【一発ネタ】FGO4周年で実装された英霊たちで聖杯戦争【最後までやるよ】   作:天城黒猫

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エンジンのいと熱なるピストンよ。
あらゆる馬力、走力、輸送力を与えた自動車工場員よ。
我が走行を、我が疾走を、我が成しうることをご照覧あれ。
さあ、タイヤとライトをつくりしものよ。
我が輸送、我が最期、我が成しうる聖なる爆走(ニコラ=ジョゼフ・キュニョー)を見よ。

────車両一条(ステラ)! 誰かの車は爆発四散する!


第8話

「くっ──!」

 

 パリスは歯噛みした。

 英霊とは言えども、現在の彼はアポロン神によって全盛期のころの姿ではなく、まだ少年だったころの姿で召喚されていた。つまり、サーヴァントとしては不完全であり、未熟者なのだ。

 全盛期の彼ならば、この次々と降り注ぐ砲弾に、次々と突っ込んでくる自動車をすべて矢で打ち抜くなりして、止めることが可能だったかもしれない。しかし、現在の彼は己の身の丈ほどある弓を構えれば、その重さにふらつくほどの未熟者であり、しっかりと狙いをつけて百パーセントの確立で矢を命中させるには、アポロン神の助けを借りなければいけなかった。

 

 故に、この状況に対応すること──バーソロミューの船から降り注ぐ砲弾と、陳宮が放つ自動車から、屋敷を完全に守るのは不可能だった。

 

「どうやら、我々の他にもアーチャーを狙う者がいたようですね」

 

「ど、どうするんだよ。ソレ! 最悪乱闘になるぞ!?」

 

 バーソロミューは次々と突っ込んでくる自動車を目にすると、ポツリと呟いた。ウェイバーはバーソロミューの背後で喚きたてたが、バーソロミューは不敵な笑みを浮かべてみせた。

 

「ご安心を。アレはただの自動車のようですね。魔術的な細工もないと思われます。──我々サーヴァントにはあのようなモノは効果がありません。では、何が狙いなのでしょうね?」

 

「し、知るかよ!? うわぁ!? 矢が掠った! 今掠った!?」

 

「まあまあ、私の後ろにいれば安全ですので落ち着いてください。あの自動車は何が狙いなのでしょうかね?」

 

 バーソロミューに言われて、ウェイバーは次々と遠坂邸へと突撃してくる自動車たちを見た。何かしらの細工がなされているようで、無人であり、何かにぶつかったら不自然なほどに大きな爆発を起こしてあたりを炎上させたりしていた。

 向かってきた車の数はとうに10台を超えており、遠坂邸を守る塀はすでに粉々に破壊されており、塀を乗り越えた数台は庭のオブジェを砕いたり、屋敷の壁へとぶつかって粉砕したりしていた。

 

 パリスはバーソロミューの砲弾に対処するのに精一杯であり、屋敷を守るものを破壊するという意味ではもはや車たちは役目を果たしていた。

 だというのに、自動車の突撃はいまだに収まることはなかった。

 

「……陽動、か?」

 

 ウェイバーはポツリと呟いた。それに、バーソロミューも同意するように頷いた。

 

「そうですね。その可能性が高いです。あのようなものでサーヴァントを傷つけることはまず、不可能ですからね。そうなると、陽動の可能性が非常に高いと言えるでしょう」

 

「それと、あの自動車の爆発でアーチャーのマスターを殺すっていうのは──」

 

「その可能性もありますが、確率としては低いでしょう。マスター狙いだというのならば、最初からもっと高い破壊力を持つ攻撃を行えば良いのです。……例えば、そう、アレ、なんと言いましたか。そうそう、タンクローリーでしたか? そのような類の自動車をぶつければよいだけですからね」

 

「確かにそうだな。……じゃあ、その陽動を行う目的っていうのは何だ?」

 

 ウェイバーの問いかけにバーソロミューは首を振った。

 

「さすがにそこまではわかりません。まあ、暫くは様子見としましょう。何か大掛かりな攻撃を行うというのならば、それなりの前兆もあるでしょうし、この市街地でそのような攻撃を放っては周りの住宅も巻き込まれます。まあ、最も他者の犠牲も厭わない人物なら、容赦なくここら一帯を更地にするような攻撃を放つでしょう」

