【一発ネタ】FGO4周年で実装された英霊たちで聖杯戦争【最後までやるよ】   作:天城黒猫

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 感想欄で、映画HFのヘラクレスの暴れっぷりが凄いと聞いて、映画見ていなかったのですが、見てみました。なぁにアレしゅごい……(白目)

 イアソンの宝具で召喚されたサーヴァントは、宝具を使えるかどうか、かなりギリギリまで決まらなくて悩んでいたんですよね。でもね、もうなんか、どうでもよくなっちゃった(思考放棄)

 他のアルゴタナイを見てみましょう。

 アタランテ→アルテミスとアポロンを信仰。

 アスクレピオス→アポロンが父親。アポロン含め神々気に食わねぇ。

 そしてここにはパレスきゅんにくっついたアポロンが! うーん、フレポ実装勢が主役なのに、こいつらまで参戦させるとややこしいことになるぅ(白目)
 もうどうでもいいや。作者の描写の限界とか、そういうのもういいや(白目)誰かどうにでもなーれのAA貼っといて。

 長々とすみません。では、本編をどうぞ。




第10話

 衛宮切嗣は、手や体を壁に預けながら移動しなければならないほどの、脱力感に襲われていた。

 

 その脱力感の正体こそは、彼の魔力が枯渇しかけていることによるものだった。全身に力が入らず、それでいて魔術回路は励起しているため、激しい運動をしているときのように動悸は非常に激しく、全身という全身から玉のような汗がにじみ出ていた。

 それも仕方がないことだろう。ヘラクレスという大英雄が戦闘を行う際に使われる魔力の消費は、非常に激しいものであり、たとえ一流の魔術師であろうともヘラクレスを延々と暴れさせるほどの魔力は持ち合わせていないのだ。

 

 彼は壁伝いになりながら、とうとう目的地であるイアソンがいる部屋へとたどり着いた。

 

 イアソンの姿を認めるなり、彼は叫んだ。

 

「セイバーッ……何をやっている!」

 

「ええい、やかましい!」

 

 イアソンは怒鳴りつけた。

 

「お前の魔力がヘボいせいで、ヘラクレスがネズミを捕り逃している! わかるか? ヘラクレスは全力を出せていないのだ。お前のせいでな!」

 

「何──どういうことだ?」

 

「一々説明しないと分からないのか? 私の宝具、『天上引き裂きし煌々の船(アストラプスィテ・アルゴー)』によって召喚したヘラクレスは、この城に侵入したネズミを狩りに行ったのだ! 本来の調子なら、とっくに仕留めているハズだ! だが、その様子を見るとお前の魔力はすでに無いようだな。もっと持って来い!」

 

「無茶を言うな! 僕の魔力はもうない! 今すぐその宝具の発動を止めろ!」

 

 切嗣は叫んだ。イアソンは、鼻を鳴らしながら答えた。

 

「フン、何を言っている? その手にあるだろう! そうだ、令呪がな! ソレは魔力の塊なのだろう? ソレを寄越せ。ソレを使えば、ヘラクレスは十全の力を振るえるんだよ!」

 

「何を馬鹿なことを──」

 

 切嗣は憤慨した。

 令呪というのは、サーヴァントとマスターを繋ぎ止めるための枷であり、同時に絶対的な命令権なのである。その令呪の使い方次第によっては、戦況を左右させることもある。合計で3回しか使えない、貴重な物を渡すわけにはいかなかった。

 しかし、イアソンはそんなことは知ったことではない、と言わんばかりに叫んだ。

 

「ええい! らちが明かないな! メディア、やれ!」

 

「はい。イアソン様」

 

 メディアは魔術を発動させた。それによって、切嗣は眠るように意識を失った。続いて、彼女は切嗣の令呪へと干渉を行い、その魔力をヘラクレスへと繋げた。これによって、ヘラクレスは魔力の枯渇という問題をほとんどものとせず、暴れることが可能となったのだ。

 

「ところで、少し調べたところこの男、面白い起源を持っているようです。魔術を発動させる触媒として、脳髄を引き抜いて魔杖にでも加工しましょうか?」

 

「怖いな!? 放っておけ。ヘラクレスさえいればなんとかなるだろう!」

 

 

 

 さて、ここで一つヘラクレスとアポロンの関係について説明するとしよう。

 

