ぐらんぶる 大切な人   作:opa

38 / 40
コロナっていつ終わるんかね?


38話 講習

愛菜はテニサーにいた時の夢を見ていた。

 

工藤『あの子たちが迷惑だって言うから・・・ね? その分アイちゃんには他の事で期待してるからさ』

 

愛菜『・・・わっかりましたぁ!盛り上げ役頑張ります!』

 

~現実~

 

愛菜「う~~ん うぐぐぐ・・・盛り上げ役・・・一発芸・・・一気飲み・・・(汗)」

 

千紗(・・・何の夢?)

 

起床した愛菜と千紗はリビングへ向かう。

 

千紗「おはようございます」

 

愛菜「おはようございまーす・・・」

 

だるーん

 

時田「おう 丁度よかった2人共」

 

寿「これどうしたらいい?」

 

千紗「これ?」

 

愛菜「一体・・・・・・っ!?」

 

梓「すーっ すーっ」

 

伊織「くーっ くーっ」

 

耕平「ぐーっ ぐーっ」

 

千紗と愛菜が見た光景は伊織と梓が同じソファーで寝ており、梓は胸に伊織の顔をうずめさせていた。

 

奈々華「梓ったらトイレに行って寝ぼけてここで寝ちゃったのね」

 

耕平「んあ・・・どうしたんです?」

 

愛菜「ちょっと伊織!起きなさいよ!!」

 

伊織「うるさいなケバ子・・・って うおお!?何で!?」

 

バッ!

 

伊織はびっくりして起き上がる。

 

梓「ふわああ・・・おはよ」

 

奈々華「おはよう 三人共」

 

伊織「梓さん 何で俺と同じソファーに!?」

 

梓「あちゃー また寝ぼけちゃった でも伊織はいい抱き枕だったよ」

 

時田「伊織、お前気付かなかったのか?」

 

伊織「はい・・・なんかいい匂いがするなって思ったくらいで・・・」

 

梓「嬉しいこと言ってくれるね♪」

 

寿「朝っぱらから梓を口説くとは・・・やるな伊織」

 

千紗「・・・」

 

耕平「どうした?古手川?」

 

千紗「!えっと・・・3人とも勉強した?」

 

伊織「おう バッチリだ」

 

耕平「やれるだけやった」

 

愛菜「私も」

 

寿「少し試してみるか」

 

時田「じゃあ、三人に問題だ」

 

寿「長距離の水面移動はどちらが疲れない?」

 

a.顔を水につけてうつ伏せ

 

b.仰向け

 

伊織・耕平・愛菜「「「b」」」

 

時田「正解 んじゃ次の問題だ オープンウォーターダイバーが潜れる最大深度は?」

 

伊織・耕平・愛菜「「「18m」」」

 

寿「常識問題だな」

 

愛菜「じゃあ 私からも先輩達に常識問題を」

 

時田「おう」

 

寿「どんと来い」

 

愛菜「着替える時は更衣室を・・・」

 

時田・寿「「使わない」」

 

愛菜「まだ問題言い切ってないんですけど・・・」

 

伊織・耕平「「・・・(汗)」」

 

時田「んじゃ 難しい問題もいってみるか」

 

寿「保温しないと手が動かなくなる水温は?」

 

耕平「え?それは・・・」

 

愛菜「・・・なんだっけ?」

 

伊織「18℃ですね」

 

時田「やるじゃないか伊織」

 

寿「よく勉強しているな」

 

愛菜「う・・・うそ」

 

時田「まだまだ いくぞ 安全停止する深度は?」

 

伊織「3~6m」

 

寿「正解だ 釣り糸や綱を切る専用の刃がついたフックは?」

 

伊織「Zナイフ」

 

時田「正解 自分自身に指を指すハンドシグナルは?」

 

伊織「こちらを見てください」

 

寿「正解、自分の耳に指を指すハンドシグナルは?」

 

伊織「耳が抜けない」

 

