ドールズ・フロント・オペレーション(仮) 作:ショゴス指揮官
まだ平和な日本で大学生として、惰性で安穏と暮らしていた頃。
俺は、計算機を片手に預金通帳と大手企業のスマートフォンのカタログの2冊と顔を付き合わせていた。
時代はスマートフォン、通称スマホが全盛期を迎える中。
ガラパゴス・ケータイ、通称ガラケーを頑として使い続けている類いの所謂『頑固者』だった俺は、珍しくガラケーに対応していた事から普段から利用していたSNSの『サービス対応終了のお知らせ』によって苦しい選択を迫られていた。
即ち、スマホへの機種変更をするか否か、である。
別段操作が覚束ない等の不安がある訳では無い。無いったら無い。
後になって当時の自らを客観視するならば、俺は本体代金の支払いもとっくに終えて尚も使い続け、すっかり草臥れてしまったこのガラケーに妙な愛着を持っていた、と表すのが最も近かったのかも知れない。
つまりは、他のモノではしっくり来ない、と。
だが、機種変更をしない場合は致命的とまでは行かないが交友関係に大きなダメージを負う事となるだろう。
と言うのも、俺の友人知人の数少ない例外を除いた99パーセント超はスマホユーザーである。
その主な連絡手段は無論、スマホ。
延いてはそのスマホに最初からプリインストールされたSNS。
つまり、このタイミングで機種変更をしなければ、その凡そ唯一の連絡方法を失う事になる、と言う事だ。
一応、サービス終了までに一人一人Eメールアドレスを聞いて回り、その一人一人を電話帳登録をする事もやってやれない事も無い。
だが最近友人になった相手に至っては、そもEメール自体を他人とのコミュニケーションツールとすら認識していないと思わしき言動が、チラホラとではあるが見えている。
先ず理由ありきとは言え、わざわざアドレスを聞いて回って煙たい顔をされるのは億劫で、何よりも先ず面倒であった。
「仕方が無いか……」
降って湧いた突然の出費を楽に許容できる程、一人暮らしの貧乏大学生の生計に余裕は無い。
だが、来月に関してだけならば、購入を予定していた最新改訂版のTRPGルールブックをまた次の機会に廻せば多少の余裕を造る補填分にはなるだろう。
趣味のTRPGに時間を使う為、特に少な目にシフトを入れたアルバイトの時間を多少増やせば、毎月の支払いもどうにか賄える試算が立った。
何より、友人と連絡が取れなければ前提であり大元のその趣味自体すらも、ままならないのだから。
決心した、と通帳とカタログをショルダーバッグに差し込み、六畳一間の玄関のドアを、閉めた。
エアコンの調子が悪くて寝苦しいと、筆が進む。(されど、内容は凄く短い。)
あると思います。
エッ、関係無い話ばっかりで、ドルフロは何時になったら出てくるンだって?
次話かなァ……いや、次々話位には間違い無く、出て来ます。嘘じゃありません。
ホントだよ?()
2019.08.13.03:00 一人称に致命的なミスを発見、修正。