耕平「ぐぬぅ・・・これが連勤の痛み・・・!」
ズキズキ
伊織「キツそうだな」
千紗「伊織は湿布貼らなくていいの?」
伊織「俺は平気だけど」
耕平「どうなってんだよ お前の体・・・(汗)」
耕平は腕と脚に湿布を貼っている。引っ越しのバイトで筋肉痛になっているからだ。
愛菜「結局 合宿費用は何とかなったの?」
耕平「残りは明日稼いでくる」
千紗「何をやるの?」
伊織「梓さんの紹介でイベントのスタッフをな」
千紗「イベントスタッフ?」
伊織「客を誘導するやつ」
愛菜「うわ キツそう・・・(汗)」
耕平「もう選り好みできる状況じゃないんだ」
伊織「二人も金が足りなかったら一緒にどうだ?」
耕平「飛び込みもOKって言ってたもんな」
愛菜「遠慮しとく お小遣い貯めてるし」
千紗「私も」
4人はGrand Blueに入る
~Grand Blue~
ガチャッ
伊織「こんちゃーす」
時田「おう」
寿「4人一緒か」
耕平「近くで偶然会いまして」
梓「ダイコンが安いんだよねー」
奈々華「いいわね~」
耕平「大根?酒のつまみに必要なんですか?」
梓「あははは」
奈々華「野菜の大根じゃなくてダイビングのダイコンの話をしてたの」
耕平「は?」
梓「ダイビングコンピューターの略だよ」
ダイビングコンピューター・・・継続的に深度と潜水時間を測定し体内の窒素量を算出する事で減圧症のリスクを低減させる
伊織「それっていくらするんだ?」
千紗「三万円~十万円くらい」
愛菜「高い・・・」
時田「んじゃ、全員揃ったし行くか」
梓「そうだね」
伊織「え?どこへです?」
時田「今日はダイビングの器材を見ようと思う」
~Dividing Shop~
伊織達はダイビングショップに連れてもらった。
伊織・耕平・愛菜「「「おぉ~」」」
伊織「随分色々な器材があるんだな」
愛菜「見たことない物もあるし」
耕平「正直 何を見て回ればいいかわからん」
伊織「何か買っておくべき物はあるんだろうか?」
耕平「最初はレンタルで充分って言われたが」
愛菜「うん 私もそう言われた」
寿「おう」
時田「その通りだ」
寿・時田「「最初はタオルだけあればいい」」
伊織「いや、水着も必要でしょ」
耕平「本当に全裸が好きですね」
愛菜「・・・(汗)」
時田「ちなみに自分の器材を買うなら最初はマスクがおすすめだ」
伊織「どうしてです?」
寿「まぁ 比較的購入しやすい値段というのもあるが」
時田「何よりダイビングの目的は海の中を観る事だからな」
寿「自分に合わないマスクで見辛かったら嫌だろう?」
伊織・耕平「「確かに」」
時田「他にはダイコンから揃えるべきという考え方もある」
寿「自分用の安全器材を持って減圧症(※)などのリスクを減らそうという考えだな」
減圧症・・・体内に取り込んだ気体が気圧の変化で気化し、血管を閉塞させる障害
伊織「俺たち今までダイコンなんてつけてないんですが・・・」
耕平「大丈夫だったんですか?」
時田「それは心配無用だ」
寿「危険な深さまで潜らせてないからな」
時田「それにそういった事が起きないようインストラクターが目を光らせている」
寿「ある程度の深さに潜ったりインストラクターから離れて動き回るダイバーに必要な器材ってワケだ」
時田「じゃあ、自由に見ていいぞ」
寿「わからない事があったら声をかけてくれ」
伊織・耕平「「うーす」」
愛菜「はーい」
千紗「・・・///」
千紗はある商品をじっと見ている。
梓「ちーちゃん それ欲しいの?」
千紗「はい」
伊織「二人ともそれは?」
千紗「これ?」
梓「何だと思う?」
伊織「ふむ・・・360度カメラですか?」
梓「正解!」
千紗「珍しいカメラだから高いんだよね」
梓「本当にダイビングってお金かかるよねぇ」
千紗「他にはこんなのも」
千紗は伊織にある器材を見せる。
伊織「これは?」
梓「ダイブトランシーバーだね 水中で会話できる機械だよ」
伊織「マジですか!?」
千紗「骨伝導で音を拾うんだって」
伊織「現代科学って凄ぇ・・・!」
千紗「ただ会話には少しだけコツがいるみたい」
伊織「本当だ 『事前に使う単語を打ち合わせておくとgood』か」
梓「レギュを咥えてると発音しにくいもんね」
愛菜「すみません ちょっと質問が・・・」
千紗「?」
梓「どうしたの?」
愛菜「レギュレーターはどうやって選べばいいですか?」
梓「え?レギュ?」
伊織「レギュって口に咥えるアレだよな?」
千紗「うん まだレンタルでいいと思うけど」
愛菜「いや、でも!・・・か」
伊織・千紗「「か?」」
愛菜「間接キスになっちゃうし・・・///」
伊織「このサークルでまだそんな事が気になるお前ってある意味 凄いな(汗)」
千紗「考えた事もなかった」
梓「ははは 大丈夫だよ間接キスとは違うから」
愛菜「そ・・・そうですか?」
梓「ほら マウスピースを咥える時を思い出してよ」
伊織「確かに唇じゃなく歯で咥えてますね」
