ヴァイス君少し本気を出す
今回でインド神話編最終回になります
カーマとの別れはどうなるのでしょうか?
本編スタート
第20話 二つ目の約束と戻りし世界
世界の抑止力との戦いがあったあの日から数年、このインドの世界も大きく変わった。
(……この世界とも別れなければいけないな)
あの抑止力の青年がいった言葉が真実であれば自分はこの世界を去らなければならない。しかし……。
「カーマにどう言うかな?」
彼女にこの話をしたら絶対に「自分も連れていけ」と言いそうなので困ったものである。
そうして別れの日がやってきた。
「今何て言いました?」
「俺はこの世界から去る、申し訳ないが君とはここでお別れになる」
カーマは驚いた顔をしてすぐに悲しい顔になった。
「私を置いていくのですか?私をまた独りぼっちにさせるのですか?」
「君はこの世界の住人だ、そんな君が次元の狭間を越えることはできない。それに世界は俺を排除するために前の青年より強いやつをこの世界に寄越すだろう」
前に抑止力の青年を倒したことにより、世界は前の青年より強いやつをこの世界に寄越すだろう。俺はそれだけは避けたかった。
「じゃあ私が守ってあげますよ。そうすれば貴方はここからいなくならなくてすむじゃあ無いですか」
「確かにそれはいい提案だ。でもこの先君が俺を守っても周りに被害がでる。それに前のヤツが使ってきた固有結界を使う者がきたら、君の世界にいても入ってくるだろう、そして世界を塗り替えられてしまう。それじゃあ
駄目なんだ」
「それじゃあどうすればいいんですか!! 私は貴方が必要なんですよ」
カーマは泣きながら地面に崩れていく。
俺も本当は彼女と別れたくなかった、しかしそれは世界が許さなかった。
(ああ、憎い………世界が、この不条理が憎い)
俺の心の中にあの時の感情が現れ始めた、だが俺はこの感情を抑え込め、カーマを慰めた。
「泣くなよ、それにこれで永遠にさようならじゃあ無いんだから」
俺の瞳からも涙が出始めた。
「そうだ、君に関係する何かをもらえるかな?」
俺がそう言うと、カーマは矢を差し出してくれた。
「これで何かいいことがあるんですか?」
泣きじゃくった声で聞いてきた。
「ああ、生物は俺と一緒に次元の狭間を通れないが、物ならば次元の狭間を通れる。これを使って君を俺のいる場所に呼び出せる」
それを聞いた瞬間、カーマの顔が喜びの顔に変わった。
「じゃあ次元の狭間を通った先で私を呼んでください」
「それは構わないが……俺はすぐにお前を呼ぶつもりはない」
「何ですって!」
「理由はお前がこの世界で何かの役目を果たして無いからだ。お前がその役目を果たした時にお前を呼ぶ。それが不安ならお前の役目が終わったら分かるリングを作ってやる」
俺は彼女の前に円を描いた、すると金色で紫の花の刺繍が描かれたリングができた。それを俺は腕に着ける。
「これが壊れた時、お前が役目を果たした証拠になる」
「………わかりました。でもちゃんと役目を果たしたら呼んでくださいね」
「ああ、分かってるて」
彼女の顔からは涙は消え、明るい顔になっていた。
「じゃあな、しっかり役目果たせよ」
「分かってます、絶対に呼んでくださいね」
そうして俺は次元の狭間への入り口を作り、その中に飛んだ。
「それじゃあ、頑張って役目を果たしますか」
彼女の顔には笑顔が浮かび、己の役目を全うし始めた。
俺はカーマと別れ次元の狭間を飛び、そして次元の狭間に闇の穴を開けそこに飛びこんだ。
飛びこんだ先は大きな町であった。
「この感じは帰って来たのか、自分の世界に」
そう、俺は自分の世界に帰って来たのだ。
インド神話編いかがだったでしょうか?
次回は古代ブリテン編になります、果してヴァイス君は何をするのでしょうか?
次回もお楽しみに(* ̄▽ ̄)ノ~~ ♪
高評価、感想お待ちしてます
新たなるアヴェンジャー一周年記念内容
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オリジナル異聞帯予告
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水着回