地獄を見た少年は、青薔薇の女神たちに出会う。 作:クレナイ・改
いったい新しい学校では何が待ち構えているのでしょうか。
それでは第三話スタートです。
夏休みが明けた。
ビルの瓦礫回収もけがなく終わり、会社員全員の身元も判明した。
このことに関しては、ニュースが流れただけで、記者会見をするなどのことはしなくていいそうだ。
テロの犯人は全員死体で見つかっているため、だれも責任を負う必要はないと、マスコミも政府も言っているらしい。
これらの情報は僕の持っている。父さんの遺作の携帯端末を通じて、白さんがどうにかしてくれたようだ。
インターネットの反応を見ると、父さんや母さん、会社の人たちにひどいことを言ったりはせずに、みんな一緒に悲しんでくれた。
でも僕は知らなかったんだ。これは、インターネットという一つの情報だけにすぎず、僕にはまだ、現実という惨い結果が待っていると。
「じゃあ、行ってきます。」
「行ってらっしゃい、黒、リサ」
「うん、言って来まーす☆」
「行ってきます」
今日は初めて学校に行く日だった。
さすがにここから車で何十分かかる小学校に毎日通うのも大変だから、ここの近くの小学校に通うことにした。
そして、学校までは、リサ姉と一緒に登校する。周りの人に変な風にみられなきゃいいけど。
帰りも迎えに来てくれるらしい。
「あ、そうだ!黒に紹介しなきゃいけない人が居るんだ。」
「誰?」
そう聞くとリサ姉の顔が一気に猫顔になって、お隣さんのインターホンを鳴らした。
そしてその家から女性が出てきた。
「はーい、どなたですか?」
「どーも☆友希那いますか?」
「あら~誰かと思ったらリサちゃんじゃないの~」
「おはようございます友希ママ!」
「友希那ならもう少しで降りてくるから、少し待っててね」
「ハーイ☆」
僕はその様子を黙ってみていた。
幼馴染が隣に住んでいるのかな?それが前に言っていた、バンドの件の子なのだろうか。
そんなことを考えていると、ドアが開く。
「おはよう。リサ」
「お、おはよう☆友希那~」
「じゃあ学校に行きましょう。」
「あ、その前に!紹介したい子がいるんだけど!」
「誰かしら?」
「ほら、こないだ話したうちの新しい家族。」
「あぁあの子ね。」
「今日から小学校に通うから、送ってくんだ!」
「そう。」
「ほら、あいさつしないと!」
姉さんの後ろにいたのだが、ひょっこり顔を出す。
「えっと、千葉 黒です。」
「湊 友希那よ。よろしく、黒」
「よ、よろしくお願いします。」
なんだ、この人リサ姉を見た時もそうだけど、なんか心が苦しくなるような、顔が熱くなるような気がする。
「どうしたの~もしかして、友希那に照れてる?」
リサ姉に笑われてしまった。
そんな会話をして、僕たちは学校に向かう。
・・・。あの事件が起きてからというものの急に美人によく会う気がする。白さんといい、リサ姉と友希那さんといい。
特に、リサ姉を見たときは友希那さんを見た時より胸が苦しくなった気がする。
「じゃあ、ここが学校だから。」
だ気が付いたらもう学校に着いていた。
少し呆然としていると。リサ姉から、クリアファイルを渡される。
「これ、転入関連の書類だから、まずは、職員室に行くんだよ。」
「うんわかった。」
「じゃあ帰りも迎えに来るから、17:00くらいにまたここで☆」
「じゃあね黒」
「うんいってらしゃいリサ姉、友希那さん」
今日からここが新しい学校か・・・。どうしようすごく不安だ。
「じゃあ、行かなきゃ。」
僕は、とりあえず学校の中に入る。新しいところでどこに向かえばいいのかわからなくなる。
そんなときに白衣を着た、白髪の先生らしき人物を発見した。
「すみません本日転入してきた者ですが、職員室はどちらに・・・。」
「ああ、職員室なら・・・。って黒君!?」
「白さん!どうしてここに!?」
「ここが新しい職場だからですけど・・・。」
「そうだったんですね!」
「せっかくですし、一緒に職員室に向かいますかね。」
「そうですね!」
まさか知り合いがいるとか思いもしなかったが、新しいところで、知り合いがいるとかなり安心する気がする。
しばらく歩いて、職員室と書かれた部屋にたどり着く。
「ここが職員室です。じゃあ私はお仕事があるのでここで。」
「ありがとう白さん!」
「ええ、それでは。」
にあってるなぁ先生・・・。元が秘書だったためかそれとも、大人な雰囲気を漂わせているから、何もかもに合うのかもしれない。
そんなことを考えてる暇はない。早く書類を提出しなければ・・・。
僕は、二回ノックして部屋に入る。
「失礼します。本日、この学校に転入した千葉です。保護者から書類をここに提出するように言われました。」
「お、君が今日転入してくるっていう・・・。」