 

「……そうだな。それじゃあ、アサシンとかの仕業か?」

 

「おや? なぜそう思うのですか?」

 

「だって、この車が陽動ならそれはアーチャーの気を引くためだろ? 放っておいたら、屋敷が粉々になってしまうからな。今アーチャーのマスターは動けない可能性が高い。かといってマスターの傍にいても、それは部屋の中になるだろうから、死角ができてあの車に対処できる方向が少なくなるだろ。

 外に居ようが部屋の中に居ようが、アーチャーは今あそこから動けない。その間に、アーチャーのマスターの元に行って殺すこともできるだろ」

 

「その通り。実に中々の推理ではありませんか。マスター! あなたは名探偵の素質がありますよ。補足させて貰うのならば、アサシンとは限りません。アサシンならば、わざわざこのようなことをせずとも、影から忍び寄ることも可能でしょう。

 例えば、サーヴァントに通じるほどの神秘を持つ攻撃手段を持たない人物、例えば雇われの魔術師や傭兵などが行っている可能性もあります。そういう意味では、キャスターや昨晩の魔術による攻撃を行うバーサーカーの可能性もありますね。対魔力を持っていては、魔術による攻撃は通じませんから。まあ、その場合は何かしらの切り札もあると考えて良いでしょう」

 

「確かにその可能性もあり得るか」

 

 ウェイバーは頷いた。

 

「ええ。視野は広く……それが大切なことですよ。さて、では我々が現在成すべきことは?」

 

「あの車による攻撃をしているヤツに注意しながら、アーチャーと戦う……か?」

 

「まさしく! そも、ここで撤退するという選択はありません! 今が絶好のチャンスですからね。なので、ここは手っ取り早くアーチャーを仕留めるとしましょう! では、下船といきましょう!」

 

 バーソロミューは船から飛び降りた。ウェイバーは、突然の彼の行動に驚き、大声で叫んだ。

 

「な、なんで降りるんだよ!? 大砲撃ってればよかっただろ!?」

 

「いえいえ、それでは有効打がありませんので。あちらも、目が慣れたのかはじめよりも、多くの弾を打ち落とし始めました。全く羨ましい限りですね! なので、カトラスによる接近戦闘へと切り替えます。船は上昇させますので、落ちないようにしてくださいね。その中に居ればひとまずは安全だと思いますから」

 

「な、待てよ、ライダー、ボクをこんなドンパチしている場所で一人きりにするなぁぁぁぁッ!」

 

「ははははははッ!」

 

 その場から上昇する船から飛び降りたバーソロミューは、カトラスを手にパリスへと切りかかった。

 パリスはこれを回避するが、それはあくまでも一撃目の話だった。二撃目、三撃目と続けざまに放たれる斬撃を回避する術を、パリスは持っていなかった。

 

「貰ったッ!」

 

「あ、アポロンさま──!」

 

 カトラスの刃が、パリスの脳天をかち割ろうとする直前で、アポロンが間に入り、刃を受け止めることによって、パリスは無傷で済んだ。

 

「おやおや、けったいな羊……羊ですね」

 

「アポロンさま、ありがとうございます! むっ、けったいじゃありませんよ、コレはアポロンさまです!」

 

「ほう……? いわれてみれば、確かに神性を感じるようなそうでないような。まあ、どうでも良いでしょう。羊ならば、毛皮を剥いで、肉は焼いてワインと一緒に喰らう。骨は装飾品に加工いたしましょう」

 

「な、お、恐ろしいことを言わないでください!」

 

 バーソロミューの言葉に、パリスは頬を膨らませて怒った。しかし、バーソロミューは笑いながら答えた。

 

「ふふふ、海賊が神を恐れてどうしますか? 確かに神に祈りもしましょう。ですが、欲しいモノがあるのならば、私は神をも屠りましょう。王も、貴族も、神も、恐るるに足らず。私は欲しいモノは何としてでも手に入れるのですよ。さあ、アーチャー! 私はあなたの首が、魂が、命が欲しい! ゆえに──邪魔をするのならば障害となる全てを粉々に打ち砕くまで。我が、略奪はすでに始まっている!」