梓「そうそう だから どっちかと言うと歯ブラシを共有している感じだよ」
愛菜「もっと嫌ああああ!!///(泣)」
ぶわぁっ
伊織「毎日ちゃんと消毒してるんだろ?(汗)」
千紗「うん ダイビングは衛生面も大事だからね(汗)」
梓「もし気になるなら一度 直接しちゃうのも手だけど・・・私としてみる?伊織?」
伊織「え!?」
愛菜「!?」
千紗「梓さん伊織をからかうの止めて下さい」
梓「あはは ゴメンゴメン」
伊織「び・・・びっくりした・・・(汗)」
愛菜「・・・ちょっと期待してたんじゃない?」
伊織「お前だったら絶対にお断りだけどな」
愛菜「こ・・・こっちだってお断りよ!」
千紗「吉原さん 水着も見よう」
愛菜「あ・・・うん!」
伊織「ケバ子の奴 何で怒ってんだ?」
梓「何でだろうねぇ (笑)」
千紗と愛菜は水着を見ながら会話する。
愛菜「そういえば古手川さん」
千紗「千紗でいいよ」
愛菜「じゃあ、私も愛菜で それでちょっと聞きたいんだけど・・・」
千紗「何?」
愛菜「伊織って女の人にモテる?」
千紗「う~ん よくわかんない 今年の4月に十年ぶりに再会したから・・・でも、何でそんな事聞くの?」
愛菜「え!?ほ・・・ほら!耕平もそうだけど伊織も美形だからね!!」
千紗「そういうことね・・・こっちに引っ越してからは私達以外に親しい女子はいないみたいだよ」
愛菜「・・・ほっ」
店員「お客様ぁ!?」
千紗「?」
愛菜「何?」
寿は試着室の中ではなく試着室の前の通路で脱ぎ始めた。
店員「着替えは試着室でお願いします!」
寿「おっといかん いつものクセで」
時田「こらこら通路で着替えるな寿 脱いだ服が邪魔になるだろう」
寿「すまん すまん」
店員「そういう問題ではありませんが!?」
千紗・愛菜「「・・・(汗)」」
その頃 伊織と耕平は・・・
耕平「ほ・・・欲しい・・・!!」
伊織「こんなのもあるんだな」
二人はエヴァンゲリオンのフラグスーツ風ウエットスーツを見ていた。
寿「どうだ お前ら?」
時田「何か欲しい物はあったか?」
伊織「色々あって目移りするんですが・・・」
耕平「とりあえず お勧め通りマスクにしようかと」
梓「愛菜は?」
愛菜「私もマスクにします」
伊織達は自分に合ったマスクを探し始めた。
耕平「う~ん」
愛菜「どれにしよっかな?」
伊織「なあ、千紗 マスクの選び方って・・・」
千紗はカメラを観察している。
伊織「?千紗?」
梓「ちーちゃんって可愛いねえ」
ずいっ
伊織「おわっ」
梓「青春、青春よ」
伊織「?何の話です?」
梓「いや~~一生懸命カメラを選んでいるのが可愛いくってねえ」
じ~
伊織「記念に写真を撮りたいってだけでは?」
梓「だからだよ きっと同年代で一緒に潜れる仲間が出来て嬉しいんだね」
伊織「アイツよっぽどダイビングが好きなんですね」
ポンポン
梓「そうだねえ」
そして伊織達は買い物を終えてGrand Blueへ戻った。
~Grand Blue~
千紗「ただいまー」
奈々華「おかえりなさい いっぱい買ってきたのね」
伊織「はい 俺達はマスクを」
千紗「私はカメラを」
奈々華「あらあら 頑張ったのねぇ」
千紗・奈々華「「?」」
伊織「頑張った?」
耕平「ただ買い物してきただけですが?」
奈々華「ううん そうじゃなくて 沖縄に行くお金もかかるのに更に器材まで買っちゃうなんて」
伊織・耕平・千紗・愛菜「「「「・・・あ」」」」
愛菜「ど・・・どうしよう!?」
千紗「す・・・すっかり忘れてた・・・」
伊織「落ち着け二人とも まだ希望はある」
梓「そうだよ 大丈夫だよ」
耕平「そうか・・・アレですね?」
梓「そ、アレ!」
千紗・愛菜「「アレ?」」
後日・・・
ザワザワ
梓「ぜひ見て行って下さーい」
千紗「見て・・・くださ・・・い///」
愛菜「うぅぅ・・・(泣)///」
カシャッカシャカシャ!
客は千紗達をめちゃくちゃ撮っている。その中には奈々華もいた。
梓が言っていたアレとはイベントスタッフのバイトで梓、千紗、愛菜はコンパニオン、伊織と耕平は客の誘導のバイトだ。
梓「ホラ、2人共 元気だして」
千紗「・・・///」
愛菜「うぅ~~(泣)///」
パシャ パシャ!
伊織「ケバ子の奴 泣いてるな」
耕平「あの化粧姿の方が恥ずかしいのにな」
奈々華「千紗ちゃん!可愛いわよ~! 」
パシャパシャ!
千紗「お姉ちゃん!?」
~Grand Blue~
愛菜「もう お嫁に行けないっ!!(泣)」
ぶわあああっ
梓「大丈夫 行ける行ける」
千紗「・・・・」
バイトを終えた愛菜は号泣、千紗は放心していた。
耕平「何言ってんだ?」
伊織「お前のあの化粧姿が恥ずかしいだろ」
愛菜「また それ言う!?」
そんなこんなで準備を整え、いよいよ沖縄合宿へ!!
時田「さーて お前ら沖縄到着だーッ!!!」
伊織・耕平・愛菜「「「イエーッ!!」」」
次はいよいよ沖縄合宿!!