよい…これを…!」

 

グレイロード(の顔の一部)がぺらっと大きな用紙を広げた。

そこには、先端に各メンバーの名前が書かれた九本の平行線とその間に横線を入れ、

はしご状にした図が描かれている。

 

「なるほど―――【あみだくじ】ですか」

「さよう…これならば…一発で決まろう」

 

「おぉー! グレイロード、さすがッス!」

「これなら安全で、これ以上時間を費やさずに済むわね。ねぇ、ゼルドリス?」

 

「…ん? あ、ああ…そうだな」

 

提案が了承され、称賛の言葉を送られて、グレイロードはいつになく上機嫌である。

全ての顔が、どや顔を浮かべているくらいに…。

 

 

「なーんか、つまんねえな」

「ふむ、些か肩透かしな展開になってしもうたが…やむ負えまい」

 

この期に及んで、まだ【じゃんけん】にこだわっている青年と老兵士のコメントは

聞かなかった事にしよう。

 

「あのさ…なんで私とデリエリの名前まであるの?

さっき『行かない』って言ったのに…」

 

さらに、傍観者になっていたモンスピートが不満を口にしているが、

敢えてスルーさせてもらおう。

 

 

 

 

 

 

 

「それでは…始めます」

 

ドロールはあみだくじの線を指先でなぞり、その先を辿っていく。

その場が緊張感のある空気に支配される中、ドロールはそれに飲まれないように

精神を集中させる。

 

 

ジャカジャカジャカー♪

 

ジャカジャカジャカジャカー♪♪

 

 

グレイロードが場を盛り上げようとBGMを口ずさんでいるが、ドロールはそれに

困惑する様子もなくすっすっと進めていく。

 

開始して五分、あみだくじの結果はというと…

 

 

「グロキシニアです」

「わーい、やったーッスv」

 

 

――――同行者はグロキシニアに決まった。

 

この結果に、グロキシニアは万歳して喜んでいる。

ドロールも、長年の知己が選ばれた事で当初の予定通りとなり、

ふぅ…と安堵の息を漏らした。

 

「もぉー、なによ! この三番目の線がなければ

…私だったのにー!!」

 

「おのれェエエエ! なんでアタリの箇所が右隣りなんじゃぁああ!

やり直しじゃ、もう一回!」

 

「決定事項を覆すつもりはありません」

 

納得がいかずに再チャレンジしたがるメンバーに対し、ドロールはきっぱりと

二度目はないと告げた。

 

「ハァ…仕方ねえな」

 

意外だったのは、エスタロッサが大人しく結果を受け入れた事だ。

てっきり、ガランやメラスキュラのようにやり直しを要求してくると思っていたのだが…。

 

「興が削がれちまった…一眠りする」

 

そう言うとエスタロッサは立ち上がり、反対方向へ歩を進めていく。

 

「ごゆっくりお休みください」

 

労いの言葉を口にすると、エスタロッサは背を向けたままヒラヒラと手を振って、

闇色に染まる奥へと消えていった。

 

 

(…何故だろうか、心のざわつきが収まらない)

 

 

形容し難い不安が胸に残り、ドロールはエスタロッサが引っ込んだ方向に

暫く目を止めていた。

 

 

 

【同行者の選定方法】

 

 

 

(…『ゲルダ』…ヴァイスの血族の店で働く女性…)

 

『彼女』の姿が、ゼルドリスの脳裏によぎる。

薄い金色…雪原を連想させる白い素肌…

美しく微笑む『彼女』は、彼にとって特別な存在だった。

 

(同じ名前……これは偶然なのか?)

 

「…ドリス……ゼルドリス!」

 

強い口調で名前を呼ばれ、ゼルドリスはハッと我に返った。

声の方へ振り向くと、宙に浮いたメラスキュラが腕を組んで心配そうに見つめていた。

 

「さっきからずっと上の空みたいだけど、大丈夫?」

「…あぁ、すまない。考え事をしていた」

「ならいいけど…。あーあー…私も行きたかったわぁ」

 

物憂げな顔であみだくじの件に文句を言うメラスキュラをよそに、

ゼルドリスはまた思索に耽る。

 

(あの出来事から三千年…彼女は封印されていなかった…)

 

いくら長命にあたる種族とはいえ、封印されている自分達とは異なり、

『彼女』は寿命を迎えているはずだ。

そう、普通なら――――

 

ゼルドリスの頭に「もしも~」という仮定が浮かび上がる。

 

 

(…一度、視察しに行こうか)

 

 

『百聞は一見に如かず』という。

ドロールとグロキシニアが行かない日を狙って、店を調査してみよう。

…店長の事も、そして『ゲルダ』がどういう人物なのかも含めて。

 

現十戒のまとめ役が、そんな密かな企てを計画している事を…

この時点で誰もが考えもしなかった。

 

 

 

【つづく】

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