 

 パリスは思わずぞっとした。

 というのも、今目の前にいるバーソロミューの笑みは、紳士のそれではなく、残忍で、欲深く、狂気の宿ったものだったからだ。

 普段の彼はそれこそ紳士的な振る舞いをするだろう。それこそ貴族の社交界に居れば他者からの評判も良いものとなるぐらいの、優雅な振る舞いをする。しかし、彼は海賊なのである。欲しい物があれば、躊躇うことなく略奪を行う、残忍なる海賊なのだ。

 故に、バーソロミューの瞳の奥には海賊としての狂気が宿っていた。

 

「はははっはぁ! 大人しくその首を差し出しなさい! でなければ、羊もろとも()()()切りにしてさしあげましょう!」

 

 海賊故に、海神であろうとも、太陽神であろうとも彼は恐れない。そのような物を恐れているのならば、人を殺害し、物を奪うという残忍な行為など一切できないのだから、当然の話と言えるだろう。

 

「くっ──させません!」

 

 パリスは接近されたため、アーチャーとしての本分である矢と弓による攻撃が不可能となった。しかし、アポロンを盾としたり、投げつけたり、時には打撃武器として扱ったりして、バーソロミューのカトラスに対抗した。

 

 

 

「中々用心深いですね。彼は」

 

 陳宮は上昇する海賊船と、パリスと切り結ぶバーソロミューを見ながら呟いた。

 現在、彼は物陰に隠れながら遠坂邸へと忍び込む隙を伺っていたのだ。

 

「ライダーでしょうか? 他のサーヴァントが乱入するのならば、隙あらばまとめて刈り取るつもりでしたが、そうはいかないようですね」

 

 陳宮は残念そうに呟いた。

 最初、攻撃するのが陳宮だけならば、自動車による陽動攻撃を行った後、遠坂邸へと忍び込むつもりだったのだが、そこにバーソロミューが現れたため効率を優先し、パリスとバーソロミューの二人をまとめて攻撃するつもりだったのだ。

 そのための隙を伺っていたのだが、バーソロミューは陳宮の存在に気が付いており、先ほどから攻撃しようとすれば、その度にバーソロミューの殺気が飛んでくるのだ。

 

 船にいるマスターと思わしき人物を矢で射貫こうとしても、同じようにバーソロミューによる物言わぬ警告が行われる。最終的には、矢の届かないような距離まで、ウェイバーを乗せた船を上昇させてしまったのだ。

 

「やれやれ、仕方がありませんね。どうやら、あちらは自分に攻撃しないかぎりは何もしないような様子ですし、ここは一つ当初の計画通りに行動しましょう。まあ、それでも彼らには罪を背負ってもらいますが」

 

 陳宮はバーソロミューとパリスが戦っているのをよそに、パリスに見つからないように慎重に屋敷内へと忍び込んだ。彼の目的はもちろん、この屋敷のどこかの部屋で、ベッドの上で横になっている遠坂時臣だった。

 

「さて──使用人の一人や二人はいるかと踏んだのですが、まさかサーヴァントのマスターがいるとは思いませんでしたよ。同盟でも組んでいましたかな?」

 

 陳宮は少しばかり驚いたように、目の前にいる男──言峰綺礼を見つめた。しかし、彼のサーヴァントであるシャルロット・コルデーの姿はどこにも見えなかった。というのも、彼女は現在斥候として、別の場所にいるのだ。

 

「……キャスター、か?」

 

 言峰はボソリと陳宮に尋ねた。

 

「その通りですとも。ふむ、どうやら従えているサーヴァントはアサシンあたりでしょうか? 戦闘が可能なサーヴァントならば、すでにアーチャーと共にライダーを出迎えているハズですからね。この屋敷に潜んでいるのか、それとも別の場所にいるのか……」

 

「……」

 

「まあ、何にしてもよろしい。しかし、困りましたねえ。こうも無防備だとは。少々不用心なのでは? アーチャーのマスターが居る部屋を教えてもらうことはできますか?」

 