時田「正解だ!」

 

梓「すごいじゃん!伊織!」

 

奈々華「ちゃんと勉強してるね!」

 

愛菜「ね・・・ねぇ 千紗 伊織って頭良いの?」

 

千紗「良いと思うよ この間のドイツ語のテストも90点だったし」

 

耕平「俺も北原に見せてもらったノートのお陰で70点取れたぞ」

 

愛菜「まさかの文武両道!?」

 

耕平「でも何でアイツ泳ぎだけは駄目なんだ?」

 

千紗「さあ?伊織の実家は山の方だからかな?」

 

寿「問題なさそうで何よりだ」

 

時田「朝食は俺達で作るからお前らは復習してるといい」

 

伊織・千紗・愛菜「「「はい」」」

 

そして筆記テストが始まる。テストを行う場所は普通のテーブルだ。

 

伊織「ここで筆記をやるんですか?」

 

奈々華「うん 提携してるお店を貸してもらってるの 器材もこから借りるの」

 

耕平「てっきりもっとお堅い場所でやるのかと」

 

時田「試験自体はかなりゆるい感じだぞ」

 

寿「問題は大体四択だしな」

 

愛菜「え?そうなんですか?」

 

耕平「なら 俺達の努力は一体・・・」

 

時田「何を言う いいか?安全に関する知識だぞ?」

 

寿「いくら勉強しても損などあるものか」

 

愛菜「・・・!?」

 

愛菜はびっくりした顔で伊織と耕平を見る。

 

耕平「気持ちはわかる」

 

伊織「普段とダイビングでギャップがでかすぎるからな」

 

奈々華「試験始めるよー」

 

そして試験開始・・・

 

千紗「3人共 大丈夫かな・・・」

 

梓「ん?3人が心配?」

 

時田「まあ 大丈夫だろう」

 

千紗「でも・・・」

 

寿「なに、選択問題しかないんだ」

 

時田「心配なら見てきたらどうだ?」

 

千紗「え?いや・・・・ちょっと見てきます。」

 

パタパタパタ

 

千紗は伊織達の様子を見に行く。

 

梓「ちーちゃんってホントに可愛いねえ」

 

時田「余程 落ちて欲しくないんだな」

 

そろそろ

 

千紗は伊織達の解答を見る。

 

カリカリカリカリ・・・

 

千紗(愛菜は・・・大丈夫っと・・・今村君も・・・大丈夫そうね・・・伊織は・・・!)

 

千紗は伊織の解答を見て驚く。

 

そして筆記終了・・・

 

奈々華「はい 全員合格です。」

 

愛菜「ホッ」

 

伊織「やったな」

 

耕平「おう」

 

奈々華「それにしても伊織君 スゴいね全問正解だよ」

 

愛菜「えぇ!?」

 

耕平「そりゃスゴいな」

 

伊織「そりゃ何度も復習したからな」

 

千紗「愛菜と今村君が半分くらい解答埋めてた時には伊織は全部終わらせてたよ」

 

愛菜(伊織って本当に頭良いんだ・・・)

 

梓「じゃあ 次は浅瀬で実習だね」

 

時田「皆で海に移動だな」

 

寿「OK」

 

愛菜「あの・・・ずっと私たちを待ってたんですか?」

 

梓「ん?」

 

時田「そうだが?」

 

寿「何かまずかったか?」

 

愛菜「いえ そうじゃなくて・・・なんだか付き合わせてしまって申し訳ないような・・・」

 

梓「あはは いーの いーの」

 

時田「そんな事気にするな」

 

寿「全員で行動しないと店に手間がかかるしな」

 

愛菜「はあ・・・」

 

時田「人の事を気にしないで実習に集中しろ」

 

寿「俺達は俺達で勝手にやっているからな」

 

愛菜「わ わかりました」

 

伊織「・・・」

 

そして実習をするため伊織達は海へ移動した。

 

~海岸~

 

海に着いた伊織達は器材の準備をする。

 

