fate 新たなるアヴェンジャー   作:オメガリバイブ

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前回のあらすじ
カーマ「私に一杯溺れてね」
ヴァイス「えーーー」

沖田水着が出て喜んでる作者です

さあ、前回カーマの世界に連れ去られたヴァイス君
どうやって脱出するのでしょうか

では本編スタート




第16話 愛の神の世界

 どのくいらいの時間がたったのだろう……。

 俺はカーマによってカーマの世界に閉じ込められてしまい、今彼女に凄い勢いで甘やかされていた。

 

「はい、あーん」

 

「あーん」

 

 モグモグ

 

 俺は食事を全て彼女によって食べさせられている状況で、最初は口移しで食べさせられる所だったが、俺は嫌といったら辞めてくれた。

 そして食事を終わると彼女は……。

 

「さあ、私と楽しいことをしましようね」

 

 こう言いながら、俺の回りに次々と彼女の分身が現れ

俺にキスしてきたり、俺の服の中に手を入れて来たりして、俺は鋼の精神力で貞操と最後の一線を守っている。

 

「なあカーマ?何で俺にこんなことするんだ?」

 

 俺はこのカーマの世界に来てから初めて彼女に問いをかけた。

 

「一目惚れですよ、ヒ・ト・メ・ボ・レ」

 

 彼女は頬を赤らめながら予想外の事を口にしたのだ。

 

「じゃあ何でここに俺を連れて来たんだ?」

 

「それは、貴方に余計な女が付くかもしてないからです。それに貴方から他の女の匂いがしたから、私の匂いに上塗りしようと考えたからです。」

 

 

 彼女の告白。そこを聞いた俺はその言葉に狂気を孕んでいるように思えた、しかし……。

 

「私は今まで独りぼっちだったんです、誰かに自分の力を使っても殺されたりしたこもあるんです。だから人と関わりを断っていましたが、心の何処かで人との繋がりを持ちたいと思っていた、そんなときに貴方が現れた。

この人なら私を独りぼっちにさせないようにしてくれるそう思ったから貴方をこの世界に連れ込んだのです」

 

 

 そしてその言葉から悲しみと寂しさが聞こえた。

 

「ですので、私は貴方をここから出す気はありません」

 

 彼女は笑顔を浮かべて言った。

 

「そうか……ならはっきり言わせてもらう。俺はお前が苦手だ」

 

 それを聞いた彼女の顔は暗くなった、しかし……。

 

「だけどお前を独りぼっちにさせない」

 

 俺がそう言い、そして彼女はある質問を掛けてきた。

 

「どうやって独りぼっちにさせないというのですか?!」

 

 彼女の回りに怒りオーラが出始めた、それを見た俺はこう言った。

 

 

 ″友達になろう″

 

 

 

「え!?」

 

 彼女は呆けた顔になった。

 

「な、な、な、友達ですって何を言っているのですか」

 

「俺は今お前を愛そうと思わない。……だが友達になろうとは思っているぞ」

 

 彼女は思案顔になったがすぐに……。

 

「いいでしょう、貴方を溺れさすのは難しそうなんで、友達になってから貴方を私に溺れさせるようにしましょう」

 

 そう言って俺は彼女と握手した。

 

「ちなみに、さっきの一目惚れの話は本当ですよ。なので友達からすぐに恋人になって見せますよ」

 

 こうして彼女と和解した俺はカーマに彼女の世界から出してくれるよう頼んだ。すると彼女は快くこの世界から出してくれ、俺は彼女の世界から脱出することができた。

 

 

 

 

 

 

 




どうやって脱出させるか頑張って考えました

カーマはもしかしたら独りぼっちだから大奥迷宮みたいな事をしたのかと独自解釈をしたので今回の話になりました。もしカーマの設定に何かあれば言ってください。

次回、現実世界に帰ってきたヴァイス君、果して5王子に会えるのか?

次回もお楽しみに(* ̄▽ ̄)ノ~~ ♪

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新たなるアヴェンジャー一周年記念内容

  • オリジナル異聞帯予告
  • 水着回

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