 簡単に言ってしまえば、両名にはいくつかの因縁が存在するのだ。

 ヘラクレスという名は、アポロンが名付けたものであり、その名が意味するのは『ヘラの栄光』──

 ヘラという女神は、ヘラクレスと敵対関係にあり、彼に狂気を与え彼の妻と娘をヘラクレス本人の手で殺害させたのだ。

 その後、アポロンはヘラクレスに神託(試練)を与えた。それが俗にいう12の試練である。その試練の間も、女神ヘラはヘラクレスを妨害するのだが、その詳細については省くとしよう。それでも、ヘラの栄光という名を名付けられた、ヘラクレスの感情について察することは容易いだろうか。

 

 また、ヘラクレスが狂気によって殺したのは己の妻と娘だけではなく、己の親友もまた彼の犠牲となったのだ。この罪を償うために、ヘラクレスはアポロンに神託を求めるのだが、アポロンはそれを拒否した。それによってヘラクレスとアポロンは、ゼウスによる仲介が入るまで戦い続けたのだ。

 

 ともかく、ヘラクレスがアポロンという神に対して抱く感情は、決して良くはないものだろうし、アポロンもまたそれは同じであろう──

 

 故に、ヘラクレスとアポロンはお互いの存在を認めたその瞬間、戦闘態勢へと入ったのだ。

 

「■■■■■■■■■■■■ッ!」

 

「わ、わ、わああっ! アポロンさま!?」

 

 ヘラクレスは大気を揺るがすほどの勢いで咆哮し、戦意を高揚させた。そして、アポロンは己の神格を開放させた。

 

 アポロンの神格はサーヴァントの枠に押し込められ、それもパリスについてきたような形で召喚されているため、本来のそれよりもかなりスケールダウンしている。それ故に直接戦うような力は持っておらず、戦闘においてはパリスが戦い、アポロンはあくまで彼の補助を行うような形となっている。

 アポロンはヘラクレスという脅威を前に、その神格を発動させるが、それでも太陽神としての権能は非常に微弱なものとなっているだろう。

 しかし、それでもアポロンはオリンポス12神の一柱である。いくら霊格が落ちていようとも、奇跡の一つや二つを発生させることは用意だった。

 

「これは──まさか、神霊!?」

 

 アポロンの神格を感じ取ったガレスは、驚きを露わにしてみせた。

 羊の姿を模ったアポロンは、一つから二つ、二つから四つといった具合に、その数を増やしていき、大量のアポロンがその場に現れた。

 

 アポロンに埋もれたパリスは全身を羊毛に包まれ、現在が戦闘中であるということも忘れてその感触を味わっていた。

 

「あ、アポロンさまがいっぱい……もふもふ、もふもふですっ」

 

「────ッ!」

 

 しかし、アポロンからの警告によってパリスは正気に戻り、その場から飛び退くように移動した。その瞬間、少し前までパリスが居た場所に、ヘラクレスの石斧が振り下ろされた。

 叩き付けるべき相手を失った石斧は、衝撃と爆音とともに、コンクリートの地面を粉々に粉砕した。パリスといくつものアポロンはその衝撃と風圧によって、吹き飛ばされ、地面を転がった。

 

「わ。わ、あわわわ!」

 

「■■■■■!」

 

 パリスは慌てて弓を構え、ヘラクレス目掛けて矢を射った。しかし、その矢はあっさりと石斧によって弾かれ、ヘラクレスは高速でパリス──もとい、彼の周囲にいるアポロンの元へと向かった。

 

 アポロン達は、弾丸のごとき速度で次々とヘラクレスへと飛び掛かった。それによってヘラクレスは一瞬だけ、移動速度を緩めた。その隙を狙い、アポロン達は次々とヘラクレスへと飛び付き、己の肉体でヘラクレスを包み込んだ。

 

「アポロンさまっ!?」

 

 パリスは叫んだ。

 というのも、ヘラクレスを包み込んだアポロン達が光り輝いたのだ。その光は、太陽神として発する太陽の炎であり、ヘラクレスの肉体は太陽の炎によって焼かれている状態となっている。そして、光はますます強くなってゆき、それと同時にアポロンから発せられる熱もどんどん強くなっていった。そして、とうとうその光と熱が臨界点を迎えると、爆炎の柱が発生し、ヘラクレスの肉体を一気に燃やし尽くした。