奈々華「皆 初期残圧(※)はいくつ?」

 

※残圧・・・タンクに残ってる空気量の目安

 

伊織・耕平・愛菜「「「200です」」」

 

奈々華「残圧が60になったら教えてね」

 

耕平・愛菜「「はい」」

 

伊織「60だと何かあるんですか?」

 

奈々華「浮上するタイミングの目安なの では まずBCDの操作から始めましょう」

 

そして伊織達は実習を始め、そして時間が経ち・・・

 

~海中~

 

奈々華達はハンドシグナルで意思の疎通をする。

 

奈々華(残圧は?)

 

耕平(80です)

 

伊織(90です)

 

愛菜(60です)

 

奈々華(浮上します)

 

伊織・耕平・愛菜(OK)

 

そして伊織達は浮上し海岸へ上がり、昼食を食べる。

 

~海岸~

 

寿「やっぱり沖縄の海は違うな」

 

梓「ず~っと潜っていたくなるよねえ」

 

時田「天候にも恵まれたしな」

 

伊織「ケバ子は残圧60か」

 

耕平「まだまだだな」

 

愛菜「あう~」

 

梓「なんの話?」

 

奈々華「最終的な残圧の話みたい」

 

時田「浮上時の数値か」

 

伊織「ちなみに先輩達はいくつくらいだったんですか?」

 

時田「ん?110だな」

 

寿「同じく」

 

梓「120だねぇ」

 

千紗「130」

 

伊織「奈々華さんは?」

 

奈々華「私も千紗ちゃんと一緒」

 

愛菜「そ・・・そんなに・・・(汗)」

 

耕平「桁が違う・・・(汗)」

 

伊織「じゃあ、まだ潜れたんですよね?」

 

時田「かもなぁ」

 

耕平「俺達だけ先に上げて潜ってたら良かったんじゃないですか?」

 

梓「あはは そうはいかないよ」

 

時田「ダイビングは団体行動だからな」

 

寿「一人が上がるなら皆で上がるんだ」

 

梓「インストラクターが何人もいるなら話は別だけどね」

 

愛菜「団体行動・・・」

 

愛菜はテニサーにいた時の事を思い出す。

 

ショートロング『その子いると全然 練習にならないんだよねー』

 

ポニーテール『足引っ張られて迷惑なんですけどー』

 

工藤『って事で悪いんだけどさ 練習参加は遠慮してくれない?』

 

愛菜『・・・はい』

 

千紗「愛菜?」

 

愛菜「え?あ 何?」

 

千紗「ボーッとしてたけど大丈夫?」

 

伊織「なんだ もう疲れたのか」

 

耕平「気合が足りんぞ ケバ子」

 

愛菜「だから ケバ子って呼ぶなっ 体力も気合も全然 問題ないから!」

 

むんっ

 

千紗「それならいいけど・・・」

 

奈々華「少しでも不調を感じたらすぐに言ってね?」

 

時田「『せっかくの沖縄だから』なんて思って無理するなよ?」

 

梓「海の中でのウソは危険だからね」

 

愛菜「わかりました!」

 

伊織達は再び海に潜る。

 

~海中~

 

愛菜(綺麗な海・・・皆 ずっと潜っていたいって思うよね)

 

コツ コツ

 

奈々華(残圧は?)

 

愛菜(あ・・・)

 

コポッ

 

愛菜のタンクの残圧は60になっていた。

 

耕平(90です)

 

伊織(100です)

 

愛菜(2人共まだ余裕が・・・という事は・・・私のせいて終わり・・・!)