 その陳宮の問いかけへの回答は、言葉ではなく彼の行動だった。

 言峰は黒鍵と呼ばれる、教会の代行者が使用する武器を手に取った。聖書のページを聖なる力を持つ刃へと変化させて、使用されるものである。

 

「残念ですね。しかし、サーヴァントである私に敵うとでも?」

 

 ……そんなことは言峰も理解していた。

 大声でパリスを呼び寄せようにも、彼はバーソロミューの相手をしているためその場から動くことはできないし、かといって令呪でアサシンを呼び寄せようにも、キャスターとの距離が近すぎる。彼が非力な英霊であろうとも、令呪を使用する前に殴り倒すことぐらいは可能であろう。

 故に、彼は第三の選択肢を選んだ。その選択肢こそが、戦闘であった。

 陳宮が言った通り、サーヴァントと人間では規格が違うため、到底敵わないだろう。しかし、それでも言峰は戦う選択を行った。無謀と言えよう。それは彼も理解していた。

 

 逃亡することも可能だろう。しかし、己の師を見捨ててまで逃亡するという選択肢はなかった。故に、戦闘しかなかったのだ。

 

 言峰は黒鍵を振るった。鉄をも容易に切り裂くその刃は果たして、陳宮に届くことはなかった。

 

「……カァッ」

 

 言峰はうめき声を漏らした。彼の腹部には陳宮の拳が突き刺さっていた。その一撃のみで、いかな修業を受けた屈強な代行者であろうとも、意識を失った。

 

「この時代においては中々に強いようですが、生前の我が主と比べると大したことはありませんね。平兵士としてなら雇おうと思うぐらいですか。しかし──なるほど、彼は中々に良い目をしていますね。どうなることか思いましたが、彼も連れて行きましょう」

 

 その後、陳宮はベッドに横たわっている時臣も発見し、言峰と時臣の二人を抱えて屋敷の中から脱出した。

 

 さて、パリスとバーソロミューの元へと戻り、彼らの戦いを見てみるとしよう。

 状況を簡単にまとめるのならば、バーソロミューが有利となっていた。これは当然の結果と言えよう。彼の船は上昇し、かなりの高度を浮遊していた。

 船から砲弾が次々と降り注ぎ、地上では船を操るバーソロミューが、カトラスを手にしてパリスへと襲い掛かっていた。この状況の最中、パリスは徐々に追い詰められていって、その体に切り傷を少しずつ増やしていった。

 このままでは、己の首が胴体と泣き別れするのも時間の問題だろう。

 

 故に、パリスは己の切り札を切ることにした。

 

「──アポロンさま! お願いします!」

 

 その声と共に、アポロンの目が光り輝いた。すると、どうしたことか。パリスの目にはバーソロミューの弱点と言える部位が自然と理解できるようになっていた。

 

「狙いは上半身、胸! 発射しまーす! アポロンさまよろしくお願いします! ──輝かしき終点の一矢(トロイア・ヴェロス)!」

 

 パリスは弓に矢を番え、矢を発射した。

 しかし、その矢は今までの矢とは違い、宝具による一撃である。彼の宝具はかつてアキレウスの弱点である踵を打ち抜いたのと同じように、敵の弱点を必ず貫くという類のものである。

 その矢は回避不能であり、太陽神アポロンの力によって追尾性能を所有していた。つまり、敵の弱点を貫くまで矢は止まることはないのだ。

 

「──ッ!?」

 

 バーソロミューはその放たれた一矢を見ると、全身に恐怖の感情が迸った。

 それこそは、死の恐怖。生前の再来──すなわち、かつて砲弾が当たり、彼の上半身が粉々に砕けたときを思い出したのだ。己へと迫りくるその矢は、大砲から放たれた砲弾と幻視した。

 

 そして、彼の本能が囁いている。この矢は回避することができないと。命中すれば死ぬと。そう囁いていたのだ。

 ……宝具による攻撃を警戒していないわけではなかった。しかし、この一矢は回避不能である──! 