「はい、千葉黒です。」
「俺はは君のクラスの担任、佐藤 修二だ!よろしくな!」
青いジャージのさわやかイケメン熱血先生を現ナマで見れるとは思わなかったな。
「どうした?俺の顔に何かついてるか?」
「いいえ、なんでもないです。」
「そっか」
「じゃあ書類は確かに受け取ったぞ。」
「お願いします。」
「おうさ!」
なんかこの先生、Fa〇eのランサーみたいだな....。
「じゃあ俺と一緒に教室に行くから、時間まで一緒にお茶にしようか。先生こう見えて、紅茶が好きなんだ。」
「へ、へぇそうなんですか」
ますますランサーっぽくなってきたぞ.....。
と、先生の見た目や性格に気を取られながら、紅茶を口にする。
「お、おいしい」
「お、結構な大人舌じゃねぇか。」
「あ、ありがとうございます。」
僕と佐藤先生は時間になるまで他の先生と少し話しながら、紅茶を楽しんだ。
「おっともうこんな時間か。そろそろ教室に向かうぞ。」
「はい。」
三階にあがり、先生が先に入る。6年3組、ここが新しいクラスか・・・。
「じゃあ入ってきてくれ。」
先生からの合図が聞こえた。
僕は黙って、扉を開ける。
「今日からこの学校に転入することになった、千葉黒です。よろしくお願いします。」
「黒君は複雑な家の事情でこの学校に引っ越してきたんだけど、理由は絶対に、聞いちゃだめだぞ。人間誰しも、聞かれたくないものはあるからな。」
やはりこの学校の人たちは僕がどういう経路で、この学校に転入してきたのかわかってる。
だからといって、ただの『事情』と、かたずけられない理由なのだとこの先生は、理解していてくれている。
やっぱりこの先生はいい人だ!
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特に何事もなく授業が終わった。確か、リサ姉が迎えに来てくれるって言ってたから、白さんにあいさつをして校門に行こう。
少し歩いて、保健室に向かう。
「失礼します。」
「ハーイって黒君。もう帰りですか?」
「はい。挨拶をして迎えを待とうかと」
「迎えってリサさんの?」
「はい、そうなんです。たぶん17:00くらいにここに来るかと。」
「あ、そうなんですね。ちょうどいい。私も退勤がその時間なので、車で送ってあげます。」
「いいんですか!?」
普通に歩くの疲れるから助かるし、何気に白さんの車結構好きなんだよな。あのエンジン音がたまらない。
「そ、そんなに嬉しいのですか?」
「うん!白さんの車すごく好きです!」
「そ、そうですか!良かったです!ち、因みに、私、バイクも何台か持ってるんですよね。」
「ほ、本当ですか!?」
「え、ええもしよろしかったら、今度後ろに乗せてもいいですよ。」
「やった!約束ですよ!」
「ええ、もちろんです。」
白さんのバイクなんて、絶対すごいバイクなはず!仮面ライダーのようなハイスペックなバイクなはず!!
(黒くんすっごくきらきらしてるなぁ。可愛い.....。)
「じゃあリサ姉を校門で迎えてきますね!」
「はい!私は仕事を片付けて、直ぐに向かいます。」
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しばらくして、リサ姉が予定より早く来てくれた。リサ姉に今日のことを話しながら、白さんのところに向かう。
「お久しぶりです。リサさん。」
「お久しぶり〜白さんっ☆って言うか敬語はやめてってばー」
「いえ、私n.....。コホン、大切な黒くんのお姉ちゃん、ですからね。」
なんか今やばいの聞いた気がするが、聞こえなかったことにしよう。
「じゃあ帰りましょうか!」
「はい!」
僕たちは白さんの『AE86』という車に乗り込む。
あぁこの、ヘッドライトがウイーンと動く感じ、とてもたまらない!
「さぁ行きますよー!」
アクセルを開きエンジン音が響き渡る。くぅぅぅぅこの音がたまらないぜ!
「11000まできっちり回しますよ!」
「え?え?ちょちょちょっと!?」
「さぁ!リサ姉しっかり捕まってて!!」
困惑するリサ姉に簡潔かつ確実なアドバイスをして、衝撃に備える。
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「いやぁ楽しかったなぁ!またお願いします!」
「黒さんなら一緒に峠に行っても面白そうですね!今度行きますか?」
「本当ですか!?やったぁ!!」
「まぁ黒が楽しそうならいいか・・・。私はもうごめんだけど・・・・。」
こんな感じで初回の学校は楽しく終わった。明日からどんなことが起きるかな?
かなりわかりにくいネタをつぎ込んでしまった気がするけど、元ネタが気になった方はTwitterまでどうぞ