地獄を見た少年は、青薔薇の女神たちに出会う。 作:クレナイ・改
一体どういう事なんだろう。なんであんな言い回しを....。
「黒〜?食べないの?」
「あ、うん食べるよ。」
「そう...。」
ひとまずご飯に集中だ。
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『君は幸せを掴まなきゃならないんだよ?』
まるで誰かに、何かを託されたような言い回し、白さんか両親から何かしらのメッセージがあったのか?それともまた別の理由が....。
「わからない....。」
ベースの前に立つ。父さん.....。僕は父さんと母さんを差し置いて僕だけ幸せになっていいのかな?
「そういえばしばらくは弾いてないよな...。」
ベースを手に持つ、チューニングをし、ヘッドホンアンプを刺す。
「まずは....。『命ばっかり』」
久しぶりだが、小さい頃から持っていたためすらすら弾ける。
サビに入る。
知らないを知りたかった
知り得ることはなかった
ベースで歌うように弾く。
「正しい」を理想としていたら
置いて行かれた
追いつけなくなったんだ
(どうしてだろう。誰かを訴えるような音に...。)
「どうしたいの」なんて問えば「どうもしない」なんて返す
貴方はもう何も教えてくれないの
今日食べた食事も 行きたい場所さえもう
何にも どれをとってもわからないだけだ
(何もわからないままなんだ。僕は一体.....。)
思想犯はもう止めた
「分かれない」を悟っていた
とりとめのない言葉だけでは
薄紙を剥がせない
(そうだ....。なんで父さんよ母さんがあんな目に遭わなきゃ行けないんだ。)
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気がつけば1曲弾き終わった。どうしてあんな音を....。
「すごかったね....。黒.....。」
「姉さん...。さっきの脱衣所で言ってた『幸せにならければならない』ってどういうこと?」
「そ、それはだって・・・・。」
「しなければならない、なんて言う命令形なんて姉さんが言うのは珍しいと思ったんだ。」
「・・・。確かにそうかもしれない・・・。でもね黒?」
姉さんは下唇を噛みしめている。その顔には一筋の滴る水滴が流れていた。
「・・・・。答えたくないなら無理に答えなくてもいいんだ、姉さん・・・。でも・・・僕は真実が知りたい。」
「・・・。いつか、必ず。」
「本当にごめん・・・・。」
姉さんが謝ることは何もないのに・・・。
何してるのだろう。どうしてこんなことをしてしまったのだろう。
向ける先のない矛をしまえずに、僕はそのまま眠りに着いた。
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朝が来た。昨日の夜のことを思い出して、頭が痛くなる。
「クソッ」
自分のスマホを確認すると、白さんからメッセージが来ていた。
『今日の放課後保健室に来てください。お父さんのことでお話があります。」
「いったい・・・・。」
僕は顔を洗って、着替える。
「おはよう・・・・。」
「お、やっと起きたねー!この寝坊助さん!」
「おはよう、姉さん」
「おはよう!黒!」
「・・・。」
絶対気にしている、いつも通りを気取っているだけで絶対に気にしている・・・。
「行ってきます。」
僕はみんなより先に家を出る。
「「・・・・。」」
「黒・・・。」
この時ぼくの背中はとても小さく見えたみたいだった。
スランプのせいかこんなにも短くなってしまった・・・・。
またいつかに・・・・。