 

「くっ──!」

 

 バーソロミューはせめての抵抗と言わんばかりに、カトラスを振るい、その矢を叩き落そうとした。しかし、それもまた無駄な行為なのだろう。地面に叩き落されても、その矢は尚もバーソロミューへと向かってくるのだから。

 

 ──矢じりがバーソロミューの服へと突き刺さり、彼の心臓を貫くことはなかった。

 

 矢が彼に命中する前に、彼の肉体はその場から消え去り、遥か上空を浮遊する船の上へと転移していた。そして矢は、バーソロミューが立っていた遥か後方の地面へと突き刺さっていた。

 

「ら、ライダー! 大丈夫なのか?」

 

 ウェイバーは、バーソロミューの元へと駆け寄った。彼の手の甲にある令呪は、三角の内一角が失われていた。

 

「ええ……おかげ様で。令呪を使ったのですね?」

 

「ああ。何かヤバそうだったから……ダメだったか?」

 

「いえ。そんなことはありません。むしろよくやってくれました。令呪を使わねば、私は死んでいたでしょう。ありがとうございます、マスター。やはりあなたは物事を良く見る目がありますね」

 

 バーソロミューは微笑んで、ウェイバーの手を握り頭を下げた。

 その後、彼は最後の腹いせと言わんばかりに砲弾を地上にいるパリス目掛けて発射すると、船の舵を握りその場から飛び去った。

 

「やれやれ、これではいけませんね。何の手柄も挙げられなかった上に、助けられるとは」

 

 バーソロミューは口の中で、苦々しくそう呟いた。

 

 さて、砲弾の雨あられを受けたパリスは果たして無事だった。砲弾を打ち落とし、回避することによって当たることはなかったのだ。

 しかし、パリスは次の瞬間目を見開き、非常に驚くことになる。

 

 巨大な自動車──タンクローリーが遠坂邸へと真っすぐに、高速で突っ込んできたのだ。

 

「え、ええええっ!?」

 

 パリスは慌ててそのタンクローリーを止めようと、矢を番えた。しかし、彼が矢を発射するよりも前に、パリスのこめかみを狙って、暗闇の向こうから矢が飛んできたのだ。

 彼は仰天し、慌ててそれを回避したが時すでに遅し。タンクローリーは遠坂の屋敷へと突っ込み、大爆発を発生させた。

 

 耳をつんざくような轟音と、暗闇を容赦なく照らす炎と、大地が唸り声を上げているとでも錯覚するほどの振動が発生した。

 それらが収まると、遠坂邸は粉々に破壊されており、結界も吹き飛んでいた。

 

「な、な、ま、マスターッ!? マスターは!?」

 

 パリスは吹き飛んだ屋敷を見ると、屋敷の中で眠っている己のマスターと、言峰の身を案じた。

 この状況では、屋敷の中にいた者たちは誰一人助かることはないだろう。パリスは絶望に膝を付くが、暫くして時臣とのパス──魔力供給が途切れていないということに気が付いた。

 

 彼は時臣が生きているということに気が付き、屋敷の瓦礫を次々とひっくり返し始めた。

 

 

 




パリスの宝具である『輝かしき終点の一矢(トロイア・ヴェロス)』。その効果は敵の弱点を貫くというものです。
アキレウスなら踵を。ジークフリートならば背中を貫くと思われます。ですが、彼らのように「この部位が弱点」という明確な弱点がないサーヴァントに使うとどうなる? という疑問がわくのですが、どうなるんでしょうかね?
普通に心臓とか脳とかを貫くとかですかね?

何故言峰はシャルロットを時臣の守りに回さず、他の場所に移動させていたのか……?
次回辺りで説明できるといいですね。

次回の投稿ですが、明日(8月18日)は投稿できるかどうか怪しいです。
連休が終われば、毎日投稿は難しくなりますが、週一投稿を目指していきたいと思います。
というわけで、次回の投稿は8月25日までには行います。

追記(8月25日)
指摘があったので、本分を少し変えて、ここで補足説明します。

バーソロミューはキリストの教徒であり、十字架を持っているし、船のでも祈りの時間を設けるなど、敬虔な使徒である可能性があります。
それはそれとして、海賊だから神であろうとも奪う。その先に破滅が待っていようが、海賊なんてそんなモノ。容赦なく奪います。

神を信仰していても、それはそれで殺すときもあるという矛盾。そんな感じの精神状態だったりします。このバーソロミューは。

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