 

ポニーテール『足引っ張られて迷惑なんですけどー』

 

愛菜(さっきも残圧60でまだ余裕あったし少しくらいなら・・・)

 

スッ

 

愛菜は残圧80にして誤魔化そうとした。

 

じっ

 

ビクッ

 

伊織(やめとけ)

 

愛菜(・・・)

 

伊織は愛菜が残圧を誤魔化そうとした事に気づいていた。

 

愛菜(60です)

 

奈々華(OK)

 

伊織達は浮上し、海岸に戻る。

 

~海岸~

 

愛菜「・・・」

 

伊織「なぁ ケバ子」

 

愛菜「な・・・なに?」

 

伊織「何じゃないだろ お前 さっき残圧 誤魔化そうとしたろ」

 

愛菜「う・・・」

 

伊織「海の中でウソは良くないと言われたばかりだってのに」

 

愛菜「・・・」

 

伊織「いくら自分が残圧ビリでもなぁ」

 

愛菜「だ・・・だって!」

 

伊織「どうした?」

 

愛菜「だって 私のせいで皆が早く上がらなくちゃいけなくなると思って・・・」

 

伊織「・・・テニサーにいた時の事を思い出したんだろ?」

 

愛菜「え・・・どうして・・・?」

 

伊織「顔に出てる」

 

愛菜「・・・先輩達の迷惑にならないように ただ・・・後輩として遠慮を・・・」

 

伊織「お前 結構 人を見る目無いんだな」

 

愛菜「・・・はあ?な 何 わけわかんないだけど・・・!」

 

伊織「わけわかんないのはお前だろ あの人達がそんな事気にすると思うか?」

 

愛菜「それは伊織が気づいてないだけで!」

 

伊織「そうか? なら聞いてみりゃいいさ すんませーん」

 

ぐいぐい

 

愛菜「ちょ ちょっと!?」

 

伊織は愛菜の腕を引き時田達の所へ連れていき、時田達に事情を説明する。

 

伊織「って事らしくて」

 

時田「なるほどなぁ」

 

寿「そんな事を気にしていたのか」

 

愛菜「だって私は後輩ですし・・・」

 

時田・寿「「う~む」」

 

梓「あのね 愛菜」

 

愛菜「は はいっ」

 

梓「愛菜が私らに敬語を使ってるのはどうして?」

愛菜「え? それは先輩だから当然の事で・・・」

 

梓「うんうん 愛菜にとって先輩に敬意を示すのは当然の事なんだね」

 

愛菜「それが 何か?」

 

梓「だったらさ尊敬される先輩が寛容なのも当然だと思わない? いいじゃない初心者のエア消費が早いくらい」

 

時田「全くだ」

 

寿「そんなもん当たり前じゃないか」

 

時田「コツくらい俺達がいくらでも教えてやるぞ」

 

寿「んで 次から改善したら良い」

 

梓「そう そう」

 

愛菜「・・・・・」

 

工藤『もう充分笑ったから帰っていいよ』

 

時田「但しこういったウソは二度とつくなよ?」

 

寿「特に安全に関する事では絶対にな」

 

梓「人間正直が一番だからね」

 

ポンッ

 

伊織は愛菜の頭に手を置く。

 

伊織「ってこった ここの先輩は一味違うだろ?」

 

愛菜「・・・うん!///」

 

梓「でもアレだねぇ 愛菜が気を使っちゃうのってさ」

 

寿「おう」

 

時田「なんだ?」

 

梓「私らに身も心もさらけ出せてないからじゃない?」

 

愛菜「え!?」

 

時田「ふむ」

 

ギラッ

 

寿「一理あるな」

 

ギラリッ

 

愛菜「無理!無理です!!」

 

梓「水着くらいなら大丈夫!!」

 

時田「どれ 手本を見せてやろう!」

 

寿「これも先輩の務めだな!」

 

ババッ

 

時田と寿は全裸になった

 

愛菜「いやああああ!!」

 

耕平「北原、ケバ子の奴どうしたんだ?」

 

伊織「テニサーの時の事を思い出したんだと」

 

千紗「だから様子が変だったんだね」

 

伊織「でも もう大丈夫だぞ」

 

奈々華「みたいね」

 

愛菜「だから水着は着てください!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




下手すりゃ来年のオリンピックも延期になるんじゃ・・・
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。