自分の
部屋だろうか ? 見渡しても不自然だと思う程何もない。たまたま物がないというよりは、意図的な何かを感じた。
思考を重ねていくと俺の本能が『逃げろ』と告げる。その本能に従うように体を動かすと―――ガシャン。鉄と鉄とが当たるような音。音のする方向に顔を向ける。
手足で視線が止まる。俺の視線の先にあったのは―――手錠。両手両足を拘束しているその手錠をダメ元で壊そうとしてみる……が、その堅牢な手錠からは壊れる気配が
「先輩、起きましたか ? 」
ガチャリと扉が開かれる。入って来たのは部活の後輩―――
「おい、これはどういうこ―――すごく嬉しいよ ! 」
どういうことだ、その言葉を最後まで言うことは出来なかった。本能に警報が鳴り響き、口が勝手に生存ルートへと突っ走る。
「や、やっぱりですか ! ? そ、そうですよね ! やっぱり両想いだったんですね ! ? 」
何でそうなる、と思いながらも生き残りをかけたデスゲームを攻略するため、思考を巡らせる。
「勿論だよ。俺も君が好きだ」
紛い物の愛を
「あ、あ、あ、ああっ ! せ、せん、せんぱいが……わたしをしゅ、しゅき……しゅきだって…… 」
「これ、取ってくれない ? 」
俺は
「どうしてですか ? 」
はい ! 来ました疑問 ! 本日、2回目 ! やべぇトラウマになりそう。
「これがあると
どうだ ? ここまで俺のメンタルを削ったからにはこうかはばつぐんだろう。俺が心の中で優越感にしたっていると―――
「
朝倉がボソッと呟く。
「え ? 」
俺が聞き返すと―――
「
変わらずニコニコとしていたが、やはり俺の大好きなハイライトさんはニートだった。良い就職先紹介しようか ? というかあれだな……ハイライトじゃなくてタイラントで良いんじゃね ? 危険なの一緒だし。五感も似てるし。
「……ああ、
朝倉は
「ほら、
「ああ、すいません。すぐ外します」
あれだけの強度を誇っていた手錠があっさりと外れる。自由になった手足に一先ず安堵しながらも次の行動を探る―――ピンポーン。間延びのした音が部屋に響く。
「誰だ ! ? 私と先輩の愛を邪魔するのは ! ? 」
彼女は血走った目でインターホンに映った人を睨めつける。宅配便のお兄さんかもしれないじゃない……というか、俺は愛してねぇよ。
インターホンに映っていたのは―――正真正銘我が妹だった。
「なんで