 

 炎が収まり、あたりが元通りの暗闇に包まれると、そこには焼け焦げ、炭のようになったヘラクレスが倒れ伏していた。

 アポロンはその姿を確認すると、あたりをピョンピョンと飛び跳ね、パリスもまたはしゃいでみせた。

 

「う、うわあ。凄いですっ」

 

 シャルロット・コルデーは思わずつぶやいた。

 その場に居合わせたガレスとシャルロット・コルデー、そしてケイネスもまた、今まで猛威を振るった巨人がこうして倒されたことに唖然としていた。

 しかし、彼らはすぐさま別の理由で驚愕することとなる。

 

 飛び跳ねるパリスの背後に横たわる、ヘラクレスの肉体がブルリと震え、蒸気を発生させたかと思うと、焼け焦げや皮膚は元通りの、岩肌のごとき屈強なものとなり、口からは牙をむき出しにし、目は殺意と生気が宿った光を放った。

 確かに、ヘラクレスは先ほどアポロンの炎によって焼かれ、その肉体を炭へと変化させて死亡した。しかし、彼はまだ死ぬことはない。ヘラクレスが持つ宝具、『十二の試練(ゴッド・ハンド)』の能力──それは彼の攻撃をものともしない屈強な肉体と、その肉体をもって乗り越えた12の試練が形となったものである。その効果は、一定のランク以下の攻撃を無効化させるとともに、己に12回の蘇生を行うというものである。

 そして、一度受けた攻撃には耐性を獲得し、ヘラクレスという巨人はさらに強力な存在として蘇るのだ。

 

「■■■■■■──ォッ!」

 

 鉛色の巨人は再び起き上がり、咆哮した。

 

「──え?」

 

 その声を耳にしたパリスは唖然として振り向いた。

 そこには、一度は倒れたはずの鉛色の巨人が立っていた。ヘラクレスは石斧をパリスの体に叩きつけた。この誰しもが予測できなかった突然の復活に反応し、すぐさま対応できるものは誰もいなかった。

 パリスの体は吹き飛び、並んだ街灯に次々とぶつかり、破壊しながらあらぬ方向へと吹き飛んでいった。

 

「■■■■■■■■■■■■!」

 

 続いて、ヘラクレスはこちらに再び向かってくるアポロン神たちを、石斧で叩きつけていった。その剛腕を前に、いかなるアポロン神といえどもコンクリートとともに粉々に粉砕されていった。

 何体かのアポロン神が協力し、熱線をヘラクレスへと向けて放った。その石をも溶かしつくす高熱熱量を持つ光線を、ヘラクレスは真正面から受け、その上半身を溶解させ、尚も復活してアポロン神を次々と破壊していった。

 

「やああああッ!」

 

 その最中、ガレスはヘラクレスへと槍を向けて、飛び掛かった。

 彼女はヘラクレスの復活に唖然としてはいたものの、すぐさま勇気と逞しさをもって目の前の脅威を打ち倒そうとし、こうしてヘラクレスへと立ち向かった。

 

「■■──」

 

 ヘラクレスは石斧でガレスの槍を弾き返し、ガレスの空いた脇腹へと拳を振るった。彼女はそれを盾で受け止めるが、それでもその威力を完全に受けきることはできずに、後方へと吹き飛んでいった。

 そして、吹き飛んだガレスの後を追いかけると、石斧でガレスを地面へと叩きつけた。

 

「────ァッ!?」

 

 ガレスの内臓と骨のいくつかは粉々に砕け、彼女は口元から血を吐き出した。

 

「ランサー、何をやっているッ!」

 

「う、マスター。ありがとうござい、ますっ!」

 

 ケイネスは叫び、ガレスに治癒の魔術を施すとともに、激を入れた。

 彼女はよろめきながらも立ち上がり、ヘラクレスを前に戦意を見せた。しかし、それでもガレスは内心歯噛みしていた。どうにも、この巨人を前に勝利できるかどうか、と問われれば果たして答えられるものか──

 

 それでもガレスはヘラクレスへと立ち向かうが、それも空しく再び石斧を叩き付けられ、吹き飛んだ。

 

「──あっ」

 

 シャルロット・コルデーはため息を吐くように、目の前に広がる光景を見つめた。

 パリスと、神としての力を振るうアポロンは吹き飛ばされ、ガレスもまた歯が立たず、この台風のごとき巨人を前に戦慄していた。

 

 ヘラクレスはシャルロット・コルデーの方を振り向き、彼女を新たなるターゲットとして定め、石斧を彼女の脳天目掛けて振り下ろした。サーヴァントとはいえども、ほとんど普通の人間である彼女がその石斧をよけられるはずもなく、それどころかヘラクレスが武器を振るったという認識すらもできていないだろう──

 

「■■■■──!」

 

 ヘラクレスの石斧が彼女の脳天へと振り下ろされるその直線、巨人の後方から一筋の光と、エンジン音が近づいた。その光と音の正体は、陳宮が乗っているバイクのものだった。彼は通りすがりにシャルロットの襟首を掴んだ。体を引っ張られることによって、彼女はヘラクレスの石斧から逃れることに成功したのだった。

 

「え、ええっと……?」

 

 茫然とするシャルロットに、陳宮は微笑んで見せた。

 

「今晩は。可愛らしいお嬢さん」

 

「あ、ありがとうございますっ! おかげで助かりました!」

 

 シャルロットは事態を把握すると、陳宮に助けられたことによる礼を口にした。

 彼は首を振り、続けて見せた。

 

「いえいえ。私はキャスターのサーヴァントです。あの巨人はあまりにも強力ですからね。これはいけないと思い、こうして参上した次第です」

 

 陳宮はバイクから降りると、よろめくガレスに手を貸した。

 

「あなたはランサーですね? そのマスター含め、この場にいるサーヴァントの皆さんに提案があるのですが……アレをどうにかするために、一時的に手を組みませんか?」

 

「それは──」

 

 問いかけるガレスに陳宮は頷いた。

 

使い魔(からくり)を通じて、あなた方の戦闘を観察していたのですが、どうにもいけませんね。アレは。強すぎます。ですから、こうして慌てて飛んできた次第ですとも。

強力な肉体を持ち、更に復活するとなると、かなりの難敵ですね。ここであなた方が全滅したら、私も少しばかり骨が折れる──というか、成す術はほとんどありませんので。呂布殿とどちらが強いのやら。アレをどうにかしたいのは、私もあなたたちも同じ。

 つまり、利害の一致による共同戦線です。ああ、そうそう。私の真名は陳宮と申します。ただの軍師なので、戦力としてはあまり期待しないでいただきたいですね」

 

「な──」

 

 突然真名を伝えた陳宮に、ガレスは思わず口を開けた。

 というのも、基本的に聖杯戦争にてサーヴァントの真名を知られるということは、致命的となるのだ。例えば、アキレウスやジーフリートなどのように、明確な部位に弱点を持つ英霊が真名を知られれば、その弱点を突かれることとなるだろう。他にも、伝承から敵の戦い方や宝具なども知られることとなる。

 故に、真名は秘匿するものなのだが、陳宮はそれをあっさりと告げた。故に彼女は驚いたのだ。

 

「信頼の証として、我が真名を伝えたまでです。あなた方は口にする必要はありませんよ」

 

「い、いえ。そういうわけにはいきません。それではフェアではありませんから」

 

「待て、ランサー。それ以上口を開くな」

 

 とガレスは己の真名を口にしようとしたが、ケイネスがそれを制した。

 

「そこのキャスター、陳宮殿。共同戦線と言ったが、何かアレを倒す策でもあるのだろうね? まずはそれを聞かねばなるまい」

 

「ごもっともです」陳宮は頷いた。「まあ、簡潔に言ってしまえば、そうですね。自爆してください」

 

「えっ」

 

「ほぇ?」

 

 ガレスとシャルロット・コルデーは、彼の突然の言葉に思わず驚きの感情を口から漏らした。

 

「話にならんな」

 

 とケイネスは不快感を隠さずに口にした。

 

「まあ、お聞きください。アレはバーサーカーと思われます。ですが、バーサーカーは……」

 

「我がランサーが倒したとも」とケイネスは少しばかり誇らしげに言った。

 

「そして、そのマスターも私が誅伐を与えた」

 

「お見事。ですが、バーサーカーが二体召喚されることはまずありえません。故に、こう考えるのが妥当でしょう。つまり、あのバーサーカーは宝具である可能性が高いと思われます。生前、強力な部下を従えたとか、固い絆を結んでいたとか、そういう逸話をもつ英霊ならそういうことも可能でしょう」

 

「……それは私も予測していたとも。だが、話はまだあるのだろう? 続けたまえ」

 

「はい。簡単なことですよ。その大本を叩いてしまえば、あのバーサーカーも消滅するでしょう。ですが、まずはあのバーサーカーをどうにかしなければなりません。倒すことは不可能でしょう。ですから、誰かがどこかに引き付け、その間に大本を叩くというわけです」

 

「よろしい」

 

 ケイネスは頷いた。

 

「確かにそれが手っ取り早いだろう。そこの女、バーサーカーから逃げてきたのだろう? 何か心当たりは?」

 

「え、ええっと」

 

 シャルロット・コルデーはケイネスの問いかけに答えた。

 

「はい。アインツベルンの城には、複数のサーヴァントがいました。あのバーサーカーを含めると、合計で3体いましたね」

 

「そうですか。他のサーヴァントがどのようなものかは?」

 

「すみません。男の人と女の人っていうことしか分からないです」

 

「まあ、よろしいでしょう。では、アインツベルンの城へと向かい、その大本となっているサーヴァントを叩く者と、あのバーサーカーを引き留める者とで別れなければなりませんね」

 

「■■■■■■■■■■■■──ッ!」

 

 ヘラクレスは咆哮した。

 先ほどから、彼は陳宮を含め、ガレスやシャルロット・コルデー、ケイネスへと攻撃することはなかった。それは偏に、複数のアポロン神がヘラクレスへと攻撃を加えていたからであった。

 

「弱点、発見! システムアポロン起動します! トロイアスバレルチェック!」

 

 上空に浮遊するパリスの背後には、アポロン神が浮かび上がり、太陽のごとき光を放っていた。それこそはアポロン神の加護であり、パリスの放つ矢を狙った部位へと命中させる力を持つものだった。

 

「オールグリーン! サンライトオーバー! 発射! 『輝かしき終点の一矢(トロイア・ヴェロス)』!」

 

 その矢こそは、かつてアキレウスの踵を貫き、彼を死に追いやった必殺の矢である。

 太陽のごとき光を纏った一矢は、ヘラクレスの心臓(霊核)を貫き、粉々に破壊した。ヘレクレスは仰け反った状態で動きを停止したが、すぐさま命を吹き返して暴れ始めた。

 

「お話は聞きましたっ! ここは、ボクとアポロンさまが引き受けます! 皆さんは先に!」

 

「パ──あ、アーチャー!」

 

 シャルロット・コルデーはパリスの身を案じて叫んだ。

 

「大丈夫ですよ! 確かにボクは未熟者ですが──アポロンさまが付いていますから! アポロンさまもやる気ですから!」

 

「分かりました。気を付けてくださいね!」

 

 パリスは頷いた。

 

「話はついたようですね。では、アインツベルンの城へと向かいましょう。敵がまだそこにいるのならば、ですが」

 

 こうして、パリスとアポロン神はヘラクレスの足止めを行い、陳宮、ガレス、シャルロット・コルデー、ケイネスは先へと進んだ。

 

 




 えっ? ヘラクレスが簡単に殺されすぎ? 相手はアポロンなんですよ。太陽神だし、本気出したらそれぐらいいけるでしょう! 二次創作だから、アポロン神が本気だして戦っても構わないよネ!

 イアソンの宝具の魔力についてですが、王の軍勢のようにイスカンダルが部下を呼び寄せて、固有結界を部下で維持する、というような呼び出された者が自前で魔力を用意するのではなく、イアソンが呼び掛ける→召喚に応える(拒否可能)という過程は同じですが、固有結界を維持するほどの数を呼び寄せることもできませんので、呼び出されたサーヴァントの魔力は、イアソンを通じてのマスター持ちとなります。

 ヘラクレスで丸々一話使うとかもう、ヤダぁ。これだからイアソンは戦わせたくなかった。ヘラクレスの強さの調節も面倒だし、登場キャラ多くなるし。

 次回は来週の日曜日、9月8日までには投稿します。
 日曜日だけじゃなくて、平日にも書いて投稿ペース高めたい。Twitterもやってるので、作者が平日の夜にダラダラやってたら、小説書くように促せば、投稿スピードが上がります。多分。

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